ウォシュレットをキレイに掃除する方法を紹介!
お湯が出てきてお尻をキレイにしてくれるウォシュレットは便利な存在で、いまや日本の多くの家庭で導入が進んでいます。しかし、気になるのはその汚れやノズルの黒ずみです。そこで、ウォシュレットを清潔に掃除する方法を紹介します。
ウォシュレットの汚れの原因
どうしてウォシュレットが汚れるのか、その原因を考えてみましょう。トイレというものは使っていくうちに汚れていくものですが、ウォシュレットの場合、お湯が出てくるだけですから、汚れないようにも思えます。しかし、実際には汚れていくので、その原因を探ってみましょう。
水垢
お湯が出てくるウォシュレットを長い間使っていると、水垢が溜まっていきます。水道水にはカルシウムなどのミネラル分が含まれていますが、それが固まると水垢になります。ウォシュレットでも水道水を利用しているので、どうしても水垢がくっつきます。
水分は時間とともに蒸発しますが、ミネラル分は後に残るので水垢となるのですが、ウォシュレットをしばらく使わないでいると、ミネラル分だけが溜まっていくので、ギッシリと水垢が付きます。
カビ
湿気の多いところにはカビが発生しやすいですが、お湯をふんだんに使うウォシュレットも例外ではありません。特にノズルに黒ずみが付いている場合は、カビが原因だと見て間違いないでしょう。この場合は、キレイに掃除しないと、どんどん黒ずみがひどくなります。
便
ウォシュレットがお湯でお尻をキレイにしてくれるのはいいところですが、便がこびりつくことがあります。特にウォシュレットのお湯を強で出している場合、便が跳ね返って付く場合があります。そうなれば、不衛生ですから、やはりきれいに掃除しなければいけません。
ウォシュレットの毎日の掃除方法
ウォシュレットの掃除は、毎日やるものと1週間に1回くらいやればいいものと1か月に1回で済むものと1年に1回大掛かりにやるものに分けられます。このうち、まずは毎日ウォシュレットを掃除する方法を見てみましょう。
用意するもの
毎日行うウォシュレットの掃除では。布と中性洗剤を用意しておきます。拭き掃除をするためですが、このほかにトイレ掃除用ティッシュという便利な品もあるので、それが用意できる人は布は不要です。
毎日のウォシュレット掃除におすすめの商品が一つあるので、紹介しておきましょう。「トイレクイックル」です。臭いも抑えてくれるので、トイレの中がすっきりします。厚手のシート1枚で、かなりウォッシュレットもキレイになるでしょう。
掃除の手順
続いて、毎日のウォシュレット掃除の手順を紹介します。まず布を使う場合は、濡らしてしっかり絞ります。絞り終わったら、中性洗剤を付けて、便座の表面をキレイに拭きましょう。なお、念のためウォシュレットの電源は切っておいてください。
感電ということはまずありませんが、用心のためです。次に蓋を布で拭きます。蓋の場合は、汚れが付く場合もありますが、むしろホコリが溜まりやすいので、それをサッと拭き取りましょう。
最後は便座の裏側を拭きます。裏側はかなり汚れる場合もあるので、ほかの場所を拭き終わってから取り掛かるといいです。すべて拭き終わったら、乾かさなければいけません。ウォシュレットは電気製品ですから、水が掛かると故障する場合があるので、しっかり乾燥させましょう。
なお、便器を拭く場合は、乾拭きではなく、多少湿った布で拭くようにします。というのも、乾拭きだと、静電気が起こりやすくなるほか、便器が傷つくことがあるためです。もちろん湿った布といっても、しっかり絞ったものを使います。
ウォシュレットのノズルの黒ずみを分解する掃除方法
ウォッシュレットのノズルの黒ずみを分解する掃除方法を見ておきましょう。ウォッシュレットのノズルは、しばらく見ないうちに少しずつ黒ずみ汚れが溜まっていきます。それを放置しておくと、非常に落としにくくなりますから、早めに分解・掃除をする必要があります。
そのウォシュレットのノズルの掃除は、1週間に1度する簡単なものと黒ずみ汚れがひどくなった時にする丁寧なやり方の2種類ありますが、まず1週間に1度でいい簡単な方法から解説しましょう。
用意する物
ノズル内部の掃除では、ゴム手袋、布、中性洗剤、綿棒、割りばしなどを用意しておきます。やはり、トイレ掃除用ティッシュやお掃除シートでも代用できるので、準備できる人は準備しておけば、掃除がしやすくなります。
ノズルの出し方
ウォシュレットの場合、ノズルが出しやすいようになっています。「ノズル掃除ボタン」「ノズル掃除入・切」などの表示があり、そのボタンを入れれば、ノズルが出てきます。ウォシュレットを製造したメーカーも、利用者がノズル掃除をすることをあらかじめ想定しています。
ただ、製品によってはこのようなボタンがないものもあります。その場合は、手でノズルを引っ張り出さなければいけませんが、壊してしまうのではと不安な人は、取扱説明書をよく見ながら作業をしてください。
掃除の手順
ノズルを引き出したら、上下に布やお掃除シートで優しく拭きます。優しくというところがポイントで、強く拭きすぎてはいけません。ノズルは乱暴に扱うと折れてしまうことがあるからです。そうなれば、修理を依頼しなければいけなくなって、面倒です。
なお、手が届きにくいところは、綿棒を使ったり、割りばしに布を巻いたりして、汚れを掻き出します。これでよほどひどい黒ずみでもない限り、ノズルはキレイになります。
このウォシュレットのノズル掃除は、1週間に1度くらいやればいいでしょう。これだけでも、ノズルの軽い黒ずみや汚れは分解され、清潔な状態が維持されます。
ノズルに触りたくない場合はどうすればいい?
