かいわれ大根の育て方【基本編】
家庭栽培というと手間がかかりそうだと思われるかもしれませんが、かいわれ大根なら大丈夫です。ポイントをしっかり押さえてかいわれ大根の育て方をマスターしましょう。かいわれ大根の育て方はやってみると意外と簡単なことがわかります。
キッチンでかいわれ大根を育てていると、買いに行く手間が省けてお料理に彩りを添えられます。かいわれ大根を育てるに当たって材料は何を揃えたらいいのか、育て方の基本は?などかいわれ大根の簡単な育て方をご紹介します。
材料を用意する
材料としてはかいわれ大根の種、そして種を育てる容器が必要です。容器といってもプランターでなくても良いのです。プチトマトやフルーツを買った時に出るプラスチックの箱で構いません。それもなければペットボトルを半分に切ったものでもOKです。
苗床になるものも必要です。スポンジ、テッシュペーパー、キッチンペーパー、脱脂綿などが適しています。また、ザルのようなものがあれば、苗床ごと水を変えられるので便利です。
かいわれ大根を育てるのに特別なものはいりません。すべてお家にあるもので間に合います。あとは種を買ってきて実行あるのみです。
種を並べる
かいわれ大根の種は必ず一晩水につけておくのが成功するポイントです。少なくとも6〜7時間は水につけたものを使用します。しっかり吸水させていないと発芽のタイミングがずれてしまったり、失敗の原因となります。
次に苗床を軽く湿らせて容器にセットします。そしていよいよ種まきですが、苗床の上に均等に並べて蒔きます。これもかいわれ大根の育て方のポイントになります。優しく重ならないようにかいわれ大根の種を置いてあげましょう。
三日放置して発芽させる
種まきが終わったら容器にアルミホイルをかぶせて暗い場所に三日間放置します。かいわれ大根は一定期間暗い場所に置くことで発芽を始めます。かいわれ大根の種を上手く発芽させるには日光を避けることがポイントだと言われています。
しっかりと日光を遮って三日間放置しましょう。中を見ようと途中でアルミホイルを開けてしまうと発芽が上手くできません。あくまで暗いところに放っておくのがかいわれ大根を家庭栽培するポイントです。
光合成させて育てる
ここまできたらいよいよかいわれ大根の栽培のスタートとなります。容器からアルミホイルを外します。かいわれ大根の芽が出てからは、今度は光が必要になってきます。5、6cmに伸びてきたら室内の柔らかな日差しのある風通しの良い場所へ移します。
光合成をさせると、白いもやしのようなかいわれ大根がみずみずしい緑色に変化します。かいわれ大根は緑化することで栄養価もアップします。
かいわれ大根の育て方【水栽培】
かいわれ大根の育て方の代表的なものとして、水栽培があります。土を使わずに水だけで栽培する方法です。容器を選べばキッチンの片隅においてもおしゃれな感じになります。光に照らされたキッチンでかいわれ大根の緑が映えます。
かいわれ大根の家庭栽培の一番簡単な栽培方法です。水栽培にも根っこから再生させる栽培方法と種から発芽させる育て方があります。一つずつ見ていきましょう。
根っこから再生させる育て方
かいわれ大根の根っこから再生させる育て方です。再生栽培は種からの育て方より簡単にできます。かいわれ大根の根っこから2cmほどを残して水を入れた容器に入れます。10日ほどで元のかいわれ大根に成長します。
根っこから再生させる育て方は、水をきれいなものに変える手間はありますが、必要な時にいつでも新鮮なかいわれ大根が食べられます。買ってきてそのまま冷蔵庫の中でしおれさせてしまったということがなくなります。
かいわれ大根の種から育てるのが面倒という方には再生栽培がおすすめです。簡単に家庭栽培が楽しめます。
種から発芽させる育て方
かいわれ大根の種は一晩水につけて十分に吸水させたものを使います。よく発芽させるためにはこうした下準備も必要です。
かいわれ大根の育て方の基本はやはり種から発芽させる育て方です。発芽してだんだん伸びていくかいわれ大根を見るのは楽しいものです。小学校の頃の理科の実験を思い出してやってみましょう。
かいわれ大根の種を蒔くときは種と種が重ならないようにする、水やりは毎日して苗床を常に湿らせた状態にするなど、ポイントをしっかりマスターして育てましょう。かいわれ大根の衛生状態にも気をつけて容器の水は常にきれいなものに取り替えることも大切です。
水栽培できる他の野菜
家庭で簡単に水栽培できる野菜はかいわれ大根の他にもいくつかあります。最も有名なのが豆苗です。買ってきた豆苗を根っこを残して再生栽培したことが何度かあるのではないでしょうか。それも立派な水栽培です。
