顎に手を当てる意味は?特徴や心理を紹介!
みなさんはよく顎に手を当てる方を見たことがあるでしょう。もしかすると自分では気付いていないだけで、あなた自身が無意識に顎に手を当てる方である可能性もあります。ここではそんな「顎に手を当てる」ときの心理を男性、女性別にご説明いたします。
顎に手を当てる人の特徴
顎に手を当てる人の心理を理解するために、まずは顎に手を当てる人の大きな特徴を理解しておきましょう。顎はボクシングでも集中的に狙うほどの急所であるということを念頭に置いておくと、顎に手を当てる人たちの心理はより理解しやすくなります。
自分のことが大好き
なぜ顎に手を当てることが自分を好きなことと結びつくのか、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。これは、顎が人間にとっての急所であるためです。
その急所を惜しげもなく強調するようなポーズを取れる人は、そのくらい自分に自信を持っているという意味を表しています。
女性の場合は人差し指を顎に当てるポーズの方がこれに当てはまります。かわいこぶっている、などと言われることが多くなるポーズの1つです。
実際にこのポーズをする女性は自分がどうすればかわいく見えるかを熟知していて、周りからよく見られるポーズを取る「人に好かれる自分が大好き」な人がとても多いです。
自分にも他人にも厳しい
顎に手を当てるポーズはひとつではありません。顎から頬や唇にかけて手を当てる人に当てはまるのが「自分にも他人にも厳しい」という心理です。このポーズをするときに斜めを向いているのならなおさらです。
急所を守りながら相手から視線を外すことで、自分や他人をゆっくりと客観的に見ているのです。その結果として、自分にも他人にも厳しいという特徴が生まれてしまいます。
気が強い
顎に手を当てる人は気が強いのも特徴です。これは頬や唇には触れずに顎に手を当てる人に多い心理です。
小首をかしげるなどの動作を伴っていれば、なお気が強い傾向があります。これは自分の急所を隠しながら、いかに相手を支配下に置くか、論破するかを考えているためです。
見栄っ張り
顎に手を当てる人には見栄っ張りな特徴もあります。これは気が強いからこそという意味も含んでいますが、要するに気が強く上に立っていないと自分のプライドが許さないため、できないことでもできると言ってしまうなどの行動に走ってしまうのです。
余計なことは喋らない
顎に手を当てるというとロダンの考える人を連想する方も多いでしょう。「考える人」は実は考えているのではなく拳をくわえて悔しがっているのだ、というのは豆知識ですが、実際に「顎に手を当てる」というポーズはロダンの「悔しがる人」同様に口の動きを封じるポーズです。
ロダンが「口を手で塞ぐ」ことで悔しさを表現したのと同じように、顎に手を当てるというポーズは「何も語らない」という心理をこれ以上なく示しているのも特徴なのです。
顎に手を当てる男性の心理
顎に手を当てる行動が示す心理は、男性と女性とで少し異なってきます。そこでまずは男性が顎に手を当てる場合の意味について、場合に分けてご説明いたします。身近によく顎に手を当てる人がいれば、その人のことを考えながら読んでみてください。
顎を上げている場合の心理
顎に手を当てる動作自体は男性がひげを触る行動が発展したものと考えられています。顎はひげで守られるほどの急所なのです。
その急所である顎を上げながら顎に顎に手を当てるということは、「この相手には急所をさらしてアピールしたところで問題ない」と考えていることが多いです。
つまり顎を上げながら顎に手を当てる動作を取られた場合、見下されていると考えてよいでしょう。目線自体も身長などに関わらず自然と上から目線になるので、とてもわかりやすいのではないでしょうか。
顎を引いている場合の心理
男性が顎を引いている場合、顎に手を当てることで急所を隠しながら虎視眈々と獲物を狙っていることになります。ただし、視線も下を向いているときには余計なことを口にして思考の邪魔をされないように黙っていることが多いです。
このとき顎に手を当てる男性の頭の中では何かの考えや誰かへの思いなどが渦巻いていると考えてよいでしょう。
会話中に顎に手を当てる場合の心理
