腕時計のベルトの種類を紹介!
腕時計を購入する場合、腕時計そのもののデザインや形も見るでしょうが、それと合わせてベルトの素材の種類や色も気になるものです。できれば腕時計にぴったり合うベルトが欲しいでしょうから、今回は腕時計のベルトの種類について解説します。
腕時計のベルトの素材の種類
まずは、腕時計のベルトの素材の種類を確認してみましょう。いくつかの素材の種類があり、それぞれ特徴が異なっています。どれを選べばいいか迷うこともあるでしょうが、特徴がつかめれば、選びやすくなるでしょう。
革ベルト
革ベルトは金属ベルトに比べて軽いので、装着感が快適です。また、革という素材の種類は伸びやすいので、フィットしやすくなっています。それだけに、特に革ベルトの腕時計を好んで身に着ける人もいます。
革ベルトの落ち着いた感じやナチュラルな感じも人気の秘密です。また、値段も比較的安く、ベルト交換もしやすいので、余計に購入する人が多くなります。
金属ベルト
学生からビジネスマンまで、金属ベルトの腕時計をはめている人は多いです。一番ポピュラーなベルトの素材の種類とも言え、腕時計とは切っても切れない関係にあります。金属ベルトは、しっかりとした質感があり、高級感にも優れているので、やはり人気のベルトの種類です。
ナイロンベルト
ナイロン素材の腕時計のベルトは、NATOで採用されていたこともあり、NATOベルトとも呼ばれます。そのため、ミリタリー系の腕時計での採用率が高くなっています。ナイロンベルトは、どちらかと言うとカジュアルファッション向けで、改まったビジネスシーンには合いません。
ラバーベルト
ラバーベルトは、ラバー(ゴム)またはプラスチック素材でできた腕時計のベルトの種類です。軽くて柔らかいのが売りで、カラー展開も多くなっています。値段も安くお手頃価格になっていますが、傷が付きやすいという欠点もあります。
革ベルトの腕時計の種類とメリット・デメリット
前のコーナーで取り上げた腕時計のベルトの素材の種類について、さらに掘り下げてみましょう。同じ素材の種類でもさまざまなタイプがあるし、メリット・デメリットもそれぞれ違いますから、詳しく一つ一つのベルトについて解説します。まずは革ベルトからです。
革ベルトの種類
革ベルトとひとまとめに呼んでいますが、実際には素材の種類は豊富です。いくつか挙げてみると、クロコダイル、カーフ、コードバン、リザード、ピッグスキン、バッファロー、ガルーシャ、シャーク、オーストリッチ、バイソン、合成皮革などの素材の種類があります。
クロコダイル
いろいろな革ベルトの素材がありますが、まずクロコダイル素材のベルトを紹介します。クロコダイル素材は定番の革ベルトとなっていて、使用率が非常に高いです。品質も最高の種類だとされていますが、中にはアリゲーターやカイマンなどの安物もあります。
カーフ
カーフとは仔牛のことですが、腕時計のベルトの素材の種類になるのは生後6か月以内の仔牛です。この年頃の仔牛の革は滑らかできめが美しくなっています。それだけに人気の種類となっていて、カジュアルファッションにもピタリと合います。
コードバン
コードバンは別名をホースレザーと言い、馬の腰や尻の皮を加工した革の種類を表します。その特徴は繊維密度が非常に緻密で、とても丈夫なことです。また、茶色い色が長年の使用で独特の色合いになり、とても魅力が出てきます。「革の王様」と称されることもある種類です。
リザード
クロコダイルと並ぶ代表的な腕時計の革ベルトの素材の種類がリザードです。リザード特有のうろこを目立たせたデザインもあり、つややかな印象が腕時計にもマッチしそうです。ただ、クロコダイル素材の革ベルトよりもややシックな感じがします。
ピッグスキン
ピッグスキンとは、豚の皮ということですが、他の革ベルトの素材の種類と違って、日本国内で飼育・製造が行われています。その特徴は柔軟性、耐久性、通気性にあり、夏でも快適な着け心地を味わえます。ただ、汗による汚れが目立ちやすいという欠点もあります。
バッファロー
バッファロー素材の革ベルトは、耐水性に優れ、汗にも強くなっていますから、夏の着用におすすめできます。バッファローは水中にいることが多いので、耐水性が優れているのでしょう。腕とのフィット感もいいですが、少し肌触りが悪いようです。
ガルーシャ
ガルーシャはスティングレイという魚の皮を加工した革ベルトの素材の種類です。非常に硬く強靭で、加工にはかなりの手間が掛かります。その結果できた革ベルトはきれいなガラスを散りばめたような美しさがあり、独特の魅力を放っています。
シャーク
