出不精な人ってどんな人?
みなさんは「出不精」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあるけど詳しくは分からないという人も多いことでしょう。今回は、「出不精」の意味や読み方、さらには出不精の人の特徴や心理を解説していきます。
「出不精を改善したい」「知り合いが出不精で悩んでいる」という人は、記事の最後に「出不精を改善する方法」をご紹介していますので是非参考にしてみてください。
そもそも「出不精」とは
そもそも出不精とはどんな意味なのでしょうか。この項目では、出不精の読み方と意味について解説していきます。また、似ている言葉のひとつである「ひきこもり」との意味の違いについても理解しておきましょう。
「出不精」の意味
「出無精」とは、「外に出ることを面倒くさいと感じ、外出を積極的にしたがらないこと」という意味です。例えば「出無精な人」とは「外出をしたがらない人」という意味になります。
「不精」とは、体を動かしたり何か行動することを面倒くさがることです。「出」はそのまま外出することを意味します。そのような感じが組み合わさったのが「出不精」という言葉です。
「ひきこもり」との違い
「出不精」と似たような言葉で「ひきこもり」という言葉があります。この2つの意味は似ているようで少し違います。その違いについて詳しく説明しておきましょう。
「出不精」は外に出ることは面倒ですが、社会的な繋がりのある場所には参加します。職場や学校など、面倒くさいと思いながらもきちんと行くのが出不精です。
一方、「ひきこもり」は職場や学校に行かず自宅に籠ります。社会との関わりをもとうとしません。「出不精」は「外出」を嫌い、「ひきこもり」は外出の先にある「人・社会との関わり」を嫌うのです。
「出不精」の読み方
「出不精」は、「でぶしょう」という読み方をします。よく目にする言葉だけど実際なんという読み方なのか分からず、モヤモヤしていた人も多いのではないでしょうか。
また、「出不精」という読み方は知っているけれど、「デブ症」と勘違いをしている人も見られます。読み方は同じですが、全く意味は異なりますので注意しましょう。
ちなみに、「出不精」ではなく「出無精」と書かれることもありますが、どちらも読み方は「でぶしょう」です。読み方だけでなく意味も同じになります。「出無精」の方を使っても間違いではありません。
出不精な人の特徴
ここまでの項目では、出不精の意味や読み方を学んでいきました。では、出不精な人は一体どんな特徴があるのでしょうか。ここでは、9つの特徴を解説していきます。自分に当てはまるかどうか確認しながら読み進めてみてください。
おしゃれに興味がない
出不精の人は、おしゃれをすることに興味がないという特徴があります。外出をしないのなら人と会うこともありません。人と会わないならおしゃれをしても意味がないというわけです。
洋服はヨレヨレで何年も前のものを着ていたりします。ヘアースタイルも特にこだわりがないので伸ばしっぱなしだったり、自分で切ったりすることもあります。
貯金が多い
出不精の人は、貯金が多いという特徴もあります。外出をしない為、電車賃や外食にかかるお金も溜まっていきます。人と会う機会が少ないので見た目を気にすることもなく、新しい洋服を買ったりすることも稀です。その為、お金がどんどん溜まっていく傾向にあります。
世の中の流行に疎い
出不精の人は、流行に疎いという特徴があります。世の中で流行っている食べ物や、人気の観光地などをあまり知りません。外出しないのだから、そもそも流行スポットを知る必要もないのです。自分の関心のある分野での流行には敏感ですが、世の中一般的に流行っているものに関しては無関心です。
休日は寝て過ごす
出不精の人は、休日はずっと寝て過ごすことが多いのが特徴です。日々の仕事で疲れ切ってしまい、休みの日くらいはゆっくりしたいと思うのは自然なことです。しかしながら、出不精の人は外でゆっくり気分転換したいという欲求はありません。とにかく家でずっと寝る。それが出不精の特徴です。
出かけるとテンションが高くなる
出不精の人は、外出した時のテンションがかなり高くなる特徴があります。出不精の人も、面倒くささを乗り越えて外出したときはそれなりに楽しめるのです。しかし、普段あまり外出しない分、たまに出かけることになった時のはしゃぎ方がものすごいことになります。
変化することが苦手
出不精の人は、変化することが苦手だという特徴があります。引っ越しなどで環境が変わった時や、いつも行っていたお店が無くなった時など、外へ出る機会が減っていきます。出不精の人は、自分の知らない新しい世界に飛び込むことが苦手な傾向があります。