ウォッシュレットのノズルに触るのは嫌だという人もいるでしょう。そのような人は、ノズルの黒ずみ汚れを分解・掃除できないのかと言うと、そんなことはありません。おすすめの商品があるので、それを使えば、うまく黒ずみの分解・掃除ができます。
おすすめの商品とは、「洗浄力 モコ泡わノズル専用クリーナー」です。密着泡がノズルやその周囲の便汚れや水垢を落とすようになっています。すべての菌が対象ではありませんが、除菌効果もあります。成分は弱酸性で肌と同じ成分ですから、安心して使えます。
黒ずみ汚れがひどい場合
ウォシュレットのノズルの汚れがひどい場合は、いくつかの効果的な掃除方法があります。まず、ノズルに中性洗剤を掛けますが、黒ずみ分解ではなく、水垢汚れを落とす目的ならクエン酸スプレーを吹き付けてもいいでしょう。
次に、ノズルのお湯が出る部分を歯ブラシで擦ります。ここでもごしごしと強く擦りすぎてはいけません。ノズルの黒ずみや汚れを分解できても、ノズル自体が壊れてしまう場合があるからです。後は、ノズルを布やお掃除シートで拭き取って完了です。
もう一つのノズルの黒ずみの分解・掃除方法は、洗剤を塗って放置するというものです。放置することで、洗剤がしっかりノズルに浸透し、黒ずみが落ちやすくなります。10分程度そのままにしておくと効果的ですが、10分経たずにノズルが戻るウォシュレットでは、設定を確認します。
ノズル掃除が終わったら戻す
ノズルの黒ずみ汚れの分解・掃除が済んだら、ノズルを元の位置に戻します。スイッチ一つで戻せるウォシュレットの機種もありますが、それができない場合は、取扱説明書を見ながら、乱暴はせず、丁寧に戻してください。
ウォシュレットをしっかり掃除する方法
ウォシュレットの毎日の掃除方法やノズルの黒ずみを分解する掃除方法などをチェックしてみましたが、しっかりとウォシュレットを掃除したいという場合もあるでしょう。普段以上に丁寧にウォシュレットをキレイにしたいということでしょうが、その方法を紹介します。
用意するもの
ウォシュレットをしっかり掃除すると言っても、掃除する場所によって用意するものが違います。そこで、パーツごとに必要なものを挙げてみると、ウォシュレットの便器のふち掃除では、トイレブラシがあると助かります。
リモコンの掃除では拭き取る布があればいいでしょう、脱臭フィルターの掃除では、歯ブラシが役に立ちます。ウォシュレット周辺の床や壁の掃除では、使い捨てのお掃除シートやトイレ用モップが活躍してくれるでしょう。
便器のフチの掃除
ウォシュレットの便器のフチは、トイレブラシを使うとキレイになります。尿や水垢による汚れだけなら、水とトイレブラシだけでも十分で、洗剤を使わなくても何とかなります。
ただ、水垢がかなりひどくこびりついている場合は、トレイブラシだけというわけには行かないでしょうから、クエン酸スプレーを使って掃除するといいです。クエン酸スプレーは、市販の粉末状のクエン酸と水を混ぜ合わせればできます。
そのクエン酸スプレーをウォシュレットの便器のフチに吹きかけ、ブラシで水垢汚れをこすって落とします。ただ、すぐに掃除をしたいという場合はクエン酸が手元にないかもしれないので、そういう場合はお酢を使ってもうまく行きます。
リモコンの掃除
意外に忘れてしまうのが、ウォシュレットのリモコンの掃除です。ウォシュレットのリモコンも長い間使っていれば汚れてくるし、ホコリも溜まります。そうなれば、手に持つのが不快にもなるでしょう。
そこで、ウォシュレットのリモコンの掃除の仕方が大事なってきますが、ウォシュレット本体の掃除ほど大変ではありません。汚れが気になったら、布で軽く水拭きするだけで大丈夫でしょう。