シャーク素材の革ベルトは、防水性に優れ、しなやかで丈夫です。また、使えば使うほどつやが出てくるのがいいところで、とても人気の素材の種類となっています。カラーバリエーションもいろいろあり、色の濃淡も楽しめ、魅力満点の腕時計革ベルトの種類です。
オーストリッチ
オーストリッチと言われても何のことだか分からないかもしれませんが、ダチョウのことです。オーストリッチ素材の革ベルトは、耐水性は良くないのですが、耐久性は良く、使うほどに味が出てきます。ダチョウ特有の模様も美しいです。
パイソン
パイソンと言うと、バッファローを思い起こす人もいるでしょうが、腕時計の革ベルトでは蛇の皮のことを言います。そのバイソン素材の革ベルトは、蛇特有のうろこ模様に時間経過によってつやや味わいが出てきます。長い間愛用したくなる素材の種類です。
合成皮革
合成皮革は塩化ビニール樹脂やポリウレタン樹脂などを使用し革ベルトの素材の種類です。これらの素材は動物の皮と違って、丈夫になっています。また加工をしやすいので、カラーバリエーションやデザインの種類も多いです。
革ベルトのメリット
腕時計の革ベルトのメリットを考えてみましょう。いくつもメリットはありますが、まず落ち着いた大人の雰囲気があります。そのために、ビジネスマンにもふさわしく、貫禄さえ漂ってきます。腕時計をおしゃれに身に着けたいという人にもおすすめの種類となっています。
次にカラーバリエーションが豊富なので、自分好みの色を選びやすいです。また、革の種類も多いので、楽しみながら選択ができます。
軽さも革ベルトのメリットです。金属ベルトよりも軽量で、手が疲れにくいです。金属ベルトの中には重い種類がありますが、それよりも快適な着け心地です。長時間腕時計をはめておく人にもおすすめできる種類です。
長年使っていくうちに味が出てくるのも革ベルトの魅力です。革の色合いや光沢に徐々に磨きが掛かり、独特の風味が生まれてきます。これは腕時計ベルトの種類の中でも革ベルトにしかないメリットで、ここが気に入って身に着けている人も多いです。
他の素材のベルトの種類と交換する時も、革ベルトなら簡単です。取り外しがしやすく、交換にもそれほど手間が掛かりません。革ベルトが嫌になったら、自由に交換してかまいません。
革ベルトのデメリット
今度は、革ベルトのデメリットを考えてみましょう。まず一部の革ベルトの素材の種類を別にすれば、水に弱いものが多いです。そのため、雨の日や雪の日、汗が流れやすい季節、手を洗う時などは扱いに注意が必要です。
次に金属ベルトに比べて、耐久性は劣ります。長い間使っていると、どうしてもひび割れ、傷みなどが生じやすくなります。それが嫌な人は別の素材の腕時計ベルトを使うことをおすすめします。
それから、お手入れに手間が掛かります。金属ベルトの場合、何もしなくても使い続けられますが、革ベルトにはお手入れが欠かせません。時には柔らかい布でなでたり、革専用のクリーナーで磨いたりしながら、つやを維持していかなくてはいけません。
金属ベルトの腕時計の種類とメリット・デメリット
続いて、金属ベルトの腕時計の種類とメリット・デメリットを見てみましょう。金属ベルトの腕時計にもさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なっています。しかし、全体的には耐久性が良く、丈夫で使いやすいです。
金属ベルトの種類
革ベルトの腕時計の種類も豊富ですが、金属ベルトの腕時計も負けてはいません。主な種類を並べてみると、ステンレス、チタン、真鍮、ゴールドなどの種類がありますが、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
ステンレス
ステンレス製の腕時計ベルトは、さびにくく頑丈です。少し重い点がデメリットではありますが、光沢も綺麗で、見た目も美しいです。ステンレス製のベルトが付いた腕時計なら、どこへ持っていっても恥ずかしくありません。高級感もあり、大人の魅力を発揮できる種類です。
チタン
ステンレスに比べると、重さがやや軽い腕時計ベルトの種類がチタンです。また、金属アレルギーを起こしにくいので、アレルギー症の人にもおすすめできます。ただ、見た目や光沢の美しさでは、ステンレス製のベルトにかないません。
真鍮
真鍮は加工がしやすく、耐食性もある金属の種類ですが、反面、変色しやすく、さびやすいという欠点を持っています。そのため高級腕時計ではあまり使われない素材の種類となっています。また、アレルギーにもなりやすいので、アレルギー症の人ははめない方がいいでしょう。
ゴールド
