不屈の精神を持つ人の特徴
あなたは「不屈の精神」を持っていますか?不屈の精神とは、「困難に直面しても、挫けずにやり通そうとする心意気、姿勢」のことをいいます。結果である成功・失敗に関わらず、最後までやり遂げるその精神力の強さが、不屈の精神なのです。
今回はその不屈の精神を持っている人の特徴や、理解を深めるための意味や使い方の解説、例文や名言をご紹介します。
まずは不屈の精神を持つ人の特徴についてです。どんな人が不屈の精神を持っている人なのでしょうか?ここでは5つの特徴を挙げます。自分に当てはまる特徴があれば、あなたも不屈の精神を持っていることになります。
失敗しても諦めない
人生を歩んでいると、仕事や家族、恋愛などの様々な場面で、必ず困難な状況に直面します。人は楽をしたい生物です。面倒なことや、大変な局面になると、楽になれる逃げ道を探し、直面している目の前の物事から逃げてしまいます。逃げてしまえば、失敗以前に何も得ることができないのです。
また、失敗という結果は残したものの、それにより自信を失い、次に進まずその場で歩みを止めてしまう人もいます。
「自分なんて」と決めつけてしまい、人生に後ろ向きになってしまうのです。そんな中、不屈の精神を持つ人はどう違うのかと言うと、「失敗しても諦めない」姿勢が彼らにはあります。
結果が出るまでやり続ける意志の強さ、そして失敗したとしても、それを次に活かそうとする前向きな姿勢。その2つが備わり、不屈の精神となって彼らに宿っているのです。
他人を軽視しない
「どんな困難にも立ち向かうことができるのは、自分ひとりだけの力や精神力ではなく、自分を支えてくれている周りの人たちのおかげでもある」、という広く優しい心を持つ人が不屈の精神を持っている人だと言えます。
追い込まれ、辛い時期になってもそれを乗り越えられたのは、自分を応援してくれる人たちがいてくれたおかげだと、気づけているかが不屈の精神を持っているかどうかの分かれ目です。そこに気づき、感謝の気持ちを持てる人は、他人に優しくもなりますし、ぞんざいに接しません。
そんな人に人々は惹かれ、集まり、力となってくれるのです。そこに気づかず、「自分の力で困難を乗り越えてきた」と言い張る人には、周りの人も寄り付かず、乗り越える力がなくなってしまいます。
自分のことだけを考えない
自分だけ良ければ後はどうでもいい、といった考えが頭を過ったことはありませんか?仕事などで忙しく、追い込まれると周りなど気にせず、とりあえず自分だけは良い結果を残そうと人は思いがちです。
しかし、不屈の精神を持つ人はそんな状況でも周りの人に目を向けます。周りの人の応援があり、それを原動力に困難に向き合うことから逃げずに乗り越え、今の自分がいる。そう考え、行動できる人が不屈の精神の持ち主なのです。
そういう人は自分ひとりのことだけを考えません。自分に力を与えてくれている周りの人たちが困っていたら、一緒に考え、手助けをします。自分のことだけでなく、周りの人のことも考えられる心の余裕が不屈の精神を持つ人にはあるのです。
困難を乗り越える素晴らしさを知る
人生を歩んでいくと、大きな壁が立ちはだかることが多々あります。その壁とどう向き合うかで、今後の自分の人生が変わってきます。
多くの人は、大きすぎる壁にプレッシャーを感じ、逃げてしまいます。それを繰り返していると、人生と自分の成長は全くできません。いつまでたっても、同じ立ち位置、変化のない自分のままです。
では不屈の精神を持つ人はどうするのか?その大きな壁に立ち向かい、突破していくのが、不屈の精神を持つ人の壁との向き合い方です。なぜ立ち向かえるのかというと、それは困難を乗り越える素晴らしさを知っているからです。
困難を乗り越えた先に待っている結果と、それまでに至った経緯を知り、自分の人生をより豊かなものにしていくものに変えていく。壁を乗り越え、得たものを前向きに捉えて、自分の人生の糧にしていくことができるから、不屈の精神を持つ人は、困難に立ち向かえるのです。
人の辛さを理解できる
人の辛さを理解できるのは、同じように辛い経験をし、乗り越えてきた人たちです。辛い経験をし、その度に逃げずに乗り越えてきた人たち、すなわち不屈の精神を持つ人が、人の辛さを理解できるのです。
自分も辛い経験をしたことがあるので、他の人が同じように辛い状況になっていると、自分のことのように思い、放っておけません。不屈の精神を持った人は、困難を乗り越え、その辛さ、大変さを十分に理解できています。
人に寄り添い、困難に共に立ち向かえる心の広さと懐の深さが、不屈の精神を持っている人にはあります。
不屈の精神の意味
不屈の精神を持つ人の特徴を5つ挙げました。困難に直面しても、諦めずにやり通す心意気があることはもちろん、そこから生まれる心の余裕や優しさも大事なのです。
では不屈の精神を持つ人の特徴がわかったところで、改めて不屈の精神という言葉の意味の理解を深めていきましょう。ここではまず、不屈の精神の意味について解説します。
困難に直面しても諦めない心意気
不屈の精神とは、「困難に直面しても、諦めずに立ち向かっていく心意気」という意味です。四字熟語で同じ意味を表す、「不撓不屈」という言葉もあります。
