PCのファン音がうるさい時はどうしたらいい?
PCを使っている時、気になることがありませんか?PCを使い始めたころは気にならなかった音が、使い続けているうちに気になってきた経験をしたことがあるのではないでしょうか。
それは、PCのファンの音です。PCのファンの音がうるさいという悩みは意外と多いようです。そこで、うるさいPCのファンの音の原因や解決方法をあげていきます。
PCのファンの役割
PCファンには、どのような役割があるのかを知ることから始めてみましょう。PCには、ファンが必ず付いているもので、とても重要な役割を果たしています。
ファンがうるさい音を立てて動いていることがあります。ファンの音ががうるさい時は、内部で相当な熱を持っていて、冷却が追い付いていないの可能性が高いです。
内部の熱を冷ます
PCのファンは、PC内部の熱を冷まし、外に逃がすための装置なのです。PC稼働時の外部環境にもよりますが、CPU周辺は100度を超える熱を持つこともあります。
そこで、必要になってくるのが冷却と排出ということです。内部の熱の冷却と排出ができなくなると、PCは熱暴走を起こしてしまい、動作を停止してしまいます。最悪の場合は故障を引き起こしてしまうこともあります。
PCのファン音がうるさい原因
PCのファンの音がうるさいと感じる時、いくつか原因が考えられますので、PCのファンがうるさい原因を調べ、対処していく方法を探します。
PCのファンの音がうるさいと、PC自体に何かあったのかも気になりますし、異音がうるさいと感じるのもストレスになります。PCのファンのうるさい音が気になり出した時のチェックポイントをあげていきましょう。
ファンにホコリがたまっている
PCのファンの音がうるさい原因のひとつに「ファンにホコリが溜まっている」ことが考えられます。PCのファンはホコリが溜まりやすい箇所なのです。
PCのファンの音が「ブーン」や「ジー」といった音がうるさい時は、いつもよりもファンが速く回っていることが考えられます。ファンにホコリが溜まってしまうと、ファンの回転する速度が速くなっていることが多く、かなりうるさい音を立てることがあります。
PCのファンは、ホコリが溜まってしまうことによって熱がこもりやすくなり、結果的に故障という事態を招くことにつながってしまいます。ホコリが原因でうるさい音がする時は、掃除をすることで解決します。
夏場など内部の熱が下がらないため
PC内部は、非常に熱がこもりやすいため、ファンを使ってPC内部の温度を下げていきます。外の温度が高いとPC内部の熱を逃がすために、ファンの回転が速くなってしまいます。
外の温度が高いことも原因のひとつですが、PCを使っている部屋の温度が高い場合も、PC本体の熱が上がってしまい、故障の原因となることがあります。ファンがうるさい音を立てていたら注意が必要です。
PCが古いか部品の劣化
PCを長い期間使っていると、うるさい音がすることがあります。うるさい音がする時は、まず、どこからうるさい音がするかをチェックしましょう。
もし、PCパーツの劣化が原因でうるさい音がする場合は、パーツの交換を急いだ方がいいでしょう。場合によっては、PC自体を交換する必要になることもあります。
うるさいPCのファン音を静かにする解決方法
PCのファンがうるさい時、うるさい音を解決するための方法がいくつかありますので、試してみてはいかがでしょうか。ただし、場合によってはPCを内部を開ける必要が出てきます。
不器用な方、PCの知識が浅い方、壊してしまうかもしれないと心配な方は、業者に任せるのもひとつの解決方法でもあります。自分でうるさい音を解決する場合は、あくまでも「自己責任」ということを念頭に置きましょう。
設定を変更する
PCのファンの音がうるさい時の解決方法1つめです。意外な解決方法かもしれませんが「設定を変える」ことで、ファンのうるさい音が静かになる場合があります。
Windows10の場合ですが、スタートボタンを右クリックし、電源オプションを出します。電源とスリープの関連設定の中の「電源設定」をクリックし、「プランの設定変更」をクリックします。
