お悔やみに文例はある?伝え方のポイントもご紹介!
身近な方に不幸があったとき、必ず伝えなければならないお悔やみの言葉。一体どんな言葉をかけたらいいのか?どんなタイミングでどのように伝えれば良いのか?いろいろと迷う方も多いのではないでしょうか?
人の死というのは、避けられないことであり、誰もがいつかは体験することではありますが、日本では、まだまだ「死」を忌み嫌う風習があり、死に直面したときに使う言葉は大変センシティブで注意深く選ばなければなりません。
お悔やみの言葉には、相手の方の気持ちに配慮した言葉を選ぶというマナーがあり、伝え方にもいくつかのパターンがあります。今回は、言葉で直接伝えるだけでなく、手紙でお悔やみを伝える場合のポイントや文例なども含めて、詳しくご紹介致します。
お悔やみの言葉とは
近しい人が亡くなられたり、取引先の方のご家族など、少し自分とは距離がある方にご不幸があったり、どなたかが亡くなられたときに必ず必要となるのがお悔やみの言葉です。
家族や親類を亡くして、悲嘆にくれている方にかけるお悔やみの言葉は、伝え方を間違えると大変失礼なことになりますし、相手の方を傷付けることにもなりかねません。
マナーやお悔やみを伝えるタイミング、そしてお悔やみの言葉も、宗教によっては、ふさわしくない表現があるため、そういったことにも配慮しながら、慎重に伝えなければなりません。
訃報を受けて葬儀・通夜に遺族へ伝える言葉
そもそもお悔やみの言葉とは、訃報を受けてから、葬儀や通夜に参列して、遺族となられた方へ伝える言葉のことです。
ご遺族となられた方は、まだ悲しみのどん底にいる状況です。かける言葉を一つ間違えると、非常に心象が悪くなりますので、伝える側には、細心の注意が必要です。
お悔やみの伝え方一つで、相手の方にとっては救いにもなりますので、思いやりを持った温かい言葉をかけるというのが、最低限のマナーです。
お悔やみの言葉の伝え方マナー
それでは、お悔やみを伝える際の文例や手紙の書き方などをお話する前に、まずは、お悔やみを直接伝える場合には、どんなマナーがあるのか、見ていきましょう。
お悔やみを伝える際のマナーのポイントさえ分かれば、遺族の方に対して失礼に当たることもありません。また、故人への敬意を表するためにも、きちんとポイントを覚えて実践してください。
身だしなみを整える
お悔やみを伝える際のマナーとして、一番気をつけていただきたいのが、身だしなみを整えるということです。お悔やみを伝える場というのは、葬儀か通夜という神聖な場となります。
髪の毛がボサボサだったり、ヒゲをそっていなかったり、鼻毛が出ていたりしたのでは、大変不衛生で相手の方にも、故人に対しても失礼です。まずは、身なりを清潔にして、服装を正して出席するのがマナーです。
お悔やみを伝える席では、葬儀の場合は喪服、通夜の場合もできれば喪服か黒を基調とした服装をするのが最低限のマナーです。また、女性は、金などの貴金属を身につけないというのも気をつけるべきポイントです。
お悔やみを伝える際の服装は、女性の場合は、ストッキングも黒にするようにした方がベター。もし、真珠のネックレスをつける場合は、必ず一連のものにしてください。二連のものだと悪いことが重なるという意味になり、大変失礼です。
喪服を持っていない場合は、できるだけグレーや黒を基調とした服装を身につけます。男性は、ネクタイも黒で、シャツは白にしてください。また、靴下も黒を履くのがマナーです。
タイミングに注意する
お悔やみの伝え方のマナーとして、もう一つ気をつけていただきたいのが、お悔やみを伝えるタイミングです。例えば、訃報を受けてすぐというのは、先方も葬儀や通夜の準備で忙しくされている状況です。
また、お祝いごとではなく、残念なことなのに、さっさとお悔やみを伝えると、さも相手の死を待ち構えていたような印象を受けるので、非常にマナーが悪いこととされています。
お悔やみを伝えるタイミングは、相手の方が落ち着かれている状況で、通夜の場合は、他の弔問者の対応が終わってからにしてください。また、故人を亡くされたことへの失意で話ができる状況ではないかもしれません。
その際は、喪主をされている遺族の方に手短にお悔やみをお伝えするというのもポイントです。伝え方としては、弔問の際なら、玄関先でまずはお悔やみの言葉を述べて、それから家に上がるようにしてください。
持ち物に注意する
