自分を律するという言葉の意味
「自分を律する」という言葉をご存知でしょうか?「律する」は「りっする」と読みます。律するの意味は、一定の規範を設けて統制・管理することや、ある基準に当てはめて、判断や処理をすることを言います。
この後は「自分を律する」の意味や使い方、自分を律することでのメリットなどをご紹介していきます。
律するの意味は「一定基準で統制・管理する」
では「自分を律する」の「律する」とは、どのような意味なのでしょうか?律するの意味は「一定基準で統制・管理する」ことです。
「律する」の「律」という漢字には、おきてや法律という意味があります。人として進むべき正しい道という意味や規律、法律などという意味です。
またこの「律」という漢字には、手本とするという意味もあります。「律」という漢字には、手本となる音の基準という意味で、旋律や調律という使い方もされています。
律するの例文
では「律する」の例文です。律するには、ある基準に当てはめて統制・管理するという意味があります。例文としては「大人の考えで子供の行動を律するべきではない」などと使います。
また「律する」を「自分を律する」にすると、自分で自分自身を統制・管理することになります。例文としては「体調を整えるため、だらだらとした生活をやめ自分を律し、規則正しい生活をするよう心掛けた」などと使います。
自分を律する=自分を制御すること
ここまで「律する」の意味と律するの例文をご紹介してきました。では「自分を律する」になるとどのような意味になるのでしょうか?
自分を律するとは、自分を制御することです。自分自身の色々な欲求に打ち勝ち、自分自身を制御するということです。
自分を律するの類語
では「自分を律する」の類語にはどのような言葉があるのでしょうか?自分を律するの類語には、統制・管理・セルフコントロール・克服・自律(じりつ)・自制などがあります。
「自律」の意味は、他からの命令や強制ではなく、自らの意思で行動することです。「自制」の意味は、自分の衝動や欲求を自らの意思で抑え、コントロールすることです。
自分を律することに関する名言
では自分を律することに関する名言はどのような名言があるのでしょうか?自分を律することに関する名言で、ひとつ目は「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」という名言があります。
これは中国明代の儒学者で思想家、王陽明の名言です。意味は、実体のある山賊は、目に見えるので退治しやすいが、心の中にある邪念や矛盾、欲望や迷いなどの心の賊は退治しにくく、最大の敵であるという意味です。
2つ目の名言は「実ほど頭を垂れる稲穂かな」です。この名言の意味は、人格者ほど頭が低く謙虚な姿勢であるという意味です。
自分を律するメリット
ここまで「自分を律する」の意味や自分を律することに関する名言をご紹介してきました。では自分を律すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?この後は、自分を律するメリットをご紹介していきます。
周囲に信頼される
自分を律するメリットのひとつ目は、周囲に信頼されることです。自分に厳しく自分を律することが出来る人は、仕事でも結果を出しますので、周囲から信頼されます。また自分を律することが出来る人は、自分の欲求などに打ち勝ち、ストイックに行動しますので、人間的にも尊敬されます。
気持ちが安定して自信がつく
自分を律するメリットの2つ目は、気持ちが安定して自信がつくことです。自分を律することが出来ると、無駄が減ります。時間・お金の無駄が減り、自ずと目標達成へと近づいていくことができます。
自分を律することが出来るようになると、時間の管理も上手になります。そのため気持ちも安定し、色々な無駄が減り目標達成がしやすくなるため、自分自身にも自信がついてくるのです。
努力する自分を誇らしく思える
自分を律するメリットの3つ目は、努力する自分を誇らしく思えることです。自分を律することが出来るようになると、色々なことの目標達成が出来るようになってきます。
目標達成ができると、自分に自信が持てるようになり、また次の目標へと努力しようと思えるようになってきます。更なる目標への意欲を持てるようになり、それをできる自分が好きになり、自分に自信がつき、自分が誇らしく思えるようになってくるのです。
トラブルが減る
自分を律することのメリット4つ目は、トラブルが減ることです。自分を律することが出来るようになると、自分自身のコントロールができるようになるので、周りとのトラブルも減ってきます。
例えば自分を律することができるようになると、仕事などの約束も破ることなくしっかりとこなすようになります。そうすると、周りの自分を見る目も「この人なら安心して任せることが出来る」と一目置かれるような存在になることでしょう。
また自分を律することができると、わがままを言うこともなく、また腹が立つようなことを言われたとしても、イライラもせず冷静に判断して行動することが出来るので、トラブルが格段と減ります。
また自分を律することが出来るようになると、何事もポジティブに考えられるようになるので、前向きな性格になります。そうすると自然と人が集まり、味方になってくれる人や応援してくれる人ができ、仕事もやり易くなってきます。
