DLNAとは?接続方法やおすすめの活用法・対応機種まで詳しく解説!

DLNAとは?接続方法やおすすめの活用法・対応機種まで詳しく解説!

AV家電などで時々目にするDLNAとは一体どの様なものなのでしょうか。このページでは、DLNAとはなにかの説明や、テレビやスマホを使用した具体的な接続方法、サーバーやクライアントと言った役割の説明などを、余すことなくご紹介して行きます。

記事の目次

  1. 1.DLNAとは?
  2. 2.DLNAの互換性は100%ではない
  3. 3.DLNAの構成とは?
  4. 4.DLNAの基本機能とは?
  5. 5.DLNAの活用方法を紹介!
  6. 6.DLNAとNASとの違いは?
  7. 7.DLNAは相互接続を容易にするガイドライン!

DLNAとは?

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近年は、パソコン、スマホに留まらず、テレビ、レコーダーなど映像や音楽データをそれぞれの機器で保管する機会が非常に多くなりました。その分、各ハードウェアに保存されたデータの管理に煩わしさを覚えている方も多いのではないでしょうか。

この様な様々なデータ管理について、DLNAについての知識があるとかなりの作業が効率化され、日々の生活がより便利なものとなります。

今回はそのDLANについてご紹介していきます。先ず、DLNAとはいったい何なのかという事や、実際の使用方法、さらに具体的なDLNAの活用例など、たっぷりとご紹介していきます。

DLNAとは各社サーバーの互換性ガイドライン

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前提として、DLNAとは略称で、正式には「Digital Living Network Alliance」と言います。これを縮めて、一般的には「DLNA」と呼ばれています。これは、AV家電メーカーや、パソコン、モバイル、その他周辺機器のメーカーによって結成された業界団体による取り組みです。

現在は、お家で使用するAV機器やスマホには様々なものがあり、それぞれバラバラにデータを保管しているのが一般的です。

DLNAとは、これらに保管している音楽や動画を、お家の中にあるLANネットワークを通じて、異なるメーカーのAV機器に保存しているデータを便利に相互やり取りできる様、取り決めを設けましょう、というガイドラインそのものを指します。

DLNAに対応した機器を接続するとどうなる?

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それでは、実際にDLNAに対応している機器を接続すると、どの様な変化があるのでしょうか。ここからは、DLNAに対応している機器が数多く発売されているテレビの周辺機器を具体例に挙げ、ご紹介していきます。

これらからテレビやレコーダーといったAV機器のお買い換えなどを検討している方には、知っておいて損はありません。是非チェックしましょう。

テレビを接続した方法

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まずは、テレビを接続した方法をご紹介していきます。DLNAはLANネットワークによって、データのやり取りを行うため、ご家庭にあるルーターから、LANケーブルによってテレビを接続するか、無線LANに対応しているテレビであれば、無線LANでの設定を行い、インターネットにアクセス出来るようにしておく必要があります。

そうすることで、リビングのレコーダーで録画した番組を、別の部屋のテレビで楽しむ事ができます。これは、DLNAに対応しているテレビであれば、お互いのテレビが異なったメーカーのものであっても、録画データのやり取りが可能になるのです。

スマホを接続した方法

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次にスマホを接続した場合をご紹介します。上記のテレビのネットワークにスマホが加わると、テレビで録画した番組をスマホやタブレットで楽しむ事が出来ます。さらに、スマホやタブレットで撮影した画像や動画を、煩わしい手順を踏まなくとも、楽しむ事が出来るのです。

さらに、LAN接続できるアンプやコンポ、スピーカー等があると、スマホに保存されている音楽を、ワイヤレスでお家のスピーカーで楽しむ、といった事も可能になるのです。

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DLNAの互換性は100%ではない

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ここで注意が必要となる点は、DLNAの互換性は100%ではない、という点です。つまり、DLNAというのは、あくまでガイドラインとしての取り組みであり、統一された規格ではないという事です。

したがって、DLNAを活用したネットワークにおいて、あるメーカーしか提供していない独自の機能などには、現状互換性が無いものが存在してしまっています。

DLNAで定めた基本機能は互換性が見込める

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もちろん、多くの代表的な製造メーカーは、DLNAのガイドラインに沿って機器を企画、製造しているため、DLNAで定めている基本機能は、ほとんどのメーカー、機種で互換性を持っています。DLNAで定めている基本機能には、映像や音楽の「再生、停止、巻き戻し、スキップ」などがあります。

各社で独自機能を追加している場合とは違う

しかし、前述したとおりメーカーが独自に搭載している個性的なそのメーカーにしかない機能については、あまり期待するべきではないと言えます。

DLNAは異なるメーカー間での同一機能を共有するための取り組みとも言えますが、この恩恵を享受するということは、ユーザーがDLNAによってどの様な機能を利用したいかを把握しておく事とも言えるのです。

できることチェッカーとは?

