無印良品の冷蔵庫はシンプルでおすすめ!
無印良品の冷蔵庫を使っている方の多くは、シンプルさが魅力なのだと言います。たしかに、ボディのデザインに加えて、機能面でもすっきりとシンプルなのが、無印良品の冷蔵庫の特徴です。
部屋をすっきりと見せたい方、家電の複雑な設定が苦手な方、高齢の方など、いろいろな方におすすめできるのが、無印良品の冷蔵庫です。まずは、基本スペックから見ていきましょう。
無印良品のおすすめの冷蔵庫と収納量
無印良品で販売している冷蔵庫のスペックを紹介しましょう。全体のサイズや収納量、収納スペースの構成、おすすめのポイントなどをまとめました。サイズは3種類ありますので、一人暮らしの場合にも、家族で使う場合にも対応できます。
電気冷蔵庫 137L AMJ-14D
137Lは、無印良品の電気冷蔵庫の中では、いちばん小型のタイプです。収納量は137リットル。外寸は、幅47.6cm、奥行55.7cm、高さ120.0cmと、一人暮らし向けサイズの冷蔵庫となっています。
コンパクトなサイズが人気だったのですが、少し前に製造中止になっており、無印良品の公式サイトからは購入することはできなくなっています。ただ、市場にはまだ在庫があるので、購入したい方は、無印良品以外のネットショップや、家電量販店などで探してみることをおすすめします。
現在、無印良品では、137Lに代わり、157L MJ-R16Aが販売されており、こちらが最小冷蔵庫となっています。収納量は157リットル、外寸は、幅52.5cm、奥行57.1cm、高さ116.0cmと、容量、サイズ共に一回り大きくなりました。
137Lも157Lも、小型ながら冷蔵室と冷凍室が分かれた2段構造になっており、ここは使いやすいポイントといえるでしょう。収納量はそれぞれ、137Lのほうは冷蔵室が93リットル、冷凍室が43リットル。157Lは冷蔵室が103リットル、冷凍室が54リットルです。
収納量以外の違いとしては、157Lは、取っ手がバーハンドル型であること、それから冷凍室が引き出し式になっています。また、製氷機を置いたり、できた氷を保存したりすることができる、貯氷コーナーがつきました。
どちらの冷蔵庫も、天板は物を置くことができるので、キッチンの省スペース化に役立ちます。耐熱温度が100℃、耐荷重量は30kg。プラスチック製なので100℃以上だと溶けます。沸騰したヤカンなどは置かないように注意です。
電気冷蔵庫 270L MJ-R27A
収納量270リットルの中型冷蔵庫で、一人暮らしまたは2人家族向けのサイズの冷蔵庫です。3段構造になっており、上段が冷蔵室、中段が冷凍室、下段が野菜室。冷凍室と野菜室は引き出しタイプです。
収納量はそれぞれ、冷蔵室が178リットル、冷凍室が50リットル、野菜室が44リットルです。冷凍室がやや大きく見えますが、製氷機を置くスペースがあるので、それを差し引くとほぼ同じ容積になります。
外寸は、幅60.0cm、奥行65.7cm、高さ141.9cmです。天板は同じく100℃の耐熱仕様で、レンジ、オーブンなども置くことができます。
こちらの中型タイプと、次に紹介する大型タイプも、扉の取っ手が銀色のバーハンドルになっています。この、白一色のボディに細身のバーが取り付けられたデザインは非常に人気があり、無印良品の冷蔵庫の代名詞になっています。
電気冷蔵庫 355L MJ-R36SA
こちらの355リットルの冷蔵庫は、ホワイト仕上げの鋼板と、ステンレス鋼板、ふたつのタイプから選択することができます。
ホワイトはすっきりと涼しい印象、ステンレス仕上げは全体がつや消しのシルバーになっており、落ち着いた印象の冷蔵庫です。取っ手はどちらも銀のバーハンドルです。
収納スペースは、上から冷蔵室、冷凍室がふたつ、下が野菜室の4段構造で、製氷機は上の冷凍室に置くようになっています。133Lから順に見てくると、冷凍室の割合が大きいというのが、無印良品の冷蔵庫のひとつの特徴のようです。
外寸は、幅60.0cm、奥行66.2cm、高さ172.9cmで、収納量は、冷蔵室が197リットル、冷凍室がふたつで89リットル、野菜室が69リットルです。安全に配慮してか、天板は物を置く仕様にはなっていないようです。
無印良品の公式ページから冷蔵庫を購入する場合は、すべて予約販売となりますので、製品が届くまで時間がかかることがあります。
デザインだけでなく機能もシンプル
ボディデザインだけではなく、無印良品の冷蔵庫は機能もシンプルです。設定は基本的に、冷蔵室と冷凍室の温度の上下だけ。コントロールパネルを見れば一目でわかります。
子供から高齢の方まで、家族構成にかかわらず簡単に使うことができる、ユーザーフレンドリーな作りです。
製造メーカーはどこ?
