クアッドコアを詳しく解説!高性能CPUのメリット・デメリットや特徴は?

クアッドコアを詳しく解説!高性能CPUのメリット・デメリットや特徴は?

PCのスペックを測るうえで重要となるコア数には、デュアルコアとクアッドコアがあります。「PCを使いこなすならクアッドコア」という声もよく聞かれますが、デュアルコアとの違いはどこにあるのでしょうか。それぞれの特徴やメリット、デメリットについて見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.クアッドコアとは?
  2. 2.クアッドコアとデュアルコアの特徴の違いは?
  3. 3.クアッドコアのメリット
  4. 4.クアッドコアのデメリット
  5. 5.クアッドコアは用途に合わせた活用が大切

クアッドコアとは?

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PCやタブレットのスペック表には必ずといっていいほど記載されているクアッドコア。PCに詳しい方には常識のようになっていますが、PCを仕事やプライベートであまり使う機会のない方にとってはわかりにくいかもしれません。

ここではクアッドコアのそもそもの意味や特徴を解説しつつ、デュアルコアとの違い、それぞれのメリット、デメリットについて具体的に見ていきましょう。

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4つのコアを持つCPU

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クアッドとは英語で「4つの」という意味の単語です。したがって、クアッドコアの意味をストレートに説明すると、「4つのコアを持っている」ということになります。

コアとは日本語に訳すと「核」という意味になります。PCの心臓部であり、頭脳といえるのがCPUですが、コアはCPUの内部に格納されたパーツであり、このコアが実際の演算処理を担当しています。

高性能のCPUになるほど内部のコア数を増やしており、デュアルコアでは2つ、クアッドコアでは4つのコアを搭載し、演算処理を分担することで処理を高速化しています。

なお、ひとつのコアが同時に担当できる演算処理の数をスレッド数といい、スレッド数が増えるほど複雑な演算を短時間で処理することができ、より膨大な量の演算をこなすことができます。

コア数以外にCPUの性能を判断する方法

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クアッドコアやデュアルコアと、コアの数はPCの性能を左右する重要な要素ですが、コア数だけでCPUのスペックが決まるわけではありません。コア数以外にCPUの性能を判断できる指標とそれぞれの違いについて見ていきましょう。

ビックコアとスモールコアの特徴の違いを見極める

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クアッドコアだからといって無条件に高性能である、というわけではありません。同じコア数でも、ビックコアかスモールコアか、という違いによってCPUそのものの性能が大きく左右されます。

ビックコアの場合、コアそのものの容量が大きいためより多くのデータを同時に処理することができ、演算速度も格段にアップする、というメリットがあります。

しかし一方で、ビックコアはパーツとしてのサイズが大きくなるため、タブレットPCなどへの搭載は難しく、ビックコア搭載のPCは発熱量や消費電力が大きくなってしまう、というデメリットがあります。

スモールコアはパーツとしては比較的コンパクトで消費電力、発熱量も低くおさえられるという特徴がありますが、処理速度はビックコアと比較すると劣ってしまいます。

クアッドコア(4コア)でもスモールコアは性能が低い

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クアッドコアはデュアルコアよりも高性能と言われていますが、CPUの性能は単純なコア数ばかりでなく、コアのサイズや容量によっても違いが出てきます。

つまり、スペック表にクアッドコアと書いてあるからといってデュアルコアよりも2倍性能が良い、というわけではなく、クアッドコアでもスモールコアであればその分だけ処理速度は落ちてしまいます。

しかしながら、スモールコアが必ずしもすべてにおいて劣っている、というわけではありません。発熱量の低さがスモールコアの最大のメリットであり、発熱をおさえたいノートPCやタブレットにはスモールコアのほうが向いています。

また、スモールコアを搭載しているPCはクアッドコアでも全体的に価格が低く、一般的な事務作業や描画処理程度であればスモールコアでも充分支障がないとされています。

コア数以外で注目すべきPCのスペック指標

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PCのスペックを推し測るための指標は、コア数以外にもたくさん用意されています。「PCを使うのはネットサーフィン程度」という方でも、できるだけ多くの指標の意味を把握しておくことで、自分に合ったPCを選ぶことができます。

PC初心者こそおさえておきたい、PCのスペックを評価するための指標について具体的にお伝えしていきましょう。

GPU

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GPUはCPUの内部に格納されている演算装置のひとつで、3Dの描画処理や動画再生など、グラフィック処理を担当しています。

GPUとCPUはもともと一体化していましたが、CPUの高性能化にともなってより複雑で膨大な描画処理が必要となり、CPUが担っていたグラフィック処理の部分だけをGPUというかたちで独立させました。

2010年以降に流通しているPCにおいてはGPUが標準搭載となっており、一般的な価格帯のPCでもかなりハイクオリティなグラフィック処理を短時間で行えるようになっています。

クロック周波数

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CPUにはそれぞれ固有の周波数が割り当てられており、この周波数をひとつの単位として演算処理を行っています。

クロック数はクロック周波数とよばれることも多いのですが、基本的な意味は同じです。クロック数は言ってみれば音楽のリズム、拍子のようなもので、CPUが演算処理を行う際のタイミングをととのえるのに使われます。

