はがきの切手の値段はいくら?
はがきに切手を貼らないと相手に送ることはできず、はがきと切手は、切っても切れない関係と言えます。しかし、はがきの切手の値段は、はがきの種類やオプションによっていくらかが変わり、わかりにくいです。また、近年はがきの値段が改訂されたこともあり、より複雑化しています。この記事では、そんなはがきの切手の値段がいくらか等について解説します。
はがきの切手の値段ははがきの種類によって異なる
はがきの切手の値段は、そのはがきが通常はがきか、往復はがきかという種類によって変わります。はがきの種類は、通常はがき、往復はがきのほかにも、私製はがき、お年玉付き郵便はがき、暑中見舞い用郵便はがき、大判はがき、国際郵便向けはがきと多くの種類があり、その種類によって切手の値段が変わることがあるため注意しなくてはなりません。
はがきの切手の値段はオプションで異なる
はがきを送るときに、オプションを付けることもできます。具体的には、速達・配達日指定や書留・特定記録、簡易書留、一般書留などです。しかし、このオプションをつけるには、追加料金が必要で、切手をいくらか追加しなければいけません。切手がいくら分必要かということは、オプションごとに異なり、留意しておかなければなりません。
はがきの切手の基本料金は全国共通
はがきの切手の基本料金は、全国均一料金です。極端に言えば、北海道から北海道に送るはがきと、北海道から沖縄に送るはがきは同じ値段で済むということです。
つまり、距離によって切手はいくらかかるか、ということは考えなくても大丈夫ということです。はがきの種類とオプションの切手の値段に気をつけましょう。
はがきの切手の値段・はがきの種類別ではいくら?
はがきの切手の値段は、はがきの種類によって変わります。はがきの種類といっても、先ほど紹介したように、通常はがきの他にも、往復はがきや私製はがきなどたくさんの種類があります。はがきにはどのような種類があり、切手はいくらなのでしょうか。ここでは、オプションなしのはがきの切手の値段について解説します。
はがきの公式名称は第二種郵便物
はがきの公式名称は第二種郵便物といいます。通常はがきも往復はがきも第二種郵便物に分類されます。対して、第一種郵便物は定形郵便物、定形外郵便物、郵便書簡(ミニレター)、レターパックライト、レターパックプラスのことを指します。他にも、第三種郵便物、第四種郵便物がありますが、一般に多く使われるのは、第一種郵便物と第二種郵便物です。
通常ハガキ(官製はがき)
通常はがきとは、郵便局でいつでも買うことができ、切手を貼る必要がないはがきです。通常はがきは62円です。通常はがきにも種類があり、通常はがき、通常はがき・インクジェット紙、通常はがき・胡蝶蘭の3種類あります。
通常はがきは、宛名を書く面のの左上にヤマユリがデザインされています。通常はがき・インクジェット紙は、山桜がデザインされており、印刷に適したはがきになっています。通常はがき・胡蝶蘭はその名の通り胡蝶蘭がデザインされています。また、寒中見舞いや喪中欠礼はがきにも使えます。
通常はがきを官製はがきということもあります。官製はがきは郵政民営化前に使われていた言葉です。正式には通常はがきですが、通常はがき=官製はがきと考えて問題ありません。
往復はがき
往復はがきとは、往信用のはがきと返信用のはがきが一続きになっているものです。料金は、通常はがき62円の2倍の124円になっています。
この往復はがきのメリットとしては、相手がはがきを買わなくとも、返信ができることです。同窓会や結婚式の出欠の確認によく使われます。はがきを返信する際には、自分への敬称を消し、相手の行・宛などを様・御中等の敬称に書き直すのがマナーです。
私製はがき
私製はがきとは、郵便局が作っている通常はがきに対して個人が作ったはがきのことです。観光地や文房具店などで売っているはがきなどが当てはまります。通常はがきと違い、切手を貼らなくてはならないので注意が必要です。
また、私製はがきは、はがきの値段に加えて切手の値段がかかるので、通常はがきよりお金がかかる傾向があります。
お年玉付き郵便はがき
お年玉付き郵便はがきは、年賀状としてつかわれます。毎年11月ごろに発売が開始されます。値段は通常はがきと同じく62円です。2018年までは52円でしたが、2019年から62円に値上がりしたので気を付けましょう。
ほとんどのお年玉付き郵便はがきが62円ですが、寄付金付きや写真用などの一部の年賀はがきは値段が異なり、それぞれ67円、72円になります。
暑中見舞用郵便ハガキ
暑中見舞用郵便はがきは、暑中見舞い・残暑見舞いに使うくじ付きはがきです。この暑中見舞用郵便はがきも62円になっています。2019年は5月30日から8月30日の間に郵便局で買うことができます。