無印良品は自社工場を持っていないため、家電はすべてOEM生産になっています。OEMとは、製造は他社に依頼し、製品を自社ブランドとして販売するシステムです。
冷蔵庫にかんしては、これまで数社が製造を請け負っており、以前はシャープや東芝、中国に本拠を置く、ハイアール社が製造したこともありました。
取扱説明書を見ると、現在はアクアが製造しているようです。アクアは、三洋電機の白物家電部門が分離し、ハイアールの傘下に入ってできたメーカーです。冷蔵庫と洗濯機が製品の中心になっています。
無印良品の冷蔵庫の特徴
無印良品の冷蔵庫のおすすめポイントは、デザインや機能のシンプルさだけではありません。使いやすさやコーディネート性の高さなども、ユーザーから愛されている理由です。
良く冷えて使いやすい
サイズにかかわらず、無印良品の冷蔵庫は、内部の構造がすっきりとシンプルにできています。ドアを開けたときに庫内が見渡しやすく、取りたいものをすぐ取り出すことができます。
ドアを開けっぱなしにする時間が短くなるので、温かい外気が入り込みづらくなり、それが結果的に、庫内がよく冷えることにもつながります。
特に家族で使用する場合は、ドアの開け閉めの回数が必然的に増えますから、庫内を見渡しやすいシンプル構造は、おすすめポイントです。ライトのイエロー色も、見えやすいと好評です。
省エネ性能の高さ
270Lと355Lは省エネ対策がされており、「節約ecoモード」を設定できるようになっています。このモードを設定しておくと、自動的に庫内の冷却をおさえて消費電力を少なくする仕組みになっています。
デメリットとしては冷凍室の温度調節を「弱」にしていると、ecoモードを設定することができない、気温の高い日は、冷凍庫の食材が溶けてしまうことなどがあげられます。
ちなみに、無印良品の冷蔵庫の2021年省エネ達成率を見てみると、157Lは88%、270Lは76%、355Lは74%となっています(133Lは不明)。
この「2021年省エネ達成率」というのは、2021年に達成するべき省エネ性能を100%とした場合、その家電がどのくらいの省エネ性能を実現しているかを、数値化したものです。
88%から74%という数字は、非常に優秀とまでは言えませんが、比較的高いほうです。省エネ性能は期待できるでしょう。前述のecoモードを賢く利用するなどして、省エネをがんばってみましょう。
他の商品とコーディネート可能
無印良品では、冷蔵庫をはじめ、電気ケトル、炊飯器などのキッチン家電を取り扱っています。メーカーはさまざまなのですが、デザインは、全体に統一感があります。
カラーは、ホワイト基調または白黒のモノトーン、フォルムはかっちりとしたスクエアなタイプが多いなど、デザインコンセプトには一定の共通性がみられます。
そのため、冷蔵庫だけでなくほかのキッチン家電もそろえたいと思った場合、無印良品で選ぶと、家電同士のコーディネートが容易で、キッチン全体が統一された雰囲気になります。
無印良品の冷蔵庫のデメリット
ユーザーに愛されている無印良品の冷蔵庫ですが、やはりデメリットもあります。ユーザーの声やレビューを参考に、製品のデメリットや、気になる点を3点、まとめました。購入の際の参考にしてください。
自動製氷機能がない
ひとつめのデメリットは、自動製氷機能がないことです。タンクに水を入れておくと、製氷機で氷を作り、自動的にアイスボックスに移してくれるのが、自動製氷機能です。
最近の冷蔵庫はついているのが一般的ですから、購入したあとで製氷機能がないことに驚く方も多いようです。製氷コーナーがあるので、一見製氷機能がありそうですが、ここはあくまでも水を入れた製氷機を収納しておくスペースです。
そのため、氷ができたら、氷をアイスボックスに移して、水を追加する手間がかかります。2人家族や3人家族だと、夏場は氷切れになりやすいかもしれません。
デザインや機能のシンプルさが人気のこのシリーズですが、さすがにここはデメリット、というユーザーの声は多いようです。現時点では仕様変更の予定はないようですが、いずれ自動製氷機能が追加される可能性もあります。
取っ手の腐食
