ソシオパスの意味や原因とは？性格の特徴や恋愛の傾向など詳しく紹介！

サイコパスという精神的な特徴についてご存知のかたは多いでしょうが、ソシオパスについても昨今は話題にされることが多くなってきました。漫画や映画のキャラクター名として使用されることもあるので、言葉の意味はともかくとして言葉そのものをご覧になったことはあるでしょうか。

ソシオパスは、社会という意味を表すソーシャルという言葉に病気や精神的な異常性を表すパーシーという接尾語を加えた言葉で、日本語に直訳した場合、「社会病質」といった意味に訳されることが多い言葉です。

そのように表される人にはいくつかの特徴があり、この項ではそのソシオパスについてどのような人を表すのか、また社会病質とはどのような特徴を表す人を指すのかについて説明していきます。

ソシオパスと表現される人たちの特徴について簡単に申し上げると「罪悪感を感じられない」「人を騙す」「とても無責任」「金銭感覚がルーズ」「他者に対して攻撃的」「意味のない嘘をつきやすい」などといった支配的な行動をとりがちです。

しかしその毒性とは裏腹に「反社会的な行動を好みがち」「仕事や家庭生活が長く続けられない」「何も考えずにその場の勢いで行動してしまう」といった一見矛盾した行動をとってしまう性質もあります。

そうした特徴から考えられるソシオパスの主な特徴としては「他人に対して共感ができない」といった表現をされる特徴として使われています。そしてソシオパスである彼らにとっては、自分自身の自覚がないことがもう一つの特徴と言えます。

それではソシオパスの人たちが持つ特徴についてより詳しく詳細な解説を進めていきましょう。あくまでも表面的な表現で説明差し上げていましたが具体的にはどのような行動をソシオパスの人たちはするのでしょうか。

特徴的な行動を具体例を用いながらソシオパスといういう特徴や傾向についてより深く考察を進めていきましょう。

恐怖に対する感情や危険に対する感情が非常に乏しいことがソシオパスも人たちの特徴として挙げられています。それは一体どういうことなのかと言うと、恐怖感や危険を感じないもしくは鈍いということは、無感情をベースとした精神的状況が常にそこにあるということです。

例えば、とても怖い恐怖映像やホラー映画、またびっくりさせられるような場面に出くわしてもソシオパスの人々は無感情がゆえに何も表に表すことがないと言われています。自動車で大きな事故を起こした当人が何も感じていないと言ったことがソシオパスの特徴だと言えるのです。

ソシオパスの特徴として挙げられるものとして「良心の感覚が薄い」と言われる特徴があります。サイコパスと呼ばれる人たちとの特徴として「良心という感覚が全くない」という特徴がありますが、ソシオパスはそうではありません。

ほんの少しもしくはちょっとだけ相手を思いやるような良心を持っているのです。この点がサイコパスとソシオパスを大きく分ける分岐点だと言われています。また、サイコパスには集団への回帰心理が全くありませんが、ソシオパスはそうではないことが分かっています。

ソシオパスの特徴としてさらに上げられるのは全く普段から意味のない嘘をついてしまうということです。意味があって嘘をつくのではなく全く意味のない無意味な嘘をつくことによって相手を騙しその快感を得る傾向があると言われています。

その場限り、その場の心理心情だけで行動を起こすソシオパスにとって、嘘そのものに何の意味もありません。嘘をつくことによって得られるその反応を楽しんでいるのです。計画的に嘘をつくことも稀にありますが得てしてソシオパスはそのような行動をとる傾向があります。

日常的に嘘をつくソシオパスにとって、相手を騙す嘘をつくことに何のためらいもありません。習慣的に人を欺くことこそがソシオパスの特徴と言えます。ではなぜソシオパスは、そのように習慣的に人を欺くのでしょうか。

そうした行動をとる原因は「他者を欺くため」だと言われています。嘘をつくことによって得られる相手の行動を自分の思い通りにすることによって、思い描いた想像通りの行動を取らせている自分に優越感を得る傾向があるのです。

普通の人であればそのような状況になればその後どうすればいいのかなどといった事実関係や人間関係にまで思いが至るものですが、ソシオパスにはそのような計画性はありません。

そして何よりもソシオパスを決定づけるものとして「極端すぎるナルシスト」という特徴が挙げられます。 エゴイズムに満ちており、他者への関心が薄いソシオパスにとって、相手に対して自分の自慢をひっきりなしにする傾向があります。

自意識過剰なナルシストなだと言って多くの批評を受ける傾向があり、またナルシストが原因となって自分の失敗を他人に平気な顔をして押し付けてしまえる特徴も持っています。

続いては、ソシオパスを特徴に持つ人が取りがちな恋愛傾向についていくつかの事例をあげながら解説していきましょう。もしもあなたのパートナーがソシオパスだったとしたら、と疑いを持たれる方もいるかもしれません。

ではあなたのパートナーが本当にソシオパスなのか、一つ一つどのような行動をとっているのかを検証しながらソシオパスかどうかを恋愛傾向から見極めていきましょう。

ソシオパスの恋愛傾向で言えることは、恋愛対象に対して無関心であるということです。ソシオパスにとって恋愛対象である恋人というのは、あくまでも自分を愛してくれる人という対象でしかありません。

病的なまでのナルシストであるソシオパスの人にとって、そういう意味では恋人は関心対象には入らないのです。恋愛をしているのではなく愛されてる自分を愛していると言うべきでしょうか。

つまり、お互いにとって必要だからと言うよりは、ソシオパスにとって恋愛は自分のカモフラージュでしかないのです。

ソシオパスがありがちな恋愛傾向の中でお付き合いしてる相手とのルールを何かと守ってくれようとしないというものがあります。こうした傾向は、恋愛対象だけではなくあらゆる相手に対して嘘を平気でつくことのあるソシオパスならではの傾向です。

