アセクシャル（無性愛）は恋愛感情を持たない！ノンセクシャルとの違いも！

近年初めて耳にする言葉が増えてきましたが、そんな言葉の中に「アセクシャル（無性愛）」という言葉があります。「アセクシャル（無性愛）」と言われてもぴんと来ない人の方が多いでしょう。

アセクシャルだということをカミングアウトして有名になった人もいますが、アセクシャルとノンセクシャルを混同している人も多く、アセクシャルという言葉の意味を理解している人はまだまだ少ないと言えます。

アセクシャル（無性愛）の意味や定義とはいったいどのようなものなのか、まずはアセクシャル（無性愛）の意味と定義についてご紹介しましょう。

アセクシャル（無性愛）の意味と定義の一つ目は、他者に対して性的欲求や恋愛感情がない人だということです。人間の多くは異性であれ同性であれ、自分以外の他者に対して性的欲求や恋愛感情を持っていると言えます。

ですがアセクシャルの人は他社に対して性的欲求も恋愛感情も持っていないため、恋愛的な意味で誰かを好きになったりすることも異性や同性に対して性的欲求を持つこともありません。

幼い子供が純粋に誰かを好きになるような感情は持っていても、恋愛感情や性的欲求は抱くことがないというのがアセクシャルです。

アセクシャル（無性愛）の人は恋愛感情を抱くこともなければ性的欲求を感じることもありませんが、友情や愛情を抱くことはあります。アセクシャルの人は性別問わず友人が多いですが、それは純粋な友情だと言えます。

アセクシャルの人は性的欲求を感じたりすることがないため、異性であっても安心して付き合える友達だと思われることも多く、特に男性のアセクシャルの人は女性の友達が多くなる傾向にあります。

またアセクシャルの人は他者に対して愛情を抱くこともありますが、それは恋愛感情とは違った「人間としての愛情」です。

アセクシャル（無性愛）の人は恋愛感情や性的欲求を持ちませんが、宗教的に恋愛をしない人はアセクシャルには含まれません。宗教の教義上恋愛をしてはいけないという決まりがあって恋愛をしない人は、アセクシャルとは言えません。

そういう人は宗教の関係で仕方なく恋愛をしないだけであって、本当は恋愛もしたいし性的欲求を持っているという人が圧倒的に多いと言えます。

アセクシャルは宗教などの縛りがなくても恋愛感情や性的欲求を持たない人のことを指しますので、自分の信仰する宗教の決まりでやむを得ず恋愛をしない人のことはアセクシャルとは言わないということです。

アセクシャル（無性愛）の意味と定義についてご紹介しましたので、次はアセクシャルとノンセクシャル（非性愛）の違いについてご紹介します。

アセクシャル（無性愛）と混同されやすい言葉に「ノンセクシャル（非性愛）」という言葉がありますが、実はアセクシャルとノンセクシャルは似ているようで違います。

混同されがちなアセクシャルとノンセクシャルという言葉にはいったいどのような違いがあるのか、アセクシャルとノンセクシャル（非性愛）の違いについてもご紹介しましょう。

アセクシャルとノンセクシャル（非性愛）の違いの一つ目は、ノンセクシャルは他者に対して性的欲求がないということです。ノンセクシャル（非性愛）の人には恋愛感情はありますが、性的欲求を感じることはありません。

ノンセクシャル（非性愛）の人はアセクシャル（無性愛）とは違い、異性や同性に対して恋愛感情を抱くことはあります。ですが恋愛感情はあっても性的欲求がないため相手から「本当は好きじゃないんでしょ」と誤解されることが多いと言えます。

アセクシャルとノンセクシャル（非性愛）の違いの二つ目は、アロマンスとも違うということです。ノンセクシャル（非性愛）は恋愛感情はあっても性的欲求はありませんが、アロマンスは性的欲求はあっても恋愛はしない人のことを指します。