種類は、絵入りの海、絵入りのひまわり、インクジェット紙、無地の4種類です。種類は年によって変わる場合もあるようです。
くじの商品としては、現金1万円、現金2000円、切手シートがあるようです。それぞれ確率は、10万本に3本、10万本に5本、100本に1本のようです。
大判はがき
大判はがきはポストカードともいいます。郵便局が定めたはがきのサイズ(長さ14cm~15.4cm、幅9cm~10.7cm)と重さ(2g以上6g以内)を超えてしまった場合、その大判はがきは第一種郵便物となります。第一種郵便物の料金を確認しましょう。
通常はがきとサイズや重さが違うけれども、郵便局が定めたはがきのサイズ、重さの範囲内であれば、62円で送ることが可能です。
国際郵便向けはがき
国際郵便向けはがきは70円で郵便局で買うことができます。切手や必須事項は郵便局のほうで印刷しているので、宛名を書くだけで発送が可能です。航空便専用のはがきであり、全世界均一料金です。
もし、自分で一から書くとすれば、表面にPost cardやAIR MAILと書かなければいけないというルール等もあるので、国際郵便向けはがきを買う方がお手軽かもしれません。
はがきの切手の値段・オプション別ではいくら?
はがきを送る際には、オプションを付けることもできます。たとえば、通常よりはやく相手に届けることができる速達や、相手に自分が出したはがきが届いたことが確認できる特定記録等があります。
オプションをつけるには、そのオプションに応じた値段を払わなければなりません。また、ポストではなく、郵便局でないと付けれないオプションもあるので注意が必要です。そのオプションがいくらかかるかなど解説していきます。
速達・配達日指定
速達とは、速達のオプション無しではがきを出すよりも、半日から1日早く相手に届くオプションです。速達のオプションは280円かかります。もし通常はがきを速達で出したいのなら、通常はがきの値段・62円̟+速達の値段280円で342円かかります。
速達ではがきを出す場合は、赤い線をつけるのを忘れないようにしましょう。縦長のはがきは表面の右上に、横長のはがきは右側部につけましょう。342円分の切手をつければ、ポストに投函しても大丈夫です。
配達日指定とは、平日でも休日でも、相手にはがきが届く日にちが指定できるオプションです。注意が必要なのが、平日か休日かでいくらかかるかが違うということです。平日だと31円、休日だと210円かかります。
配達日指定のオプションをつけるには、郵便局備え付けの配達日指定シールに希望する日付を書き、窓口に出してください。
書留・特定記録
相手にはがきが届く過程を確認できるオプションが、書留・特定記録です。書留・特定記録といっても、種類があり、特定記録、簡易書留、一般書留の3種類あります。また、書留だと、はがきが届かなかったり破損した場合に賠償してくれるオプションがつきます。それぞれにどのような違いがあり、いくらかかるのかということを解説していきます。
特定記録
特定記録は、引き受けを記録し、インターネット上で配達の状況が確認できます。引き受けの際に受領証をもらうので、その受領証に書いてある番号を日本郵便の追跡サービスに入力すると、配達状況が確認できます。特定記録は160円かかります。もし、通常はがきを特定記録で出すなら、62円+160円で222円かかります。
この特定記録は簡易書留や一般書留と併用できないので注意が必要です。特定記録で送る際には郵便局の窓口に申し出ましょう。
簡易書留
簡易書留は、引き受けと配達を記録します。つまり、中継局は記録されません。特定記録同様に、受領証に書いてある番号から追跡することができます。
また、万が一破損等があった場合、5万円までの実損額を賠償してくれます。簡易書留は310円追加です。通常はがきだと、62円+310円で372円になります。簡易書留にしたい場合は、郵便局の窓口に申し出ましょう。
一般書留
一般書留は引き受けから配達まで記録し、特定記録・簡易書留同様に受領証に書いてある番号から追跡することができます。一般書留のオプションを付けたい場合は、郵便局の窓口に申し出ましょう。
料金体系がやや複雑で、はがき・手紙の場合430円からとなっています。430円の一般書留だと損害要償額が10万円までになります。損害要償額を増やしたい場合は、5万円ごとに21円かかります。損害要償額の上限は500万円までです。
通常はがきで損害要償額を10万円分つける場合は、通常はがき62円+一般書留430円で492円となります。
はがきを封筒に入れた場合の値段はいくら?
