自分に合う性能のリューターを探してみよう!
木材や金属の表面を研削したり切断する小型の電動工具をリューターと言います。DIYや日曜大工がお好きな人には馴染み深いものです。リューターは「ハンドグラインダー」や「ルーター」とも呼びます。
日本では日本精密機械工作株式会社のメーカー品であるため、「ハンドグラインダー」か「精密グラインダー」が正しい呼び方です。しかし、ここでは短めの「リューター」と書かせていただきます。
リューターは模型作りやガラス細工、木材加工などに使うことができる優れものです。種類は様々で、大きさはペンのようなサイズから手のひらぐらいのサイズまで幅広くあります。
そんな便利な機械であるリューターを使うには、自分に合った性能を持つものを選ばなくてはいけません。
自分が使う目的とは異なるリューターを使っていると怪我や故障の原因になりかねないからです。この記事を通して、自分に合う性能のリューターを探し出してみましょう。
リューターの選び方とは?
それではまず、リューターの選び方から見ていきましょう。リューターの選び方の方法として、最初にリューターを使う目的を見極めることが挙げられます。
例えば、長時間の作業に利用したい場合は持ちやすさや使用可能時間を重点的に見るべきです。また、細かく繊細な作業をしたい場合はリューターの回転数など機能面を重視しなければなりません。
ここでは、専門的な用語を分かりやすく説明しながら、持ちやすさや使用可能時間、回転数などリューターの様々な要素を紹介します。これらの情報をもとに自分に適したリューターを選びましょう。
持ちやすさ・重量
リューターは基本的にペンなどのように片手に持って作業をする機械です。そのため、出来る限り持ちやすく、軽い重量のものの方が使いやすく作業が捗ります。
また上記でも述べたように、長時間作業をする場合は身体に負担がかからないようにするため、「持ちやすさ・重量」を念頭において選ぶべきです。ペンシルタイプのものや小型のものが特におすすめです。
使用可能時間
「使用可能時間がどれくらいあるのか」という点も一つのリューターの選び方です。リューターは連続して使い続けるとモーターの発熱により使用できなくなることがあります。
そのため、あまりに短い使用可能時間では長時間の作業などには向きません。ペンシルタイプのリューターは軽く持ちやすい分連続使用可能時間が短いことが特徴的です。
長時間作業をしたい人は連続使用可能時間が比較的長い卓上タイプのリューターを選びましょう。長時間ではなく、少しずつ細かい作業がしたい方はやはりペンシルタイプがおすすめです。自分の目的に合わせた選び方をすることを忘れないでください。
回転数
リューターには「ビット」と呼ばれる器具が取り付けられています。後で詳しく説明しますが、このビットを高速回転させて物を研削したり、研磨することができるのです。
そのため、ビットの回転数もリューターの選び方のポイントの一つになります。1分間に何回転するかどうかの単位のことをRPMと呼び、この単位を目安に回転数の良いものを選びましょう。
硬い物を研磨する場合は30,000以上の回転数があるリューターがおすすめです。反対に、柔らかい物を研磨する場合は5,000くらいの回転数のリューターにしましょう。
このように、自分の加工したい物の硬度によって適した回転数は異なります。回転数が多いほど様々なことができますが、多過ぎると柔らかい物には適さない回転数になるので注意しましょう。
回転数の調整機能の有無
回転数の調整機能の有無もリューターの選び方には重要な点になります。上記でも述べたように、加工したい物によって回転数が異なるので回転数を調整できるリューターであるほうが何かと便利です。
調整機能が備わっていない場合は同じ速度でしか利用できません。調整機能が有れば、低い速度でも高い速度でも加工できるので作業できる物の幅が広がります。
