漆喰外壁の特徴やメリットとは?メンテナンスやリフォームの費用もチェック!

漆喰外壁の特徴やメリットとは?メンテナンスやリフォームの費用もチェック!

歴史的な建物の外壁に使われる漆喰。この漆喰には、どんな特徴があるのでしょうか。この記事では、漆喰の外壁の特徴やメリットを紹介します。漆喰の外壁にする工事の費用の目安や注意点もまとめました。外壁を漆喰にしたい際に、この記事を参考にしてみてはどうでしょうか。

記事の目次

  1. 1.漆喰外壁ってどんなもの?
  2. 2.漆喰外壁の特徴とは
  3. 3.漆喰外壁のメリット
  4. 4.漆喰外壁のデメリット
  5. 5.漆喰外壁にする工事について
  6. 6.漆喰外壁で快適に暮らそう

漆喰外壁ってどんなもの?

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漆喰はかなり歴史が古く、日本のみならず世界中の建物の外壁に使われています。地中海の島に建つ白い家や世界遺産の姫路城、鹿鳴館などの外壁も漆喰です。このように歴史的な建造物によく使われている漆喰は、どんな特徴とメリットがあるのでしょうか。

漆喰の外壁をリフォームする時の費用は、どのくらいになるのでしょうか。費用の目安に加えて、漆喰の外壁のメンテナンス方法も調べました。漆喰の外壁の特徴やメリット、デメリットとリフォームやメンテナンスにかかる費用をまとめます。

漆喰外壁の特徴とは

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外壁が漆喰の建造物は日本だけでなく、世界中に多くあります。この記事では、漆喰にどんなメリットやデメリットがあるのかを紹介していきます。また、外壁を漆喰にする時のリフォームやメンテナンスの費用と注意点についてもまとめます。

漆喰の外壁のメリットやデメリットを紹介する前に、漆喰の特徴について見ていきましょう。漆喰には、どんな特徴があるのでしょうか。歴史的な建造物に使われていることや、長い年月を経ても使用できることといった漆喰の特徴を紹介していきます。

歴史的建造物にも使われる

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漆喰はエジプトのピラミッドやアクロポリスの神殿、地中海の島の上に建つ家、姫路城の外壁に使われています。漆喰は1300年前に日本に渡ってきたもので、古墳にも使われ、奈良・平安時代には高級建材としていろんな建造物に使われるようになったと言われています。

江戸時代以降は神社や寺、屋敷の土蔵の外壁に漆喰が使われました。明治時代は鹿鳴館といった洋風の建造物にも使用されるようになったと言われています。漆喰が使われた歴史的な建造物は、現代になっても残っており、漆喰の外壁を見ることができます。

漆喰は外壁だけでなく、芸術品にも使われています。レオナルドダヴィンチの『最後の晩餐』の下地や、ミケランジェロが描いたと言われているバチカンの礼拝堂の天井画に漆喰が使用されているそうです。漆喰は、古い建造物や名作に使われている歴史の深い物です。

長い年月の使用が可能

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漆喰は、長い年月を経ても使用できるという特徴を持っています。二酸化炭素を漆喰に含まれる水酸化カルシウムが吸い取って漆喰が硬くなると、元の石灰岩に戻っていくと言われています。ですから、メンテナンスをしっかりとしたら、漆喰は硬くなるので100年ほど使用できます。

漆喰外壁のメリット

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漆喰は、姫路城やバチカンの礼拝堂の天井画、屋敷の土蔵の外壁などの歴史的な建造物に使用されている歴史が深い物です、また、長い年月を経て漆喰は硬くなるので、きちんとメンテナンスをしたら100年くらい使用できるという特徴もあります。

そんな特徴を持つ漆喰。漆喰の外壁には、一体どんなメリットがあるのでしょうか。機能性が高いことや快適に暮らせること、防臭・防音効果があることなどという漆喰の外壁にするメリットをまとめて紹介していきましょう。

機能性が高い

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漆喰の外壁のメリット1つ目は、建材としての機能性が優れていることです。漆喰は、色や塗装の仕方によって和風にしたり、洋風にしたりすることができます。また、漆喰の外壁はあまり静電気をためないという特徴があるので、外壁にホコリがあまり付きません。

漆喰は、年月を経ても塗装した時のままの質感を維持します。シックハウス症候群を起こすと言われる揮発性有機化合物を分解したり、吸い取ったりする特徴があります。また、漆喰は防火性があるので、火事が起きても被害を少なく抑えられるというメリットもあります。

快適に暮らせる

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漆喰の外壁は、快適に暮らせるというメリットもあります。漆喰の外壁は、とても小さな穴がいくつも開いており、その穴から空気が交換されて湿気を逃します。住居の中から余分な湿気がなくなることにより、カビが発生しにくくなります。

