働きたくないって思うことありませんか?
「働きたくない」「会社に行きたくない」と思ったことがない人は、ほとんどいないのではないでしょうか。仕事や働くことが好きな人は、例外を除いてまずいません。「働きたくない」という気持ちは、誰もがいつも心の中に持っている感情です。
しかし、ほとんどの人が働くのは何故でしょう。それはお金を稼いで、美味しいものを食べたい、旅行がしたい、素敵な洋服やバッグが買いたい、宝石や車を買いたい、などの夢や希望の方が「働きたくない」という感情より勝っているから働くのです。
つまり普段は「働きたくない」という心理を、夢や希望で抑えて仕事へのモチベーションを保っています。ところが何らかのきっかけで、そのバランスが崩れた時に「働きたくない」と感じてしまうのです。
働きたくないと思う心理・原因
心の奥に抱いている「働きたくない」と思う心理が、表に出てくる原因は一体何なのでしょう。どんな状況や環境の時に、仕事に対するモチベーションのバランスが崩れ「働きたくない」という心理になってしまうのでしょう。
「働きたくない」という心理になる原因は、性格の違いなどにより個人差はあると思いますが、環境面、人顔関係、精神面、肉体的な面など、様々な角度の心理から「働きたくない」原因を探ってみましょう。
仕事がうまくいかない
仕事が調子よく上手くやれた時には「やったー」という達成感と充実感で、仕事で疲れたとしても爽快な気分になり、疲れを忘れてしまいます。
ところが仕事が上手くいかない時には、気分が塞ぎ込み「働きたくない」という感情が頭をよぎります。その心理が周りにも影響して、同僚にあたったり、失敗をして上司に怒られたり、やることなすことが悪いほうに転がって「働きたくない」という心理に拍車をかけてしまします。
興味のない仕事を続けるのが苦痛
仕事を続けるのが苦痛に感じられる原因に、自分のスキルに合わないことや、興味のない仕事をさせられている場合があります。ある程度は自分のスキルを上げるためには必要なことですが、度を超えるとストレスに感じ疲れがたまってしまいます。
「働きたくない」という心理になるには、ストレスなどの精神的な疲れが大きな原因になります。ストレスは精神的だけでなく、肉体的にも影響して身体を壊す原因にもなります。
仕事にやりがいを感じられない
仕事にやりがいを感じている時には、たとえ疲れたとしてもストレスはたまりません。やりがいを感じるとは、仕事そのものが好きなわけではなく、結果で高評価されたり、やり終えた達成感を味わい満足することです。
単純作業を長時間している時や、何のための仕事かもわからないまま、ただ忙しく業務を続けている時などは、やりがいを感じられず「何でこんなことをしているんだろう」という心理になり、モチベーションが下がって「働きたくない」と思ってしまいます。
毎朝の通勤がストレス
毎朝の通勤がストレスになって「働きたくない」という心理になるのは、会社と自宅との距離があり通勤に時間がかかる場合や、乗り継ぐ回数が多い時、出勤時間帯がラッシュの満員電車に乗らなければならない場合などに多く見られます。
つまり、通勤の苦痛な場面を想い浮かべるから「会社に行きたくない=働きたくない」という心理になります。通勤時間が長い場合は、長時間何もしないでいる苦痛、夏の満員電車では汗臭い蒸れた臭い、冬場では着膨れした窮屈感などがストレスの原因になります。
働くという行為が嫌
「働くという行為が嫌」という心理には、様々な思いと原因があります。「働きたくない」という心理は、誰しも心の奥に必ず持っていますが、生活のためや目標や夢を持つことで、その心理を打ち消しながら働いています。
「働くという行為が嫌」という人は、人に指示や命令されるのが嫌、あくせくと働くのが嫌、我慢するのが苦手、自由に暮らしたいという気持ちが強い人に多く見られ、一見クリエイティブな個性のある人に見えます。
しかし「働くという行為が嫌」な人に、お金のことは心配しないで「自由に暮らしていいよ」と言うと、途端に何をしていいか分からず不安になり、途方にくれる人が意外に多いのです。全てではありませんが、ただ単に我儘で怠け者の人に多い心理です。
休み明けに気持ちの切り替えができない