はがきを封筒に入れた場合の値段はいくらになるのでしょうか。そのままはがきの値段を払えばいいのか、封筒の値段を払うべきなのか迷うことでしょう。また、封筒のみ切手をはればいいのか、そもそも切手はいくら払えばいいのか。ここでは、はがきを封筒に入れた場合の値段はいくらになるのかということを解説していきます。
はがきを封筒に入れると手紙(第一種郵便物)になる
はがきを封筒に入れると手紙(第一種郵便物)になります。つまり、第一種郵便物の規定に沿った値段の切手を貼れば大丈夫だということです。第一種郵便物といっても、定形郵便物と定形外郵便物に分かれており、それぞれ規定や値段が異なります。第一種郵便物の定形郵便物と定形外郵便物の規定について解説していきます。
定形郵便物
定形郵便物は最大・長辺23.5cm短辺12cm厚さ1cm、最小長辺14cm短辺9cmのもので、且つ重さ50g以下のものです。定形というと、決まったサイズがあるように思えますが、このサイズの範囲内なら大丈夫です。
定形郵便物の値段は、重さによって異なります。郵便物が重さ25g以内の場合は82円になります。郵便物が重さ26g~50g以内の場合は92円になります。
定形外郵便物
定形外郵便物の重さは4kgまで大丈夫です。また、最大サイズは3辺の合計が90cmでかつ一辺の最大が60cmです。最小サイズは、長辺14cm短辺9cmです。
しかし、円筒状の物であれば、最小は直径3cm高さ14cmです。また、長辺14cm短辺9cm、直径3cm高さ14cmより小さなものでも、6cm×12cm以上の耐久力のある厚紙か布製のあて名札を付すと定形外郵便物として送ることができます。
はがきの切手の値段、大きさ・重さ別ではいくら?
第一種郵便物では、大きさや重さによって定型郵便物と定形外郵便物に分けられていました。さらに定型郵便物と定形外郵便物の中に料金の規定があり、それらは重さで決まっていました。
はがきは第二種郵便物になりますが、第二種郵便物は大きさや重さによって区分されたり、切手の値段が変わるのでしょうか。はがきの切手の値段、大きさ・重さ別ではいくらか解説していきます。
はがきの大きさ・重さには規定があり料金は均一
第一種郵便物は定型郵便物と定形外郵便物と区分されていましたが、第二種郵便物は大きさや重さによって種類が区分されることはなく、はがきという区分のみです。第二種郵便物であるはがきには大きさ・重さに決まった規定があります。しかし、重さによって料金が変わるということはありません。つまり、料金は均一だと言えるでしょう。
大きさの規定は9~10.7cm×14~15.4cm
はがきと規定される最小サイズは長辺14cm・短辺9cmのものです。また、最大サイズは、長辺15.4cm・短辺10.7cmです。つまり、長辺14〜15.4cm・短辺9〜10.7cmのサイズのものであれば、はがきとなります。
郵便局が販売している通常はがき(官製はがき)は14.8cm・10cmですが、これとぴったりあったサイズでなくても、規定さえ満たしていれば、はがきとみなされます。
もし、はがきの最大サイズ長辺15.4cm・短辺10.7cmを超えてしまえば、第一種郵便物として扱われるので気をつけてください。
重さの規定は2~6g
はがきには、重さの規定もあります。最小の重さが2gで最大の重さが6gです。つまり、2~6gの重さがはがきとみなされる重さです。
もし、はがきに書いた内容を見られないように目隠しシールを貼ったり、デコレーションでシールを貼る場合は6gを超えないようにすれば、はがきとみなされます。しかし、6gを超えてしまった場合は、第一種郵便物とみなされてしまいます。
手紙(第一種郵便物)の切手の値段、大きさ・重さ別ではいくら?
