ルーターとハブの違いが知りたい!
インターネットにつなぐには、パソコンがあるだけではできなということは、初心者でもわかることです。それでは、パソコンとインターネットの間に、何が必要かということです。
パソコンでインターネットにつなぐには、そこに至る道筋(通信回線)を作ることが必要になります。その役割を果たす機器がルーターです。ルーターには、通信ルート(道筋)を整理する役割があります。
それでは、ハブも同じではないかという単純な疑問が出てきますが、実はルーターとハブには明確な違いがあるのです。ハブは、インターネット回線を複数のパソコンにつなぐ役割です。そんなルータとハブの違いを解説します。
そもそもルーター・ハブとは
パソコンでインターネットやLAN環境を構築するには、それぞれの役割を持った周辺機器が必要になります。それがルーターとハブです。しかしルーターとハブには、明確な違いがあると紹介しました。
パソコンとインターネット接続とパソコンとパソコンの接続という様な、環境整備には欠かすことのできない周辺機器という点では、同じような役割をルータもハブもしています。
ところが、このルーターとハブには、データーの通り道を作る仕事とそのデーターを複数のパソコンに振り分けるというで仕事の違いがあります。それでもパソコンには、ルーターとハブは必需品です。
ルーターとは
ルーターとは、コンピューターネットワークにおいて、データーを2つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器と説明されています。いわゆる「ネットワーク間を相互接続する通信機器」ということです。
パソコンでインターネット接続するには、YAHOOなどのインターネットプロバイダーを経由してアクセスします。この道筋を作る役割をする通信機器がルーターです。
具体的には、ルーターはパソコンと接続することでパソコンの番地を決めて、インターネットに接続することで、目的のサイトまでの道筋を作ります。そのことで、パソコンとルーターの関係性が構築されます。
ハブとは
ハブとは、コンピューターネットワークにおいて中心に位置する集線装置という様に説明されています。因みにハブの由来は、車輪の中心から来ています。ハブは、複数のパソコンに接続する中心をなす通信機器です。
インターネット接続には、ルーターの役割が重要ということは分かりました。しかし、この環境を複数のパソコンと共有して効果的な活用がしたいということがあります。その役割をするのがハブです。
インターネット接続のできたルーターとハブをケーブルでつなぎます。そしてハブにあるLANポートとパソコンにあるLANポートをLANケーブルでつなぎます。この事で、パソコン・ルーターからハブの関係性が構築されます。
ルーターとハブの違い
パソコンのインターネット環境を整備するには「ルーター」が必要であり、パソコンのLAN環境を整備するには「ハブ」が必要という様に、ルーターとハブには違いがあります。
パソコン1台の場合にはインターネット接続のことだけで、回線終端装置(ルーター兼用)での接続で良いのですが、複数台のパソコンのある家庭やスモールオフィスなどでは、ハブが必要になります。
この様にして、1台のパソコン環境と複数台のパソコン環境では、インターネット接続に必要なルーターは同じ役割をするのです。しかしハブに関しては、複数台のパソコンに限った役割という違いがあります。
役割の違い
ルーターとハブの役割の違いは、インターネット接続やパソコンの台数によっても異なってきます。しかし、ルーターとハブの関係は、ネットワークに接続するという目的は同じですが、その役割は異なります。
ルータの役割は、インターネット接続に欠かせないということです。これは、パソコン1台だけの環境でも複数台の環境でも、インターネットに接続するには重要なポジションであるのがルーターの役割です。
またハブの役割は、同じネットワークでも、ハブを中心に複数のパソコンが共有できるという様に、パソコンを振り分けます。ハブは、有線環境にある複数台のパソコンを接続するために必要な役割をします。
動作の違い
ルーターとハブの違いは、動作にもあります。そもそも、インターネット接続とパソコン接続に機能するという根本的な違いがあるルーターとハブの関係ですが、それぞれの動作でもその違いがあ分かります。
ルーターの機能は、何度も言う様ですがパソコンとインターネット環境を構築する必須の通信機器で、IPアドレスを使って通信の整理を行います。いわゆるサイトごとの住所を確認する動作をルーターはします。
一方のハブは、ハブに流された情報をポートでつながれたパソコンにつなぐという動作をします。MACアドレス(通信機器に設定された固定アドレス)が、あて先を判別してパソコンにつなぐハブの動作です。
見た目の違い
ルーターとハブの違いは、接続の内容やそれぞれの機能の使い方で異なってきます。しかしそれ以前に、ルーターとハブには明らかな違いを確認することができます。それは、見た目の違いです。
基本、ルーターは縦置きで使われることが多いです。そしてポート数も、4ポートが一般的です。4ポートのうちの1ポートは、インターネット側との接続ポートです。表面には様々な表示ランプがついています。
また、ハブはルーターと異なり横置きで使われることが多いです。サイズはコンパクトで、5から16ポートが一般的です。いわゆるLANケーブルを接続するだけの機能が主体で、シンプルな見た目のハブです。
ルーターとハブはセットで考える?