休み明けに気持ちの切り替えができないから「働きたくない」という心理は、休日をしっかりと楽しんでいないことに原因があります。
休日を趣味やスポーツなどでしっかりと楽しんでいれば、スポーツで疲れたとしてもストレス発散になり、ぐっすり眠ることができ翌日にはリフレッシュして仕事モードに切り替えることができます。
休日明けに「働きたくない」という心理になるのは、仕事と遊びの切り替えができないのではなく、休日の過ごし方が中途半端で消化不良を起こしているのです。休日にストレスの発散ができていないために、仕事へのモチベーションが上がらないのです。
プライベートの時間が取れない
プライベートの時間が取れないほど、労働時間が長いのも「働きたくない」気持ちの原因になります。労働時間が長ければ、家に帰っても「疲れた〜」と言って風呂に入って寝るだけになってしまいます。そんな日が続けばストレスがたまり「もうこれ以上働きたくない」という気持ちになってしまいます。
しかし労働時間が長いのは、会社にだけ責任があるとは限りません。プライベートの時間はストレス解消に大切です。プライベートの時間を少しでも多く取れるように、自分の仕事の効率やペースを見直してみることも必要です。
頑張ってもお給料が上がらない
頑張ってもお給料が上がらないのは、確かにモチベーションが上がらず「働きたくない」原因になります。しかし、会社によっては給料は、勤務年数や年功序列で判断する企業もあれば、実力や実績で決めるところもあります。
「頑張った」という評価は誰がするのでしょうか。自分も周りも認める頑張りで、それに見合う報酬が得られていない場合と、自分は頑張ったと思っても会社に認めてもらえていない場合があります。
評価というものは客観的なものです。自分でいくら「頑張った」と言っても、それはあくまで個人的な見解です。お給料が上がらないと不満をいう前に、自分の評価を客観的にしてみることも必要なのではないでしょうか。
仕事以外にやりたいことがある
「仕事以外にやりたいことがある」と思う心理は、今の仕事に満足していないから思うことで、決して「働きたくない」わけではありません。自分のやりたいことなら意欲を持って仕事ができると思っているからです。
ここで考えていただきたいのは、今の仕事以外のやりたいことがしっかりとイメージできているのなら問題ありません。ビジョンやイメージが固まっていないのに「仕事以外にやりたいことがある」と言って、漠然と他の仕事を探してみたり、フリーランスを夢見るのは問題です。
その場合は、今の仕事が嫌でただ逃げたいだけです。他の仕事に移っても決して成功することはありません。「仕事以外にやりたいことがある」ことを、働きたくない原因にする場合には、仕事以外でやりたいことのビジョンやイメージが大切です。
職場に相性の悪い人がいる
職場の中に相性が悪い人がいる場合には、働きたくない原因になります。人間関係は非常に大事です。しかし相性が悪くても同じ職場の中ではコミュニケーションを取らないわけにはいきません。それがストレスになり「働きたくない」という気持ちにさせてしまいます。
生活のためには、我慢をしなければならないので余計にストレスになってしまいます。しかし相性が悪い人がいるだけで、転職や退職するわけにはいきません。相性が悪いのは相手だけでなく自分にも問題がある場合があります。
人間関係は「働きたくない」という心理の原因の多くを占めます。しかし人間関係は転職しても、どこにいっても同じことが起きる可能性があります。相性が悪い人と上手く付き合う方法は色々あるので、避けるだけでなく試すことも必要です。
働きたくないと思う女性の原因
働きたくないと思う女性の中には、女性特有の原因がある場合があります。ひと昔前までは、女性は結婚すると専業主婦になる人がほとんどでしたが、現在は家計を助けるため、夫婦共働きをする方が非常に増えています。
仕事と家事の両立や、子供の出産や育児など女性特有の問題があります。それが「働きたくない」と思う原因になります。「働きたくない」というより、働きたくても働けない、といった方が正しいのかも知れません。
保育園問題
