世間知らずの人が周りにいる人は要チェック!
世間知らずな人は結構困る存在ですが、意外に自分では気づいていません。周りの人が指摘しなくても、自分で改善してほしいものですが、なかなかそうも行かないようです。そのような人が周囲にいる人は、よくチェックして、その性格や特徴を確認してみましょう。
世間知らずの意味とは?
世間知らずな人の性格や特徴、行動パターンやその原因を見る前に、まず世間知らずとはどういう意味なのかをチェックしておきましょう。よく「あの人は世間知らずだ」とか「世間知らずもたいがいにしてほしい」などと言いますが、その意味はどうなっているのでしょうか。
経験が浅く世の中の事情にうとい
世間知らずの意味を辞書で調べてみると、「経験が浅く世の中の事情にうとい」と出ています。つまり、世間のことをよく知っていない、世の中の状況に敏感でない、常識に欠けているということです。
もう少し詳しく説明すると、大人としてのマナーが身に付いていない、言葉遣いがしっかりできていない、身の程知らずで世の中を甘く見ているという状態です。これらの意味を見れば分かるように、決していいイメージのない言葉です。
世間知らずが歌に出てくる場合も
世間知らずという言葉が歌の中に出てくる場合があります。いくつか例を挙げると、ONE OK LOCK(ワンオクロック)の『世間知らずの宇宙飛行士』やMr.Children(ミスターチルドレン)の『Everything(It’s you)』という曲です。それほど世間知らずというテーマはポピュラーです。
世間知らずは英語で何と言う?
英語では世間知らずを「naive」と表現します。経験不足で、考えが甘い、うぶなという時に使う表現で、「She is naive.」などのように使います。もっと強調した表現にしたい場合は、無知という意味の「ignorant」と言うこともできます。
世間知らずな人の性格や特徴
世間知らずな人は、どんな性格をし、どのような特徴を持っているのか見てみましょう。世間知らずであるということは、あまりいいことではなく、マイナスな部分が多くなりますが、それがどのような性格や特徴となって表れるのか気になるでしょう。
挨拶ができない
世間知らずな人の中には、基本的な挨拶ができない人がいます。「おはようございます」「ありがとうございます」などの挨拶は、大人としていつでも適切にできないと困りますが、世間知らずな人は、言うべき挨拶がうまく使えないことがあります。
そのため、円滑なコミュニケーションが取れず、人間関係がぎくしゃくすることがあります。これは世間知らずな人の悪い特徴の一つです。
敬語を適切に使えない
大人になったら、敬語の使い方をマスターしなければいけません。目上の人や上司に適切な言葉遣いで対さないと、信頼がされません。ところが、世間知らずな人はこの敬語が苦手で、荒っぽい言葉遣いをすることがあります。
世間知らずな人は、若いうちから社会人としての常識をわきまえていない人が多く、大人として必要な敬語の知識も身に付けません。ある意味、学生気分のまま大人になったような人で、その悪い特徴を改善していかないと、困ることも多くなります。
公共の場でのマナーが悪い
大人になったら身に付けなくてはいけないのは、敬語の使い方だけではありません。公共の場でのマナーもしっかりしたものになるように努めなければいけません。マナーを礼儀作法と考えてもいいでしょうが、どのような場でも大人にふさわしいものがあります。
ところが、世間知らずな人はこの公共の場でのマナーも悪いです。それでいて。それが恥ずかしいことだとは思っていません。そのため、他人に失礼な行動を取ることもあり、何かと迷惑を掛けます。
我慢ができない
人間はときには我慢することも必要で、それがあればこそ前進していくことができます。我慢ができないと、仕事でも日常生活でも物事を成し遂げることが難しくなります。我慢強い性格は、非常にメリットの大きい性格でもあります。
ところが、世間知らずな人は、この我慢も苦手です。それというのも、責任感が弱く、頑張って物事を成し遂げていこうという気持ちに欠けているからです。そのため、面倒なことがあると、すぐ投げ出してしまいます。これも世間知らずな人の悪い特徴です。
常識と自分らしさをはき違えている
世間知らずな人は常識知らずな人が多いですが、意外に自分では常識のあるしっかりした人間であると思っています。つまり、自分の常識が世間の常識であり、自分らしさを発揮すれば、世間から受け入れてもらえるのだと勘違いしています。