また、住居の中が乾燥した状態になると、漆喰の中の水分が飛び散って湿度を高くしてくれます。漆喰の外壁は断熱性もあるので、住居の温度を維持します。太陽の熱も遮る上に、漆喰にある小さな穴で空気の交換をするので暑さを感じることが少なくなります。

防臭効果

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漆喰の外壁のメリット3つ目は、防臭効果が高いことです。漆喰の外壁には脱臭効果があると言われており、住居の嫌な臭いを漆喰が吸い取ってくれます。外壁だけではなくて住居の中の壁にも漆喰を使用すると、カビや生ゴミ、トイレなどの嫌な臭いを脱臭・防臭してくれるでしょう。

防音効果

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次に紹介する漆喰の外壁のメリットは、防音性があることです。完全に騒音を抑えられるわけではありませんが、漆喰の外壁は分厚いので音が聞こえにくくしてくれます。また、漆喰の外壁は住居の音も遮断してくれるので、近所の住民に迷惑をかけてしまいにくくなります。

また、住居の中にいても、外の音が聞こえにくいので周りの音を気にせずに快適な生活を送りやすくなります。外から聞こえる騒音を遮ってくれるので、夜に仕事があって昼間に休みたい方や、大きな音が苦手な方などに漆喰の外壁はおすすめだと言えるでしょう。

ウイルス・菌に対する効果

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最後に紹介する漆喰の外壁のメリットは、ウイルス・菌に対して効果があることです。漆喰の外壁には殺菌の効果あると言われています。原料である消石灰は、強いアルカリ性があります。アルカリ性の成分は、高い抗菌作用があるとされ、菌やカビを抑えてくれます。

また、インフルエンザも死滅させることもあると言われています。漆喰の外壁は小さな穴から換気をして湿気を逃してカビを抑えるだけでなく、漆喰自体もカビを抑えてくれます。漆喰の外壁は、ハウスダストも起こりにくいと言われています。

漆喰外壁のデメリット

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漆喰の外壁には、機能性が高くて快適な生活を送ることができるというメリットがあります。また、漆喰の外壁は防臭と防音の効果があり、殺菌効果もあると言われています。漆喰の外壁のメリットをまとめたので、次は漆喰の外壁のデメリットを紹介していきます。

漆喰の外壁には、どんなデメリットがあるのでしょうか。割れやすいことや工事費用が高いこと、汚れが目立ちやすいことなど、漆喰の外壁のデメリットをまとめました。住居の外壁を漆喰にしたい方は、参考にしてみてはどうでしょうか。

割れやすさ

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漆喰の外壁は、割れやすくて傷がつきやすいというデメリットがあると言われています。漆喰の原料である消石灰は、水分を吸い取って硬化させます。しかし、漆喰の外壁が乾燥しすぎると水分が出ていってしまって、漆喰が脆くなります。

その状態の時に、台風などで衝撃が加わると漆喰の外壁が割れてしまう可能性があります。雨風など天候の影響を受ける外壁は、傷がついたり割れたりしやすいです。漆喰は長持ちするという特徴がありますが、耐久性があるわけではないと言われています。

漆喰の外壁は傷がついたり、割れやすかったりします。外壁のヒビ割れや傷は、住居の景観を損ねてしまう可能性があります。ですから、定期的にメンテナンスを行うなどの注意が必要となります。また、最近では耐久性を改良した漆喰もあるようです。

工事費用の高さ

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次に紹介する漆喰の外壁のデメリットは、工事費用が高いことです。漆喰の外壁にリフォームする時や、漆喰の外壁が劣化したために全て塗装する時は、漆喰の乾燥にかかる時間が長くなります。それによって、工事にかかる期間も長くなります。

また、漆喰の施工は難しく、綺麗に漆喰の外壁を塗装するためには職人の技術が重要になります。乾燥の時間や塗装の難しさによって、工事の期間が長くなってしまいます。時間がかかると、それによって工事にかかる費用も高くなります。費用面も考えて工事をしましょう。

汚れの目立ちやすさ

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漆喰の外壁のデメリット3つ目は、汚れが目立ってしまうことです。漆喰の原料は消石灰なので、漆喰を外壁に塗装した後の仕上がりは白くなります。壁紙などとは違う素材の白色は、漆喰の特徴と言えるでしょう。しかし、白色の外壁は汚れが目立ってしまいます。

消石灰は水分を吸い取りやすいため、雨水や泥水などの汚れがシミになりやすいと言われています。漆喰の外壁は、排気ガスの汚れも付きやすいです。ですから、外壁のシミが気になる方は注意が必要となります。漆喰の外壁が汚れたら、その都度対処しましょう。

防水性の問題

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漆喰の外壁は湿気を吸い取って余分な湿気を逃してくれます。漆喰には湿度を吸い取るという特徴が持ちますが、防水性がないというデメリットもあります。雨が降ったら、漆喰が水分を吸い取って湿気が高くなります。梅雨だと、住居の中がジメジメする可能性があります。