ゴールドの腕時計ベルトは、最も高級感があります。見た目の華やかさもぴか一で、リッチな印象も生みます。ゴールドのベルトにゴールドの腕時計という組み合わせとベルトだけゴールドで、腕時計は別な素材と色という場合がありますが、いずれの種類も贅沢な感じです。
バンドの種類
腕時計の金属ベルトには、バンドごとの種類もあります。3連バンド、5連バンド、7連バンド、メッシュバンドなどの種類です。それぞれのメリットやデメリットを簡単に説明すると、3連バンドはフォーマルシーンに合っていますが、やや堅苦しい印象があります。
5連バンドはどのような服装にも似合いやすく、あまりデメリットがありません。7連バンドは見た目が美しく、スーツ姿にも合います。ただ、カジュアルファッション向きではありません。メッシュバンドは逆にカジュアル向きですが、耐久性が低いです。
金属ベルトのメリット
金属ベルトのメリットは、なんといっても耐久性がいいことです。水や汗の影響も受けにくく、多少ならぶつけても引っ掛けても傷みません。少しくらい手荒な扱をしても、そのまま使えます。これは腕時計ベルトの種類の中でも、金属ベルト特有の特徴です。
次に手入れが簡単です。布でさっとひと拭きで綺麗になります。その上にクリームなどで磨けば、さらに美しくなります。それ以外にはお手入れというほどのことはなく、誰にとっても便利な腕時計ベルトの種類です。
また、金属ベルトはどのようなファッションにも合いやすいのもメリットです。フォーマルシーンからカジュアルファッションまで、金属ベルトの腕時計をはめておけば、違和感がありません。
重厚感や高級感もあり、男性でも女性でも大人としての存在感を発揮できます。ビジネスシーンでも金属ベルトの腕時計をはめているだけで、自身の存在を認めてもらえるでしょうから、おすすめできる種類です。
金属ベルトのデメリット
腕時計の金属ベルトにはメリットも多いですが、デメリットもあります。まず肌に合わない人がいます。敏感肌で、金属アレルギーを起こしやすい人には金属ベルトはおすすめできない種類です。
次にぶつけることで、傷が付きやすくなります。革ベルトの場合はぶつけることで切れる恐れがありますが、金属ベルトの場合は傷が心配です。多少の傷なら味もあっていいいでしょうが、それにも限度があります。
それから、金属という種類の特徴により、重いものがあります。重厚感が出るのはメリットではありますが、重いベルトでは手が疲れてしまいます。時計屋さんで腕時計を買う場合は、ベルトの重みは試着でわかりますが、通販で購入する場合はそうも行きません。
もう一つ腕時計用の金属ベルトにはデメリットがあって、パーツが長い間使っているうちに傷みやすくなります。留め具やバックルなどが壊れてしまう場合があり、交換や修理の必要が生じるケースもあるでしょう。
ナイロンベルトの腕時計のメリット・デメリット
腕時計のナイロンベルトの場合、カラーやデザインの種類はありますが。素材の種類はナイロンだけですから、ここではメリットとデメリットに焦点を絞って解説していきます。布製のナイロンベルトはほかの腕時計ベルトの種類とどう違うでしょうか。
ナイロンベルトのメリット
腕時計のナイロンベルトのカラーやデザインは豊富です。いろいろな種類があり、好みに応じて選べます。また、交換がしやすく、その時々のファッションに合わせて、自分の自由に手で変えられます。
汚れたら洗えるのも大きなメリットです。ほかの腕時計用ベルトではそうも行かないでしょうが、ナイロンベルトなら清潔に使えます。それから、軽いのも魅力です。長い間ナイロンベルトの腕時計をはめていても、ほとんど疲れは感じないでしょう。
値段も安いものが多いですから、誰にでもおすすめできます。腕時計用のベルトの中でも、革ベルトや金属ベルトのような種類では、かなり高額なものもありますが、ナイロンベルトにはそのようなものが少ないです。
ナイロンベルトのデメリット
腕時計のナイロンベルトのデメリットはあまりありませんが、安っぽく見えてしまう点とカジュアルすぎる点が気になるかもしれません。その場合は、黒っぽいナイロンベルトや高品質な種類を腕時計に組み合わせるのがおすすめで、デメリットをカバーできます。
ラバーベルトの腕時計のメリット・デメリット
今度は、腕時計のラバーベルトのメリットやデメリットを見てみましょう。ラバーベルトも素材の種類はゴムとプラスチックだけなので、種類についてはそれほど考えずにメリットとデメリットを中心に解説します。
ラバーベルトのメリット
ラバーベルトは水に強いですから、腕時計さえ防水性なら、雨の日でも汗をかく時でも手を洗う際にも安心です。次に軽いです。腕にもなじみやすく、長時間の使用でも手は疲れません。色の種類は黒やネイビーが多く、落ち着いた感じになっています。