「詳細な電源設定の変更」をクリックし、詳細設定を開きます。プロセッサの電源管理の「システムの冷却ポリシー」の「パッシブ」を選択します。バッテリ駆動と電源に接続がある場合は、2つともパッシブを選択します。
「システムの冷却ポリシー」の下に、「最大のプロセッサの状態」がありますので、そちらの設定も変えてみましょう。
初期設定では100%になっているので、80%ほどに下げてみましょう。最大使用率を下げることで、うるさいファンの音が静かになります。うるさい音が静かになっても、動作が不安定になった場合は、元に戻すことをおすすめします。
この設定は、パフォーマンスを下げることで、うるさいファンの音を抑える設定なのです。PCゲームや動画編集など、高いパフォーマンスを必要とする場合は、アクティブにしておくことをおすすめします。
ファンを掃除する
PCのファンがうるさい時の解決方法2つめです。ファンの音がうるさいと感じてきたら、まず掃除をしてみることをおすすめします。ホコリが溜まっていてうるさい音が発生していることが考えられるからです。
可能であれば、PCを開けてファンを掃除するのがベストなのですが、PCをよく知らない方が開けて掃除をすると、故障を引き起こしてしまうこともあるようです。
そこで、便利なのがエアダスターです。スプレーにノズルが付いたものを使って掃除をすると、効率よくホコリやゴミを取り除くことができます。
エアダスターでファンの周りやPC内部を掃除するのですが、ヒート・シンク(熱を吸い取って空気中に放出する部品)周りも忘れないようにしましょう。
PCのファンがうるさいと感じた時は、まず、掃除をしてみることをおすすめします。掃除をしてもうるさい音が静かにならない場合は、違う方法を試します。
冷却孔を塞がないようにする
PCのファンの音がうるさい時の解決方法3つめです。PCの冷却孔をふさがないようにしましょう。冷却孔をふさいでしまうと、ファンが内部の熱を下げようとして、さらに稼働するため、うるさいと感じることがあります。
絨毯などの布製品の上でPCを使っている時も、机などの平らな場所で使用することを意識してみましょう。ファンの動きが変わるかもしれません。
PCの内部に風の通り道を作ることが大切です。風の通り道を意識して使うことで、ファンが過剰に動くことが無くなり、うるさい音が軽減される可能性があります。
不要なファイルを削除する
PCのファンの音がうるさい時の解決方法4つめです。PCの中の不要なファイルを削除します。すぐに対処できる解決方法なので、試してはいかがでしょうか。
PCは、立ち上がる時に全てのデータを読み込むため、かなりのパワーを使います。その読み込みのために内部が熱くなってしまいます。そのため、ファンが必要以上に稼働することで、うるさいと感じてしまうようです。
PCの中に入っている、不要なデータを整理することで、PCにかかる負担を減らしてみましょう。うるさいと感じていたファンの音が落ち着く可能性があります。物理的な掃除も必要ですがデータの掃除も必要な場合もあります。
外付けのクーラーや冷却台で冷やす
PCのファンの音がうるさい時の解決方法5つめです。特に、熱を持ちやすいノートPCは、外付けのクーラーや冷却台を使うのがおすすめです。外付けのクーラーには、PC全体に送風するタイプと排気効率を上げるタイプがあります。
送風するタイプのクーラーは、ノートPCに設置するだけと、簡単なのが魅力です。送風タイプのクーラーは、主流商品というだけあって、種類が豊富にあります。
送風タイプのクーラーの気になる点としては、設置する際にPCが傾斜してしまうこと、ノートPCと同じような大きさの冷却台を持ち歩くのに不便なこと、クーラーのファンの音がうるさい製品もあることです。
排気効率を上げるタイプのクーラーは、ノートPCの側面にある排気口に設置するタイプです。熱を効率的に吸気することで排気効率を上げていくタイプのクーラーとなっています。
ノートPCの状態に合わせて、ファンの回転スピードを自動で調節するモードがありますが、手動で調節することもできます。温度表示機能を搭載しているので、どのくらいの温度になっているのかを一目で知ることができます。
クーラー本体はコンパクトで持ち運びがしやすいのがメリットです。電源はUSB端子から供給するタイプです。クーラーによっては、稼働音がうるさいと感じることもあるようです。
