auひかりが繋がらないのはどう対応する?
auひかりのような光回線は、インターネットの高速通信ができる点が売りとなっています。一度利用してみると、快適な通信ができて、満足感が得られます。ところがそのauひかりが繋がらない時や回線速度が遅い時があります。
そのような時は、慌てずに正しい対処法を講じる必要がありますが、どのような対応を取ればいいのか詳しく解説します。ただ、自分ではどうすることもできないこともあるでしょうから、その場合の問い合わせ先も紹介します。
auひかりが繋がらないってどういうこと?
auひかりが繋がらない原因や対処法を見る前に、そもそも繋がらないとはどういうことなのかを考えてみましょう。実際にそのような場面に出くわした人は大体お分かりでしょうが、ネットがとても使いにくい状況です。
完全にネットが使えない
auひかりが繋がらない状況とは、インターネットが完全に使えない状況であると言えます。何らかの原因によって、auひかり回線が遮断され、自宅やオフィスでインターネット接続が不可能になっているのです。
このため、auひかりのWi-Fiルーターに接続されているパソコン、タブレット、スマホのインターネットが使えませんから、サイト閲覧、検索、メールの確認などは一切できません。オフラインの作業のみ可能な状態です。
このような状態では、仕事に関することも日常に関する用事も趣味についての作業も一切できません。したがって、原因を早急に究明し、対処法を講ずる必要があります。
ネットが遅い
auひかりのような光回線は、通信速度が速いことが特徴となっていて、そのメリットを見て契約する人が多くなっています。ところが、何らかの事情により、auひかりの通信速度が遅い場合があります。これもauひかりが繋がらない事情に組み入れてみてもいいでしょう。
この場合は、繋がらないと言っても、インターネットが全く使えないわけではありません。そのために、遅いネット通信を我慢して、そのまま使うという人もいますが、かなり不便であり、いらいらすることもあるでしょう。
したがって、完全にネットが使えない状況ではなくても、やはり対処法は必要で、元の光回線としてのスピードを回復させなければいけません。
auひかりが繋がらない原因
auひかりに繋がらない、またはネットが遅いのはどのような原因によるものなのかを分析してみましょう。原因が分からなければ、次の対処法に進めませんから、原因究明はとても大事です。
と言っても、素人には原因が分からない場合もあり、無理やり原因を究明しようとして、機器を傷めてしまう場合もあります。したがって、原因がどうしても分からない時は、auひかりに問い合わせをするといいですが、ここではいくつかの基本的な原因について取り上げてみます。
auひかり側の通信障害
auひかりに繋がらない原因が、自宅やオフィスの中ではなく、auひかり自体にある場合があります。何らかの理由でauひかりに通信障害が起きているケースです。この場合は、通信障害が回復するまで、インターネットは使えません。
通信障害が起きる原因ですが、事故、不調、災害などいろいろあります。いずれの原因であれ、auひかり側が普及工事をしてくれるまでは、自分でできることはありません。それまではただ待つだけです。
なお、メンテナンスによっても通信障害が起きることがあります。auひかりのメンテナンス情報は、公式サイトやメールに記載されますから、常にチェックを怠らないようにしましょう。この場合は、メンテナンス作業が終わり次第、インターネットに繋がるようになります。
通信機器の故障
auひかり自体に問題がなくても、通信機器に異常があると、インターネットに繋がらない場合があります。auひかりのような光回線で使われている通信機器は以下のようなものです。
ONU(Optical Netowork Unit: 光回線の終端装置)、Wi-Fiルーター、モデム、LANケーブルや周辺機器などです。また、通信を受信するパソコン、タブレット、スマホの故障でもネットに繋がらなくなります。
通信機器に故障がある場合は、修理するか交換するしかありません。auひかり側で修理や交換対応してくれるものもありますが、パソコンやタブレット、スマホなどは自分で専門店に修理や交換を依頼しなければいけないでしょう。
時たまあることですが、Wi-Fiルーターとホームゲートウェイ、ホームゲートウェイとONU、Wi-Fiルーターと端末の間を接続するLANケーブルが断線している場合があります。この場合は、auひかりに繋がらないのも当然です。
