選民意識の意味とは?選民意識を持つ人の特徴と付き合い方などもチェック!

選民意識の意味とは?選民意識を持つ人の特徴と付き合い方などもチェック!

「選民意識」という言葉からどのようなことをイメージしますか?「選民意識」とは自分は選ばれた、特別な存在であるという認識について指す言葉です。本記事では「選民意識」の詳しい意味や選民意識を持った人の心理や性格、行動上の特徴、更に類義語についても説明します。

記事の目次

  1. 1.「選民意識」の意味
  2. 2.「選民意識」の類義語
  3. 3.「選民意識」を持つ人の特徴【心理】
  4. 4.「選民意識」を持つ人の特徴【性格】
  5. 5.「選民意識」を持つ人の特徴【行動】
  6. 6.日本人は選民意識が強い?
  7. 7.「選民意識」を持つ人との付き合い方
  8. 8.「選民意識」は選ばれた民だという意識

「選民意識」の意味

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「選民意識」が強い人が増えているという声が聞かれるようになりました。選民意識が強い人は「協調性に欠ける」として職場や学校等で人間関係を乱す存在として認識される傾向が強いようです。

日常の生活で周りと人間関係を築いていく能力は、学力や職務遂行能力と同等、いやそれ以上に重要です。そんな中で「選民意識」が強い人が身近にいて、そのような人との付き合い方に悩んだ経験を持つ人もいるのではないでしょうか。

そもそも「選民意識」というのは具体的にどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?「選民意識」を持つ人の深層心理を見ていきましょう。

選ばれた民だという意識

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選民意識とは、「自分は選ばれた人間、選ばれた民である」という考え方、意識のことです。高校で世界史を学習したことのある人は聞いたことがある言葉かもしれません。

「自分達は神によって選ばれた、他とは違う特別な存在なのだ」と強く信じている民族がいますし、また「自分達は特別だ」と説く宗教があります。

選民意識は、「自分達は特別な存在だ」と信じている民族、またそのような教えを説く宗教の人達が、自分達のことをは選ばれた特別な存在、また他と比較した際に自分達のことを優れているという考え方を意味しています。

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選民意識を持つ人は自分が優れており、特別であるという考えでいるため、周りの人のことを下に見る傾向があります。選民意識を持つ人との付き合い方に悩んだり、やりづらいと感じる原因はこの点にあります。

「選民意識」の類義語

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選民意識とは、「自分は選ばれた人間である」という考え方です。「自分が選ばれた、自分が他とは違う特別な存在」という考え、心理は、周りの人間と比較した際に自分がより優秀であるという、周りの人間に対する優越感を同時に持つことと繋がります。

「選ばれた」「特別な」という言葉そのものが希少性を表す言葉なので、選民意識という言葉を説明するためにこれらの表現が使用されることは、選民意識という言葉がイコール優越感という心理を表現していると言えます。

では「選民意識」と同等の意味で使用することのできる類義語にはどのような言葉があるのでしょうか?以下では「選民意識」の代表的な類義語を紹介していきます。

エリート思考

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選民意識の類義語のひとつとして挙げられるのが「エリート思考」という言葉です。「エリート思考」という言葉は、選民意識と「自分達の帰属する集団や民族が、他のそれよりも優れている」という点で類義語と捉えられています。

ただし、「エリート思考」は類義語ではありますが、「エリート思考」という言葉は自分達の「能力」が他よりも優れているという点に重きが置かれています。

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従って「エリート思考」は選民意識の類義語ではありながら、根底における意味の点では「自分は選ばれた存在である」とする選民意識とは、「何」を根拠に選ばれたのか?という点ではニュアンスが異なる点も持ち合わせています。

この意味においては「エリート思考」という言葉は類義語とは言っても、選民意識とは意味が100%重なる言葉ではないのではないかとも考えることができます。

優越思想

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選民意識の類義語としてもうひとつ挙げられるのが「優越思想」という言葉です。「優越思想」も選民意識という言葉と同様に「自分達の所属する集団や民族が他よりも優れているという意識、またその思想」という似た意味を持ちます。

したがって意味やその言葉を仕様する者の心理を表現するという意味では、「優越思想」という言葉もまた、選民思想の類義語として良く取り上げられます。

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「他の人に対して自分は優れているのだ」という意味を持つ点ではやはり類義語ですから言葉の指し示す意味は類似しています。ただし、「優越思想」という類義語も、上で挙げた「エリート思考」と同様、「選民意識」とは少々ニュアンスが異なります。