水を入れた容器に根っこを入れておくと10日ほどで食べられるようになります。三つ葉も同じように家庭で水栽培が簡単にできる野菜です。根っこのところを2cmから3cmほど残したものを水の入った容器に入れます。
ミックスレタスやリーフレタス、バジルなども水栽培が可能な野菜です。キッチンの隅の置物としても素敵です。使いたい時にちょっとつまんで使えばサラダとしても楽しめ、一石二鳥です。再生栽培は捨てるような根っこを水栽培するので経済的で簡単な栽培方法です。
かいわれ大根の育て方のポイント
ここでかいわれ大根の育て方のポイントをご紹介しましょう。種の選び方や適切な温度、水やりのポイント、最適な置き場など、疑問に思うことをまとめました。簡単に家庭栽培を楽しむためにもぜひお読みください。
種の選び方
かいわれ大根の種は薬剤処理をしていない種を選びます。種子消毒されたものは食べ物には向きません。必ずスプラウト専用の種を購入するようにしてください。スーパーやホームセンター、100円ショップでも購入することができます。
適切な温度
かいわれ大根を育てるとなると、温度も大切になります。栽培に適した温度は20℃から25℃が適温です。20℃を下回ると発芽に時間がかかりますし、気温が高いと水や種を腐らせてしまいます。
今はエアコンが部屋を適温にしてくれるので、それほど神経過敏になることもないかもしれませんが、真夏や真冬は避けたほうが良いのです。
水やりのポイント
かいわれ大根の種は常に湿った状態で育てます。苗床はいつも湿っているか気をつけなければいけません。と、いってもジョウロで水を撒いてしまうとやり過ぎとなってしまいます。種が流れてしまうことも考えられますので、霧吹きで湿らせる程度で水やりは十分です。
最適な置き場
かいわれ大根の種が発芽するまでは日光を遮断できるような暗い場所が必要です。しかし、発芽した後は柔らかな陽の光の中で育てるのがベストです。風通しの良い場所を選びましょう。かいわれ大根が十分に光合成をできるような配慮をしてあげてください。
ただし、真夏の強い日差しはかいわれ大根をしおれさせてしまいます。温度や日差しに気をつければかいわれ大根は年中栽培を楽しむことができます。
かいわれ大根の育て方の注意点・トラブル例
かいわれ大根の育て方の注意点をいくつかあげておきます。適度な水やり、温度管理など注意するべきことはありますが、特に再生栽培の時に気をつけたいのが衛生面です。部屋もジメジメする梅雨時などは根元にカビが生えてしまうこともあります。
カビが生えてしまったらすぐに捨てる、食べる時にはよく火を通すなど、家庭での栽培には注意することが多々あります。そんな注意点やトラブル例を見ていきましょう。
種の周りの産毛とカビを間違えない
発芽や初根をした頃、苗床に白くてふわふわしたものを見つけるときがあります。カビのようにも見えますが、これは「根毛」といって根から生えてくる産毛のようなものなのです。カビと間違えて始末しないでください。この根毛から水や栄養を吸収しているのです。
水の量・種の入れすぎは失敗のもと
水の与えすぎはかいわれ大根を腐らせてしまいます。また、種を容器に重なるほどたくさん入れすぎると密植状態になります。この状態で水をやりすぎると葉が溶けてしまうことがあります。
かいわれ大根を育てるポイントは、タネを入れすぎないこと、水をやりすぎないことです。種を重ならないように蒔く、霧吹きを使って湿らせる程度にするなどの基本を守って育てれば失敗は防げます。
腐ってしまった場合は匂いを確認する
腐ってしまったかどうかは匂いでわかります。腐ると嫌な臭い匂いがします。おかしいなと思ったら匂いで確認してみてください。万が一腐ってしまったら残念ですが、思い切って捨ててしまいましょう。
また種まきから始めた方が早道です。種の量や水やりなどを調節してかいわれ大根の育て方に注意しましょう。
かいわれ大根は家庭でも簡単に育てられる野菜
かいわれ大根は簡単に育てられる野菜です。材料は家にあるものばかりで、特に用意するものはありません。家庭栽培というと難しく考えてしまうかもしれませんが、ポイントを押さえれば簡単にできるのです。
かいわれ大根は種からの育て方が最も良いのですが、買ったかいわれ大根の根元を捨てずに再生栽培すれば2、3回は楽しめます。容器をおしゃれなものにすればお部屋のアクセサリーにもなります。緑のあるキッチンもなかなか良いものです。
使いたいときに使いたい量だけをつまんでお料理の彩りや味のトッピングにすれば食卓も華やかになります。お料理の幅も広がりそうです。インスタ映えもするかいわれ大根の家庭栽培を、ぜひあなたも挑戦してみましょう。