この様に、DLNAを便利に活用するには、ユーザー自身がDLNAネットワークをどういった用途、目的で活用したいかをしっかり把握しておく必要があり、その活用したい機能を搭載した機種を選ぶ必要があります。

こうしたややこしい機種選びをサポートするため、例えばパナソニックでは、現在生産している数多くの機種から希望する機能を選択し、それらの機能を搭載した機種をスクリーニングできる、「できることチェッカー」をいうサービスをWEB上で提供しています。

DLNAの構成とは?

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DLNAは2004年に名称が決定してから、現在進行形で機能が増え、少しずつ、確実に成長しています。ここでは、DLNAの構成がどの様にスタートし、どの様な事が新たに出来るようになっていったのかを、順にご紹介していきます。

現在、DLNAの構成は「1.0」、「1.5」、「2.0」の三種類存在し、この3つのバージョンは、基本的には数字の大きいバージョンであるほど、DLNAによって出来る事の幅が広く、様々な機能に対応したバージョンになっています。

DLNA1.0

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先ず、2004年にDLNAガイドラインの1.0が発行されました。これは、録画した番組や、保存した動画、音楽などを送り出す役割のサーバーと、これらのコンテンツを受信し、再生する役割を持つクライアントで構成されます。

サーバーは、デジタルメディアサーバー(DMS)と呼ばれ、クライアントは、デジタルメディアプレイヤー(DMP)と呼ばれています。

DLNA1.0では、このシンプルな構成のみに留まっており、この構成の事を「2 Box pull」とも表現されます。シンプルな構成ですが、一番簡単で分かりやすく、DLNAの基本構成ともなっています。

DLNA1.5

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続いて、2006年にDLNA1.5が発行されました。DLNA1.0を受けて、ガイドラインはより拡張され、モバイル機器や、プリンターと言った機器もガイドラインに含まれるようになりました。

上記のように、DLNA1.0の構成では2つだけでしたが、DLNA1.5では、ここからさらにサーバーとクライアントを外部からコントロールするためのコントローラーや、外部からの再生を可能にするレンダラーが追加された構成となり、2者の関係だったものが3者となりました。この構成の事を「3 box」と言います。

DLNA2.0

Photo bygeralt

そして、2009年にこのDLNA1.5から、主にモバイル機器での使用を構成に組み込んだDLNA2.0が発表されました。

例えば、テレビの番組表からの録画予約や、機器間でのコンテンツの同期などが出来るようになり、上記の前のバージョンからは、より幅広い機能となるオプションが追加された形になっています。

DLNAの基本機能とは?

Photo bygeralt

この様に、テレビのリモコンの番組表から先の番組をチェックしたり、録画予約を行う事が出来るようになった、という事が分かりますが、ここからは実際にDLNAで出来る代表的な事柄をいくつかご紹介して行きます。

先ずは、DLNAの基本的な機能をご説明いたします。前述したDLNAの基本構成を踏まえれば、よりわかりやすくDLNAを理解することが出来ます。しっかりとチェックして行きましょう。

DMS(デジタルメディアサーバー)

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DLNAの基本的な機能の一つに、先ず「DMS(デジタルメディアサーバー)」があります。これは前述したように、保存していたコンテンツを配信する機能を持っています。

この役割を果たす機器は、具体的には、「NAS」と呼ばれるLAN接続が可能なHDDや、デジタルカメラ、レコーダーなどが、サーバーとしての機能を持っています。これらから、各種コンテンツが受信可能な機器に送られるのです。

DMC(デジタルメディアコントローラー)