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具体的には「優越思想」は「自分が所属する集団や民族が優れている」ということに基づくものです。それに対して選民意識は「自分」という個を表す人が「無条件に」選ばれたとすると考えられることが多いです。

従って、「選民意識」と「優越思想」は類義語ではありますが、優秀な自分、特別な自分は「何」によって特別な存在として選ばれたのか?という点で相違があります。

「選民意識」を持つ人の特徴【心理】

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ここまで選民意識とは歴史的にどのような使われ方をされてきて、また具体的にどのような意味を持つ言葉なのか、そして選民意識とほぼ同じような意味で用いられる類義語にはどのようなものがあるのかについて説明してきました。

「エリート思考」や「優越思想」は選民意識の類義語として挙げられますが、「何によって特別な存在とみなされるようになったのか?」という点において、類義語とは言え、選民意識とはニュアンスが異なる点がある点にも触れました。

では、ここからは選民意識を持つ人は具体的にはどのような性質の人なのか、また選民意識を持つに至った背景やその心理についても説明していきます。

高学歴を誇る

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選民意識を持つ人の特徴のひとつとしては、学歴が高い人が多いことがあげられます。なぜなら学歴はその人の能力(主に学力的な側面ですが)を測る上で非常に解りやすい指標だからです。

一定以上の偏差値の大学を出ているという事実は、その大学には入れなかった人と比較すると学校の勉強においては優れていた、ということを意味しており、真面目で勤勉、また地頭が良く、潜在能力が高いと見做されます。

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しかし学生時代を卒業して社会に出ると、その人の能力を測るのは学歴だけではなく、仕事における能力、例えば職務遂行能力や上司や同僚、取引先の人間等とうまくやっていく対人関係調整力等、様々なことが要求されることになります。

社会に出る際に環境の変化や、社会人として期待される心構えに対する対応がしっかりできれば問題はないのですが、選民意識が強い人の中には、社会人になっても学歴に対する拘りが強いがために周りの人間を見下す傾向があり、人間関係をうまく築けない人もいます。

高学歴ながら人間関係がうまく築けない人は、「いくら勉強ができてもコミュニケーションがうまく取れない、組織ではうまく動くことができない人間」というレッテルを貼られてしまい、周りとの付き合い方に悩むケースもあります。

上下関係に厳しい

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選民意識が強い人は自分対して強い自信を持っています。自分が「優れた能力を持つ選ばれた人」という意識が強いがために、他の人よりも優れたエリートであるという考えで、そのような自分を誇りに思っています。

自分が優れた人物なので周りの人に対し、エリートの自分よりは下と見なし、上下関係に煩い傾向があります。

選民意識が強い人は特に、職業や学歴が自分よりも下だと思っている人のことを見下す傾向が強いです。更にそのことをあからさまに態度に出す人もいるので、そのような場合は周りとの軋轢も生じやすいのは否めません。

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このような人が周りにいる場合の対処方法としては、まずは目上の人に対する常識的な付き合い方については一通り学んだ上で、そつなく接することを学びましょう。

それ以上のことを求められたり、(例えば選民意識が強い人の自慢話を延々と聞くことを要求される)あるいは自分ではどうしようもないこと(勤務先が有名企業ではない場合等)でぞんざいな態度を取られたりすることもあるかもしれません。

そのような場合には適当に相槌を打って、適度に受け流すようにするのが無難な対処方法でしょう。このような相手に対してはこちらの労力を費やしても、かえって徒労に終わってしまう可能性が高いです。

ブランドが好き

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選民意識が強い人は、ブランドに弱く、また先に挙げたように高学歴の人が多いです。選民意識が強い人というのは、学歴もまた一種のブランドと考える傾向があります。

「その学校でどんなことを学ぶか」という中身ではなく、外面的に聞こえが良い「その学校の名前」をブランドと捉えて、自分もそのブランドを纏えるように努力するのです。

目の前にいる相手がブランド力の強い、ネームバリューのある大学の出身であったり、誰もが知る有名企業に勤務していたりという事実が分かった瞬間、その人に対する態度がコロッと変わったりするのは良くある話です。

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「学歴」「有名企業の人間」という多くの人が知る「良い学校、企業」のレッテルの力は、選民意識を持つ人にとって非常に強いものです。このレッテルの力を借りれば「自分はこんなにすごい人間だ」と他人に対し優越感を抱けるのではないかという心理を表現しているとも言えるでしょう。

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しかし、「学歴」や「有名企業」といったレッテルに過度に固執する傾向のある選民意識が強い人は、言い換えるとそのようなレッテルがないと自分の力を誇示できないとも言えます。

