相談に乗るのが得意な人って?
自分の悩みを打ち明けて、聞いてもらいたいと多くの人は思っています。そこで重要なのが相談に乗る人でしょう。自分の周りを考えてみるとわかりますが、誰でも相談に乗るわけではなく、相談に乗るのが得意な人とそうではない人がいます。
その違いを知れば、自分に相談を持ち掛けてくれる人が増えることでしょう。それは人との付き合いの中で重要なことであり、仕事の面でもプラスに働きます。
何かを相談したいと思った時に、誰に相談するか考えてみましょう。その人の特徴が相談に乗ってくれると感じられるのでしょう。
ただ、相談に乗るのが不得意だと思っていても、態度や話し方を改善することで誰でも相談相手として役に立てます。特別な資質が必要ではなく、ポイントをしっかりと押さえておけばいいからです。
相談に乗る機会が多い人とそうでない人
デスクワークがメインの会社でもリフレッシュコーナーなど、ちょっと一息つきたい時のためのスペースが設けられています。そこで二人で話をしている人を見たことがあるでしょう。新人に悩みがあり、上司が相談に乗るイメージです。
ただ、上司の誰でもが相談に乗るわけではありません。部下から相談したいと思う人だからこそ、二人で話をしているのでしょう。相談に乗る機会が多い人は本人の性格だけではなく、相手の特徴を把握するのが上手であり、適切なアドバイスをしています。
話し上手な人ではなく聞き上手な人には、誰でもが話をしたくなるのでしょう。悩みがない場合でも、何となく話をしたいと感じさせてくれます。
相談されやすい人の性格
相談されやすい人の性格は、自分の悩みを聞いてくれると感じさせる人です。ここで重要なことは悩みを聞いてくれる人であり、問題を解決するためのアドバイスをできるかどうかはあまり関係ありません。
もともと、悩みを抱えている人は悩みの原因がわかっていて、それを解消するための方法も何となくイメージできています。しかし、踏み出す勇気がないために相談しています。
その悩み解決のための方法を後押ししてくれる人が相談に乗る人と言えるでしょう。相談されやすい人の性格は話の聞き上手と言えます。
相談されにくい人の性格
相談されにくい人の性格は、高圧的な人、おしゃべりな人、頑固な人でしょう。悩みを相談しても解決してくれそうにありません。
悩みを抱えている人は自分の気持ちをわかってもらいたいと思っているのですが、相談されにくい人は相手のことを考えずに自分の価値観を押し付けてくるでしょう。解決するために相談しているのに、自分を否定されたと感じてしまいます。
相談に乗るのが上手な人の特徴
相談に乗るのが上手な人の特徴はどのようなことでしょうか。周りにいる人を考えてみてください。誰でもそれぞれの性格がありますから、人との付き合い方を変えることは簡単ではありません。
ただ、相談に乗るのが上手な人は仕事や家庭できっと充実した生活を送ることができるでしょう。周りの人から頼られることは人として重要な資質だからです。
自分が相談に乗るのが不得意だと思っているなら、上手な人の特徴を知って、そのことを意識しながら人と話すことを心がけましょう。相手の特徴を理解するとともに悩みの本質を考えます。ただ、それを言葉に出す必要はありません。
親しみやすい
親しみやすい人は性格や表情から、気軽に話をかけられる人でしょう。悩みを打ち明けるためには、まずは自分から話を切り出さなければなりません。日頃は愛想がない人でも、相談を持ち掛けると親しみやすい態度を取ってくれる人もいます。
ただ、人は見かけによらないという言葉もありますから、外見的な特徴ではなく、本人の性格が大きな要素となります。自分が悩んでいる時の相談相手になってくれそうな人は、誰からも親しまれているでしょう。
相手を肯定する
相談に乗る時の基本は相手を否定しないことです。相手を肯定することで、安心感を与えることができますし、悩みを素直に打ち明けていいのだと思わせることができます。
相談内容によりますが、多くの場合、何らかの行動で解決することはほとんどなく、気の持ち方を変えることが重要な場合が少なくありません。