ファンのスピードを調節するソフトを使う
PCのファンの音がうるさい時の解決方法6つめは、ファンのスピードを調節するソフトを入れることです。
このようなソフトを入れると、ファンの回転を調節して気にならないレベルまで下げることができます。ファンのうるさい音を軽減する代わりに、冷却性能が落ちてしまい、CPUが高温になりやすいというリスクもあります。
そのため、CPUにどのくらいの高負荷をかけて、何度まで安全に動くのかを調べる必要があります。ファンの回転数がどのくらいあるのか調べるソフトを使うと、分かりやすいのではないでしょうか。
ファンを交換する
PCのファンの音がうるさい時の解決方法7つめは、ファンを交換することです。出来る解決方法を試しても解決しない時は、ファンの交換を考えます。
ファンの交換は、自分でもできるのですが、壊してしまうのではないかと心配な時は、業者などに修理を依頼するのがおすすめです。PCは精密機械なので、故障を引き起こす可能性は無いとは言えません。
自分でファンを交換するには、まずパーツを入手する必要があります。PCパーツは、電化製品を扱っている店舗やネット通販で入手することができます。
他にも、PCのメーカーによって、ファンの交換の方法に違いがあるので、事前に調べておくことも必要になってきます。実際に交換する前に調べておきましょう。
もし、お使いのPCが保証期間内であるのなら、ファンの交換ができるかどうか、修理の問い合わせをしましょう。メーカーによっては、保証でファンの交換ができる場合もあります。ただし、問い合わせの前にパソコンを開けてしまうと、保証適用外になるので注意します。
うるさいPCのファンの交換方法
掃除をしても設定を変えてもPCのファンの音がうるさい時は、「ファンの交換」を考える必要があります。そこで、ノートPCの場合の交換方法をチェックしてみましょう。
自分でファンの交換をすることに抵抗がある場合は、無理をせず、修理に出すことをおすすめします。どちらの方法を取ってもファンのうるさい音を解決することができるので、自分に合った方法を選びましょう。
自分で交換する
掃除をしても、クーラーを使っても、ファンのうるさい音を軽減できないときは自分でファンを交換してみましょう。メーカーのPCの場合、部品だけを入手するのは難しいことがあります。その場合は、修理に出さないとならなくなることが多いようです。
どうしても自分でファンを交換するというのであれば、冷却ファンに刻印されている型番を検索することで、見つかる場合があります。まずはCPUファンの型番をチェックし、部品を入手しましょう。
交換の仕方・手順
カバーを開けて、CPUファンを見てみましょう。ネジ止めされていて、すぐに外せるような場合は、ネジを外し、コネクターを外して古い冷却ファンを外しましょう。次に、逆の手順で新しいファンを取り付ければ終わります。ネジ止めは対角線上で均等になるようにします。
ファンを取り付けた際、ファンの向きが合っているかを確認しましょう。一定方向に空気の流れを発生させているので、反対に付けてしまうと空気の流れがおかしくなってしまいます。
CPUファンやGPUファンは、クーラーごと取り換えるのがおすすめです。中には、ファンのみを交換できるものもあります。
電源ファンが壊れて、うるさい音を立てている、あるいはファンが止まってしまった時は、電源ごと変えるのがおすすめです。電源を分解するのは、非常に危険です。
修理に出して交換する
自分で交換が難しい時、あるいは交換パーツが手に入らないときは、修理に出すことをおすすめします。特に、メーカーのPCの場合は、カバーを開けてしまうと、修理を受け付けてもらえなくなるので、注意しましょう。
PCファンがうるさい時は解決方法を試してみよう!
PCのファンがうるさい時の音の原因と解決方法をご紹介しました。PCのファンの音がうるさくなっているのを放置すると、最悪の場合は故障という自体を招いてしまいます。
掃除や設定を変えてもファンの音がうるさい時は、ファンの交換も視野に入れてみましょう。ファンのうるさい音を静かにさせて、快適にPCを使ってはいかがでしょうか。