自分を律することができない人の心理・原因
ここまで自分を律するの意味や使い方、自分を律することに関する名言やメリットなどをご紹介してきました。では自分を律することができない人の心理・原因はどこにあるのでしょうか?この後は自分を律することができない人の心理や原因をご紹介していきます。
諦めが早い
では自分を律することができない人の心理・原因のひとつ目は、諦めが早いことです。諦めが早い人は「これ以上頑張っても結果を出せないだろう」と結果を出す前にこれ以上頑張っても無駄だと思ってしまいます。
また諦めが早い人は、失敗することが怖くて頑張れない、結果が出なかったら、努力が無駄になってしまうと思いがちです。
集中力がない
自分を律することができない人の心理・原因の2つ目は、集中力がないことです。自分を律するためには、集中力が必要となってきます。
自分を律するためには、人の意見に流されずに、こうすると自分で決めたら、最後までやり抜く力が必要です。集中力がないと、途中で目移りしてしまったり、人の意見に流されやすくなってしまいます。また途中で変更すると、結局最初からやり直しで効率も悪くなります。
誘惑に弱い
自分を律することができない人の心理・原因の3つ目は、誘惑に弱いことです。自分を律するためには誘惑に打ち勝たないといけません。
自分を律するためには、色々な誘惑に打ち勝ち目標に向かっていかないといけません。誘惑に弱いと、なかなか目標にたどり着かなかったり、結果的に目標達成も出来ないこともあります。
目標意識がない
自分を律することができない人の心理・原因の4つ目は、目標意識がないことです。自分を律することができない人は、目標意識がないことも要因としてあります。
自分を律するためにも、目標意識は大事です。目標があれば、それを達成する為に努力をしようという意識は芽生えやすいです。小さな目標でもいいので目標意識を持つようにしましょう。
面倒なことを後回しにしがち
自分を律することができない人の心理・原因の5つ目は、面倒なことを後回しにしがちなことです。自分を律するためには、しないといけないことに優先順位をつけて、順々にこなしていくことも大事です。
それがもし面倒な内容であっても、後回しにしていては、いつまでも終わらず解決することができません。面倒なことは、面倒なことこそ先に片づけるようにしましょう。
自分を律する方法
ここまで、自分を律するという言葉の意味や自分を律することに関する名言、また自分を律することでのメリット、自分を律することができない人の心理・原因などについてご紹介してきました。
では自分を律するためにはどのような方法をとればいいのでしょうか?この後は自分を律する方法をご紹介していきます。
時間・お金を大切にする
自分を律する方法のひとつ目は、時間・お金を大事にすることです。時間もお金も限られたもので、際限なく使えるものではありません。
時間をゲームやだらだらと過ごす時間に費やしてしまっては、自分を律することが出来ているとは言えません。だらだらとする時間も時には必要ですが、だらだらと過ごしてしまって、しないといけないことをする時間が無くなることがないようにしましょう。
そして、お金も同じです。無計画に散財してしまっては、必要なもの今後必要になるであろうものまでも買うことが出来なくなってしまいます。自分を律するためには、時間・お金を大切にするようにしましょう。
規則正しい生活を大切にする
自分を律する方法の2つ目は、規則正しい生活をすることです。規則正しい生活をすることによって、生活のリズムも整い、だらだらと無駄な生活をすることも減ります。
また規則正しい生活をすることによって、朝はきちんと早く起き、目的をもって行動しますので、無駄な時間も減ります。夜更かしをすると、遅くまで寝ていることになり、しかも遅く寝たので起きても眠く、なかなか行動に移すことができずにだらだらとした時間を過ごすことになったりもします。
上手な息抜きも大切
しかし自分を律することは、息抜きも大切です。いつもいつも管理された生活を続けると、息苦しくなってきます。反動で弾けたくなったりもします。
自分を律することは、続けることが大事です。長続きさせるためにも息抜きも大切です。だらだらしたり、何も考えずにゆっくりする時間も時には大切でしょう。
計画・目標・ルールをきちんと設定する
自分を律する方法の3つ目は、計画・目標・ルールをきちんと設定することです。自分を律するための最終目標は大きくてもいいのですが、そこまでのプロセスが大事です。
自分を律するための最終目標は大きくてもいいのですが、ひとつひとつの目標までのハードルは、低めに設定しましょう。小さくても目標を達成した喜びは、次のハードルを達成するための糧になります。
目標を達成するための計画・ルールは具体的に決めましょう。自分を律するには、習慣化されると苦にならなくなります。
やるべきことを紙に書き出すのがおすすめ
自分を律するために、やるべきことを紙に書き出すのがおすすめです。大きく書いて、目につくところに張り出しておくのも良いでしょう。
自分を律するための計画・目標・ルールを忘れないように、やるべきことを紙に書き出して、目につくようにすることで、改めて自分を律することができます。
自分の意見・意志を宣言する