この調整機能は高速回転するリューターには備わっていることが多いです。回転数の調整はダイヤルなどで決まった速度でしか調整できない性能のものと自由に速度を調整できる無段階調整という性能のものがあります。
トルク
トルクとは、リューター内のモーターを回転させ続ける力のことを言います。つまり、このトルクの力が弱いとモーターが止まってしまい、リューターが使えないということです。
例えば、トルクの弱いリューターで硬い物を加工しているとモーターが止まることがあります。他にも、弱いトルクのリューターを使っての低速回転の作業はモーターが止まることが多いです。
そのため、回転数と同時にトルクの強さも視野に入れてリューターを選びましょう。ただし、回転数の高さはトルクではなくモーターの出力によって異なるので選び方に注意してください。
ビットの軸径
リューターの先端に取り付けるビットの軸径もリューターを選ぶ際に重要なポイントになります。上記でも少し述べましたが、ビットとは細い棒の先端に切削用の粒子を取り付けた物です。
粒子ではなく、シリコン邸石を取り付けた物もあります。ビットの軸径は主に2種類のものがあり、2.35mmと3.00mmのものです。ビット自体には様々な種類がありますが、軸径は上記の2種類が基本になります。
どちらでも使用できるリューターが多いですが、リューターによってはどちらか片方のみしか使用できないということもありますので購入する前によく確かめることが必要です。
また、基本的には2.35mmと3.00mmのものが中心ですがごくたまに専用のものがありますので注意してください。
ビットの保持の仕方
ビットにはきちんとした保持の仕方というものがあります。ビットの軸径に合わせた軸穴にビットをしっかり固定して、リューターからビットが外れないようにすることです。
ビットの保持の仕方には二つの種類があります。「コレットチャック」と「ドリルチャック」です。どちらにもメリットとデメリットが存在します。
まず、コレットチャックは高い安定性と保持力が備わっていることで有名です。しかし、その分軸径が異なるビットを使う場合には異なるコレットチャックに変えなくてはいけません。
反対に、ドリルチャックであればチャックを回転させてビットを固定するため、ビットの軸径が異なってもいちいち交換する必要はありません。
ただし、こちらはコレットチャックよりも精度や安定性は良くありません。どちらを選ぶかは加工するものや利用の仕方によって決めましょう。
リューターの特徴
続いて、リューターの特徴について紹介します。リューターと言われても、DIYなどをあまりしない人にとっては詳しく知らない機械になります。
しかし、冒頭で述べたように、リューターは様々な素材を加工するのにとても便利な機械です。DIYとしては木材や金属、ガラスの加工などがよく知られています。
その他に、プラスチックやサビ取り、精密機械のクリーニングなどにも使うことが可能です。このように、リューターは様々な用途で活用できるという特徴を持っています。そのうえ、DIY好きな人だけでなく工業に関わっているプロの人たちも扱うものです。
精密作業におすすめ
リューターの特徴の一つとして、精密作業に向いているということが挙げられます。電動工具用品の中でも他の工具と比べてサイズが小さめなので、細かい用途にも使えるという点がおすすめです。
リューターを用いた精密作業をあげるならば、アクセサリーなどに文字を彫ったり研磨することができます。自分の手で何かを作ることがお好きな人に一つは持っていて欲しい電動工具です。
「ビット」とは?
「ビット」とは、「ビットの軸径」の部分でも述べましたがリューターの先端に取り付ける工具のことをいいます。ビットにはたくさんの種類があります。
研削用から研磨用まで幅広く販売されており、セットになって売られているものが比較的安いです。ビットは消耗するものでもあるので、出来る限り安く手に入れましょう。
DIYが好きで様々な素材を使う人は、作るものによって適したビットがあるのため購入する時は注意してください。
リューターの用途とは?