お悔やみの伝え方とマナーのポイントですが、最後に気をつけていただきたいのが、通夜や葬儀の際に持参する持ち物についてです。
お悔やみを伝えるタイミングは、葬儀か通夜になりますが、通夜の場合は、まだ香典を持参するのは焦燥です。故人への供物も、本来であれば葬儀の日に差し上げるのがふさわしいので、できるだけ控えてください。
供物は日持ちがするようなお菓子や故人の好物のほか、供花などが良いでしょう。遺族の方にご迷惑にならないように配慮するのがポイントです。お渡しするタイミングを間違えないようにしてください。
お悔やみの言葉を直接伝えられない時は
お悔やみの言葉の伝え方は、本来であれば、直接、通夜や葬儀に参列して、遺族にお伝えするのがマナーです。また、故人との関係によっては、葬儀と通夜の両方に出席するのが礼儀とされています。
しかしながら、遠方過ぎて通夜に間に合わなかったり、仕事の都合などで葬儀に参列できなかったりすることは、誰にでもあることです。
こういったときには、どんな風にお悔やみを伝えたらいいのか?その伝え方のポイントと、マナーについてご紹介致します。
メールや手紙で伝える
直接お悔やみを伝えられない場合に、一番良い方法としておすすめなのが手紙やメールでお悔やみを伝えるという方法です。
葬儀に間に合うように送るのであれば、手紙ではなく、弔電を送るという方法もあります。また、手紙なら、故人の祭壇に後で供えてもらうということもできますので、そういった意味でも手紙は、良い伝え方と言えます。
香典を送る
手紙以外の伝え方としては、香典を送るという方法があります。遠方で伺えないという場合には、香典は、郵便局から現金書留で送ることが可能です。
香典を送る際のポイントとしては、現金書留の封筒に入れる前に、香典を不祝儀袋に入れてください。また、可能であれば、手紙にお悔やみの言葉を認めて同封するとなお良いでしょう。
葬儀には多額の費用がかかりますので、香典を送ると遺族の方の助けにもなります。また、親族の場合は、誰が香典を包んだか包んでないかなどで後々もめごとになるケースもあるようですので、十分ご注意ください。
供花を用意する
お悔やみの言葉を直接伝えられない場合は、供花を送るという伝え方もあります。供花は、どこのお花屋さんでも対応してくれますので、葬儀場から遠い場合でも、インターネットなどを利用して全国配送しているお店でオーダーすると良いでしょう。
故人が好きだった花がある場合には、故人の好きだった花を供花として送るというのも一案です。しかしながら、例えば好きな花がバラだったとしたら、真っ赤なバラを送るのはやめましょう。白や淡いグリーンがかった白に近いバラにしてください。
葬儀用のお花は、菊、ユリ、白バラ、カスミソウなどが基本で、色合いも淡いものと白を中心にしたものがほとんどです。また、大人しめのブルーの小花や、小さい黄色い花などを少しあしらったものなどが主流です。
供花を選ぶ際のポイントは、本来は香典として包む額ぐらいのお花を送るというのが目安です。また、お花の種類や色、葬儀や通夜にふさわしい色で事前に作られている花束がありますので、そういった供花ならマナーの点でも心配ありません。
お悔やみの文のポイント
続いては、お悔やみの手紙やメールを送る際、あるいは弔電などを打つ際に気をつけるべきポイントをご紹介していきます。
お悔やみの手紙を綴る際には、使ってはいけない言葉や、手紙で使う言葉の言い回しに決まったルールがあります。このポイントを押さえて書かないと、マナーを知らない失礼な人という印象になってしまいますので、ご注意ください。
忌み言葉に注意する
お悔やみの手紙を認める際のポイントとして、最初に気をつけていただきたいのが「忌み言葉」を使わないということです。不幸なことが重なるというのは、決して良いことではありません。
お悔やみの手紙では、「重ね重ね」 「たびたび」 「いよいよ」「ますます」など、重複する表現を使用してはいけません。また、「再三」など繰り返しを連想させる言葉もご法度です。
敬称の使い方に注意する
故人の死を直接連想させるような「死」「死亡」「生」「生存」などの直接的な表現を手紙で使うのもマナー違反です。「ご逝去」「ご存命」といった言葉に言い換えて手紙を書くように注意しましょう。
手紙やメールを書く際には、故人に対する敬称の使い方にも注意してください。「○○さまには、生前大変おせわになり」といった形で、故人への敬意を表すことを忘れずに。
