パイナップルの育て方・栽培のポイントを紹介!ヘタから植え付けする方法も伝授!

パイナップルの育て方・栽培のポイントを紹介!ヘタから植え付けする方法も伝授!

南国生まれで南国育ちのフルーツパイナップルを自宅で栽培し育てることができるのをご存知ですか。気候や肥料、水やり、土壌など様々な条件がありますがここではパイナップルの自宅での育て方や栽培方法、育て方のポイントや注意点について詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.パイナップルを自宅で栽培してみよう!
  2. 2.パイナップルの育て方のポイント
  3. 3.パイナップル栽培のための植え付け時期
  4. 4.パイナップル栽培での植え方
  5. 5.パイナップル栽培の注意点
  6. 6.パイナップル栽培は初心者でも簡単!

パイナップルを自宅で栽培してみよう!

Photo bypineapplesupplyco

トロピカルフルーツのパイナップルを自宅で栽培できたらと思う方も多いでしょう。様々な条件がありますが決して不可能ではありません。しかし実が成るまでに2年~3年と忍耐も必要ですし、南国に見立てた温度管理も大事です。自宅栽培に必要なポイントをこれからご紹介していきます。

ちなみにパイナップルという名の由来は松ぼっくり(パイン)のような外観と林檎(アップル)のような甘い香りをもつことから二つ合わせてパイナップルと名付けられました。原産地は温暖な気候のブラジル、アルゼンチン、パラグアイなどの南アメリカだそうです。

パイナップルの育て方のポイント

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パイナップルを自宅で育てるにはいくつかの大事なポイントや条件があります。例えば、日当たりや適した場所、水やりや肥料、用土、適温など南国の植物ならではの育てる上で気をつけなければならないことや注意点が多いと言えます。ではひとつひとつ見ていきましょう。

パイナップルは高温多湿を好みます。酸性の土に植え、日当たりのよい場所で育てます。適温が20°~30°なので冬は室内に入れやすい鉢やプランターに植えるとよいです。植え付け、植え替え、挿し木、枯葉とりなどの作業もこまめにするとおいしいパイナップルが収穫できます。

育て方ポイント①日当たり・場所

パイナップルを自宅で栽培する場合、苗木から育てるのと水耕栽培があります。どんな植物を育てる場合にも言えることですが、パイナップルを育てる場合も日当たりがよく、風通しの良い場所で育てることが必要です。

日光が不足すると全体が弱弱しく果実も小さく甘味も足りないパイナップルになります。温度は20°~30°くらいが適温です。しかし南国特産だからといって30°を超える猛暑が続くと生育に支障をきたすので苗木栽培も水耕栽培でも適度な温度管理は非常に大事です。

育て方ポイント②水やり

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パイナップルは乾燥には強いですが、春から夏にかけては土が乾いきやすいのでたっぷりの水を与えることが大事です。特にパイナップルの実がついたら与える水の量を増やします。

しかしパイナップルは過湿にすると根腐れになることもあるので鉢の中の土が乾いてから水やりをするようにします。冬は週一回くらい割合で水やりをするのがよいでしょう。

育て方ポイント③肥料

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パイナップルの苗には緩効性化成肥料を5月、7月、9月頃の成長期に年3回に分けて与えるようにします。チッ素、リン酸、カリの3要素がほぼ等分に入っているかリン酸がやや多めの緩効性化成肥料が望ましいです。冬は肥料を与えなくてもよいでしょう。

育て方ポイント➃用土

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パイナップルの栽培には通気性や保湿性にすぐれた酸性土の鹿沼土が適していますが鹿沼土7割、腐葉土3割の配合土がちょうどよいでしょう。アルカリ性の強い土壌で育てると「微量要素欠乏症」で枯れてしまうことがあります。

微量要素とは植物に必須の17元素のことです。炭素、酸素、水素、窒素、カリウム、リン、カルシウム、マグネシウム、イオウ、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデン、塩素、二ッケル等を言います。また、微量要素欠乏症に効果的な肥料もあります。

パイナップル栽培のための植え付け時期

パイナップルは沖縄や九州などの温暖な地域では地植えができますがその他の地方では一般的に鉢植えで栽培します。市販の苗かパイナップルの葉っぱの部分のヘタを使用します。

パイナップル栽培の植え付け時期は苗の場合とクラウン(ヘタ)によって違います。苗は4月から5月頃に植え付けるのが適当でできるだけ大きな苗を選ぶようにします。ヘタを使う場合は6月から8月頃がふさわしいと言えます。

苗木は5~6月・ヘタを使う場合は6~8月

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パイナップルの植え付けの時期は苗木の場合は5月~6月が適当ですが気温が20°C以下が数日続くようなら鉢植えの時期を少しずらしたほうがよいでしょう。年間の平均気温が20°C以上の地域では秋や冬でも植え付けが可能です。

