アメックスのセキュリティコードとは
オンラインショッピングを利用した際にクレジットカード決済をする場合、カード番号と有効期限のほかにセキュリティコートの入力を求められます。オンラインショッピングを何度もしている人にはおなじみの番号ですが、初めての人はご存知ないでしょう。そのセキュリティコードのうち、アメックスのものについてこの記事で解説します。
セキュリティコードは暗証番号とは違う
クレジットカードを利用する場合、最初に暗証番号を設定します。この暗証番号がカード決済時に必要な場合がありますが、暗証番号とセキュリティコートは違うものです。暗証番号は自分で自由に設定できますが、セキュリティコートはあらかじめ決められていて、カードに記載されています。それぞれ用途も異なっています。
セキュリティコードの桁数は4つ
普通のクレジットカードのセキュリティコードの桁数は3桁です。オンラインショッピングをしたことがある人は入力経験がおありでしょう。しかし、アメックスの場合は、事情が違います。セキュリティコートの桁数が4桁なのです。他とは桁数が違うので、戸惑うこともあるでしょうが、いったん慣れれば問題はないでしょう。
カード番号の桁数も違う
アメックスだけセキュリティコードの桁数が違いますが、違うのはセキュリティコードだけではありません。カード番号の桁数も変わっています。通常のクレジットカードのカード番号の桁数は16桁です。ところが、アメックスの場合だけ15桁となっています。実際にオンラインショッピングで利用する場合は、この違いに留意する必要があります。
本人確認を行う手段
クレジットカードを利用していて、一番怖いのは不正利用です。カード番号や名義人情報が漏れた場合は、その可能性が高くなりますが、それを防ぐのがセキュリティコードです。
オンラインショッピングではセキュリティコートの入力を求め、本人確認をし、不正利用を防いでいます。セキュリティコードはカードに記載されているので、カードを持っている本人しかわかりません。したがって、本人確認の手段として非常に有効なのです。
アメックスの「不正プロテクション」
クレジットカードが嫌いという人の中には、クレジットカードの安全性に疑問を持っている人がいます。現金払いのほうが安心だということでしょうが、最近のクレジットカードは、セキュリティ対策がしっかりしています。そのため、不正利用の恐れは低くなっています。そんな中で、アメックスではどのようなセキュリティ対策を施しているのかを解説します。
24時間365日体制でモニタリング
アメックスでは、カードの不正利用がないかどうかを24時間365日モニタリングしています。これをアメックスの「不正プロテクション」と言い、不正利用からカード保持者を守っています。したがって、アメックス所持者は安心して買い物ができます。実店舗でもオンラインショッピングでも不正利用はスグに検知されます。
モニタリングのチェック項目
アメックスの「不正プロテクション」でチェックされる項目は次のようなものです。換金性の高い商品(貴金属や金券など)の購入、利用限度額上限に近い買い物、過去の購入履歴と比べて不自然に思われる買い物、同じく過去の購入履歴と比べておかしな場所での買い物、性別や年齢などから見て合致しない商品やサービスの購入などです。
これらのチェック項目を見ればおわかりのように、アメックスの利用で少しでも通常と違った不自然なものがあれば、スグに「不正プロテクション」が反応します。したがって、不正利用が見逃される可能性はほとんどありません。
不正利用が確認された場合の処置
アメックスの「不正プロテクション」が反応し、不正利用の恐れありとなった場合、アメックスではどのような処置を取るのか解説しましょう。まず、カード保持者に確認の電話が行きます。「不正プロテクションが反応した買い物があるが、そのような買い物をしたかどうか」と尋ねる電話です。実際に利用したのなら、「はい」と答えればいいです。
もし実際に不正利用があったとなると、アメックスではスグに該当のカードの利用停止措置を取ります。これでそのカードによる不正利用はそれ以上行えなくなります。そして、新カードを発行し、安全に使えるようにしてくれます。
ここで気になるのが不正利用された商品の代金はどうなるのかです。心配はありません。不正利用された商品の代金は、全額アメックスが補償してくれます。カード保持者に落ち度があった場合は別ですが、そうでない場合はすべて補償されます。
アメックスのセキュリティコードの位置と桁数
アメックス以外のクレジットカードのセキュリティコードの位置と桁数はみな同じです。まず、位置はカードの裏側、署名欄の右上あたりに記載されています。桁数は3桁です。ところが、アメックスの場合は、このセキュリティコードの位置と桁数が違います。初めてアメックスを使う人は、その点に注意しましょう。
アメックスの位置・桁数