太っている
出不精の人の特徴として、身体が太っていることが多いです。外出しない為にあまり動かず、食べ物も買いだめしている傾向にあります。その為どんどん太ってしまうのです。
出不精の人は他人との関わりがあまり多くないので、太っても誰にも何も言われません。なので、自分が太っていることを自覚していないという人も少なくないのです。
心配されるほど痩せている
出不精の人の特徴として、心配になるほど痩せている人もいます。外出をしなくなると、動かないのでエネルギーを消耗しません。お腹がすかずご飯を食べないということが続き、いつのまにか痩せてしまうのです。
出不精の人は、偏食ぎみな人が多いのも特徴です。お菓子やジャンクフードしか食べなかったりすると栄養が偏ってしまいます。その為、まわりに心配されるほど不健康な痩せ方をしてしまいます。
夢や目標に向けて頑張っている
出不精の人は、夢や目標を持って頑張っている人に多いのが特徴です。外出が面倒になるのは、自分の目標の為に時間を使いたいと強く思っているから。受験や資格取得を控えていたり、仕事に情熱を注いでいる人はこの傾向があります。
出不精な人の心理
出不精な人の特徴が分かったところで、次は出不精な人の心理を見ていきましょう。出不精な人の心理を知ることで、改善方法も見えてきます。この項目では、出不精の人の心理を4つ解説します。是非チェックしてみてください。
家にいることが好き
出不精の人は、外に出るよりも家にいるほうが安心だし落ち着くという心理があります。外出が嫌いということはないけど、家にいることが圧倒的に好きということです。誘いがあれば出かけることもありますが、自分から積極的には出たくないという心理です。
遊びでお金を使うことに抵抗がある
出不精の人は、遊びでお金を使うことに抵抗があるという心理を持っています。外出をするとお金がかかることばかりです。移動や食事、買い物などあらゆる場面でお金が必要です。貯金が好きな人や節約家にとっては、遊びでお金を使ってしまうのはもったいないと感じるのです。
外出してもすることがない
出不精の人は、外出してもすることがないという心理を持っています。そもそも外出先に興味のあることがなければ出る理由がありません。人にもあまり興味がないので、自分から誰かを誘うようなこともしません。することがないので、とりあえず家にいようという心理なのです。
準備をするのが面倒臭い
出不精の人は、外出する準備をするのが面倒くさいという心理を持っています。誰かと会う約束をしていても、洋服を着替えたり荷物を準備したりするのが億劫で結局キャンセルをしてしまいます。ひとりでフラッと外出するのは好きだけど、なにかと準備が必要な外出は苦手なのです。
出不精になってしまう原因
出不精な人の心理や特徴がよく分かったところで、次は出不精になってしまう原因を見ていきましょう。この項目では、8つの原因を解説していきます。もともとの性格の問題だったり、環境の問題だったり、原因は様々です。
インターネットで何でもできる
出不精になってしまう原因は、インターネットが普及したことも考えられます。インターネットを使って買い物も人とのコミュニケーションも自宅でできてしまいます。最近ではオンラインでのリモートワークも主流となってきました。外へ出る必要がなくなるので、自然と出不精になってしまいます。
家の中の環境が良過ぎる
出不精になってしまう原因は、家の中の環境が良すぎることも考えられます。こだわりのインテリアや趣味のものに囲まれた家から離れたくない。出かけるよりも、自分の好きなものに囲まれている家のほうが幸せだいうわけです。
体力がない
出不精になってしまう原因は、体力がないことも考えられます。もともとの体力がない人は、電車に長い時間ゆられたり、混雑した場所へ行くのが苦手です。すぐに疲れて体調を崩すこともあります。その為、外出するのが苦手になってしまいます。
かわいいペットがいる
出不精になってしまう原因は、かわいいペットがいるということも考えられます。ペットがかわいいあまり、自分が外出している間にペットになにかあったらと考えて不安になってしまいます。ペットとずっと一緒にいたいという気持ちが強く、結果的に出不精になってしまうのです。
友達があまりいない
出不精になってしまう原因は、友達があまりいないということも考えられます。友達がいなければ遊びに誘われることもありません。会いたいと思う人もいないので、外にでる理由がないのです。職場や学校では人との関わりがありますが、休日まで誰かと会いたいとは思わないのです。