相手の宗教に注意する
お悔やみを手紙やメールで伝える際に、気をつけたいポイントとしては、他にも、相手の宗教に注意するというポイントがあります。例えば、キリスト教の概念では、死後はすべてのキリスト教徒の方が天国へ召されるという考え方です。
よくあるお悔やみの文例の一つである「故人のご冥福をお祈りします」という言葉は、キリスト教の方にとっては、当然のことなので、ふさわしい言葉とは言えません。
同じく、仏教の宗派である浄土真宗の方も、信者はすべて極楽浄土へ導かれるという概念を持っていますので、「故人のご冥福をお祈りします」という文面は不適切です。ご注意ください。
お悔やみの言葉は簡潔にする
お悔やみの言葉を手紙やメールでの伝え方のポイントとして、気をつけていただきたいのが、できるだけ簡潔に書くということです。
遺族の方は、悲しみに暮れる暇もなく、通夜・葬儀の準備や弔問客の対応などに追われて、憔悴し切っているということもしばしば。あまり長文の手紙やメールを送りつけることは、相手に対する配慮がない行為となります。
お悔やみの言葉は、後ほどご紹介する文例を参考に、できるだけ手短に、簡潔にわかりやすく書くようにするのがポイントです。
死因など詳しく聞かない
お悔やみを手紙やメールで伝える際の最後の注意点として、絶対にやってはいけないことを挙げておきましょう。お悔やみの手紙では、故人の死因などを根掘り葉掘り聞くような内容は絶対に避けてください。
人が亡くなる時というのは、天寿をまっとうして大往生という形ばかりではありません。不慮の事故や病気など、様々な不幸な体験ののちに亡くなられたという場合も多いのです。
遺族の方に、死因などを聞き出そうとするのは、マナー違反というより常識がない人だと思われます。絶対にしないようにしてください。
お悔やみの言葉基本文例
お悔やみを伝えるタイミングや、手紙やメールを綴る際のマナーとポイントをご紹介してきました。伝え方は、直接会ってお悔やみを伝えるのがベストですが、できないときには、手紙や弔電、供花を送るという方法もありました。
ここからは、実際にお悔やみを伝える際、あるいは、手紙やメールで書く際にも使えるお悔やみの基本文例をご紹介していきます。伝えるタイミングも考えて、遺族の方に失礼のないようにお悔やみを伝えられるようになりましょう。
文例①お悔やみ申し上げます
お悔やみの文例ですが、まず、一番オーソドックスな書き方としては「お悔やみ申し上げます」という言葉があります。
まず、手紙やメールの場合は、直接伺うべきところを伺うことができないということを一言断るのがマナーです。
「略儀ながらメールにてお悔やみ申し上げます。」といった書き方だと、簡潔ですが、一言伺えない非礼についても弁明しているので良いでしょう。
文例②ご愁傷様です
手紙やメールでお悔やみを書く場合の文例として、もう一つよく使われるのが「ご愁傷様です」という表現。
「愁傷」という言葉には「心の傷を悲しく思う」意味があり、相手に対して気の毒に思う気持ちを表しています。語頭に「御(ご)」そして語尾に「様」と2つの敬語をつけることで、最上位の敬意を表しており、大変丁寧な言葉です。
ご愁傷様ですという伝え方は、宗教や場面を選ばずどんなシーンでも使える言葉ですので、ぜひ、覚えておきましょう。
文例③ご冥福をお祈りします
続いてのお悔やみの手紙やメールに使える文例は、「ご冥福をお祈りします」という表現です。こちらは、遺族の方ではなく、亡くなられた故人に対してかけるお悔やみの言葉です。
「冥福」という言葉には「冥土」(あの世、死後の世界)での「幸福」を祈るという意味が込められています。したがって、遺族ではなく、文頭に「故人の心よりご冥福をお祈り申し上げます。」と書くのが正しい書き方です。
先ほどマナーの項目で少し降れましたが、冥福を祈るという言葉には「無事にあの世に行けますように」という意味が込められていますので、キリスト教や浄土真宗の方に対しては使わないようにしましょう。
文例④哀悼の意を表します
キリスト教や浄土真宗の方にとっては「ご冥福を祈ります」という言葉は、異質に聞こえます。また、浄土真宗の方にとっては、生前の故人の信心が足りなかったと言う風にもとられ、大変失礼な伝え方となりますので、要注意。
では、キリスト教や浄土真宗の信者の方にも、失礼に当たらないふさわしいお悔やみの言葉には、どんな言葉があるのでしょうか?