ふたつ目のデメリットは、使用しているうちに、バー型の取っ手部分が腐食してこと。同じような報告は、ネット上でいくつか聞かれました。
実際に素材が腐食してくるのか、表面の仕上げがはげるだけなのかは、よくわかりませんが、使用するうちに目に見えて劣化するのは間違いがないようです。
取っ手はひんぱんに手でさわるパーツなので、傷みやすいのかもしれませんが、この銀色のバーハンドルはデザインのアクセントですので、汚くなってしまうのは、やはり大きなデメリットといえます。
塗装がはがれる
3つ目のデメリットは、ボディの塗装がはがれやすいことです。無印良品の冷蔵庫は、真っ白なカラーデザインに惹かれて購入する方が多いのですが、この塗装が見た目よりももろくて、少しのダメージではげたり、傷ができたりします。
たとえば、移動中にぶつけると、一部が欠けるようにはげ落ちることがあります。また固いものが当たったり、擦ったりすると、グレーの跡が残ります。しかも、これは一度つくと、クリーニングしても取れません。
最近は、へこみや傷ができづらい冷蔵庫も多くなっていることを考えると、表面の仕上げの強度が低いというのは、残念な点です。特に、デザインが気に入った、という方は、こうしたデメリットは考慮したほうがよいでしょう。
無印良品の冷蔵庫を使いやすい人
無印良品の冷蔵庫について、基本スペックからデメリットまで紹介してきました。興味を引かれたけど、購入するかどうか迷ってしまう、という方のために、無印良品の冷蔵庫を使いやすいのは、どんな人なのかをまとめました。
デザイン重視な人
冷蔵庫などの家電は生活必需品なのですが、いかにも冷蔵庫、というデザインだと、空間が所帯じみてしまいます。無印良品の冷蔵庫は、シンプルなデザインのおかげで、部屋に置いても家電らしい感じが強くありません。
特に一人暮らしの場合は部屋が狭いので、冷蔵庫の存在感が大きくなってしまいがち。部屋の雰囲気をすっきりさせたい、という方にもおすすめです。
さらに、ホワイト一色のシンプルなボディのおかげで、キッチンに置いたときに、壁やほかの家電と溶け込みやすい、というのも強みです。キッチンをトータルにコーディネートしたい、という方にはよいのではないでしょうか。
高齢・子供がいる家族
前述したように、無印良品の冷蔵庫は、外観のデザインだけでなく、内部の構造もシンプルです。ドアを開けるとどこに何が収納されているかがわかりやすいため、高齢者の方には使い勝手がよいでしょう。
また、高齢者の方は、取り扱い説明書の細かい文字を読みながら家電の設定をするのは、どうしても面倒になりがちです。冷蔵室と冷凍室の温度の上下だけ、という設定の簡単さも、高齢者向けといえます。
家族で使う場合は、子供がまだ小さい家庭に向いています。3人家族の場合、冷蔵庫の収納量は300リットルから399リットルくらいが目安とされていますが、それと比べると、収納量は少し少なめです。
子供が成長して、家族全体で食材の消費が増えてくると、収納量に余裕がなくなってきます。収納量は、1人暮らしから3人家族までが目安と上で紹介しましたが、厳密には2.5人家族くらいになります。
部屋のスペースが狭い
上でも述べましたが、冷蔵庫のような生活家電が大きなスペースを占めているというのは、何となく精神的に圧迫感があるものです。
無印良品の冷蔵庫は、全体にコンパクトなサイズになっているため、部屋が狭い、冷蔵庫を設置するスペースがあまりない、という方にも、おすすめできます。
サイズが小型であることに加え、存在感がさりげないので、狭い部屋に置いても見た目に邪魔感がないのもメリットです。シンプルなデザインであるという特徴が、ここでも活きてきます。
マグネットで写真などを貼ってデコレートすると、スタイリッシュな空間を演出することもできます。
無印良品の冷蔵庫はシンプルで部屋に合わせやすい!
無印良品のおすすめポイントやデメリットを解説してきました。家電として見れば一長一短です。でも家具として眺めてみると、どんな部屋にも合わせやすく、コーディネートもしやすいという長所は、おすすめです。シンプルながらも捨てがたい味わいがあるといえるでしょう。