パイナップルのヘタを使う場合は6月~8月が適当でしょう。植木鉢の大きさはヘタのサイズに合わせて決めます。挿し木のヘタと鉢のサイズが合わないとパイナップルの生育の速度に影響します。また、ヘタは傷がないものを選びましょう。

パイナップル栽培での植え方

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パイナップルは沖縄や九州などの暖かい地域では地植えもできますが、関東では一般的には鉢植え栽培が主となります。北海道や東北地方では温度が不足するためパイナップル栽培は難しいと言われています。

パイナップル栽培には市販の苗を買ってきて土壌または鉢に植えるのと、ミニパインなどの切り取ったヘタの部分を鉢植えに植える方法とヘタを水の入ったグラスなどの容器に入れて育てる水耕栽培があります。水耕栽培から鉢植えに移し替えることもできます。

鉢植え

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パイナップルは水はけのよい土を好みます。鉢植えにするときは通気性のよい素焼きの鉢が適しています。苗の成長に合わせて鉢の大きさを変えていきます。

ヘタの部分をうまく植え付けると新しいパイナップルが生えてきます。切ったヘタを茎がみえるまではがし、根っこの原型があらわれたらいったん乾かします。だいたい1日~2日ほど乾かしたら適当な大きさの鉢に挿し木します。

パイナップル栽培の土は吸水性や通気性の高い鹿沼土がベストだと言われています。その時根っこに発根促進剤をつけてもよいですが、パイナップルは食べるものですから効能や注意点をよく読んでから使用します。十分な水やりをして鉢植えは完成です。

水耕

Photo bypineapplesupplyco

ヘタから水耕栽培でパイナップルができます。必ずというわけにはいきませんが。実から1cmぐらいのところを切って葉を落とします。ヘタの部分を水につけると根っこが生えてきます。

水の入った透明でお洒落なグラスに入れておくと根っこの成長も見ることができるし、観葉植物としても楽しめますが小さな入れものだとヘタの重さで倒れてしまいます。実がなるまで2~3年はかかります。パイナップルの根っこが生えてきたら水耕から土に植え替えます。

パイナップル栽培の注意点

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パイナップルを栽培する時に特に注意することがあります。まず温度管理をしっかりすること。水を新鮮に保つこと。害虫や病気に気をつけること等です。どれかひとつが欠けてもおいしいパイナップルには育たないでしょう。

温度管理をしっかりと!

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パイナップル栽培に適温は20°~30°です。しかし南国生まれなので暑い方がよいといっても30°以上になると生育が順調にいきません。また15°以下になると枯れてしまうこともあるので冬は室内に入れて日の射す窓辺に置いたほうがよいでしょう。

パイナップルの寒さ対策として夜は室内に入れてビニールなどで覆うという方法もあります。ヘタはあちこちに伸びて広がるので暖かい場所といってもなかなか難しいですが、観葉植物として人が集まるところに置くということも考えられます。

水を腐らさない!

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パイナップルのヘタを水耕栽培でする場合は毎日水を交換し常に新鮮さを保つことが大事です。水が腐ってくるとヘタの根っこも腐ってきます。ヘタの付け根が少し沈む程度の水の量がよいでしょう。

害虫と病気に注意!

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パイナップルは丈夫な植物なので病気や害虫にはかかりにくいですが、風通しをよくしておかないと、カイガラムシが発生することがあります。農薬や殺虫剤などで駆除したり、カイガラムシの天敵といわれるテントウムシを放ち捕食させるとよいでしょう。

乾燥するとハダ二が付くこともあります。ハダ二は葉の裏に寄生して栄養を吸い取る害虫で葉の色が悪くなったり植物を弱らせるので対策として霧吹きスプレーでこまめに葉に水を与えることで防ぐことができます。葉が枯れたらカビが生えるのですぐ取り除きます。

パイナップル栽培は初心者でも簡単!

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パイナップルの栽培は初心者でも簡単にできます。上記でも述べたように食べ残ったヘタの部分を水の入った容器に入れベランダや室内で温度管理に気をつけ寒さに注意すれば数年後おいしいパイナップルを食べることが可能になります。

また観葉植物としても人気があります。パイナップルの種類によっては葉に白や赤の筋が入っていて美しく、育てる手間もあまりかからず、病気や害虫にも強い。実のなりかたも風変わりで面白く毎日パイナップルの実がなる過程を楽しむことができます。

数年後パイナップルの果実の半分くらいが黄色く色づき香りが強くなってきたら完熟となります。8月~9月頃果実の下の茎を切り取って収穫します。収穫したパイナップルは早めに食べたほうがよいです。

武田郁子
ライター

武田郁子

文章を書くのが好きな女性です。年齢は秘密!いろいろなことに興味がありますが、どちらかというと「自然系」のものが好きです。これからよろしくお願いします。

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