ただ、断線が分かれば、対処法は簡単で、LANケーブルを交換するだけです。とはいえ、断線かどうかの確認は素人にはわかりにくい部分もあるので、auひかりや専門店に問い合わせてみる必要はありそうです。
なお、LANケーブルを購入・交換する場合は、auひかりの高速通信に対応しているものを選びましょう。さもないと、せっかく新品に変えても、速度が思ったほど出ず、がっかりする場合もあるし、さらに再購入というケースも出てきます。
環境が適切でない
auひかり側に通信障害はない、通信機器にも故障がないという場合でも、インターネットに繋がらないケースや通信が遅いことがあります。その原因として考えられるのは、通信環境が良くないことです。
たとえば、Wi-Fiルーターと端末の距離が遠い、途中に障害物がある、建物構造に問題があるなどのケースです。このようなことが原因になっている場合は、少し工夫することで、うまくネットに繋がったり、遅いのが解決したりする場合もあります。
しかし、そう簡単には行かない場合もあり、auひかり側に問い合わせをして、何らかの対処法を講じてもらう必要があるケースもあります。その一つが自宅やオフィスのWi-FIルーターの設置場所を変えることで、これで通信状況が改善されることがあります。
ネット・光回線の混雑
auひかりは人気の光回線で、利用者も年々増えています。そのため、回線がとても混雑する場合があります。そのような時は、ネットに繋がらない、通信が遅いということが良く起きます。特に特定の時間のみにそのような現象が起きる場合は、光回線の混雑が原因かもしれません。
光回線が混雑しやすいのは、19~23時ころだと言われています。もしこの時間帯にネットに繋がらない、通信速度が遅いということがあれば、混雑によるものだと疑われますが、違う原因の場合もあるので、必要に応じてauひかりに問い合わせをしてみるといいでしょう。
auひかりの料金が未払い
auひかりの料金は1か月単位で支払っていきます。支払い方法はクレジットカード払いや銀行引き落としですが、この料金が未払い状態だと、サービスが停止となり、光回線に繋がらなくなります。
auひかりの料金が未払い=即サービス停止ということではありませんが、滞納が1か月過ぎると、サービスを利用できなくなります。さらに1か月後には強制解約となります。強制解約にはいろいろなデメリットがあるので、できるだけ避けなければいけません。
意図的にauひかりの料金を未払いにしていなくても、口座残高の不足などにより自動的に未払い扱いとなります。これでもサービス停止の条件は変わりませんから、料金支払い日の前の口座残高には十分注意してください。
auひかりの料金が未払いとなりサービス停止となっても、期限までに料金を支払えば、サービスは再開され、ネットに繋がるようになります。未払い分は、クレジットカード払いや銀行引き落としではなく、コンビニかPay-easyで支払いを行います。
auひかりが繋がらないときの対処法
いろいろなauひかりが繋がらない、または通信が遅い原因を見てみましたが、原因が分かったら、どう対応したらいいのか、対処法を考える必要があります。正しい対処法を講じれば、ネットに繋がるか通信速度も速くなるでしょう。
機器の確認
まず、auひかりに繋がらない、遅い場合は、接続している機器を確認してみましょう。気が付かないうちに設定をいじってしまっている場合もあり、それが原因で不都合が生じているケースもあります。そこで、機器ごとの対処法と確認方法を紹介しましょう。
パソコンの場合
ここでは、Windows10を利用している人が、有線でauひかりと接続しているものとしての確認方法を紹介します。まずタスクバーのWindowロゴを右クリックして、設定を表示させます。次に「ネットワークとインターネット」を選びます。
画面が表示されたら、「アダプターのオプションを変更する」をクリックし、「インターネット」を右クリックします。そこで、「プロパティ」を選び、「インターネットプロトコール」を選択します。また、「プロパティ」を選びます。
最後に「IPアドレスを自動的に取得する」と「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックを入れて、確認完了です。
auひかりとの接続が無線の場合の確認方法は簡単です。タスクバーのWi-Fi設定を見るだけです。無線LANボタンがONになっていれば大丈夫ですが、念のためルーターと機器との間に障害物がないかなどもチェックしておきましょう。
スマホの場合
スマホの場合の接続確認方法は、まず設定アプリを開き、Wi-Fiの項目がONになっているかをチェックします。Wi-Fiに問題がなければ、接続先がauひかり回線のSSIDになっているかを見ます。他の接続先になっていれば、auひかりに変えます。