ルーターとハブの関係は、ネットワーク環境の中ではセットで考えることが多くあります。ルーターは、インターネット接続には欠かすことのできない通信機器ですが、ハブは、状況でなくても影響がない通信機器と言えます。
しかしルーターとハブは、オフィスなどの環境下では切り離して考えることのできないセットで考えることが一般的の様です。いわゆる複数台のパソコンの接続には、ハブで接続するということがあります。
その様に、1台のパソコンにはハブは存在しないのですが、2台以上のパソコンの環境があるオフィスなどでは、ルーターとハブはセットで設置するという考え方があります。
ハブの使い方
インターネット接続や社内LANなど、ルーターやハブの機能を活用して、それぞれ接続されたシステムの使い勝手が向上されます。そんな中、ハブの使い方でその汎用性も広がってきます。
そもそもルーターには、4つのポートがあることを前の項で紹介しましたが、その内のひとつはインターネット側のポートで、残りの3つはハブのポートと同じ役割を持っています。
その様に、ハブの機能も持ち合わせたルーターでも、LAN環境の構築にはポートが不足している場面が多々あります。そこでハブを使うのです。そんなハブの使い方を紹介します。
ルーターのLANポートが不足している時に接続
ハブの使い方に、ルーターのLANポートが不足している時に接続する使い方があります。この事に関しては、この前に軽く触れていますが、ルータには大概3つのLANポートがあります。
しかし、このポートにはパソコンの周辺機器への接続が優先されて、LAN環境を構築するためには不足してしまう傾向があります。そんな時に、ハブを設置するという使い方があります。
ハブには機種にもよりますが、5から16までのポートがあります。ハブとルータを接続して、ハブのポートから配線することで、ルーターのポート不足を解消するというハブの使い方があります。
ルーターがない部屋に複数配線をしたい時に接続
ハブの使い方に、ルーターがない部屋に複数配線したい時に接続する使い方があります。基本、ルーターは1台でハブで配線を増やしていくというパターンが一般的です。
ハブの使い方は様々で、ルーターからハブそしてハブという様に接続を伸ばす使い方などがあります。この使い方をするには、ルーターのない部屋に複数配線するには使い勝手の良い方法です。
しかし、この様にルーターからハブへの配線にはLANケーブルの本数が増えるというデメリットがあります。近頃では、無線LANやWi-Fiなどの環境がありますから、ハブがいらなくなることもあります。
ネットワークを広げたい時に接続
ハブの使い方で、ネットワークを広げたいときに接続するという使い方があります。この使い方は、前の項でルーターからハブ・ハブという使い方をすると汎用性が広がると紹介しています。
一般家庭では、ルーターとハブ1台で大概の家庭内LANは構築できます。しかし、スモールオフィスや複数の部屋のある環境のある場所では、ルーターとハブ・ハブなどの接続で、ネットワークを広げることができます。
ところがハブが増えるごとにLANケーブルの本数も増えてくると言うデメリットもあります。ネットワークを広げるにも、煩雑に増えるLANケーブルの整理が必要です。ハブの使い方は、有線環境では様々な使い方があります。
ハブは、電源タップと同じ?