他人に気を遣い過ぎる
出不精になってしまう原因は、他人に気を遣いすぎてしまうことが考えられます。特に人見知りの人に多いです。友達にも、お店の店員さんにも気を遣ってしまうことに疲れ果てて、だんだん外出したくなくなってきます。その結果、出不精になってしまいます。
交通の便が悪い
出不精になってしまう原因は、交通の便が悪いということが考えられます。せっかく出かけようと思っても、自宅から駅までの道のりが長いと面倒になってしまいます。交通の便が悪い場所に住んでいると、気軽に外に出ることがなくなってしまうのです。
外見にコンプレックスがある
出不精になってしまう原因は、外見にコンプレックスがあるということも考えられます。自分の見た目に自身がなく、誰にも見られたくないという気持ちが強くて外出が嫌になってしまうのです。自分と他人を比べてしまうことが多い人は、劣等感を感じやすく出不精になりやすいのです。
出不精を改善する方法
ここからは、出不精を改善する方法を解説していきます。出不精で悩んでいる人は、全部で6つの改善方法の中から自分ができそうなものを試してみてください。行動しているうちに、自然に出不精が改善されることでしょう。
買い溜めするのをやめる
出不精を改善する方法1つ目は、買い溜めすることをやめるということです。食料品など生活に絶対必要なものは、1度に買う量を減らしましょう。そうすることで自然と買い物に出かける回数が増えます。外に出る必要性を強制的に作り出すことで、出不精の改善が期待できます。
行きたい場所を探す
出不精を改善する方法2つ目は、行きたい場所を探すという方法です。自分の興味のある分野から、行きたい場所を探してみましょう。グルメ・ファッション・観光などの人気スポットがまとまった雑誌や、インターネットのサイトを眺めてみる習慣をつけてみてください。
遠くに行くことが面倒だという人は、自分の趣味に関係するものを扱うお店に寄ったり、本屋を巡ったり、近所でできることから始めてみてもいいでしょう。少しでも「行きたい」と感じた気持ちを大切にして、行動してみることをおすすめします。
運動する習慣をつける
出不精を改善する方法3つ目は、運動する習慣をつけるということです。ジョギングや散歩をすることが習慣になれば外へ出ることも苦ではなくなりますし、健康にもなれます。
有料のジムに入会して、お金を払ってしまうというのもいいでしょう。行くのが面倒だと思っても、先にお金を払ってしまっているのでどうにか頑張ろうという気持ちがでてくるはずです。
友達と遊ぶ機会を増やす
出不精を改善する方法4つ目は、友達と遊ぶ機会を増やすということです。自分から積極的に友達を誘って、外出する理由を作ってしまいましょう。そうしているうちに、外出が面倒なことに感じなくなってきます。
とはいえ、自分から誰かを誘うのが苦手だという人もいるでしょう。そんな人は、「誰かから遊びに誘われたら断らない」というルールを自分の中で作ってしまうのもおすすめです。どうしても気が乗らない相手という場合でない限り、誘いに乗ってみるのがいいでしょう。
外出のきっかけとなる趣味を見つける
出不精を改善する方法5つ目は、外出のきっかけとなる趣味を見つけるということです。絵に興味のある人は「美術館巡り」だったり、音楽が好きな人は「カラオケ」だったり、外出と結びつけるのは結構簡単なのです。
しかし、趣味がどうしても見つからないという人も多いです。そんな人は無理やり趣味を見つけようとするのではなく、とにかく外へ出て散歩してみてください。通りかかったお店で見つけたものに興味を持つかもしれないし、散歩自体が趣味になるかもしれません。
出かける前日に準備をしておく
出不精を改善する方法6つ目は、出かける前日に準備をしておくということです。出不精な人でなくても、多くの人は「何かを選択すること」が面倒と感じます。外出の準備は選択の連続です。洋服に荷物に移動手段に、大変な労力がかかります。
外出自体は楽しみなのに、準備の面倒さで出かけることすら嫌になってしまいます。それなら、面倒な準備を前日までに終わらせておきましょう。そうすれば当日はポジティブな気持ちのまま外出を楽しめるはずです。
出不精は意識次第で改善できる!
今回は、出不精の意味や読み方、原因と改善方法までたっぷりご紹介していきました。出不精を改善したいという人は、意識して改善方法を試すことでどんどんいい方向に変わっていくことでしょう。きっと、外出することが楽しみになってきます。