いや、選民意識が強い人は自分の意識の中では「自分は選ばれた特別な存在」と信じて疑ってはいません。しかし、「学歴」「有名企業」と言った誰も逆らえないようなレッテルの力を借りて、自分の力を躊躇うことなく誇示したいという心理が否定できないでしょう。

責任感の強さ

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高学歴を誇りに思っている点やブランド好きの面に加え、選民意識の強い人は責任感が強いという心理傾向もあります。言い換えると「こうしなければいけない、こうあるべきだ」といった「使命感」が強いとも言えるかもしれません。

物事を円滑に進める為には「こうするべきことが理想だ」という強い思いを抱いている人が多いのが特徴です。その強い思いが転じて「こうあるべきだ」といった強い責任感に繋がっていると言えます。

加えて選民意識が強い人は、自分の理想を実現する為、ひいては周りの人間を自分に従わせる為ならどんな労力も厭わない一面もあります。例え苦労することになっても「自分が選ばれた人間だから、難局も乗り切れる」と理想の実現に向けて邁進するのです。

「選民意識」を持つ人の特徴【性格】

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選民意識を持つ人の特徴について、ここまでは主に心理的な側面から説明してきました。実生活の中で選民意識を持つ人に出会うことはあるでしょうが、概して選民意識を持つ人との付き合いは一筋縄ではいかないことが多いです。

従って選民思想を持つ人との付き合い方について前もって心得ておくことは仕事をうまく進める上で必要であり、相手の心理について知識を持っておくことは、選民意識を持つ人との付き合い方を考える際に、必ず役に立つからです。

ここでは選民意識を持つ人の心理を知った上で、更に具体的に性格面ではどのような特徴を持っているのかについて、述べていきます。

他人の利益には興味無い

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選民意識を持つ人の性格を語る上での大きな特徴は、他人の利益には興味も関心も示さないというところです。自分が他人の上に立つ為に、自分の利益となることには強い関心を示しますが、他人が得をしたり、利益に繋がることに対しては概して無関心です。

むしろ他人が利益を得ることで、自分が利益を得られなくなると考えるタイプの人は、他人が得をすることは面白くないと感じることさえあるようです。

他人が利益を得ようとすると、その利益を横取りして自分の手柄にしようとしたり、極端なケースでは自分が利益を得るのに邪魔になる他人を蹴落とそうとする人もいます。

人によって態度を変える

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選民意識を持つ人は、人によりコロッと態度を変えるのが特徴です。学歴や職歴と言った肩書が自分よりも下だと判断した相手に対しては、ぞんざいな態度を取ったりします。

逆にうまく付き合うことで自分の利益になると判断した相手に対しては媚を売ったり、気に入られようと擦り寄るのが定番です。その人と付き合うことで自分の株が上がり、より特別な自分になれる為ならゴマを擦ることも迷いがありません。

つまり、選民意識を持つ人は相手が「自分が付き合う価値があるか否か」という基準に基づいて行動しており、それが人との付き合い方にも露骨に現れると言うことができます。

頑固

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選民意識が強い人は自分の思考や見解に対して強い自信を持っており、自分の意見は絶対であると考えているのも特徴です。言い換えると選民意識が強い人は頑固だということです。自分の意見は決して曲げず、周りの人間よりも自分の考えが正しいはずだという確固たる自信を持っているのです。

そのため、他人からの助言は無駄と考えています。自分の意見こそが正しいのであって、それに対して意見をされるいわれはないので、周りが自分の意見に従うべきだという考えに従って行動するのが特徴です。

人の上に立ちたい

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ここまで選民意識が強い人は「自分の意見や考えが絶対に正しい」という心理に基づき行動することを説明してきました。

人により態度を変えたり、他人の助言に耳を貸さずに自分こそが正しいと考える根底には、「自分が優秀だからこそ、人の上に立ちたい、人の上に立つべきだ」という心理が隠れているのではないでしょうか。

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従って他人の意見を聞くなど無意味で、優秀な自分にこそ周りが従うべきだという思考を持って行動しているといっても過言ではありません。

第二次世界大戦にヒトラーがナチスによる支配を強めていき、ユダヤ人に対する迫害を強めていきましたが、背景には優秀な北方人種(ここではドイツ人のことを指します)によって世界を指導するべきという考え方があり、これもまさに「選民意識」によるものだったと言えます。

「選民意識」を持つ人の特徴【行動】

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上では選民意識を持つ人の特徴について心理面、性格面から説明してきました。自分の意見が全て正しい、他人の意見に耳を傾ける意味がわからないという考えを持つ人が多いのが特徴と言えます。