そういった方へのお悔やみの文例としては「哀悼の意を表します」といった表現を使うと、相手の方や遺族にも不快感を与えずに済みますので、参考にしてみてください。
状況別お悔やみの言葉文例
お悔やみを述べるタイミングや、お悔やみの手紙やメールを送る際の注意点を見てきました。ご紹介したポイントを押さえておくのは最低限のマナーです。
では、ここからは、実際にどのような状況ならどんなお悔やみをお伝えすればいいのか?シーン別にどんなお悔やみの言葉を使うか、伝え方のポイントも含めて文例をご紹介していきます。
訃報の連絡を受けた時の文例
まずは、遺族の方から訃報の連絡を受けた時の文例です。訃報を受けた時は、遺族の方もまだ辛い気持ちの中で無理を押して連絡してくださっている場合がほとんどです。
「大変お辛い中、お知らせいただきありがとうございます。突然のことで、何と申し上げて良いか分かりませんが、ご訃報に接し、心より哀悼の意を表します。」といった文例を使いましょう。
遺族の方が悲しみに暮れながらも、急いで知らせてくれたという状況に配慮して、相手の労をねぎらう言葉を必ず一言加えてください。
お別れに伺いたい時の文例
遺族の方への労いと感謝の気持ちを伝えることが、相手に対するマナーであり配慮です。また、この後、通夜や葬儀などに伺うことができるかなどを確認するというのも必要なことですので、その点も踏まえて以下のような文例を使ってみてください。
「お電話いただきありがとうございます。故人にお会いしてお礼申し上げたいと存じますが、これからご自宅にお伺いしてもよろしいでしょうか?」のように使います。
手紙やメールで返信不要とするのもご遺族の方への配慮になりますので、葬儀の日程については、新聞などで翌日確認するというのも一案です。通夜については、その場でお聞きする方が良いので、メール上で聞いても良いでしょう。
受付をするときの文例
あるいは「お知らせいただきありがとうございます。故人に一目お会いしたいのですが、今後の日程などはお決まりでしょうか」といった文例を使ってください。
葬儀の受付では、香典をお渡しして記帳します。その際のお悔やみの言葉の文例としては「この度はご愁傷様でした」と伝えましょう。声は控えめにし、手短に伝えるようにするのがポイントです。
香典の他に、供花などをお渡しする場合も、同様のお悔やみを手短に述べてください。受付は混みますので、後の方の邪魔にならないように気をつけましょう。
会場内で親族に挨拶をするときの文例
葬儀や通夜の会場で遺族の方にご挨拶する場合のお悔やみはどうでしょうか?この場面では「このたびは突然のことで、言葉もありません。心よりお悔やみ申し上げます」といった表現がふさわしいでしょう。
また、遺族の方の気持ちを労う表現として「「このたびはご愁傷様でした。ご遺族の皆様の心中お察し致します。」といった文例もこの場面にふさわしいお悔やみの言葉です。
キリスト教の時の文例
伝え方のポイントは、他の参列者も遺族への挨拶をしたいと思っていますので、できるだけ手短に、また葬儀等の進行の妨げにならないことを念頭においてください。
亡くなられた故人がキリスト教徒の場合は、「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」といった表現がふさわしいでしょう。
キリスト教では、亡くなった方は、すべて神の元に召され天国で幸せな死後の世界に生きるという概念があります。安らかに眠るという言葉が、もっとも宗教観にふさわしい表現となりますので、覚えておいてください。
法要や慰霊祭の弔電の文例
キリスト教の概念では、亡くなった人は神の元に召されるという考え方ですので、故人がゆっくりと休めることを祈る言葉が適切です。
法要や慰霊祭の場合は、既に亡くなられてから少し時間が経過しています。そのことを念頭に置いて「一周忌のご法要と伺い、悲しみを新たにしております。」といった言葉を使いましょう。
この他にも一周忌などの法要に際するお悔やみの文例の一例を挙げると、「〇〇様の〇周忌と伺い、ご生前の頃の素敵な笑顔を思い出します。改めてご冥福をお祈りいたします。」といった伝え方でも大丈夫です。
お悔やみの言葉をメールで送る際の文例
遺族を失った方への配慮、気遣いを表す表現で、手紙やメールを綴れば、十分に故人への思いを伝えることができます。
葬儀や通夜で使うお悔やみにもふさわしい言葉を使えば、マナーもばっちりですので、相手の心の傷を労う言葉を慎重に選んで書きましょう。
文例①ビジネスの相手に送る時
亡くなられた故人と自分との関係や、身内を亡くされた方との間柄、親しさにもよって、かけるべきお悔やみの言葉も変わってきます。