アメックスの場合、セキュリティコードの位置は、カード表面のカード番号の右上に記載されています。ほかのクレジットカードのセキュリティコードとは全く違う位置です。次に、桁数は4桁です。アメックスのセキュリティコードはやや見にくい場合もありますが、しっかり見ればわかります。この番号をオンラインショッピング利用時に入力します。
国際ブランドカードの位置・桁数
VISAやJCB、マスターカード、ダイナースクラブカードなどの国際ブランドのセキュリティコードの位置は、カードの裏面の署名欄の右側です。これらのクレジットカードを使っている人には、おなじみの位置です。ところが、実際にその位置を見ると、もっと多くの桁数が表示されています。しかし、その全部ではなく、右端3桁がセキュリティコードです。
アメックスのセキュリティコードが無い場合
最近発行されたクレジットカードで、セキュリティコードの記載がないものはありません。カードに何らかの欠陥がある場合は別ですが、普通はセキュリティコードなしのカードはあり得ません。ところが、20年以上前に発行されたものだと、セキュリティコードの記載がないものがあります。その場合は、カード会社に電話して、確認をする必要があります。
セキュリティコードとCVC・CVVの違い
海外のネットショッピングを利用したことがある人は経験があるでしょうが、クレジットカード決済をする時にcvcやcvv番号の入力を求められます。最初にcvcやcvv番号と聞かれた時は大変戸惑ったでしょうが、これはセキュリティコードと同じものです。したがって、cvcやcvv番号の入力を求められたら、セキュリティコートを入力すればいいのです。
CVCとCVVはどう違う?
海外では、セキュリティコードをcvcと呼んだり、cvvと言ったりしますが、その違いがどこにあるのか説明しましょう。まず、cvcはマスターカードのセキュリティコードです。一方、cvvはVISAカードのセキュリティコードです。したがって、国際ブランドによって、cvcと言ったりcvvと言ったりますが、ともにセキュリティコードのことです。
アメックスの場合は、cvcやcvvという言い方はせずに、cidと呼ぶ場合もありますが、やはり意味は同じです。もしcidの入力を求められたら、セキュリティコードの位置を確認し、入力すればいいのです。
CVCとCVC2の違いは?
少し紛らわしいですが、cvcに対してcvc2、cvvに対してcvv2というものがあります。それぞれの後ろに2が付くとどう違うかですが、cvcやcvvといった場合、セキュリティのシステムを指します。一方、cvc2やcvv2がセキュリティコードそのものを指します。もしcvcやcvc2などの2つの用語を目にしたら、その違いを覚えておきましょう。
オンラインショップで使えるセーフキーとの違い
アメックスをはじめクレジットカードでオンラインショッピングをする場合に入力を求められるセキュリティコードですが、アメックスでは、このほかにセーフキーというものを取り入れています。このセーフキーの導入で、よりセキュリティを強化しているのですが、セーフキーがセキュリティコードとどう違うのか解説します。
カード情報のプラスアルファの認証システム
アメックスに限らず、クレジットカードの利用ではカード情報の流失が心配です。もしカード番号などが盗まれた場合、不正利用の恐れが高まります。しかし、アメックスでは、セーフキーを導入しているので、プラスアルファの認証システムができるようになっています。そのセーフキーの内容ですが、ワンタイムパスワードの利用で不正利用を防いでいます。
セーフキーの利用手順
セーフキーの利用の流れを見ておきましょう。まず、セーフキーを利用するには、アメックス・セーフキー加盟店でオンラインショッピングをします。そして、通常通り、カード番号や有効期限、セキュリティコードなどを入力し、決済をします。ここで、セーフキーによる本人認証が始まります。
セーフキーによる本人認証では、登録したパソコンのEメールアドレスか携帯電話のSMS(両方の場合もある)にワンタイムパスワード(認証コード)が送信されます。このワンタイムパスワードをセーフキー入力画面に入力すれば、決済が無事完了します。
セーフキーが起動しても、ワンタイムパスワードの入力が求められない場合があります。取引情報の確認で、本人認証が済むと、それ以上は何もしないで決済が完了することもあります。これを自動認証と言い、ワンタイムパスワードを入力するほうを追加認証と言います。
Eメールアドレスや携帯電話の登録を
アメックスのセーフキーを利用するためには、事前にパソコンのEメールアドレスか携帯電話番号を登録しておく必要があります。登録しておかないと、セーフキー機能が使えず、決済が完了しません。ただ、登録していない場合は、セーフキーを初めて利用する際に登録画面が表示されるので、そこから登録ができます。
アメックスのセキュリティコードを間違えた場合は?