ほんの少しの約束を守れない程度であればまだしも、法律を軽視したり、最終的には犯罪行為ですら容認してしまうようであればかなりの注意が必要といえます。もしもその相手がソシオパスだったのであれば一般的な社会生活を送ることは極めて困難と言わざるを得ません。

ルールを一切守ろうとしないソシオパスの恋人に振り回されてしまって、精神的にも苦痛を被りあなた自身の人格や生活が破壊されてしまうことが予想されるからです。

どんなことに対しても平気で嘘をついてしまえるソシオパスならではの傾向ですが、偽名を使ったり職業や学歴を偽るということもソシオパスだと疑って差し支えありません。本名のままでは生きていられないから偽名を使っている可能性もあります。

犯罪行為や闇社会に足を突っ込んでいる場合であればよりあなたに対しても不実な行動をとることが考えられます。恋愛傾向云々の前に人としてすでに信頼の置けない相手であるという認識がまず必要でしょう。

気軽に嘘をついてしまうのはソシオパス独特の感覚です。そうした嘘をさらに嘘で塗り固め、自分に都合のよい嘘の解釈を付け加えて自分を擁護する可能性もあります。

またソシオパスは、本来の芸歴とは全くかけ離れた経歴を提示してるくることがあります。その原因として恋愛対象としてのは相手に自分をより良く見せたいという考えがソシオパスの人にはあるからです。

根拠や論拠がない嘘をついてしまうことから、出身の大学についてよく知らなかったり、同窓の同じ経歴を持った相手について話せなかったり、自分の所属や役職など具体的な内容になると途端に答えられなくなったりするのです。

女性の場合であれば、「私は昔何々だった」というような嘘の中でも見え透いた、そんなバカなというような嘘ついてしまうというのは比較的あり得る話ではないでしょうか。

ソシオパスは嘘そんなものは上手につけませんので、対処法としてはさりげなく経歴の詳細を聞いてみるなど話の内容に具体性があるかどうかを確認する方法が最も確実でしょう。もしもそれで暴力的な反応になるようであればさっと距離をおきましょう。

続いての特徴としてはソシオパスは「友達が少ない」ということです。ソシオパスは他人に関心があまりにも無いためより良い関係性というものを築くことができません。原因として特権意識や過剰な自意識が友人という関係性を築くことを困難にしているのです。

他人は自分をより良く見せるための飾りであり、あくまでも利用するだけの関係であると思っているのがソシオパスだからです。

他の人の経験談や体験談をそのまま自分流にアレンジして、さも自分が体験したかのように自分のものにしてしまうというのも、嘘が当たり前であるソシオパスならではの行動と言えます。

非常に短気で、ちょっとしたことですぐに暴力に訴えがちなのがソシオパスの特徴のひとつです。恋愛関係にある相手を脅したり、果ては殴ったり蹴ったり、刃物で切りつけたりすることを何とも思いません。

ソシオパスは罪悪感を一切抱かない体質なので、対象との恋愛期間が長くなれば長くなるほど暴力が過剰に現れることもあります。警察沙汰になったとしても全く反省する気配も見せません。

それではどうしてそのような特徴を持った人間になってしまうのでしょうか。その原因については現在は後天的な事が原因で発生するのではないかと言われています。サイコパスやソシオパスになってしまう原因というのは一体どのようなものなのでしょうか。

ソシオパスを発症してしまう原因の最大の理由は、幼少期の体験が強く原因として影響していると考えられています。虐待、いじめ、家庭環境の不和などが原因で、ソシオパスとしての特徴を醸成していくと考えられています。

また、近しい人間にサイコパスの人がいた場合は、それが原因となってソシオパスになってしまうことがある、とも言われています。

ソシオパスは一度なってしまうことは治療は不可能なのでしょうか。後天的に発症するとはいえ、自覚してしまった場合どのようにして治療すれば直すことができるのでしょうか。原因がはっきりしているのであれば治療方法も考えられるのではないでしょうか。

そうした様々な、ソシオパスに対しての治療法に対しての考え方が生まれていますが、今現在では正確な治療方法は確立されていません。

なぜならは、ソシオパスになる原因というのが人それぞれ全く違ったものであるために、その治療法となればそれぞれにまた別の考え方が必要になるからです。

しかし、ソシオパスになった原因がはっきりと分かっている場合、その治療法もトラウマをいかに克服するか。トラウマを背負うきっかけとなった出来事に対して精神科や心療内科を受診することで治療するきっかけを掴むこともあります。

自らの行動を常に振り替えるようにすることで、ソシオパスの治療につながることがあります。自らの行動がなぜそのような行動を取ってしまうのかを、冷静な考え方で分析し自らの行動の理由や原因について内省することで治療に繋げる方法です。

精神治療では比較的メジャーな方法のひとつです。物事を認知して行動していく治療法で、行動の客観視にも通じる治療法ですが、ソシオパスの治療としてまずもっとも最初に考えられる方法と言えます。それぞれと治療法を組み合わせて最適な方法が現在試されています。

このように非常に問題が多いソシオパスですが、現段階では正式な病気として認知されている症例ではありません。日本では「反社会性パーソナリティ障害」の区分に割り当てられる症例とされています。

そのような区分の中で、より重たい症例として考えられている統合失調症や人格障害に比べてそこまで社会性が失われていないと思われているためです。それでもなお、ソシオパスは自覚がある、なしにかかわらず本人も周りの人にとっても以上に辛い特徴だと言えます。

このような状況下で、ソシオパスとして自分や友人、大切な誰かがそうであったと分かった場合に取れる方法はそれほど多くないのが現在の状況であることは知っておくべき事と言えるのではないでしょうか。