アロマンスはノンセクシャル（非性愛）とは真逆で、セックスをすることはあっても恋愛感情は抱かない人のことを指し、性的欲求を満たすためにセックスはしても恋愛感情は抱かないというちょっと複雑な人です。

このようにアセクシャルとノンセクシャル（非性愛）、そしてアロマンスには違いがありますので、混同しないように気をつけましょう。

アセクシャルとノンセクシャル（非性愛）の違いについてご紹介したので、次はアセクシャルの特徴についてご紹介します。

周囲の人の中にアセクシャルの人がいても、本人からカミングアウトされない限り気づかないことが多いですが、良く見てみるとその言動などからアセクシャルだと気付くこともあります。

アセクシャルの人の言動などにはいったいどのような特徴があるのか、アセクシャルの特徴についてご紹介しましょう。

アセクシャルの特徴の一つ目は、恋愛話に興味がなかったり恋愛話の意味が分からないということです。アセクシャルの人には恋愛感情も性的欲求もないので、周囲の人達が盛り上がるような恋愛話にも興味を示しません。

またアセクシャルの人は恋愛感情というものが分からないため、「好きな人と目が合ってドキドキした」などという話をしても意味が分からず「なんでドキドキするの？」と質問されたりすることもあります。

アセクシャルの特徴の二つ目は、人に恋をしたことがないということです。アセクシャルの人は恋愛感情を持っていないため、人に恋をしたことがないというのも大きな特徴になります。

人間には一生に一度ぐらいは片思いであっても恋をしたことがあるという人が多いですが、アセクシャルの人は一生恋をすることがありません。

アセクシャルの人は男女問わず友達が多いため、恋をしなくても幸せな人生を送ることができると言えますが、友達から恋愛感情を向けられると気持ちに応えられないため苦しむこともあります。

アセクシャルの特徴の三つ目は、告白されても交際したくないということです。アセクシャルの人は恋愛感情を持てないため、誰かから「好きです」と告白されても交際したくないと思うことが多いです。

アセクシャルの人は自分が恋愛感情を持ち合わせていないことを知っているため、期待させて結局ダメになってしまう方が相手を傷つけると思い、相手のためにも交際しない道を選ぶと言えます。

アセクシャルの人は告白されても交際したくないという人が多いですが、とりあえず交際を始めておいて後から好きになればいいと考えることもあります。

アセクシャルの人にも色々いますので、端から交際を断る人もいれば一応交際を始めてもいいという考えの人もいて、後者は交際を始めれば好きになれるかもしれないという期待を自分自身に対して抱いていると言えます。

ただやはりアセクシャルの人は恋愛感情を抱かない人なので、長い間交際しても全く恋愛感情を抱けません。アセクシャルの人に恋をするとかなり道は厳しいと言えます。

アセクシャルの特徴の四つ目は、セックスに興味がないということです。アセクシャルの人は性的欲求も持ち合わせていないため、セックスに興味がありません。

アセクシャルの人はセックスに興味がないどころかセックスを嫌悪する場合もありますので、セックスの話などをすると露骨に嫌な顔をされることもあります。

女性同士や男性同士でパートナーとのセックスの話をすることもありますが、男性であっても女性であってもアセクシャルの人にとってはとても居心地が悪いと言えます。

アセクシャルの特徴の五つ目は、セクシーな服装は居心地が悪いということです。アセクシャルは「無性愛」なので、生まれた時からの自分の性別を否定したいような部分があります。

そのためアセクシャルの人は性別不明の格好をすることも多く、性別がはっきりとわかるようなセクシーな服装は居心地が悪いと感じる傾向にあります。

アセクシャルの人は他人がセクシーな服装をしていても居心地が悪いと感じることが多く、露出の多いセクシーな服を「寒そう」などと言います。

アセクシャルの特徴の六つ目は、一生を共にするパートナーは欲しいと思うこともあるということです。アセクシャルの人は恋愛感情も性的欲求も持ちませんが、別に人間が嫌いというわけではありません。