ハブの使い方は、この様にLAN環境の中で不足するネットワークをつけ足していくことができるという、ネットワークの中心的存在感のある周辺機器のひとつです。
このハブの使い方は、不足したものを機械的に増やすことができるという機能が使い方の根底にあります。その様子は、電源タップと同じことが伺えます。
確かに、タコ足電源そのままの様子をイメージするとわかるのですが、コンセントが必要な電気器具が増えると、自ずと電源タップが増えてくると言う事象があります。その様にハブもパソコンの台数を増やすことができます。
ハブの選び方
ルーターとハブを使って、複数のパソコンと接続してネットワークを広げます。そんな環境下でのハブの使い方は、様々あります。そしてネットワークの内容で、ハブの選び方にもポイントがあります。
ハブは1台でも、ハブのポート数は様々です。パソコン環境にも影響しますがハブのポート数毎のハブの選び方があります。この様にポート数で選ぶハブの選び方があります。
そして、もう一つの選び方がイーサーネット規格での選び方です。イーサーネットは、オフィスや家庭で使われている有線LANで使われている規格で選ぶ選び方があります。そんな中でもポート数は、最重要ポイントです。
ポート数
ハブの選び方で、ポート数は最重要項目です。ルーターからハブに接続するときのルーターのポートは1個で大丈夫ですが、ハブから複数のパソコンに接続するには、パソコン1台に1個のポートが必要です。
そこで確認することは、ハブのポート数と接続するパソコンの台数です。これに見合った数のポートがあるハブを選ぶ選び方です。大概は、8ポートのハブで足りる様です。
因みにハブのポート数は、5ポート・8ポート・12ポートと16ポートが多くあります。この中から、オフィスなどのネットワーク環境に合わせたハブを選ぶ選び方があります。
ギガ対応
ハブの選び方で、ギガ対応のハブの選び方あります。イーサー規格の環境では、尚更にギガ対応しているハブを選ぶ選び方が必要です。この頃のパソコンやテレビ・ゲーム機などは、大概のものがギガ対応しています。
そんな風で、イーサーネット規格でギガ対応していないハブでは、通信速度が大幅に遅くなり、ギガ対応している機器類との接続も遅く感じストレスが溜まってしまします。
ギガ対応しているハブの選び方は、Giga(ギガ)・ギガビット・1000Base-Tなどの記載がありますから、良く内容を確認してハブを選ぶことをおすすめします。
素材とファンもチェック
ハブの選び方で、素材とファンもチェックした選び方があります。この選び方は、ある意味余裕があった時などにおすすめの選び方ですが、衝撃や耐熱などのことを考えると選び方のポイントとしてチェックしたいです。
ハブの素材は、金属製とプラスチック製があります。金属製のハブは、放熱性が良くて安定性もあります。しかし、値段は少々高めです。プラスチック製のハブは、軽量で置き場所を選ばず、安価というお得感があります。
そしてハブのファンです。ファン有りは、放熱性は高いのですが消費電力が大きくて、ファンの音がします。逆にファンなしは、消費電力は抑えられますが、熱がこもりやすくて置き場所を選びます。こんなハブの選び方もあります。
ハブの選び方を、ポート数・ギガ対応やハブ本体の形態や形状などがポイントとして紹介してきました。その様にネットワーク環境の中の、中心的役割を果たすハブの選び方には、トータルな考え方があります。
ルーターとハブの違い・役割を覚えておこう!
ルーターとハブの違いを紹介しました。パソコンでインターネットに接続する役割を持つルーターやネットワーク環境を広げる役割のハブという様に、はっきりした違いがルーターとハブにはあります。
快適なインターネット環境や快適な社内LAN環境には、ルーターとハブは、絶対に欠かすことのできない通信機器です。そんなルーターとハブの違い・役割を覚えておきましょう。