クロック周波数が小さいほど演算処理のスピードが速くなります。4拍子よりも2拍子のほうがテンポが速くなるように、クロック周波数の値が小さければそれだけ早いサイクルで演算処理を行うことができる、という意味になります。

フレームレート

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PCの画面は一見するとなめらかに動いているように見えますが、実際には何枚もの静止画を連続で映し出すことで変化を表しています。

動きのあるグラフィックを表現する際、「1秒間に何枚のフレームを切り替えられるか」ということを数値化した指標がフレームレートです。

フレームレートの単位はfpsであり、たとえば100fpsと表記されていれば、「1秒間に100枚の静止画を切り替えられる」という意味になります。

フレームレートの値が大きいほど動きの速いアクションゲームなどをリアルに再現することができ、値が小さければ映画のコマ落としのようにカクカクした映像として表現されます。

クアッドコアとデュアルコアの特徴の違いは?

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クアッドコアの特徴とメリットについて詳しく見てきましたが、果たして、デュアルコアとの違いはどこにあるのでしょうか。ここからはデュアルコアとの比較の中で特徴をさらに詳しく見ていきましょう。

デュアルコアの特徴

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デュアルコアとは、CPUの内部にコアをふたつ搭載したPCのことです。コアがふたつ搭載されているわけですから、その分だけ処理速度は速くなり、なおかつ演算能力も安定します。

デュアルコアのCPUには、ふたつのコアが対等な処理能力をそなえている場合と、メインのコアの補助的な役割を果たしている場合があり、それぞれに特徴が異なっています。

コア数が倍になると性能も倍になるわけではない

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コアはCPUにとってまさに核のようなものであり、膨大な量の演算を常時担当しています。ただ、コア数が2倍になったからといって必ずしもシンプルに性能が倍になる、というわけではありません。

重要なのはコアの役割と連動性であり、片方がメインコアの補助的役割を担っている場合は性能面でやや低くなる場合があります。

クアッドコアのメリット

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クアッドコアにはPCを高性能化させるうえで、どのようなメリットがあるのでしょうか。クアッドコアの主な特徴をおさらいしつつ、クアッドコアを標準搭載するメリットについて細かく見ていきましょう。

メリット①並行作業に強い

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基本的に、CPUのコアが増えるほど単位時間のうちに処理できる仕事量が増えます。クアッドコアは会社で言えばチームに常時4人いるということですから、それだけ人材面で手厚く、仕事もサクサク進みます。

クアッドコア搭載のCPUでは、たとえばオンラインゲームを起動させながら音楽を再生し、なおかつ表計算ソフトを起動させる、という並行作業を行ってもキャパシティを超えることがありません。

メリット②非常に処理速度が速い

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クアッドコアシステムではひとつひとつのコアの性能が非常に高くなっており、相乗効果によって処理速度が格段に向上しています。

クアッドコアはゲーミングPCでは必須とされており、高性能のコアのおかげで複雑な処理を必要とするオンラインゲームも抜群のグラフィックで楽しめるようになっています。

メリット③処理負担のかかる作業に強い

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クアッドコア以前のCPUでは、たとえ高性能であっても並行作業に弱く、負荷のかかるオンラインゲームなどを起動させただけでフリーズしてしまう、というデメリットがありました。

クアッドコアであれば必要に応じて空いているコアを休ませることができるため、負荷の大きいグラフィック処理を長時間にわたり続けてもフリーズが起きにくいというメリットがあります。

クアッドコアのデメリット

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4つのコアを標準搭載し、処理能力を格段に向上させているクアッドコアCPU。良いことずくめのようにも感じますが、デメリットのほうもいくつか指摘されています。クアッドコアCPUのデメリットについて見ていきましょう。

デメリット①価格が高い

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クアッドコアCPU搭載のPCのデメリットとして、価格がどうしても高くなってしまう、という点が挙げられます。デュアルコアよりも価格が単純に2倍になるわけではありませんが、10万円前後が平均となっています。

さらに、本格的なものになると20万円を超えるものもあり、GPUやグラフィックボードの性能によっては30万円以上の高価格帯で売られることもあります。

デメリット②消費電力が高い

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クアッドコアCPUは処理能力が非常に高いかわりに消費電力が高い、という特徴があり、月々の電気代が多少かさんでしまう、というデメリットがあります。

消費電力ばかりでなく発熱量も高くなってしまうため、長時間にわたって稼働させるのであれば通気口や排熱性能も考慮したうえで機種を選ぶ必要があります。

クアッドコアは用途に合わせた活用が大切

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クアッドコアCPUは頭脳にあたるコアを4つ搭載しているということで、ベースとなる処理能力が非常に高くなり、オンラインゲームなどの複雑な処理にも対応できるスペックを備えています。

クアッドコアCPUは処理能力が高いかわりに発熱量や消費電力が高くなるという特徴がありますので、デュアルコアとの違いを理解したうえで使いやすい機種を見きわめましょう。

立石芳樹
ライター

立石芳樹

ゲームとグルメが趣味のウェブライターです。家ではサブスクリプションで映画ばかり見ています。お笑いも好きで、気が向いたらチケットを予約してライブにも行きます。オカルトと恋愛が苦手です。暮らしに役立つ情報を幅広く発信しています。よろしくお願いいたします。

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