働きたくても働けない女性の典型的な原因に、保育園が見つからないことがあげられます。保育園の不足から、子供を預けられない待機児童が増えています。幼い子供を家に置いて仕事に出るわけにはいかないので、働きたくても働けないことになります。
無認可の保育園は保育料が高すぎるので、家計を助けるための共働きの意味がなくなります。実家に預けるという方法もありますが、実家が近ければ良いのですが、離れている場合には不可能です。親とはいえ頼むにはハードルが高いので難しくなります。
セクハラされたトラウマ
一度職場でセクハラを受けたことのある女性は、そのことがトラウマとなり「働きたくない」と感じる原因になります。セクハラは相手がそう思ってない場合があるので厄介です。故意でなくても受けた側は心に深い傷を負ってしまい、立ち直るのにかなりの時間を要してしまいます。
自分ではもう大丈夫と思っていても、いざ働こうとすると記憶がフラッシュバックして「もう働きたくない!」とパニックを起こすのがトラウマの怖いところです。
仕事と家事の両立で疲れた
外に出て働くことは、肉体的にも精神的にも「疲れた」と感じることが多いものです。仕事を終えて家に帰っても、女性の場合は家事をしなければなりません。仕事で疲れたからといって、家事を放棄するわけにはいかないので余計にストレスがたまります。
さらに育児が加われば、睡眠時間も減り疲れはピークに達します。「仕事と家事の両立で疲れた」ことが「働きたくない」理由になる女性が多いのが現実です。夫がいち早くそのことに気づいて、フォローしてあげることが大切です。
働きたくないと思う人の特徴
働きたくないと思う人の特徴をこれから紹介しますが、人には個人差があるので、この特徴が全てあたはまるというわけではありません。ただ、これから紹介する特徴がある人は「働きたくない」と思いがちな人と解釈してください。
働くことが好きな人は少ないはずです。「働きたくない」という感情は、ほとんどの人が心の奥に持っているものですが、普段はその感情を他の何らかの動機で抑えながら仕事をしています。
つまり、これから紹介する特徴がある人は、ちょっとしたきっかけで「働きたくない」という気持ちになる可能性が高い人です。自分がそれらの特徴に当てはまる部分がある場合は、可能性を念頭に置いて解釈してください。
人生に目標がない
人は目標があれば、目標を達成しようと意欲が出てモチベーションが上がるものです。ところが目標がない、または目標が立てられない人は、何のために働いているのか働く意義を見失って「働きたくない」という感情に支配されやすい特徴があります。
目標はどんな些細なことでも良いのです。例えば、今日は定時までに仕事を仕上げて映画を観ると決めれば、効率よく仕事をこなす意欲が出ます。そんな小さな目標の積み重ねが、最後には大きな目標の達成につながります。
つまり「働きたくない」という感情が出やすい人は、日々の仕事や人生に目標のない人、または目標を立てられない人に多い特徴です。
人と関わるのが苦手
人と関わるのが苦手な人がいます。この特徴の原因は、恥ずかしがり屋、臆病、口下手、コンプレックスなど個人差がありますが、どちらにしてもコミュニケーション能力にかけていることは確かです。
仕事では、コミュニケーションをとる必要がある時が必ずあります。わからないことや問題が発生した時に、人と関わるのが苦手で気軽に相談できる人がいなければ、問題を放置することにもなりかねません。
その結果、仕事の効率が悪くなり上司から高評価を得ることができずに、職場での居心地が悪くなり、働くことに苦痛を感じ「働きたくない」という気持ちになりがちです。
インドアなタイプ
インドアなタイプの人は「休日に外に出るより、家の中でゴロゴロしている方が好き」という特徴があります。つまり、ストレスの発散の仕方が下手な人なので、無意識のうちにストレスがたまり、仕事と休日の切り替えができずに休み明けに「働きたくない」という感情に襲われてしまいます。
また家の中でゴロゴロしていれば、お金を使わないので仕事を頑張ってお金を稼ごうというモチベーションが上がらず、働きたくない気持ちになりやすいのです。
働き過ぎで疲れ切っている
人は「疲れた〜」とよく言います。しかし疲れの質には、爽やかな疲れと重苦しい疲れがあります。前者の場合は、働いて疲れたとしても仕事に充実感と満足感があるので、爽やかに「疲れた〜」と言えるので問題はありません。