ラバーベルトのデメリット
腕時計のラバーベルトにそれほど目立ったデメリットはないようです。ただ、ナイロンベルトのようにカジュアルすぎる感じがする場合とゴムの臭いがする場合があります。カジュアルすぎるのがいやと言うのなら、ほかのベルトの種類を身に着けることをおすすめします。
おすすめのベルトの選び方
いくつもの腕時計用のベルトの種類とメリット・デメリットを見てみましたが、ではどんなベルトの種類がおすすめなのか選び方が分からないという人もいるでしょう。そのような人のために腕時計用のベルトの選び方のポイントをアドバイスします。
使用目的で選ぶ
腕出時計用のベルトの種類の選び方を使用目的で決めるのもおすすめです。スーツを着て、仕事で腕時計を使うというのなら、金属ベルトや革ベルトのような種類が合っています。プライベート用や日常用と言うのなら、ナイロン製やラバー製がおすすめです。
デザインで選ぶ
腕時計用のベルトを選ぶ場合、素材の種類もチェックポイントですが、多くの人が一番関心があるのはデザインです。デザインが良ければ素材は何でもいいという人もいます。それなら、気に入ったデザインの腕時計用のベルトを選ぶのもおすすめです。
腕時計のベルトの交換方法
腕時計のベルトが傷んだ時、気に入らない時は、交換したくなるでしょうが、どのように交換するのか知らない人が多いでしょう。そこで、腕時計用のベルトの交換方法を解説しますから、上手に交換して気に入ったベルトを取り付けてください。
革ベルトの交換方法
まず、腕時計ベルトのうち、革ベルトの交換方法から紹介しましょう。それほど難しい方法ではありませんが、手順を間違わないように行う必要があります。そこで、必要な道具と具体的にどうやるのかを示します。
必要な道具
腕時計とベルトをつないでいる棒をばね棒と言いますが、これを外す道具が必要で、ばね棒外しと言います。腕時計の革ベルトの交換では、このばね棒外しだけを使います。ベルト交換用のばね棒外しは、片側がY型、もう片側がI型になっているものがいいです。
やり方・手順
ばね棒外しで腕時計ベルトを外す場合は、腕時計とベルトをつなぐラグと言われる部分に穴があるかどうかでやり方が違います。穴があるタイプの場合は、ばね棒外しのI字型の部分を使い、穴に押し込むと、ばね棒の頭が下がるので、そのまま取り外します。
一方、ラグに穴がないタイプの場合は、Y字型の部分をラグとベルトの間に差し込み、ばね棒の溝に引っ掛け、ばね棒を押し下げてずらすと外れます。ばね棒外しを使うときは、腕時計に傷が付かないように注意してください。
次に新しい革ベルトの取り付け方ですが、革ベルトにばね棒を通し、片側のラグの穴に引っ掛けます。もう一方のばね棒の側はばね棒外しのY字状の部分を溝に引っ掛け押し下げます。そして、押し込んだままラグの穴に通せば完了です。これで革ベルトの交換ができます。
金属ベルトの交換方法
続いて、金属ベルトの交換方法です。金属ベルトの交換も革ベルト交換と似ている部分はありますが、少し作りが違うので、異なっているところがあります。しかし、こちらの交換もそれほど難しくはありませんから、自分でチャレンジしてみてください。
必要な道具
金属ベルトの取り外しでもばね棒外しを使いますが、使う部分はY字状の方です。一方、サイズ調整ではI字状の部分を使います。それぞれの部分を使って、金属ベルトを腕時計からどう取り外し、サイズ調整するのかを見てみましょう。
やり方・手順
まず金属ベルトの取り外し方ですが、腕時計の裏側を見ると、ばね棒の溝があるので、そこにばね棒外しのY字状部分を引っ掛けます。そして、ばね棒を押し下げたままずらすと外れます。
次に新しい金属ベルトの取り付け方法ですが、革ベルトと同じです。片側のばね棒をラグに通し、もう一方の側のばね棒はばね棒外しで押さえ込んでそのままラグに通せば、完了です。これで金属ベルトの交換の出来上がりです。
金属ベルトのサイズ調整は、ばね棒外しのI字状の部分をコマ(金属ベルトを構成する最小単位の一片のこと)のつなぎ目に差し込むと、ピンを外すことができ、これで調整可能となります。また、留め具やバックルにI字状の分を差し込んで調整するタイプもあります。
ベルトの種類はたくさん!自分に合ったものを見つけよう!
ここまで、腕時計のベルトの種類、種類ごとのメリットやデメリットなどについてお伝えしました。腕時計のベルトの素材にはいろいろな種類があり、それぞれ特徴が異なっていますが、メリット・デメリットをよく考えて、自分に一番合うベルトを見つけてください。