もう一つチェック項目があります。それは機内モードをOFFにすることです。ONでも接続自体はできますが、不良となる場合があります。それでは使いにくいでしょうから、機内モードをOFFにしてから、他の設定をします。
再起動
auひかりに繋がらない、回線が遅いなどの場合、Wi-Fiルーターの再起動で機能が回復することがあります。再起動により設定がリセットされ、さまざまなトラブルが解消するかもしれません。
再起動後はしばらく待って、ランプが正しく点灯しているか確認をしてください。もし、赤や点滅などの普段と違った点き方をしている場合は、Wi-Fiルーターか他の接続機器に異常が生じている可能性があります。
この場合は、自分では対処法を講じにくいことが多いですから、auひかり側に問い合わせをした方が良さそうです。そうすれば、適切な対処法を講じ、接続を元に戻してくれるでしょう。
Wi-Fiルーターの再起動とともに、端末の再起動で効果が出る場合があります。パソコンやタブレット、スマホを再起動すると、ネットワーク設定がリセットされ、新たな状態でauひかりと接続するようになります。
その結果、繋がらない、回線が遅いなどの問題が見事に解消する場合も良くあります。もちろん、絶対に解消すると決まっているわけではありませんが、一つの対処法として試してみる価値はあります。
ひかり回線ではホームゲートウェイというものが貸し出されることがありますが、この再起動でもauひかりに繋がらない、回線が遅いなどのトラブルが解決することがあります。ただし、ホームゲートウェイの場合は電源スイッチがないので、ACアダプターを抜いたり差したりします。
ACアダプターを抜いた後は、数分待ってから差し込みを行います。これでホームゲートウェイにたまった熱が冷めて、不具合がうまく解消する場合があります。しかし、これでもうまく行かない場合は、ホームゲートウェイの初期化という方法があります。
初期化の方法は、まずACアダプターを抜きます。そして、後ろの上の方にある「更新」ボタンを押したまま、ACアダプターを差し込みます。ホームゲートウェイもWi-Fiルーターと同じようにランプの点き方で動作状況が分かります。
ホームゲートウェイの状況確認方法
ホームゲートウェイには、表示ランプが5~10個くらいあり、その色の具合で故障かどうかが確認できます。表示ランプが全部緑色なら、全く問題はありません。赤くなっている場合は、何らかのトラブルの可能性があります。詳しくはauひかりのサポートページでチェックしてください。
問い合わせる
auひかりに繋がらない、回線が遅いなどの場合に、原因が分かって、自分で対処法を講じられれば一番いいですが、いつもそううまく行くとは限りません。素人の判断には限界があり、十分な対処法を講じられないことも良くあります。
そのような時は、あれこれ考えてもしょうがないですから、auひかりに問い合わせをしてみましょう。簡単なアドバイスはその場でしてくれるでしょうが、うまく行かなければ担当者を派遣して、手を尽くしてくれます。
Wi-Fiルーターや端末のスペックを確認
auひかりに繋がらないというほどではなくても、光回線速度が遅くて困っているという場合もあるでしょう。その場合は、これまでに紹介した対処法以外に、Wi-Fiルーターや端末のスペックを確認してみるといいでしょう。
いくらauひかりの光回線速度が早くても、Wi-Fiルーターや端末のスペックがそれに対応していないと、実際のネット接続は遅くなります。この場合は、auひかりに問い合わせをしても意味がなく、自分で対処法を講じる必要があります。
その対処法というのが、古いものを最新のものに変えてみることです。「最大1Gbps対応」や「IPv6対応」などのような機器を使えば、遅い回線速度が劇的に改善される場合があります。
有線接続に変えてみる
auひかりのような光回線でも、有線接続と無線接続では速度に微妙な違いがあります。無線接続の場合、空間的な距離や障害物によってわずかではありますが、ネット接続速度が遅くなります。
これを有線接続に変えることで、接続が遅いという問題がうまく解消できる場合があります。また、機器の不具合によりauひかりに繋がらないという場合でも、有線接続なら繋がるというケースもあります。
契約内容の再確認を
auひかりのような光回線は、通信速度が速いことが売りではありますが、それでも契約タイプによって速度の違いがあります。もし速度が遅い方の回線契約を結んでいる場合は、期待したほどのスピードにはならないかもしれません。