ビジネスの場合は「この度は、○○様のご逝去の報に接し、大変驚いております。ご家族の皆様のご傷心を拝察いたし、心よりお悔やみ申し上げます。」と書きましょう。
取引先の方のお母様が亡くなられた場合は「ご母堂」と書きます。どうしても表現が分からない場合は、「故人の」という風に書けば、まず間違いはありません。
取引先の身内の方が亡くなられた場合などはどうでしょうか?その場合は、「この度はお身内にご不幸があったと伺い、心からお悔やみ申し上げます。」という一言をまずは伝えてください。
また、直接葬儀や通夜に参列できないことに対するお詫びとして「直接お目にかかりお悔やみを申し上げたいところではございますが、メールにて失礼いたします。謹んでご冥福をお祈りいたします。」といった文面もふさわしいでしょう。
メールの締めくくりには、ご遺族となられた取引先の方ご本人に対する労いの言葉をそえてください。また、「ご返信不要です」という一言も忘れずに付け加えておけば、さらに良いでしょう。
文例②友人知人に送る時
友人など親しい間柄の場合は、どうでしょうか?「お母様のご逝去を知り、大変驚いています。本来なら直接お悔やみに伺いたいところですが、このような形になり申し訳ありません。」のようにまずはお悔やみを述べてください。
文末には、遺族となった友人本人を労う言葉や心配する言葉が適切です。「どうか無理をせず、自分のことも考えて労ってください。私にできることがあればいつでも連絡してください。」と締めくくりましょう。
友人のお母様が逝去されたときには、こんな例文も良いでしょう。「お母様のご逝去の報に接し、悲しい思いでいっぱいです。安らかにご永眠されますよう、お祈りしております。」と伝えてみてください。
また、親しい友人だからこその気遣いとして、文末に「なお返信は不要です」の一言を付け加えるとなお良いでしょう。LINEなどSNSでメッセージを送る場合の文面も同様です。
お悔やみの言葉をメールで送る時の注意点
直接お悔やみを伝えるのが、本来のマナーではありますが、状況によっては葬儀や通夜に駆けつけることができない場合もあります。
大切なのは、故人を傷む気持ちと、ご遺族を労うという気持ちを文章に認めるということです。しっかりと思いを込めて書けば、自然と思いやりのある文章になるのではないでしょうか?
どうしても参列できない時には、手紙やメールでお悔やみを伝えるのが一番よい伝え方です。ポイントと注意点を以下にまとめます。
件名を書き簡潔に書く
手紙やメールの良い点は、遺族の方が落ち着かれたタイミングで、都合の良いときに読んでいただけるということです。
件名はできるだけ簡潔にし、内容も端的にまとめるのがマナーです。また、遺族の方の負担を減らすために、「返信は不要です」という一言をそえるとなお良いでしょう。
件名の一例ですが「お悔やみ」としても良いですし「ご逝去のご連絡を受けて」などのようにわかりやすいタイトルが良いでしょう。
時候の挨拶などはいらない
お悔やみの手紙やメールには、時候の挨拶などはいりません。メールや手紙の内容が長いと、遺族の方が読むのも負担になります。
普通のメールでは、拝啓・敬具も含めた時候の挨拶を入れるのがマナーとなっていますが、お悔やみの場合は、例外です。時候の挨拶は一切いりませんので、割愛してください。
件名同様、メールや手紙の内容も簡潔にまとめ、上記で紹介した例文等を使って、シンプルに書くのがベストです。
丁寧な言葉で送る
会場が遠すぎて出席できない場合は「ご法事に伺うことができませんが、在りし日の故人のお人柄やお姿を偲び、遠方より手を合わせたいと存じます。ご遺族の皆様もどうぞご自愛くださいませ。」といった一言も加えるとさらに良いでしょう。
お悔やみの言葉には、すべて敬語を使用するということが最低限のマナーです。手紙やメールを書いた後は、送る前に、きちんと忌み言葉や誤字などがないか確認の上、送信するように心がけてください。
手紙でも、遺族の気持ちに配慮して丁寧な言葉使いを使うこと、そして、故人に対する敬意を忘れずに!
お悔やみの言葉の文例を参考に「思いやりある」お悔やみの言葉を贈ろう
お悔やみの手紙やメールの書き方、そして文例などをご紹介致しました。葬儀や通夜は突然のことで、なかなか参列できない場合もあります。そういったときには、ご遺族の方々や故人への思いを込めた、手紙やメールを送るというのがベストです。
お悔やみの言葉は、宗教や故人との間柄によっても、多少異なります。故人やご遺族に対して非礼に当たらない適切な表現を選ぶことと、状況にあった伝え方をすることが一番大切です。
今回ご紹介したお悔やみの言葉の文例を参考に「思いやりある」お悔やみの言葉を贈れる人になりましょう。