会話中、特に顎を引きながら顎に手を当てる男性は、まさに狩猟の最中だと考えてよいでしょう。このとき男性の中では、いつ相手に反論してやろうかと、反論を練り機会を窺っているのです。
会話中に視線を逸らさず、男性が顎に手を当てる行動を取ったのであれば、何か言い返したいことがあるという心理の表れですので要注意です。
顎に手を当てる女性の心理
男性のようにひげがあるわけではない女性が顎に手を当てるのは、気のある男性への「ミラーリング」という親近感の意味を持つこともあります。
しかし周囲の男性に感化されて、クセになってしまっている場合もあります。次は男性よりも少し複雑な女性が顎に手を当てるときの心理をご説明いたします。
会話中に顎に手を当てる場合の心理
会話の相手が好意を寄せる人であった場合、顎に手を当てるという動作はその人の真似をすることで親近感をわかせる「ミラーリング効果」を期待している場合があります。これは無意識のことも多いですし、モテテクとしてわざと行っている場合もあります。
会話の相手が恋愛対象ではない場合には、周囲の男性に感化されたと考えるのが妥当でしょう。この場合は男性同様に次の発言や行動を考えていることが多いです。
ただ男性と異なる点は、女性は男性のように論破などの攻撃的な心理で相手の隙をうかがっているのではなく、周りとの協調性を考えているという点です。周囲から嫌われないように、浮かないようにと考えているのです。
顎に手を当てる人の印象
一見知的にも感じる顎に手を当てるという動作ですが、実際に顎に手を当てる行動を取っている人への印象はどうなのでしょうか。これは「どう顎に手を当てるか」によってかなり異なってきます。ポーズ別に見ていきましょう。
顎に手を当てるポーズの種類
顎に手を当てるポーズには、男性がよくするような人差し指と親指で顎をつまむものや、頬杖のように手を顎へ当てるものが多いです。
また女性がよくするような頬から顎へ手を当てるものや、指先で顎と唇の両方を押さえるものまで多岐へ渡ります。ここでは1番多いポーズ2つについて、それぞれの印象を見ていきましょう。
親指と人差し指で顎を包む
やはり顎に手を当てる動作がひげを触る動作から発達したとあって、顎に手を当てるポーズで最も多いのはあたかもひげの感触を確かめるような「親指と人差し指で顎を包む」ポーズです。
実は考え事をするときにこのポーズで顎に手を当てるクセのある人は約8%だといわれています。これは腕を組む、頬杖をつく、首をかしげるに次いで、4番目となる数字です。
ロダンの考える人が銅像であり冷たい印象を与える点と、考え事をするときに顎に手を当てる人が実際にはかなり少数派であるという点が「顎に手を当てる人は知的」という印象を与えていると考えられています。
また少女漫画や女性漫画では「仕事のできる上司」との恋愛ものにおいて上司が顎に手を当てるシーンが多く描かれています。このことも、顎に手を当てる人に知的な印象を持つ一因といわれています。
親指だけ立てて顎に当てる
拳を握ったところから親指を立てる、いわゆるグッジョブのポーズを想像してください。その親指に顎を乗せている方を見たことはないでしょうか。
このポーズは、頬杖をついたときの「ついで」として行われる場合には知的に見えますが、ただ顎に親指を当てただけだと傲慢不遜に見えてしまいます。
これは、頬杖のついでのようなポーズであれば顔が視線ごと下を向いて真剣に考えている様子が伝わるのに対し、肘が宙に浮いていると必然的に顔も上を向き、三白眼のような上目遣いになり、空想の世界に没頭しているように見えるためです。
同じ「親指だけを立てて顎に当てる」というポーズでも、姿勢が異なれば真逆の印象を与えてしまいます。
またこのポーズは女性がすると生意気に感じられ、男性でも新入社員などの立場の弱い人が行うと扱いづらいとの印象を与えてしまいます。こちらは「仕事を覚えてから考えて行動してほしい」という上司側の心理の表れです。
顎に手を当てる人の心理を把握して上手に付き合おう!
考えるときに顎に手を当てる人は少数派でも、会話中に顎に手を当てる人はたくさんいます。またポーズによってたくさんの意味が含まれていきます。
その人個人から受ける印象から「なぜ顎に手を当てるのか」を類推して、その人の心理を読み取る力を付けていきましょう。きっと円滑なコミュニケーションが取れるようになるはずです。