なお、ウォシュレットのリモコンの調子が悪い時は、汚れが原因というよりも電池が切れているという場合が多いですから、交換すれば済みます。それでもまだおかしい時は故障している可能性もあるので、リモコン自体の交換の必要があるかもしれません。
脱臭フィルターの掃除
普通ウォシュレットには、脱臭フィルターという臭いを除去してくれるパーツが付いています。意外にウォシュレットの脱臭フィルターの掃除の必要性に気が付かないことが多く、汚れ放題になることがあり、脱臭機能が果たせなくなります。
そこで、月に1度くらいは掃除をしてみましょう。その方法ですが、まず脱臭フィルターをウォシュレットから取り外します。スライドしながら取り外すウォシュレットのタイプが多いです。
次に汚れがひどい部分を歯ブラシをこすって落とします。ノズル掃除でも歯ブラシを使いましたが、脱臭フィルターでも役に立ちます。この場合は、ノズル掃除の時ほど優しくということはありませんが、それでも乱暴にやってはいけません。
歯ブラシでこすってもウォシュレットの脱臭フィルターの汚れが落ちにくい場合は、全体を水洗いするといいです。ただし、カートリッジ一体型の脱臭フィルターの場合は、残念ながら水洗いはできません。
水洗いが終わった脱臭フィルターを取り付ければ、掃除の完了です。その際、しっかりと乾かしてから取り付けましょう。さもないと、再び汚れが付きやすくなり、すぐに掃除の必要性が出てきます。
床・壁の掃除
ウォシュレット本体の掃除が終わったら、周辺部もキレイにしておきましょう。床や壁の掃除です。ウォシュレットを快適に使うためにも、床や壁も清潔にしておかなくてはいけません。
トイレの床や壁の掃除では、使い捨てのお掃除シートが便利です。汚れをキレイに拭き取った後は捨てるだけで済みます。また、床が広めのトイレでは、トイレ用モップで拭き取れば、すっきりするでしょう。
便座と蓋を取り外した掃除
徹底的にウォシュレットを掃除してみたいという場合は、便座と蓋を取り外すという方法があります。1年に1度くらいはやってもいい掃除方法です。その手順ですが、まず取り外し方がポイントになります。
「本体ワンタッチ着脱機能」や「リフトアップ機能」があれば、やりやすいですが、そういう機能がないウォシュレットの場合は、ドライバーで取り外します。いずれにせよ、取扱説明書をよく読んで、取り掛かってください。
ウォシュレットの便座と蓋が外れたら、便座取り付け部と本体と便器の隙間を入念に拭き掃除しましょう。その際に中性洗剤を含ませた布を使うのがおすすめです。これらの場所は最も汚れやすいので、この機に徹底的にキレイにしてください。
手が届きにくい隅などは綿棒や割りばしで工夫しながら掃除しましょう。掃除が済んだら、水拭きで洗剤をしっかり拭き取って、乾かして完了です。後は、取り外した時の逆の手順で取り付けてください。これですっかりウォシュレットもキレイになっているはずです。
プロに掃除を頼んでみる
どうしてもウォシュレットの汚れが落ちない、自分では部品がうまく取り外せないという場合もあるでしょう。そのような場合は、プロのトイレクリーニング業者に頼んでみてもいいでしょう。プロなら素人にできない方法でウォシュレットをキレイにしてくれます。
ウォシュレットはこまめな掃除を心がけよう!
ここまで、ウォシュレットの掃除方法をいくつか紹介しました。ウォシュレットには汚れやノズルの黒ずみがどんどん溜り、放置しておくととても不潔になります。したがって、キレイにしておくためにも、こまめな掃除を心掛けてください。