漆喰の防水性が悪いと、水の汚れがつきやすいと言われています。自動車の排気ガスで雨水が濁り、漆喰の外壁が汚れる可能性があります。交通量が多い所にある住居の外壁に漆喰は、おすすめできません。雨風で汚れがつくこともあるため、悪天候の時期は注意が必要です。

漆喰外壁にする工事について

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漆喰の外壁には、割れやすいことや工事費用が高いことなどのデメリットがあります。また、漆喰の外壁は汚れが目立つというデメリットもあるので、注意が必要です。メリットとデメリットを紹介した後は、漆喰の外壁にするための工事についての注意点をまとめます。

リフォームやメンテナンスで、外壁を漆喰に塗装する時にかかる費用の目安を調べてみました。メンテナンスの注意点についてもまとめています。外壁を漆喰にリフォームする時やメンテナンスをしたい時に、参考にしてみてはどうでしょうか。

リフォームで取り換える費用の目安

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外壁を漆喰にリフォームする時は、既に塗装されている外壁を剥いで漆喰を塗装するという方法を用います。漆喰には、消石灰に朝や改装を混ぜた本漆喰や、塩焼きの消石灰と発酵した藁・水を混ぜた土佐漆喰などの種類があります。

漆喰にはいろんな種類があり、それぞれ特徴が違います。外壁を漆喰にするリフォームをする際には漆喰の種類を調べて、希望する仕上がりになる漆喰を選ぶようにしましょう。リフォームをする時は、1平方メートルあたり4500円ほどの費用がかかると言われています。

ですが、漆喰の種類やリフォームの内容によって金額が高くなる可能性があります。外壁が劣化している場合、塗装の前に補修が必要になります。雨水などにより、外壁が腐っている場合、大規模な工事が必要です。数十万から数百万円ほどの費用がかかる場合もあります。

専門業者に相談がおすすめ

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漆喰のメンテナンスやリフォームをする時は、専門の業者に相談することをおすすめします。漆喰の外壁を塗装するには、専門性の高い知識や高い技術が必須となります。外装を漆喰にメンテナンスする時は、自分で塗装したいという方もいるでしょう。

ですが、漆喰の外壁は相応しい下地材を選別したり、下地を丁寧に処理したりしないと、綺麗に塗装できずにすぐ剥がれてしまう可能性があります。漆喰の外壁に模様をつけたい時には、コテを動かす方法を知っておかないと希望通りの模様にならないこともあります。

外壁に漆喰を塗装する時は、知識と技術が必要になります。専門の知識がなく、経験も浅い方が漆喰の塗装をしたら、メンテナンスやリフォームが上手くいかないことがあります。ですから、漆喰のメンテナンスをする前に、専門の業者に相談することをおすすめします。

メンテナンスも必要

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漆喰は100年くらい使用できると言われています。漆喰を長年使用できるようにするためには、定期的にメンテナンスをする必要があります。専門の業者にメンテナンスをしてもらうのは、10年に1回くらいの頻度で良いと言われています。

漆喰の外壁に行うメンテナンスは、塗り直しがほとんどです。外壁の劣化状態によって変わりますが、漆喰の上に重ね塗りする方法と既にある漆喰を剥いで塗る方法などのメンテナンス方法があります。塗装が剥がれたら、専門の業者に塗装を依頼すると良いでしょう。

漆喰の外壁にある軽い汚れは、水洗いをしたり、消しゴムで汚れた部分を擦ったりすると汚れを落とすことができます。しつこい汚れは紙やすりで削ると落とせます。漂白剤や重曹を水で薄めた物を吹き付けて、数時間そのままにした後、拭き取るという方法もおすすめです。

漆喰外壁で快適に暮らそう

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漆喰の外壁のメリットや特徴を紹介しました。漆喰は、世界中の歴史的な建造物に使われている物で、長い年月を経ても使用することができます。漆喰の外壁は、機能性が高くて快適な生活を送ることができ、防臭と防音、抗菌という効果があるというメリットがあります。

しかし、漆喰の外壁は割れやすかったり、汚れが目立ちやすかったりするというデメリットもあります。漆喰の外壁のリフォームに関する費用の目安、メンテナンスの方法についてもまとめました。漆喰の外壁にする際に、参考にしてみてはどうでしょうか。

fuka1580
ライター

fuka1580

fuka1580と申します。九州在住の20代で、趣味は読書と散歩、詩作です。インテリアや雑貨、文学などの分野に興味があります。ライティングの仕事は昨年の3月から始めました。まだまだ未熟ですが、いろんな分野の知識を深め、良質な記事が書けるように頑張りたいです。どうぞよろしくお願い致します。

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