特に選民意識の強い人は付き合う人によって態度を変える傾向が顕著だと言えます。付き合う人によって自分のランクや格にも関わってくると考えるため、相手によってゴマを擦ったり、逆にぞんざいに扱ったりと真逆の態度を取ります。

心理面、性格面に加え、行動面においては選民意識を持つ人はどのような特徴があるのでしょうか?具体的な思考や行動パターンに触れていきます。

説明が好き

Photo bygeralt

選民意識の強い人は、「物事を理論立てて説明するのが好き」という特徴があります。論理的に理詰めで説明したり、小難しい表現を使って、ちょっとしたことでも凄いことのように表現することで自分を「他人とは違う」アピールをするのが特徴です。

言い換えると、人がなかなか知らないようなうんちくを語って、「この人はすごい!」という目で見られることにより、「他人とはワンランク違う選ばれた自分」を見せつけることが好きとも言うことができます。

選民意識の強い人はこのように優秀な自分をさりげなくアピールすることで、周りに対して「自分は特別な人間」であることを誇示し、自分の言うことには従うように周りの人間をコントロールできるように試みるのです。

自分の意見に自信がある

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加えて「自分の意見に絶対的な自信を持っている」というのが選民意識の強い人の特徴です。選民意識の強い人は根底にある心理として、「自分は他人には思いつかないようなアイデアや考え方を持っているのだから優れている」という考え方を持っています。

従って選民意識の強い人の多くは、他人と自分の意見を擦り合わせていこうという考えはなく、むしろ周りの人間が自分に合わせる、従うべきであると考えています。

自分の意見が間違っている、修正の余地があると考えることは非常に稀で、むしろ周りの人間が考えていることが間違っていると信じていて、極端な場合、周りが思考能力のない人間の集まりと見做しているケースさえあります。

人にランク付けをする

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自分の周りにいる人のことをランク付けしたがる傾向があるのも、選民意識が強い人の特徴です。ここでランク付けをする基準となるものは主に学歴、それに次いで現在の勤務先の会社が挙げられます。

自分よりも学歴が下だったり、相手の勤務先が有名企業でなく中小企業、もしくは会社に勤務しておらず自営でやっているといった場合、選民意識が強い人の中には相手を見下したり、そもそも付き合う必要がないと考える人もいます。

相手が社会的地位が高い人とわかると付き合い方や態度を変えたりします。これとは逆に、自分のランク付けの結果、自分よりもランクが下だと判断した人に対してもあからさまに付き合い方を変えるのはよくあることです。

ざっくりしている

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選民意識が強い人は、行動パターンにも特徴があります。物事をざっくりとタスク訳を行った上で、おおざっぱにより必要性の高いタスクに取り組んでいくという特徴を持った人が多いです。

自分が今行っている仕事やタスクが自分の興味関心の高いものであれば、自分自身で調べて細かいところまで自分で取り組みます。しかし、「自分がやる仕事ではない、この作業は部下に任せて終わらせれば良い」といった仕事は部下に任せて自分では行いません。

こうした行動の根底には、やはり選民意識が関わっています。「このような簡単な、単純な作業は選ばれた優秀な自分がやるような仕事ではない」というエリート心理が働いているのです。

日本人は選民意識が強い?

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ここまで選民意識という言葉の意味や歴史的経緯、類義語として使える表現にはどのようなものがあるかや選民意識を持った人の特徴やその心理、付き合い方に至るまで説明してきました。

学校や職場、PTAやママ友コミュニティ等、選民意識が強い人とはどこにいても知り合う可能性があります。どこに行っても付き合い方を考えるのに悩んでしまうような人がいるのと同様、選民意識の強い人もあらゆる場所に存在しています。

ところで、選民意識が強い人はどこにでもいそうですが、実は選民意識を抱きやすい人種や民族がいるのではとされる研究もあります。では、どのような経緯で選民意識が強い人が多い民族が生まれるのでしょうか?