これまでに述べてきた通り、リューターには様々な用途があります。ここでは、リューターの用途としてよく使われるものについて紹介します。
リューターは木材や金属など多くのものを加工できると述べてきましたが、ここで紹介するのは金属製品、ガラス、鋳造パーツについてです。
金属製品やガラスの加工はDIYでする人が多いですし、鋳造パーツの加工は車やバイク好きの人は自分流にカスタマイズするために行うことがあります。
アートクレイシルバー
アートクレイシルバーは、リューターの用途として一番使われるものです。アートクレイシルバーとは、銀細工で作られた指輪やブレスレットのことを言います。
リューターを使えばお店で売られているようなシルバーアクセサリーを簡単に作ることができるので、おすすめです。
リューターの特徴でも述べたように、リューターは精密作業に向いている電動工具のため、アクセサリーのように小さいものでも綺麗に模様や文字を刻むことができます。
おしゃれが好きな人やデザインに興味がある人は、リューターを使って自分だけのオリジナルのアクセサリーを作ってみましょう。DIYが初めての人で比較的簡単に取り組めますが、不安な人は手作りアクセサリーの教室やDIY講習の体験などで試してみてください。
ガラスの彫刻
ガラスの彫刻と言われると難しいイメージもあるでしょうが、リューターを使えばそこまで難しくはありません。リューターに取り付けられているビットには人工ダイヤモンドを使ったものがあり、ガラスの彫刻も可能です。
完成品は曇がかかったサンドブラストのような仕上がりになります。ガラスの表面にヤスリをかけるように削るため、ガラスが割れてしまうことはありませんので、初めてのガラスの彫刻をする人も気負いなく行ってください。
鋳造パーツのカスタマイズ
車やバイクが好きな人は、鋳造パーツのカスタマイズはよく行います。特に、L字に先端を曲げるアタッチメントなどをリューターに取り付けて、細かい鋳造パーツを加工することが可能です。
ビットは、超硬ビットというとても硬い素材でできたものがあるのでそれを使いましょう。リューターの用途として、鋳造パーツのカスタマイズは車やバイク好きの人たちによく使われます。
リューターの人気おすすめ9選
それでは、人気のおすすめリューターを9つ紹介しましょう。どのリューターも使いやすく、高い性能を持ったものばかりです。自分の使い方や目的に合ったものを上記で紹介したリューターの選び方をもとに見つけてみてください。
もちろん、値段も考慮して選びましょう。用途がたくさんという特徴を持つリューターですが、同時に価格がピンからキリまであるという嬉しい特徴もあります。この9つのリューターを参考に、よく吟味して購入することがおすすめです。
iHelp・HR-ST
まず紹介するのは、「iHelp・HR-ST」というリューターです。こちらのリューターは、非常に安価で高性能なことが特徴的です。
楽天やAmazonなどの通販で約2,000円であるにもかかわらず、付属に4本のビットがあり、回転数も三段階調整できます。バッテリーは少々弱いですが、その分軽量です。
用途によっては物足りない面もありますが、簡単なDIYにはこのリューターで十分事足りるでしょう。DIY初心者の人にはとてもおすすめのリューターです。
東洋アソシエイツ・HP-200S
「東洋アソシエイツ・HP-200S」はスイッチの使い方が非常に簡単なリューターになっています。というのも、足でスイッチを入れたり切ったりできるフットスイッチが付属で付いているからです。
いちいち片手を使わずに両手を使って作業を進めることができます。また、このリューターはコントロールユニットに接続して使うタイプです。無段変速や正転、逆転もできるという高性能な面があります。
自由に回転方向を変えることができるので模様などが書きやすく、オリジナリティに溢れたデザインを描くことが可能です。ドリル加工の際は、万が一ドリルが食い込んでしまっても逆回転で簡単に抜くことができます。
そして、連続使用可能時間も長いため、長時間の作業に向いていると言えるでしょう。このように高性能であるからこそ、価格も約3万円と高いです。本格的なDIYや精密作業など様々な用途にリューターを使いたい人におすすめの商品になります。
マキタ・GD0800C