これは結構面倒な性格の特徴で、世間知らずな人がその悪い部分を改善しようとしない原因でもあります。しかし、世間知らずな人が自分らしさを出し、自分の常識を周囲に押し付けようとすると、周囲との関係は悪化します。
ニュースに対して無知
世間知らずとは、まさに世間を知らないということですから、今世の中で起きているニュースに無知であることも多いです。テレビや新聞のニュースはあまり見ず、自分の世界にこもっています。それで済む場合もありますが、時流に乗り遅れて困るケースもあるでしょう。
大人になったら、世の中の動きに敏感でないと、仕事でも付き合いでもうまくこなせなくなることがあります。最新の世間の情報を常に追っておく必要がありますが。世間知らずな人はそれにはあまり関心がないようです。
テレビや新聞を見るのが面倒というのなら、ネットで要約ニュースを閲覧するという方法もありますが、世間知らずな人はそれさえもやりません。世間とのずれが生じても平気ということなのでしょう。
妄想癖がある
世間知らずな人の性格や特徴で時々見られるのが、妄想癖が強いことです。もちろん、人間だれしも妄想することはあります。妄想と言って悪ければ、夢を見ると言えばいいでしょう。「こんな風になりたい」「こういう風にしたい」など、夢を見ること自体は悪いことではありません。
しかし、世間知らずな人の妄想癖は、かなり非現実的で、できそうもないことを希望したり、ありえないことを望んだりします。世間知らずな人は自分というものもよく知っていないので、性格的に極端な妄想を抱きがちです。
ずっと実家暮らしという人が多い
世間知らずな人は、世間と触れ合う機会が少ない人であるとも言えます。そのせいか、生まれてから大人になるまで実家暮らしで、かなりのんびりとした生活を営んでいる人も多いようです。それが性格面の特徴にも現れ、世間のことなど知らなくてもいいと思うようになります。
大人になって実家を出て独立した人は、ある程度世間というものを知って、それにもまれながら生きていかないと、充実した生活ができません。それに対して、世間知らずな人は、実家の甘い生活に浸っています。
高圧的な態度を取る場合がある
世間知らずな人は、敬語やマナーの使い方を知りませんから、高圧的な態度に出る場合があります。たとえば、店員さんなどに命令口調で注文や要請をしたりすることがあります。非常に失礼な言動でもあり、店員さんもいい気分ではないでしょう。
高圧的な性格は、周囲の人に大きな迷惑を掛けます。世間知らずな人がそのような性格であることで、仕事でもお付き合いでも日常生活でもマイナス面が大きくなります。そのような人と一緒だと、嫌な気持ちになることもあるでしょう。
遅刻をする
これも世間知らずな人の困った特徴ですが、スケジュール管理がいい加減で、遅刻をする人がいます。つまり、相手の予定や都合についても我関せずという態度で、非常に失礼な部分があります。
人と約束をしたり、仕事の予定があったりする場合は、時間厳守で到着する必要があります。相手を待たせるのはないけないことですが、世間知らずな人は相手の気持ちも知らないのか、平気で遅刻をする場合があります。
わがまま
大人になったら、周囲の人と協調し、物事を成し遂げていかなくてはいけません。もっともこれは大人だけの問題ではありませんが、特に大人には要求される性格の特徴です。ところが、世間知らずな人はこの協調というのがうまくできません。
つまり、一言で言ってしまうと、世間知らずな人はわがままな性格をしています。それというのも、世間、つまり周囲の状況に気を配ることができないからです。自分の考えばかりを重視し、他人の意見を軽んじようとします。
世間知らずな人の行動
世間知らずな人の性格や特徴に続いて、行動パターンをチェックしてみましょう。性格や特徴のコーナーでも一部の行動については触れてありますが、それを含めてどのような行動に出るか分析することで、よりその人のことが分かるようになるでしょう。
大人としての失礼な行動
世間知らずな人の性格や特徴を見れば分かるように、大人として失礼な行動に出る人が多いです。常識をわきまえない、敬語が使えない、マナーが悪いなどの特徴を持った世間知らずな人は、当然それが行動パターンにも表れます。
そのため、上司や立場が上の人に間違った言葉遣いをして怒られたり、取引先に対するマナーが悪くて厳しい指摘を受けたりということもよくあります。友達付き合いでもこの世間知らずなところがマイナスに作用することがあります。