オンラインショッピングでは、クレジットカードのセキュリティコードを間違えたりしてはいけません。しかし、絶対にセキュリティコードを間違えたりしないとは言えません。その場合、アメックスではどうなるのかを見てみましょう。セキュリティコードを間違えた場合は、オンラインショッピングが成立しないように思えますが、どうでしょうか。
エラーが表示され決済できない
アメックスでオンラインショッピングをして、セキュリティコードの入力をし、もしそのセキュリティコードを間違えた場合は、エラー表示が出ます。したがって、次の段階に進めず、決済は完了しません。
ただ、セキュリティコードを間違えた場合でも、決済ができたようにアメックスで装う場合があります。しかし、実際には決済ができないので、後でメールで決済不可のお知らせが来ます。したがって、セキュリティコードを間違えたら、絶対に決済は行われないのです。
自動ロックの可能性がある
アメックスのセキュリティコードを間違えたとしても、後で正しいセキュリティコードを入力し直せばいいのですが、それができずに繰り返し間違えたコードを入れ続けると、自動ロックが掛かる場合があります。その場合は、アメックスで不正利用の恐れありという判断をしているので、カードが使えなくなります。
セキュリティコードを何回間違えた場合にロックが掛かる?
何回セキュリティコードの入力を間違えたら、ロックが掛かるのかわかっていれば、それ以上入力はしないでしょうが、残念ながらセキュリティの観点からそれは公表されていません。もしそれがわかると、不正利用しようという人にとって有利な情報となってしまうからです。この点については、ほかのクレジットカードでも同じです。
ロックされたらどうすればいい?
何度もセキュリティコードの入力を間違えた場合は、ロックが掛かりますが、その場合はどうしたらいいのか解説します。ロックが掛かった場合は、アメックス・カードを使えなくなるので、ロック解除をしなければいけません。その方法ですが、コールセンターに電話をして、事情を説明し、解除をしてもらいます。
アメックスのセキュリティコードが使えない時
普通は、アメックスを使ってオンラインショッピングをすれば、決済は無事行われます。カード番号や有効期限、セキュリティコードを入力していくだけです。セーフキーを利用する場合もありますが、それも手順通りやればいいです。ところが、何らかの理由により、セキュリティコードが使えない場合があります。その事例を確認してみましょう。
①セキュリティコードを間違えた
「アメックスのセキュリティコードを間違えた場合は?」というコーナーで説明しましたが、セキュリティコードを間違えたら、決済は完了しません。その場合は、間違えたセキュリティコードは機能しません。そんなはずはないのだがと思う人は、もう一度ゆっくりセキュリティコードを入力し直してみましょう。そうすれば、うまくいく場合がほとんどです。
時々ある間違いですが、アメックスの場合は、セキュリティコードが4桁なので、暗証番号と取り違える人がいます。暗証番号も4桁ですから、やむを得ない間違いですが、この場合もゆっくりと確認をしてみましょう。
②他の情報を間違えた
いくらセキュリティコードを確認し直しても、間違いはないという場合は、他の入力情報が違っていることも考えられます。今度は、カード番号、有効期限などの情報を確認してみましょう。サイトによっては、どうして決済ができないか表示してくれるものがあるので、その情報を参考にするといいです。そうでない場合は、自分で再確認をします。
セキュリティコードの位置と桁数は間違えないように!
ここまで、セキュリティコードの意味、アメックスのセキュリティコードの位置と桁数、アメックスの「不正プロテクション」、アメックスのセキュリティコードとセーフキーの違いなどについて解説しました。アメックスのセキュリティコードの位置と桁数は、他のカードと違い、独特です。したがって、よく確認し、間違えのないように入力してください。