自分を律する方法の4つ目は、自分の意見・意思を宣言することです。自分を律する方法として自分の意見・意思を宣言すると、周りから監視されているような状況となり、自分自身で逃げ道がなくなります。
また、誰かの協力を得た方が達成しやすい目標な場合は、周りに自分の意見・意思を宣言していた方が周りの協力を得やすいというメリットもあります。
自分の意見を他人に押し付けるのはNG
でも自分の意見を他人に押し付けるのはNGです。自分の意見は、あくまで自分の意見で価値観です。人それぞれの価値観があります。
自分の意見はあくまで自分の意見です。自分を変えることができても、相手を変えることはできません。相手は自分とは違う存在で、違うそれぞれの考えをもって生きています。自分の価値観を強引に押し付けてしまうと関係がこじれてしまう場合があります。気を付けましょう。
自分の思い通りにいかなくても怒らない
自分を律する方法の5つ目は、自分の思い通りにいかなくても怒らないことです。世の中、自分の思い通りにいかないことの方が多いです。自分の思い通りにならないからと言って怒っていても何の解決にもなりません。それよりも次の対策を考えた方が賢明でしょう。
自分を律することができる人の特徴
ここまで自分を律するの意味や名言、律することのメリット、また自分を律することのできない人の心理や原因、また律する方法などについてご紹介してきました。
では自分を律することができる人の特徴はどのような人なのでしょうか?この後は、自分を律することができる人の特徴をご紹介していきます。
世の中は思い通りに行かないと考えている
自分を律することができる人の特徴のひとつ目は、世の中は思い通りに行かないと考えていることです。最初から「簡単に世の中は思い通りに行くものではない」と思っていれば、対処方法を冷静に考えて準備しておくこができます。
世の中が思い通りに行かないと思っていつも事前に準備しておくことができれば、イライラして感情的になることもなく、すぐに冷静に次の対策を打つことができるのです。
思いやりが深い
自分を律することができる人の特徴の2つ目は、思いやりが深いことです。自分を律することができて自分に厳しい人は、人にも厳しくなりがちですが、真に自分を律することができる人は、人には優しく、思いやりが深いのです。
真の自分を律することができる人は、自分の価値観を他人に押し付けず冷静です。真の自分を律することができる人は、怒りや自分の欲求や感情のコントロールができるため、冷静に相手の状況を判断することができます。そのため思いやりが深いのです。
人に優しく・自分に厳しくがモットー
自分を律することができる人の特徴の3つ目は、人に優しく・自分に厳しくがモットーなことです。自分を律することができる人は、自分には厳しいルールや目標を課しても、他人には同じことを求めたりはしません。
また自分を律することができる人は、人に優しく・自分に厳しくすることをモットーとして自分を律している人が多いのです。感情的になったり、冷静になれない自分を律することが出来てこそ、真の自分を律することができる人と思っているのです。
人との約束を守る人が多い
自分を律することができる人は、人との約束を守る人が多いです。人との約束を守ることは、人との信頼関係にも大きく関わります。自分を律することができる人は人との約束を守るので、人に信頼されることが多いのです。
依存心・無駄なこだわりがない
自分を律することができる人の特徴の4つ目は、依存心・無駄なこだわりがないことです。自分を律することが出来る人は、自分軸をしっかりと持っていて、精神的に自立しています。そのため人に頼らずに物事をこなしていく強い精神力を持ち合わせていることが多いのです。
また自分を律することができる人は、無駄なこだわりがありません。こうしなければいけない、こうであってはいけないという固定観念がありません。
そのため他人の意見も冷静に聞いて判断することができます。そのため新しい発想も柔軟に取り入れることができるのです。
失敗を反省できる
自分を律することができる人の特徴の5つ目は、失敗を反省できることです。自分を律することができる人は、失敗を後悔するだけで終わらせません。
自分を律することができる人は、失敗の原因を振り返って反省し、そこから学び次へとつなぐことができます。自分を律することができる人は、失敗を反省することでさらに成長することができるのです。
失敗を気にしすぎない
自分を律するためには、失敗を反省することは大事ですが、気にしすぎてはいけません。自分を律するためには、失敗を後悔し続けることよりもそれを糧に成長することが大事です。クヨクヨと悩み続けるくらいなら対策を考え、前へと突き進みましょう。
自分を律することができる人は自信に満ちてかっこいい!
ここまで自分を律する意味や名言、自分を律する方法や自分を律することができる人の特徴などをご紹介してきました。
自分を律することができる人だって、後悔したり悩んだりすることもあります。ですが自分を律することができる人は、後悔したり悩んだりしてそこに立ち止まっていても、何も生まれてこないことを知っているのです。
ですので自分を律することができる人は自信に満ちてかっこよく見えるのです。自分を律する方法を身につけて、自信に満ちてかっこいい人になろう!