TPOをわきまえない服装・メイク
世間知らずな人は、TPOにも無頓着です。どのような時や場所でも、勝手なふるまいをしがちです。それは服装やメイクにも言え、TPOを考えない行動パターンとなりがちです。
服装についていえば、職場にふさわしくないものを着用したり、フォーマルシーンに適さない服で押し通そうとしたりします。メイクについては相手に関係なく派手にしたり、電車の中で気にせずにしたりする女性もいます。
大人になったらふさわしい服装とメイクというものがありますが、世間知らずな人はそれがどういうものか分かっていないのか、それとも意識的そうしているのか、TPOを気にしない行動に出ます。
店員への高圧的な態度
世間知らずな人は高圧的な態度を取る場合があると説明しましたが、それが店員に向けられることがあります。世間知らず=お店での礼儀知らずということですから、店員に対してそのような行動や態度にでるのも当然とも言えます。
そのような態度で話しかけられた店員も大変です。相手はお客様なので、無視するわけにもいかず、黙って言うことを聞かなければいけません。このように世間知らずな人は、多くの人に迷惑を掛けます。
電車やバスで電話をする人も
電車やバスのアナウンスで、携帯電話やスマホの利用は控えるように言われます。多くの人はその通り守っていますが、世間知らずな人の中にはルールを破る人がいます。しかも、大声で電話で会話をするケースもあります。
電車やバスなどの公共交通機関では、マナーにのっとった乗車が大事です。ところが、世間知らずな人はそのようなマナーも気にしないのか、電車やバス内での電話も平気なように見えます。もちろん、最近は減りつつありますが、全くない行動パターンではありません。
出された食事にケチを付ける
レストランでも飲食店でも、あるいは他人のお家でも、出された食事はありがたくいただくのがマナーです。よほどひどいものが出された場合は別ですが、普通は好みなものでなくても静かに食べるものです。
しかし、世間知らずな人は、その食事によくケチを付けます。味、量、盛り付けの細かな点まで指摘して、満足できないと言い張るのです。やはりこの行動もマナー知らずが原因で、大人としてのふるまいを心得ていないようです。
テーブルマナーを守れない
世間知らずな人は、テーブルマナーも知らない場合があります。そのため、ナイフとフォークの扱いが間違っていたり、食事中に大きな音を立てたり、食べ物を口に入れたまま話をしたり、肘をついて食事をしたりなど、顰蹙を買う場面もあります。
ある程度世間慣れした人は、食事の基本的なマナーはわきまえています。親から教育を受ける場合もあるし、自然に身に付く場合もあります。ところが、世間知らずな人はそういう機会が少なかったためか、テーブルマナーが分からない場合も多いです。
家事ができない
世間知らずな人の中には、基本的な大人としての知識を学んでいない人がいます。そのために、掃除や料理、洗濯などの家事ができないというケースもあります。世間知らずな人は世間と触れる機会も少ないせいで、これらの家事を身に付ける機会も得られなかったのでしょう。
女性の場合、家事ができないというのは結婚後、かなり壊滅的な出来事になります。いくら世間知らずでもそれくらいできるだろうと思う人もいますが、意外にできない人もいるものです。もちろん、家事は男性も手伝うべきものですが、それでも女性として一通りこなす必要はあります。
世間知らずな人になってしまう原因
なぜ世間知らずになってしまうのか、その原因を探ってみましょう。自分では気が付きにくい世間知らずという性格ですが、当然原因があってそうなっています。その原因が分かれば、効果的な改善方法も見えてくるでしょう。
両親に優しく育てられた
両親に優しく育てられたことが原因で、世間知らずになることがあります。優しくと言っても普通の意味ではなく、溺愛されたということです。溺愛されると、本人のわがままが意外に通るケースも多くなり、世間のことなど頓着なく育つようになります。
つまり、世間知らずでもいいという形で、幼少期が進んでいくのです。それが大人になってもそのまま継承され、言葉遣いやマナーを十分に学んでいないというパターンになり、失礼な言動も増える原因になります。
両親の溺愛ということで行くと、一人っ子は世間知らずになりやすい傾向があります。両親の愛情を一身に受け、なんでも思い通りになるからです。また、兄弟姉妹がいないために、成長の過程で、自分自身が負けないように努力して学ぶという機会もなくなることがあります。