困難な状況に陥ると、人は逃げ出してしまいがちです。そんな中、大変な状況にも関わらず、結果がどうなろうと諦めずに、自分の信念を貫こうと前進する。それが不屈の精神なのです。
不屈の精神の使い方
不屈の精神の意味を改めて知った上で、次にどのように「不屈の精神」という言葉を使うのかを、「自分の為の場合」、「誰かを褒める場合」、「自分を犠牲にして目標を達成する場合」の3パターンに分けて、その使い方を見ていきましょう。
自分の為の場合
自分に対して使う際は、どのようになるのでしょうか?自分の為に使う場合は以下のようになります。
「絶対に受からないとまで言われていた志望校に合格できたのは、そんな中でも自分を応援してくれた人たちの支えや、不屈の精神で勉強に励んだおかげだ。」
誰かを褒める場合
次に誰かを褒める場合を見てみましょう。客観的に見ても、努力し続け、報われた時などに使います。
「万年補欠の彼だったが、彼自身は最後まで諦めずに練習に真面目に取り組み、自主練習も地道に続けていった。その結果、引退試合でレギュラーの座につけた。彼の不屈の精神にはあっぱれだ。」
自分を犠牲にして目標を達成する場合
最後は自分を犠牲にして目標を達成する場合です。ここではノーベル平和賞を受賞したアメリカのキング牧師を例に挙げます。
「マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは公民権運動の指導者で、黒人の人種的差別の撤廃に努めた人物。様々な場所で演説を行ってきた彼は、家族との時間をあまり取れていなかった。命の危険に晒されながらも、家族の心配をしつつ、人種的差別の撤廃に対し、不屈の精神で挑み続けた。」
不屈の精神の例文
「不屈の精神」の使い方を「自分の為、誰かの為、自分を犠牲にして目標を達成する為」、の3パターンでご紹介しました。
では次に、不屈の精神の意味を含む例文をご紹介します。2つの例文を読み、文章としての使い方をここで知って、話す時でも書く時でも使えるようにしておきましょう。
例文①
「人間の強さは肉体的なものだけでなく、何事にも挫けずに向かっていく精神的強さもある」。肉体的な強さ(力や速さなど)も人間の強さとして挙げられますが、精神的な強さも、立派な人間の強さです。
最後まで自分の目標や信念を貫き通すのは非常に困難なことです。しかし、挫けずにやり遂げた人にしかわからないことや学べることがあり、それを自分の力に変え、次に挑むことで不屈の精神は育まれていくのです。
例文②
「不屈の精神は失敗から学ぶことで身に付き、より確かなものにしていく」。失敗を恐れるあまり、つい楽で安全なルートに逃げがちですが、そこで成長は止まり、もちろん不屈の精神は身に付きません。
失敗をすることで、次はどうすれば良いのかを考え、対策を練り、次に活かしていく。このサイクルをすることで、自分の力と自信をつけ、不屈の精神は育まれていくのです。
不屈の精神の名言とは?
今までの項目で、不屈の精神は困難を乗り越え続けた人に身につくもの、ということがわかりました。また、その言葉の意味や使い方、例文を知り、理解を深められました。
では最後に、その不屈の精神を表す名言やことわざにはどういったものがあるのでしょうか?ここでは2つをご紹介します。
他にも良い名言やことわざはありますので、気になった方はご自身で調べて、言葉を力に変えて、人生をより豊かなものにしてください。
名言・ことわざ①
「ほとんどすべての人間は、もうこれ以上アイデアを考えるのは不可能だというところまで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。勝負はそこからだというのに。」
有名なアメリカの発明家である、トーマス・エジソンの言葉です。ほとんどの人は考えるだけ考え、そこで実行はせず、力尽きて壁の向こうに行くことを諦めてしまいます。
エジソンが言うように、その考え出したアイデアを使って、壁に挑むことが勝負なのです。そこで成功か失敗を知り、初めて自分の力を出し切ったことになります。
そして結果を踏まえ、次に活かすように努力しまた壁に挑戦していく、その姿勢を貫くことで、不屈の精神は育まれていきます。
名言・ことわざ②
「継続は力なり」、誰しも一度は聞いたことがあることわざです。なかなか成果が出なかったり、どう進めば良いのかわからなくなったりと、途中で諦めてしまいそうになることがあります。
しかしそんな困難な状況になっても、挫けずにやり続けて結果を出し、次へ進むことで不屈の精神は強化されていきます。諦めずに継続していくことに意味があることを、このことわざは端的に表しています。
不屈の精神は諦めない心意気!
夢を叶えるには長く険しい道のりが待っているかもしれません。ですが、そこで挫けずに一歩ずつでも前に進み、失敗と成功を繰り返せば、不屈の精神は身に付きます。
そしてそれは次に何かに挑戦する際に力を発揮し、人生を歩む上での良きパートナーとなってくれます。皆さんも不屈の精神を身に付けて、困難にも立ち向かえる人間になりましょう!