「マキタ・GD0800C」はプロの人におすすめのリューターです。小型のものではなく、リューターとしては大型のものになります。変速ダイヤル付きなため、用途によって回転数の調整が可能です。
負荷がかかっても回転数の低下が少ない製品ですが、あくまでもプロの人が塗装やバリを取る時に使うものになります。ガラス加工や木材加工などには向かない商品です。
とはいえ、性能は素晴らしいのでプロの人はぜひ購入を検討してみてください。通販では、約3〜4万円で購入できます。
Tacklife・RTD35ACL
「Tacklife・RTD35ACL」は「iHelp・HR-ST」ほどではありませんが、比較的低価格で性能の良いリューターになります。6段階の回転調整ができるほか、バッテリーも強くトルク不足にはなりません。
また、17種類・85ピースのアクセサリーや3種類のアタッチメントが付属で付いてきます。どんな用途にも使える高性能のリューターですが、約5,000円ほどで購入可能です。性能と価格のバランスを考えてみるとコストパフォーマンスの高い商品と言えるでしょう。
ちなみに、3種類のアタッチメントは「ディテーラーズグリップ」「カッティングガイド」「フレックスシャフト」です。様々な用途に使用でき、お手頃価格なリューターが欲しい人にはおすすめの商品になります。
髙儀・R-8
「髙儀・R-8」はとても作業効率に重視したリューターです。他の商品と比較するとトルクが約2倍あるため、必然的に作業効率が上がります。
また、無段変速になっているので用途や素材に適したスピードで作業が可能です。付属にゴム台も付いており、ビットなどを置く場所として使うことができます。
このように高性能な「髙儀・R-8」ですが、1つデメリットがあるとすれば付属のビットが5本と少ないことです。そこのところだけ注意をしておきましょう。お値段は約6,000円です。効率的に作業したい方にはおすすめの商品になります。
キソパワーツール・MM30 26800
「キソパワーツール・MM30 26800」は「練馬KAKURI工房」と「DIY女子部」がコラボして販売しているリューターです。そのため、カラーリングも女性を意識したものになっています。
電動工具の女性向けと言う珍しい商品です。DIY女子部限定ですが、専用ビットスタンドやオリジナルテンプレートが付属として付いています。
このオリジナルテンプレートはグラスなどの内側に貼り付けてリューターでなぞるようにすると、簡単にグラスアートを楽しめるものです。お値段は約1万円で、言うまでもなく女性やガラス加工の用途にに使いたい人におすすめの商品になります。
PROXXON・28525-S
「PROXXON・28525-S」はリューターのメーカーとして定評のあるPROXXON製品のものになります。無段変速のついたリューターに様々な種類のビットが付属でついてくる商品です。
ビットの種類を紹介すると、「ダイヤモンドビット」「ハイスピット」「切断邸石」「軸付き邸石」「シリコンバフ」「純毛バフ」などがあります。
家で行うリューターを使ったDIYの用途にはほとんど対応できるという高性能品です。お値段は約1万円と高めですが安心して取り組める商品ですので、DIY初心者の人にはおすすめになります。
キソパワーツール・26800-JO
「キソパワーツール・26800-JO」は上記で紹介した「キソパワーツール・MM30 26800」の姉妹品のようなものになります。ただし、こちらは特に女性向けと言うわけではなく性能や様々な用途に合わせて作られた商品です。
持ちやすく重量バランスの良い製品で、小型モーターが搭載されています。無段変速が付いているため、どのような素材に対しても使用可能です。
付属のビットは8種類あり、基本的なものが揃っています。お値段は約5,000円です。使いやすく様々な使い方ができるリューターを求めている方におすすめの商品になります。
ドレメル・4000-8/64JP
「ドレメル・4000-8/64JP」は「Not Only Compact!」というキャッチフレーズを持つリューターです。「Not Only Compact!(コンパクトなだけじゃない!)」というだけあって、小型ながら高性能のリューターになっています。