後者の場合は、疲れの質が働き過ぎで疲れきって、本当に体力的に参っている場合や、精神的な疲れで心が重くなっている場合が考えられます。後者のように重苦しい「疲れた」は「もうこれ以上働きたくない」という気持ちにつながります。
いつも後ろ向き
いつも後ろ向きでネガティブに考える人は、ちょっとしたミスや失敗でも深く落ち込む特徴があります。また失敗を繰り返すのではないかと、余計にネガティブに考え仕事に臆病で積極性がなくなり「働きたくない」と思いがちです。
また、どうせ頑張って働いたところで、たいした評価は得られるはずがないと諦めグセがついている人が多いです。つまりネガティブ思考の人は、もともとのモチベーションが低いので「働きたくない」気持ちになりやすい特徴を持っています。
自己管理ができない
自己管理ができない人は、目標を立てられない人と同じで、モチベーションを保って仕事をすることが下手という特徴があります。
自己管理は厳密に言えば非常に難しいことなのですが、たいていの人は会社という他力管理のもとで、出勤、仕事、休憩、帰宅、食事、睡眠という最低限の自己管理をしています。
この最低限の自己管理さえできない人は、怠け者なので仕事に対してのモチベーションを保てるはずがなく、常に働きたくないと思っている人です。
寝付きも寝覚めも悪い
寝付きも寝覚めも悪ければ睡眠不足になり、仕事をしていても頭が回らずスッキリせず効率も上がらないので「働きたくない」という思考になりがちです。成人に必要な睡眠時間は6時間〜8時間とよく言われます。
睡眠不足は睡眠時間が足りないせいだと思っている方が多いのですが、実は時間ではなく睡眠の質に問題があります。天才には2時間〜4時間のショートスリーパーが多いと言われています。
アップル創設者のスティーブ・ジョブスは夜間は4時間、あとは食後に15分程度の睡眠しか取らずにパワフルに活動しています。つまり分割睡眠で短時間ですが睡眠の質が深く熟睡しているので、寝つきや寝覚めが良いのです。
つまり睡眠が足りてないと、ネガティブに不安に考えることが、さらに寝つきが悪くなり睡眠の質を落としてしまいます。たった15分の睡眠でも質さえよければ2〜3時間の睡眠に匹敵します。睡眠時間にこだわらずにポジティブに考えることが大切です。
働きたくないと思った時の対処法
生活のために仕事をして稼でいるのに、働きたくないという気持ちでモチベーションが下がるのは困ります。「働きたくない」と思うことを抑える対処法があれば誰でも参考にしたくなります。
しかし、対処法を実行する前に心しておくことがあります。働くことが好きという人はほとんどいません。「働きたくない」という感情は、誰もが心の奥に持っているものです。その感情を何らかの精神的な支えで抑えながら仕事をしているのが現実です。
だから「働きたくない」と思うのは当たり前のことなのです。「働きたくない」と思うことに罪悪感を感じるから、思わないようにして逆にストレスになってしまいます。まず、このことをしっかりと認識して、ポジティブに考えることが大切です。
これから紹介する対処法は、表面的な方法で精神的な根本的解決法ではありません。根本的に解決するためのきっかけになる方法です。この対処法をきっかけにして、心の持ち方を変えることが根本的な対処法です。
目標を持って仕事をする
目標は行動を起こす原動力になります。例えば来月の連休には家族で温泉に行こうという目標があれば、そのために今月は頑張って働こうという意欲が生まれます。このように希望やワクワクする目標で「働きたくない」という気持ちを抑えることができます。
また、パソコン検定3級の資格を取るという目標を立てれば、職場でパソコンを扱うことが、その練習になり仕事が苦でなくなります。目標をクリアすると達成感や充実感が得られます。
1つクリアしたら次の目標と積み重ねていくうちに「働きたくない」という気持ちなることが少なくなり、心が次第にポジティブになっていきます。考え方をポジティブ思考にすることが有効な対処法です。
自分が過ごしやすい職場にする