なので恋愛感情も性的欲求も持っていない自分でも良いと言ってくれる人がいれば、一生を共にするパートナーは欲しいと思う人もいます。

アセクシャルの人は自分と同じアセクシャルの人を見つけると良いパートナーとしていられる可能性が高いですが、そういった出会いはなかなかないと言えます。

アセクシャルの特徴についてご紹介しましたので、次はアセクシャルだと気づくきっかけについてご紹介します。自分はアセクシャルではないと思っていても、ある日何かのきっかけで「自分はアセクシャルだ」と気づくこともあります。

アセクシャルという言葉を知らなくても自分がアセクシャルだと気づくのはどのようなことがきっかけになるのか、アセクシャルだと気づくきっかけについてご紹介しましょう。

アセクシャルだと気づくきっかけの一つ目は、SNSやTVでアセクシャルを知ったということです。アセクシャルという言葉を知らなくても、SNSやTVなどでアセクシャルという言葉を知って、その特徴が自分に当てはまると感じる人もいます。

アセクシャルの人のツイッターを偶然目にしたり、アセクシャルについて取り上げられているテレビ番組などを見ることによって「自分はアセクシャルだ」と気づく人は結構多いと言えます。

アセクシャルだと気づくきっかけの二つ目は、恋愛トークに疑問を感じたということです。友人同士が集まると恋愛トークが始まることがありますが、そういった恋愛トークに疑問を感じることで自分がアセクシャルだと気づくこともあります。

友人が誰かのことを好きで好きでたまらないという話をした時に「なんで好きなの？好きって何？」などと感じて「自分はアセクシャルかも」と気づく人は意外に多いです。

アセクシャルだと気づくきっかけの三つ目は、恋人を作らないのかと聞かれ違和感を感じたということです。アセクシャルの人は恋愛感情を持たないため、恋人はいません。それに対して「恋人は作らないの？」などと言われると違和感を感じます。

アセクシャルの人は「なぜ恋人は必要なのか」と考えてしまいますので、恋人が必要だと思う周囲の人達に対して違和感を持つと言えます。

アセクシャルだと気づくきっかけの四つ目は、他人からの接触に戸惑ったということです。異性からのボディタッチは時々あることですが、そういったボディタッチに戸惑うことでアセクシャルだと気づく人もいます。

性的欲求がある人は気になる異性などにボディタッチをすることが多いですが、アセクシャルの人には性的欲求がないためそういった接触に戸惑うことが多いです。

アセクシャルだと気づくきっかけの五つ目は、人と交際して気づいたということです。誰かに告白されて交際を始めても一向に相手を好きになれないため、アセクシャルだと気づく人もいます。

相手が自分のことを好きでとても大切にしてくれて、自分も相手を好きだと思ってもどうしても恋愛的な意味で好きになれないという場合には、アセクシャルである可能性が高いと言えます。

アセクシャルだと気づくきっかけについてご紹介しましたので、次はアセクシャルの有名人と芸能人についてご紹介します。実は有名人や芸能人にもアセクシャルだと公言している人もいます。

自分はアセクシャルだと言っている有名人や芸能人にはどのような人がいるのか、アセクシャルの有名人と芸能人についてご紹介しましょう。

アセクシャルの有名人と芸能人の一人目は、なかけんさんです。なかけんさんはアセクシャルに関する動画などをアップしたり、ツイッターやインスタグラムなどを使ってアセクシャルに対する理解を求める活動をしています。

アセクシャルの有名人と芸能人の二人目は、東友美さんです。東さんは立憲民主党の党員で町田市の市会議員をしていますが、アセクシャルであることを公言しています。

東さんは町田市議会の一般質問で自身がアセクシャルであることを話し、性的マイノリティーに対する理解を求めました。

アセクシャルについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。アセクシャルは恋愛感情も性的欲求もなく、恋愛することがない人達ですが、アセクシャルのことを理解して差別などしないようにしましょう。