相談したい人はそのヒントを求めているのであり、自分のこれまでのやり方を否定されたくありません。相手を肯定することから相談は始まります。
ヒントを教えてくれる
自分だけで悩んでいると袋小路にはまり込んでしまうことがあります。その出口を求めて相談する人もいるでしょう。相談に乗るのが得意な人は、これまでの悩みに対する意見を述べるのではなく、これからの行動についてのヒントを与えてくれます。
ここで重要なことはヒントであり、答えではないと言う点です。悩みの答えは自分で見つけなければ解決できませんから、的確なアドバイスではなくあいまいなヒントだけで十分です。
もちろん、過去に聞いたことのあるヒントに過ぎないかもしれません。しかし、ありふれた言葉であっても、悩んでいる本人には新鮮な気持ちで響くことでしょう。
相談に乗るときのコツ
自分は相談に乗るのが不得意だと思っていても、年齢とともに若手の相談役となりますから、相談に乗るときのコツを知っておくことは、仕事だけではなく人付き合いの中で重要なポイントです。
具体的にどのような対応をすればいいのかを知っておくだけで、相手から見ると相談に乗ってくれそうな人と感じられるでしょう。難しいことではありません。
悩みをじっくり聞く
まずは悩みをじっくり聞くことが重要です。相談に乗るのが不得意な人は、相談相手が話をする前に解決策を提示使用してしまいます。つまり、相手の悩みを聞こうとしないのです。
悩みを相談しようとしている人は、自分の気持ちを受け止めてもらいたいと考えています。もちろん、それは本人が意識しているわけではなく、心の奥で思っているだけの場合もありますが、話を聞いてもらえないと相談している気持ちに慣れないでしょう。
悩みを相談したい人に話をさせて、自分は適当に相槌を打つ程度にしておきます。話がいろいろと横道にそれるかもしれませんが、その方向を修正する必要もありません。話を聞くことが重要であり、問題を整理しているのではありません。
励ましは適度に
沈み込んでいる人に対して励ましは重要なことですが、励まし過ぎることは避けなければなりません。実は本人としては相談する前に自分なりに解決しようとしたはずです。
頑張ってきたけれども、その結果に行き詰まってしまったために相談をしたいと考えています。その気持ちが強い場合には励ますことで、さらに頑張らなければならないけど、もう頑張れないというネガティブな気持ちが強くなります。
相談することで気持ちを落ち着かせたいと思っていても、励ましの言葉が本人にとって大きな心理的負担になることがあります。
アドバイスは求められてから
人は誰かから相談を受けた時に、それに対して的確なアドバイスをしてやりたいという気持ちになることが少なくありません。自分の方が経験豊富で知識もあるため、答えを知っていると思ってしまうのでしょう。
しかし、相談したい人はすぐに解決する答えを知りたいのではありません。悩みとは心の中のもやもや間であり、明確な問題も答えもないことが少なくありません。
アドバイスをする場合は、相手から求められた場合に限定した方がいいでしょう。もちろん、いくつかのヒントを提示することは重要です。ただ、相手がアドバイスを欲しいとはっきりと言葉に出すことは少ないですから、じっくりと話を聞かなければなりません。
相談に乗るのが得意な人を見習ってみよう
相談に乗るのが得意な人を見習うことで、誰でも相談に乗れるようになります。もちろん、言葉の選び方、しぐさなど総合的な視点で相談に乗ることが重要です。
人が悩みを抱えていて、誰かに相談したいと考えている場合、何を求めているのかを本人の視点になって考えてみることが大切です。経験豊富な人は未経験者を導きたいと考えていますが、技術的な内容と心理的な内容では全く異なります。
人の心は経験したことであっても、何度も悩んでしまいます。相談に乗るときは相手を説得したり指導したりすることではないと意識して言葉を選ばなければなりません。
相談に乗るのが得意な人がどのような話し方をしているかを考えた時には、日常の行動を見てみることが一番です。いつも相談に乗ってくれる雰囲気を出しているからです。