自分が過ごしやすい職場にするとは、自分の職場に対する対応や考え方を変えるという対処法です。職場の方が何もしないで変わることはありえません。もし職場の環境に馴染めないで「働きたくない」という気持ちが起きそうなら、自分の方が変わることです。
例えば人間関係でギグシャクしているなら、自分のコミュニケーションの取り方を変えることです。苦手な人と接するのが嫌だと思う前に、深く入り込まずに聞き流してスルーしてみたり、嫌な上司を動物や魚に例えて見るなど色々と試せる対処法があります。
こんな職場の環境に疲れた、嫌で働きたくないと思う前に、自分の方が変わることで、過ごしやすい職場に変えることができるかも知れません。
仕事をゲームだと思ってやってみる
ゲームは好んでやることなので楽しいけれど、仕事は会社や上司の指示でやることなので面白いはずがありません。仕事をゲームだと思ってやってみろと言っても、辛い仕事をゲームと思うには無理があります。
ゲームをやるときには意外に集中しています。つまり集中力は誰でも持っているものなのです。楽しいから集中できるのか、集中するから面白いのかどちらかはわかりません。不得意で嫌な仕事の場合は集中できていないので、時間が長く感じ効率が上がりません。
しかし、時間を感じずにサクッとできた仕事があったはずです。その時は集中してゲーム感覚で仕事をしていたのです。つまり「仕事をゲームだと思ってやってみる」とは、最初から嫌だと思わずに集中してやってみるという対処法です。
心と体を休める
仕事では、多かれ少なかれ心と体に疲労とストレスがたまります。心身の疲労が溜まったままでは、モチベーションが保てなくなり、いずれは心の奥にある働きたくないという感情が表に出てきてしまいます。
それを防ぐには、心と体を休めてリフレッシュするという対処法が必要です。毎日はできなくても、少なくとも週に1度の休日にはリフレッシュして、心と体をリセットすることが「働きたくない」感情を抑止することになります。
体を休めるとはダラダラと寝ることではありません。とにかく自分の好きなことをしてストレスを発散することが、心と体を休めることです。スポーツで汗をかくことは疲れますが、逆にその日は熟睡できるので疲れた体を休める対処法になります。
プライベートを充実させる
プライベートを充実させるという対処法は、前述の「心と体を休める」のと同じようにストレスを発散させる効果があります。また目的を持つのと同様の効果もあります。
プライベートの過ごし方は、個人によって千差万別なので紹介しきれませんが、仕事とプライベートを分けることにより、頭のスイッチの切り替えができます。スイッチを切り替えることで「働きたくない」という潜在意識を抑え込むことができるのです。
部署移動や転職をする
部署移動や転職をするという対処法は、今の仕事が自分にあっていないと感じている人に効果のある方法ですが、リスクが伴います。部署移動や転職しても、現在の環境が改善されるという保証はどこにもありません。むしろ悪化する場合もあります。
この方法はあくまで、現在の状況が耐えられない環境で、心身ともにおかしくなり病気になる危険がある場合の緊急避難の対処法です。安易にこの方法をとることはおすすめできません。
誰かに相談する
心に悩みなどの重荷を抱えている場合、誰かに相談するなり話をするだけで心が軽くなるので「働きたくない」気持ちになることを回避する有効な対処法です。しかし、相談する相手の人選を間違えると大怪我をするリスクがあります。
悩みや隠し事を相談することは、自分の秘密を明かすことです。人の悩みや秘密などは噂話の絶好のネタになります。よほど信頼がおける相手でない限り、相談した内容が一気に職場内に広がる可能性があります。話す相手は慎重に選ぶようにしましょう。
仕事を辞めてニートになる
仕事を辞めてニートになるという対処法は、転職と同じようにリスクを伴う緊急避難的な対処法です。若いうちなら一度今の仕事を離れて、色々な仕事を経験しながら社会を見直す意味はあります。
しかし、ある程度の年齢に達している場合には危険が大きすぎます。働きたくないという気持ちを回避するどころか、逆に全ての仕事に対する意欲を失うリスクが高い対処法です。ホームレスになる可能性もあるので、あまりおすすめはできません。慎重に考えてください。