第一種郵便物は定型郵便物と定形外郵便物という区分があります。定型郵便物は、長辺14cm~23.5cm・短辺9cm~12cm・厚さ1cmのもので、かつ重さ50g以下のものです。定形郵便物の値段は、重さによって異なり、重さが25g以内の場合は82円になり、重さ26g~50g以内の場合は92円になります。
対して、定形外郵便物は、最小サイズは、長辺14cm短辺9cmで、最大サイズは3辺の合計が90cm、重さは4kg以内です。しかし、この定形外郵便物は規格内と規格外に分類され、それぞれ重さで料金が異なります。
規定内の場合
規格内の規定は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内です。また、重さが1kg以内のものです。もし、長辺・短辺・厚さの規定を満たしていても、重さが1kg以上であれば規格内とはならず、規格外になるので気をつけてください。
規格内の値段は、50g以内が120円、100g以内が140円、150g以内が205円、250g以内が250円、500g以内が380円、1kg以内が570円となっています。
規定外の場合
規格外の最大サイズは定形外郵便物の最大サイズと同じで、3辺の合計が90cmでかつ一辺の最大が60cmであることです。重さは4kg以内となっています。
規格外の値段は、50g以内が200円、100g以内が220円、150g以内が290円、250g以内が340円、500g以内が500円、1kg以内が700円、2kg以内が1,020円、4kg以内が1,330円となっています。
はがきの切手の正しい貼り方
切手には正しい貼り方があります。それは、郵便局の機械が正しく読み取れるように、はがきまたは封筒の左上、縦7cm・横3.5cmの範囲にはる貼り方です。
また、切手を何枚もはる貼り方もマナー違反になってしまいます。なぜなら、見栄えが悪く、郵便局の手間を増やしてしまうからです。なるべく切手の枚数を抑える貼り方が切手のスマートな貼り方だといえるでしょう。
唾ではなく水で貼る
切手を唾で糊付けする貼り方の人もいらっしゃるかもしれません。しかし、唾は水に比べて封筒やはがきからはがれやすく、実用的ではありません。また、人にあげるものなので、唾でなく水で封筒やはがきに糊付けする貼り方のほうがベターだと言えるでしょう。
水で封筒やはがきに糊付けする貼り方としておすすめしたいのが、小皿に水を張って切手を浸してはる貼り方です。しかし、浸しすぎるとはがきや封筒がびしょびしょになるので気をつけてください。人のことを考えてた切手の貼り方を心がけましょう。
切手はどんな種類がある?
郵便物を出すのには欠かせない切手。そんな切手にも、1円切手など様々な種類と値段があります。切手の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。切手は郵便局やコンビニエンスストアで買える普通切手と、キャンペーンのシリーズものや観光名所などがデザインされている特殊切手の二種類あります。それぞれの切手を解説していきます。
普通切手
普通切手には、19種類の値段の切手があります。1円切手、2円切手、3円切手、5円切手、10円切手、20円切手、30円切手、50円切手、62円切手、82円切手、92円切手、100円切手、120円切手、140円切手、205円切手、280円切手、310円切手、500円切手、1000円切手です。それぞれ、郵便物やコンビニエンスストアで買うことができます。
特殊切手
特殊切手は、キャラクターや都道府県の観光地など、さまざまなデザインがあるのが特徴です。切手の値段としては、82円切手・62円切手であることが多いです。値段のバリエーションが普通切手より少ないため、欲しい値段がある場合は、普通切手を買った方が確実に欲しい値段の切手が手に入るでしょう。
まれにコンビニエンスストアで買えることもありますが、郵便局や郵便局のオンラインストアで買うのが確実です。
はがきの切手の値段がいくらかは、はがきの種類・オプションによって異なる
はがきの切手の値段はいくらかご理解いただけたでしょうか。はがきの切手の値段がいくらかは、はがきの種類・オプションによって異なります。郵便物の値段はわかりにくいところもありますが、基本的には、一定の料金が決まっているのでそれに即して発送すれば大丈夫です。郵便物を送る際の助けになれば幸いです。