Photo byOpenClipart-Vectors

次に、DLNA1.5から発表されたDMC(デジタルメディアコントローラー)をご紹介します。DMCとは、文字通りDMSや、後述するDMPのコントロールを可能にします。この機能によって、DMSに保存されている各種コンテンツを選択し、どのプレイヤーで再生するかなどの指定する事が出来ます。

DMP(デジタルメディアプレーヤー)

3つめはDMP(デジタルメディアプレイヤー)です。DMPとは、DMSにあるコンテンツを探し出し、再生する事が出来る機能の事です。具体的には、テレビやAVアンプをはじめ、レコーダーやパソコン、スマホもDMPとしての機能を持つことが出来ます。

他には、このDMPの仲間として、シンプルに再生機能のみを持つDMR(デジタルメディアレンダラー)もあり、サーバーとコントローラー、そしてプレイヤーやレンダラーを含めた3者が基本構成となり、この構成で3boxと呼ばれているのです。

DLNAの活用方法を紹介!

ここからは、DLNAの実際の活用方法をご紹介して行きます。現在では、一般的なAV家電にはDLNAに対応している事がほぼ当然となっており、何気なしに利用している機能もあるでしょう。

DLNA2.0が発表され、スマホの使用を前提とした構成が追加されると、DLNAに対応している機器での機能が大きく広がりを持つようになりました。

例えば、LAN接続が可能なネットワークプレイヤーやアンプがあれば、スマホに保存している音楽をワイヤレスでおうちのスピーカーから楽しむ事が出来ますし、スマホの音楽や動画をテレビに送り、より大画面で、より高音質でコンテンツを楽しむ事が可能なのです。

DLNAの対応アプリ

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この様に、大変便利になるDLNAですが、前提として対応している機器でないと、コンテンツの共有は出来ません。DLNAでの利用を想定している機器が、DLNAに対応しているかは事前に確認しておく必要があります。

これは、スマホでも例外ではなく、スマホの場合はアプリでDLNAに対応したアプリを使用する必要があります。DLNAに対応しているアプリを使用する事で、DLNAに対応していないスマホやタブレットでも、DLNA対応のアプリを介して、DLNAを利用する事が出来るのです。

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ただし、現状としてはDLNAに対応しているアプリは、未だほんの一部に留まっています。代表的なアプリでは、「Skifta」や、「Twonky Beam」というアプリがDLNAに対応しています。

このアプリを使うことによって、お持ちのアンドロイド端末が、ネットワークメディアプレイヤーとして利用する事が可能となるのです。

また、iOSをお使いの方は、上記の「Twonky Beam」や「8player」、「Media Link Player」などをインストールする事で、スマホやタブレットがDLNA対応のメディアプレイヤーとして、使うことが出来ます。

DLNAの対応ソフト

また、パソコンはDLNAサーバーとしても、DLNAプレイヤーとしても、両方の機能を持っていますが、パソコンで使用するソフトもDLNAに対応したソフトウェアを使用する必要があります。

パソコンでは、2009年にwindows7が発売された時から、windowsには標準でDLNAが搭載されています。ですので、windows7以降の、windows8やwindows10であっても、DLNAは対応しているのです。

しかし、MACOSに関しては、現状標準ではDLNAに対応していません。MACのパソコンをお使いの方は、サードパーティ製のアプリケーションをインストールし、それを使う必要があります。

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DLNAとNASとの違いは?

ここまでDLNAの機能や役割をご紹介しましたが、LANで接続できるネットワークHDDである、いわゆる「NAS」と同じように感じますが、実はまったくの別物です。DLNAはあくまでもガイドラインであり、各機器間でコンテンツの共有を可能にするためのルールなのです。

つまり、ネットワークHDDであるNASは、DMSとして利用できるサーバーとして存在し、現在の一般家庭向けのNASのほとんどは、DLNAに対応しています。NASが一台あると、各部屋に保存されているコンテンツの共有が簡単な手順のみで行えるようになります。

DLNAは相互接続を容易にするガイドライン!

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この様に、DLNAの役割や構成を理解する事で、おうちで保存しているコンテンツをDLNAに対応しているスマホやアプリを使用する際に、コンテンツの共有が可能になり、ややこしい配線や難解な接続設定なしに、楽しみの幅をぐっと広げる事が出来ます。今後は、DLNAに対応したスマホアプリも多数リリースされ、より身近な存在となる事が予想されます。

建人
ライター

建人

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