働きたくない人におすすめの仕事
根本的に働きたくない人に、おすすめできる仕事はありません。ここで紹介する仕事は、今の職場は自分に合っていないけれども、自分を生かせる環境はないだろうかと探す人のための仕事です。
つまり、組織や体制に縛られながら働くことが苦手な人に、向いているおすすめの職業や仕事を紹介していきます。今の職場環境に不満を持っている方は参考にしてください。
在宅ワーク
在宅ワークとは、会社などに出勤しないで自宅でできる仕事のことです。企業によっては在宅ワークがあるところも増えてきましたが、あくまで会社の方針にそった仕事です。
組織や体制に縛られずに在宅でできる仕事は、昔は内職が主流でしたが現在はクラウドソーシングです。クラウドソーシングはネットのオンライン経由で、企業や個人が不特定多数の人に業務を発注できるサービスです。
しかし業務の単価は思っているほど高くないので、かなりの量をこなす必要があります。また在宅ワークなので仕事とプライベートとの時間の自己管理ができない人には不向きです。
アフィリエイト
趣味でブログを書いている人に、おすすめなのはアフィリエイトです。アフィリエイトとは、商品やサービスをプログで紹介して、ユーザーが商品を購入するなどの成果が出た時に、広告主から報酬が受け取れる仕組みです。
いかに商品を魅力ある形で紹介して、ブログを見てくれる人を増やすのが勝負なので、商品の理解度とその魅力をアピールする文章力が必要とされます。アフィリエイトも在宅の仕事なので自己管理が大切です。
YouTuber
YouTuberは人気の動画を作り、アクセスするファンが増えればあとは動画が自動的に稼いでくれるというシステムです。人気の動画を撮るためには、それなりのセンスや行動力が必要です。
YouTuberの収入は主に広告収入です。アクセス数が多くなるとスポンサーの広告がつくようになります。この広告料が収入になります。トップ100人の平均年収は約3200万円と言われています。人気がありアクセス数があればかなり稼げる職業といえます。
しかし最近では人気を得るために、面白半分で非常識や悪意の動画をアップして社会的にバッシングを食らった例も多数あります。動画の内容には注意しましょう。
投資
投資の主なものは、企業の株と小豆や大豆など農産物の先物取引です。この相場の売り買いでその利ざやで儲けるのが投資です。投資は本業のサイドビジネスとして行う人が多い仕事です。本業にするのにはリスクが大きすぎて大資本家でないと手が出せません。
投資は分単位で価値が変動するので一瞬とも目が離せない仕事です。儲けも大きいですが、一夜にして数千万〜数億円の損失が出ることもあり、素人にはなかなか手を出せない仕事です。
社会情勢や経済情勢に敏感な人はサイドビジネスとしてありですが、日々の情勢を常にチェックしなければならないので、かなり神経をすり減らします。利益も大きいけれど損失も半端ないので覚悟してかかる必要がある仕事です。
フリーエンジニア
フリーエンジニアは、今最も人手不足で求人が多い人気の職業の一つです。企業に属さないでもフリーのSE(システムエンジニア)やプログラマーは引く手あまたです。
プログラミングやSEの技術がある人は、フリーエンジニアを目指すのも良い方法です。現在いる企業では、自分はバックエンドのほうが得意なのに、フロントエンドしかさせてもらえないという不満がたまっているエンジニアが多いのです。
警備員
警備員という職業は、確かに組織に縛られない仕事かもしれませんが、仕事の内容は道路工事の交通整理から、イベントや要人の警備までピンキリです。
最初からイベントや要人の警備を任されることはまずありません。道路工事の交通整理から始めることになります。企業に縛られて「働きたくない」から選ぶ仕事としては、おすすめできません。
ただ警備員は、社会にとってなくてはならない重要な仕事です。その意義を感じて、交通整理から頑張って上級警備の仕事につこうと意欲がある人なら良いのではないでしょうか。
ハンドメイドの作品を販売
ハンドメイドした作品を販売するという仕事がありますが、自分で店舗を構えるには費用がかかりリスクも大きすぎます。しかし、ネットショップにはハンドメイド商品を取り扱う専用のサイトがあり、アップすれば1〜2点からでも簡単に売ることができます。