強力なバッテリーが搭載されており、長時間の作業も可能です。18ピースのアクセサリーが付き、コードレスであり先端部にはLEDライトも搭載されているという優れものになります。
高性能のバッテリーが搭載されているにもかかわらず比較的軽量なのも魅力的です。お値段は約1万円と高めですが、それに勝るほどの素晴らしい性能が備わっているので、DIYであらゆる使い方をしたい方にはおすすめの商品になっています。
リューターにおすすめのビットセット4選
次は、リューターにおすすめのビットセットを4つ紹介します。ビットは消耗品でもあるので、セットで買った方が断然お得です。ここで紹介するビットは、様々な形状や素材でできているものなうえに、本数も多いものばかりになります。
とはいえ、消耗品であることに変わりはないので自分がよく使うビットが多く入っているものを選ぶという選び方をしましょう。どのような使い方をするにしても、高性能なビットが揃っているので安心してください。
ATPWONZ・5種類軸付き砥石バフ
「ATPWONZ・5種類軸付き砥石バフ」は5種類のビットが合計100本入っていると言うかなりお買い得なセットになっているのが特徴的です。
5種類のビットとは「邸石」「ゴム」「フェルトバフ」「牛革」「スポンジゴマ」になり、それぞれの同型のビットが2本ずつ入っています。
Amazonにおいて約2,000円で販売されていますので、たくさんの本数をまとめて買いたい人にはおすすめです。
SUN UP・30PC No.130
「SUN UP・30PC No.130」はガラスの加工などをする場合におすすめのビットセットになります。人工ダイヤモンドを使ったダイヤモンドビットがセットになっており、30種類の形状の先端が揃っていることが特徴的です。
30種類もの形状が揃っているに対して、価格が非常にリーズナブルなため、DIYにおいてガラス加工をよく行う人には特におすすめになります。お値段はAmazonにおいては約900円です。
Cozyswan・超硬バー タングステンバー
「Cozyswan・超硬バー タングステンバー」はリューターで何かを切削する使い方をする時におすすめの商品です。先端の刃が大きめなため、切削が簡単に行えます。
タングステン鋼という素材を利用しているので、硬い材料でも切削することが可能ということが特徴的です。
木材から鉄材まであらゆる素材を切削できるので、切削をメインにリューターを使っている人はこちらの商品をおすすめします。お値段はAmazonにおいて約900円です。
Wazaza・カッティングディスク
「Wazaza・カッティングディスク」はダイヤモンドカッタービットであり、ガラスを切断するのに使われます。ダイヤモンド製のビットは消耗度が激しいので、10枚セットで売られているのはかなりお買い得です。
この商品の特徴はカッターに開いている穴になります。これらの穴は効率的に熱や切り粉を排出してくれるので、ダイヤモンドカッターの寿命を伸ばすことができるのです。
ガラスを切断する作業が多い人におすすめの商品になります。お値段はAmazonにおいて約800円です。
リューターのそれぞれの使い方
最後に、リューターのそれぞれの使い方について見ていきましょう。リューターには様々な使い方があります。例えば、刃物などの加工やガラス加工、加工物の研磨などです。
ここでは、9つの項目に分けてリューターの使い方を説明します。選び方のところでも述べましたが、自分がどのような目的でリューターを使うのかはとても重要です。ここで自分はどの使い方が多いのか十分に把握しておきましょう。
砥石系
まず、紹介するのは「邸石系」の使い方です。邸石とは結合剤で邸粒を固めたものであり、3つの硬度が存在することが特徴になります。
WA(A)邸石は滑らかな研剤ができるため、刃物などの研磨向きです。C邸石やGC邸石はセトモノのような硬い素材の研磨に向いています。邸石系の場合は自分が使う素材に合わせた使い方とリューターの選び方をしましょう。
ダイヤモンド砥石系
「ダイヤモンド邸石系」の使い方ですが、ガラスやセトモノの加工に利用することがおおいです。工業ダイヤモンド邸粒を専用シャフトに固定したものであり、邸石よりも鋭く硬度も硬いものになります。