日本人は世界で唯一国家が滅びた事がない

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日本の中で暮らしているとあまり意識する機会はないかもしれませんが、実は日本人も強い選民意識を持っている人が多いのではないでしょうか。それは日本という国の歴史や成り立ちに深く関わりがあります。

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日本は世界でも唯一、2000年以上国家が一度も滅亡することなく存続を続けている国家で、また天皇という男系男子の王を紡いでいる国家なのです。男系男子を辿っていくと、初代の神武天皇に辿り着きます。

第二次世界大戦後、それまではある意味神格化されていた存在の天皇は象徴天皇という立場になりましたが、諸外国では天皇は日本の王として認識されています。

戦前までは日本人は天皇をまさに神として崇めていたのです。日本は天皇を中心とする神の国であり、その他大勢の他の国とは違うという選民意識を強く持っていたのです。

「選民意識」を持つ人との付き合い方

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ここまで選民意識を持つ人の特徴やその心理、性格面、また類義語についても説明してきました。選民意識を持つ人は概して自分は優秀で選ばれし人間で、周りはそれに従うべきという考えでいるため、他者との関わりにおいてはトラブルになる危険性を孕んでいます。

それでは選民意識が強い人とどうしても関わらなければならなくなった際の付き合い方について、注意すべき点はどのようなところなのでしょうか?ここでは選民意識が強い人の特徴を踏まえつつ、付き合い方について述べていきます。

褒める

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選民意識を持つ人は、周りの人から褒められると普通の人にも増して気分が良くなるものです。褒められることによって自分の能力が認められて、周りの人よりも優れていると実感することができるからでしょう。

選民意識を持つ人ととの付き合い方のひとつのオプションとして、「相手を褒める」ということを覚えておくと便利です。選民意識を持つ人を「褒める」と相手を良い気分にさせることができ、相手から不快なことを言われるリスクを減らすことに役立ちます。

「褒める」ことで相手の気分を良くできることで、不快な振る舞いに接しなくて済むのなら、それによってこちらの気分を害される機会も減るので安いものです。

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「何で自慢ばかりしている人のことを、こちらが下手に出て褒めなければいけないの?」と感じる人もいるでしょうが、付き合い方を覚えて関係をうまく行くようにできることも重要なビジネススキルのひとつと言えるのではないでしょうか?

とりあえず賛同

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選民意識を持つ人は自分こそが優れた人間で、自分の考えることは正しいという意識が強いです。このような相手に対して、(例えそれが正論でも)自分の意見を正面からぶつけても、相手に響くどころか、むしろ(「選民意識を持つ人間」の「正しい理論」がプラスされた状態で)倍返しされてしまいます。

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倍返しされたところでこちらから応酬しても、結局いたちごっこになってしまうだけです。いたちごっこを続けてああでもない、こうでもないと応酬を続けた所で無駄な時間と労力を消費するだけで、賢い付き合い方とは言えません。

ここは相手の主張に対してとりあえず賛同しておき、相手をとりあえず良い気分にさせておいてその場を乗り切る策を取るのが賢い付き合い方であり、無難な対応であると言えるでしょう。

受け流す

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上でも述べた通り、選民意識を持つ人は自分の考え方は正しいと信じて疑いません。加えて自分の周りの人は自分に従うべき存在だという考え方も強いです。そのような人の言う事をいちいち真正面から受け止めていては、受け止める側は精神的に疲弊してしまいます。

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選民意識が強い人の独自の考え方に振り回され、こちらがストレスを溜めて精神的に参ってしまう事ほど馬鹿馬鹿しいことはありません。ではどのように対処すれば良いのでしょうか?

選民意識を持つ人との付き合い方として、彼らの言うことを真正面から受け止めずに適当に受け流すという行動も複雑な人間関係を生き抜くための防衛手段のひとつと言えます。

「選民意識」は選ばれた民だという意識

Photo bygeralt

本記事では選民意識が強い人の特徴やその心理、類義語の紹介や、更に選民意識を持つ人に対する具体的な対処の仕方や付き合い方についても説明してきました。

選民意識という言葉の持つ意味は、古くは民族や宗教といったバックボーンを元に「自分達は他より優れている」というところから始まっています。他よりも自分が優れていると考えることで、心の拠り所を作っていたと考えることもできます。

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現在ではそのような歴史的な背景における「選民意識」から更に意味上の解釈が広がり、主に学歴や勤務先といった人を判断する上で分かりやすい要素でランク付けした結果、「自分は他人より優れている」という心理を持たせる意味の言葉となっています。

こうした心理を持つ人間と関わるのは何かとストレスが溜まる場面もありますが、選民意識が強い人との無難な付き合い方を学び、うまいこと物事を回したり、切り抜けていくスキルを学びましょう。

Emma
ライター

Emma

趣味は楽器演奏(ピアノ)、グルメ(料理する方と食べる方と両方)、手ごねパン作り。旅行も大好きです♪常に美味しいものを求めてアンテナ張ってます。休みの日はのんびりピアノ弾いたり、パンをこねたりしています。

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