しかし利益や売上を出すのには、作品数や時間が大量に必要なので、趣味の延長のサイドビジネスとして考えるのが良いでしょう。
働くことにはこんなメリットがある
働くと一口に言っても、その働き方の形態は様々です。会社員、契約社員、パート・アルバイト、フリーランス、自由業、アーティスト、プロスポーツ選手、ボランティアと、お金になるものならないもの、稼げるまでに時間がかかるものと多彩です。
働く目的には、経済的なものや精神的な支えにするものがあります。また、それぞれに違うメリットがあります。それでは働くことの意義を解説します。
お金が稼げる
働くことの最大の目的とメリットは、お金が稼げることです。ボランティアのような例外もありますが、仕事により収入の大小があっても、働けば必ずお金が稼げます。
お金がなければ生活していくことができないので、働きたくないと思うことはあっても、ほとんどの人はお金を稼ぐために働いています。
スキルアップできる
働くことには、スキルアップできるというメリットがあります。どんな仕事にも必ず技術が必要です。スキルの種類は違っても、働くうちに少しずつスキルが身についていきます。
運送業なら、荷物の積み下ろしのスキルや運転技術、営業職ならコミュニケーション力、事務作業ならパソコンスキル、飲食業なら調理技術や接客スキル、などどんな仕事に就いてもスキルが習得できます。またスキルアップすれば稼ぎにもつながります。
自分に自信を持てる
働くことでスキルが身につけば、自分に自信が持てるようになり意欲とモチベーションが上がります。またそのスキルが周りから評価されれば、さらに自信と満足感が得られます。
自信がつけばポジティブ思考になり、働きたくないと思うことも少なくなるはずです。つまり働くことで自信をつけることは、人生で壁に当たった時にも、乗り越える精神力が身につくことです。
精神的に落ち着く
働くことで安定した収入があれば、家賃が払えない、明日の生活をどうしよう、などという経済的な不安を解消することができるので、精神的に落ち着くことができます。
人は不安なことを抱えていると、イライラして精神的に落ち着きません。経済的に不安定な状態は、正しい判断ができなくなり、ヤケを起こしてギャンブルや酒に溺れるなど生活が乱れてしまいます。働くことで安定した収入を得ることは非常に大切です。
仕事に集中して嫌なことを忘れられる
仕事に集中して働いていると、プライベートで嫌なことがあっても、少なくとも働いている間は忘れることができます。逆に働く仕事がなければ、1日中嫌なことが頭をよぎり余計に落ち込んでしまいます。
嫌なことを忘れるために、仕事に集中するというのは邪道かもしれませんが、一時的にしろ精神を落ち着かせることができます。ただし、これは緊急避難的な方法と認識しておいてください。
メンタルが強くなる
仕事をして稼ぐことは、生活のために「働きたくない」という気持ちを抑えることなので、忍耐強さを養うことになります。つまりそれだけメンタルが強くなります。
また仕事を通して得たスキルが自信につながり、この自信もメンタルを強くします。つまり働き続けることは、忍耐力を強くし自信をつけることでメンタルを強化しているのです。
人との付き合い方が上手くなる
在宅のフリーランスなどの仕事を除いて、ほとんどの仕事は周りの人とコミュニケーションをとりながら進めていきます。たとえ相性が悪い人がいても、職場内では上手く付き合っていかなければなりません。
また仕事では、同僚や後輩、先輩や上司、取引先と様々な人と交流するため、対人スキルが自然に身についてきます。つまり働くことで、人との付き合い方が上手くなります。
働きたくないと思ったら対処法を試してみよう!
働きたくないと思うことは、誰にでもあることです。しかし生活のためには仕事をして働かなければなりません。ここまで働きたくないと思う人の心理や原因、特徴、働くことのメリットなどを紹介しました。
また、働きたくないと思った時の対処法や、働きたくない人におすすめの仕事なども紹介しました。ここまでの記事を参考にして「働きたくない」と思うことがあったら、ぜひ対処法を試してみてください。