したがって、自分のauひかりとの契約内容を今一度確認してください。回線速度が速いタイプと契約していて、それでも速度が遅い場合は、ほかの原因を探ってみましょう。
auひかり5ギガ・10ギガに変更する
東京、埼玉、神奈川、千葉の一部エリアに限られますが、auひかりホーム5ギガ、10ギガというサービスがあります。auひかりホーム5ギガの場合は、auひかりホーム1ギガと同じ料金で速度が5倍になります。
auひかりホーム10ギガの場合は、月+780円で速度が10倍になります。通常のauひかりの光回線の速度が遅いと感じているのならば、これらのプランに変更してみてもいいでしょう。
auひかりが繋がらないときの連絡先
auひかりが繋がらない時にいろいろな対処法を試してみても解決しなければ、問い合わせをする必要がありますが、その連絡先を示しましょう。電話やメールなどで問い合わせをすれば、丁寧に対応してくれて、いい解決策を教えてくれます。
auひかりサポート窓口
auひかりサポート窓口は、電話の問い合わせ先とメールの送信先とチャットの連絡先の3種類あります。まず電話の問い合わせ先ですが、相談内容によって担当部署が変わり、電話番号も違います。
ネットが故障したということなら、問い合わせ先は0077-7076です。受付時間は9:00~23:00までです。ネットに繋がらない、通信速度が遅いということなら、auひかりではなく、プロバイダに問い合わせをした方がいいようです。
auひかりの主なプロバイダの問い合わせ先を以下の表に載せておきますので、状況に応じて利用してください。なお、So-netにはチャットサポートがあります。それから、メールの問い合わせ先は公式ページなどで確認してください。
So-net | 0120-80-7761(9:00~18:00) |
BIGLOBE【接続やメール設定など設定について】 | 0120-68-0962 03-6328-0962(9:00~18:00) |
@nifty | 0120-32-2210 03-5860-7600(10:00~19:00) |
ASAHIネット【技術サポート】 | 0120-577-126 03-6631-0858(10:00~17:00) |
DTI【ネットやメール設定・トラブルについて】 | 0120-719-020 03-5749-8092(10:00~19:00) |
全般的な連絡先
なお、auひかりに繋がらない場合に、どこに電話をしたらいいのかよく分からないという場合があるかもしれません。そのような時は総合窓口に問い合わせをしてみればいいでしょう。電話番号は、au携帯からは157、それ以外の場合は0077-7-111です。
auひかりがどうしても繋がらない場合
いろいろな方法を試しても、どうしてもauひかりが繋がらないという場合もあるでしょうが、そのような時はどうすればいいのでしょうか。あきらめる必要はありません。いい対処法があるので、紹介しましょう。
プロバイダを変更する
auひかりが繋がらない、回線が遅いなどの場合は、プロバイダ変更という手があります。同じauひかりのプロバイダでも、回線速度や接続状況は異なっていますから、変更によってうまく繋がるようになる場合があります。
ただし、auひかりの場合、プロバイダだけ変更ということはできません。変更したい場合は、いったんauひかりを解約して、再契約をする必要があります。この場合、手間が掛かるのも大変ですが、違約金が発生しないようにタイミングにも注意しましょう。
auひかりの解約方法
auひかりのプロバイダ変更のために解約法を知っておく必要があります。また、auひかり以外のインターネット回線に契約して、繋がらない問題を解消する場合も、解約方法が大事になってきます。
auひかりを解約する流れは、まずプロバイダに解約に旨を伝えます。次に、連絡後1週間~10日で着払い伝票が送られてくるので、その内容をよく見て、レンタル機器の種類と製造番号、シリアル番号を確認します。
問題がないようなら、レンタル機器を箱に入れて返送します。後は、状況に応じて、撤去工事が必要な場合があります。なお、auひかりの解約時には解約金や撤去工事費などが必要になりますが、これはタイミングの在り方や新しい契約時のキャッシュバックで損をしないで済みます。
auひかりが繋がらないときは原因を確認しよう
ここまで、auひかりが繋がらない原因や対処法、連絡先などについてお伝えしました。auひかりが繋がらない時は、冷静になって原因を確認してみましょう。それで原因が分かれば、効果的な対処法を講じられるし、原因が分からなくても問い合わせで問題は解決するでしょう。