特徴としては、邸粒層が一層なため一定温度である600度を超えると炭化したり、剥離が起こることです。そのせいで切れ味が悪くなる恐れがあるため、こまめにビットを確認してください。
上記でも述べたように、ダイヤモンド製のものは消耗が激しいのでビットを買う時は価格や消耗度など選び方に十分注意しましょう。
カッター系
「カッター系」は「ハイス鋼・超硬」とも呼ばれるものです。ハイス鋼はドリルや木材加工に適した使い方をします。特徴としては、しなやかさに優れていて切削性が高いです。
ただし、超硬合金に比べると耐熱性が弱くて長時間の作業には向いていません。超硬合金は耐熱性や硬さに優れていますがその分チップしやすいです。それぞれの特徴をふまえて、自分の使い方に合わせた選び方をしてください。
バフ系
「バフ系」とはフェルトをシャフトに取り付けたもので、切れ落としや仕上げ磨きをするという使い方をします。詳しい使い方としては、先端部をゆっくり回転させながら研磨剤を染み込ませて研磨します。
柔らかいタイプは研磨剤がゆっくりと染み込みますが、硬いタイプは染み込みが少ないのでツヤ出しに最適です。シリコンバフの場合はシリコンやラバーに研磨剤を含ませています。
こちらのバフ系の特徴は、表面がゴム系のためどんな形状の加工物でもその形状に沿って研磨できるということです。研磨をするにしても、ツヤ出しをしたいか磨きあげたいかで使う素材が異なります。選び方には注意しましょう。
研磨剤系
「研磨剤系」とはその名の通り加工物を研磨するときに使うものです。使い方としては、研磨剤を染み込ませる工具をゆっくり回転させながら研磨剤に当て染み込ませます。
前仕上げ、仕上げ、超仕上げの順番で細くなるため、研磨剤を選ぶときには自分の加工物をどれだけ研磨したいのかよく考えてから選ぶようにしましょう。ちなみに研磨剤には固形タイプのものもありますので注意してください。
小径ドリル系
「小径ドリル系」には上記でも述べたハイス鋼を利用したドリルやダイヤモンド邸粒を電着したドリルが使われています。特徴としては、ハイス鋼を利用したドリルは鋼材や金属の穴あけ加工に適したものです。
一方、ダイヤモンド邸粒を電着したドリルはガラスやセトモノ、プリント基板の穴あけに適しています。ただし、焼き付きを起こしやすいので必ず冷却しながら行ってください。
切断砥石系
「切断邸石系」の使い方としては、邸粒を固めたものを高速回転させて材料を切断します。注意点としては、必ず加工するものに対して垂直に邸石を当てるようにすることです。
研磨によって切断するので切り口はなめらかで薄いものになります。しかし、グラスフィーバー入りのタイプを使うとディスクが割れにくい代わりに切り口が厚いです。どちらが良いかは好みによりますので、自分の好みに合わせた選び方をしましょう。
ブラシ系
「ブラシ系」にはスチールと真鍮の二つの種類があります。二つの種類の選び方としては、研磨力と作業の効率性を求めるならばスチール製で柔らかい素材に使いたい場合には真鍮製を選ぶべきです。
ただし、スチール製の場合は消耗度が激しく、真鍮製の場合は加工物に薄い真鍮色がつくことがありますので注意しましょう。使い方には研磨やサビ落とし、剥離作業などがあります。
ヤスリペーパー系
「ヤスリペーパー系」とはヤスリペーパーがキャップ型や筒型、放射状に取り付けられているもののことを言います。特徴としては、加工するものの形状に合わせてヤスリペーパーの先端部分の形状を変えられるということです。
どれが一番使い勝手が良いかについては自分の目的に合わせた選び方によります。ヤスリペーパー系は金属や木材の加工に適したものです。
キャップ型や筒型はペーパーがすり減っても先端部分のみを交換することができます。放射状に取り付けられたフラップホイールは加工面に弾力性を持たせることが可能です。
リューターは使用用途で種類を選ぼう!
リューターの選び方や使い方、性能、特徴、用途などを紹介してきましたが、皆さんにぴったりのリューターは見つかりましたか?
リューターはこれからDIYに挑戦したい人やすでにDIYにはまっている人、プロの工業関係者の人には欠かせない工具です。
自分の使用目的を明確にし、使用用途でリューターの種類を選ぶようにしましょう。おすすめのリューターやビットも取り上げていますので、ぜひ参考にしてみてください。