そのため、自ら世間について学習しようという意欲も失われがちです。もちろん、すべての一人っ子が世間知らずというわけではありませんが、兄弟姉妹がいる子に比べると、その傾向は強いようです。
自己愛が強い
自己愛が強いことが原因で、世間知らずになることがあります。自己愛が強い人は、自分の考えや思考をとても大切にし、世間の意見よりも重視します。つまり、自分が中心ということであり、世間とのずれは気にしないようになります。
そのため、世間がどうであれ、自分さえよければいいという考えに陥り、世間知らずという状態にどんどんなっていくのです。自己愛は大切な心の在り方ですが、行き過ぎるといろいろと弊害もあります。
主観でしか物事を捉えられない
自己愛が強いこととも関連がありますが、主観でしか物事を捉えられないと、それが原因で世間知らずになることがあります。物事を見る場合は、主観と客観という立場がありますが、主観に偏りがちな人は世間や周囲のことが目に入らなくなります。
したがって、世間知らずという状況に徐々になっていきます。主観にばかり頼っていると、物事の本質も見えにくくなり、世間知らずというだけでなく、大事な判断を間違える場合もありますから、改善をしなければいけません。
こだわりが強い
これは必ずしも世間知らずの原因とは言えないかもしれませんが、世間のことがよく分かっていても、こだわりが強い場合があります。言葉遣いのこだわり、服装のこだわり、メイクのこだわりなど、どうしても自分の好きなようにしないと気が済まないという性格です。
このような人は、たとえ世間で常識とされているところが見えても、あえて自分流を通そうとします。周りの人は世間知らずと見ますが、本人はそれを知りながらも自分のスタイルを崩しません。
世間知らずな人の改善方法
世間知らずの原因をいろいろ見てみましたが、もし自分がそうであると自覚しているのなら、改善する必要があります。自覚していない人の場合は改善は難しいですが、人から指摘されると、直そうと努力するかもしれません。
最低限の時事ネタは把握する
世間知らずの改善法第一は、最低限の時事ネタを把握することです。世間知らずと言われるゆえんは、世間の事情に疎いことですから、自分で積極的に情報収集してみましょう。テレビでも新聞でもネットでもいいので、ニュースを読んで、世の中の動きをつかむのです。
この改善法を毎日実践していけば、次第に世間の事情にも通じるようになっていきます。そうなれば、世間知らずから卒業する第一歩目になるでしょう。
一人暮らしを始めてみる
親の実家暮らしをしていると、世間のことなど知らなくても何とか生きていけます。しかし、この状態が続くと、世間知らずの改善は望みにくいでしょう。そこでおすすめの改善法として、一人暮らしを始めてみるのです。
一人暮らしをするとなると、生活費の在り方、大家さんや管理会社との接し方、隣人との付き合い方など大人としての基本的なルールやマナーを学べます。それが世間の事情に通じるということにもなり、世間知らず脱却の道となります。
相手の立場で物事を考える癖をつける
主観に陥りがちなのが世間知らずの人の悪い特徴ですから、その改善法として、相手の立場になって物事を考える癖をつけてみましょう。最初は難しいかもしれませんが、自分の言ったこと、行動したことが相手にどう思われているか注意を払ってみるのです。
それが繰り返されると、仮に良くない言動した時でも、反省をして訂正したり謝ったりするようになります。そうなれば、人からも世間知らずなどとは批判されなくなるでしょう。
時間や約束は必ず守る
世間知らずを改善するためには、時間や約束は必ず守るように自分を変えていきましょう。他人の気持ちや予定には無頓着というのでは、世間をなめていることになります。それではいけませんから、まずは時間や約束厳守と行きましょう。
わからないことは積極的に質問
世間知らずと言われるのが嫌だから、分からないことをそのままにしておくというのは良くありません。気になる点や疑問点は周囲の人に積極的に質問しましょう。そのような素直な態度でいれば、たとえ最初は世間知らずと思えても、徐々にいろいろなことが理解できるようになります。
世間知らずな人は周囲から嫌われてしまう原因に!
ここまで、世間知らずな人の性格や特徴、行動、原因、その改善方法などについてお伝えしました。世間知らずだと周囲の人から嫌われる原因になります。それでは困るでしょうから、いろいろな改善方法を実践して、良い人間関係が築けるように努めてください。