自転車のタイヤ交換を自分でやってみよう!
自転車のタイヤ交換は正しいやり方で行えば、そこまで難しく大変なものではありません。自転車の専門店などに行かず、自分の手で自転車のタイヤ交換ができれば費用を節約することができます。
ここでは、自転車のタイヤ交換の方法からかかる費用、料金、交換時期の目安まで詳しく紹介します。大切な自分の自転車を自分の手で修理してみましょう。
自転車のタイヤ交換のやり方の手順
まず、自転車のタイヤ交換のやり方の手順について説明します。どんなものでも手順は重要です。自転車のタイヤ交換においても、ひとつひとつのやり方を間違えないように行いましょう。
ここでは、5つある自転車のタイヤ交換の手順を順番に説明します。どの手順においても、とにかく慎重かつ丁寧さを大切にしてください。
初めての自転車のタイヤ交換には時間がかかります。ですが、急いでやろうとすると自分の体を傷つけてしまったり、大事な自転車やタイヤを傷つけることになりかねません。焦らずゆっくり手順通りにタイヤを交換していきましょう。
手順①工具を使って車体からタイヤを外す
自転車のタイヤ交換でまず行うことは、古くなったタイヤを自転車から外すことです。初めに自転車のタイヤの軸となるアクスルシャフトと言われる部分を外してください。
この作業には、モンキーレンチやメガネレンチ、ソケットレンチといった工具が必要です。中央にあるアクスルシャフトを上記の工具を使い反時計回りに回して外しましょう。すると自転車の車体からタイヤを外すことができます。
この時に、タイヤの中に入っている空気をすべて抜いておきましょう。空気バルブの先端を反時計回りに回して緩め、先端部分を指で上から押さえると中に残っている空気が抜けていきます。
手順②ホイールからタイヤを外す
次に行うことは、ホイールからタイヤを外すことです。この作業には専用のタイヤ外しレバーが必要になってきます。この工具は必ず必要ですので、家にない場合は購入しておきましょう。
やり方ですが、タイヤとホイールの隙間にタイヤレバーをねじ込み、テコの原理でゆっくりとタイヤを外します。タイヤをしっかりと足で押さえつけて地面に固定し、外しましょう。
初めての時は時間がかかりますが、ホイールや自分の手を傷つけないよう丁寧に行うことが重要です。初めて自転車のタイヤ交換をするならば、タイヤレバーは1本ではなく2~3本用意し、数本を使って外す方法をおすすめします。
手順③チューブを外す
タイヤの中に入っているチューブも劣化が激しい場合は取り外しましょう。長い間装着していたならば、かなり劣化が進んでいることがあります。
ここでチューブも交換しておけば、タイヤだけでなくチューブの料金まで節約できます。自転車のタイヤ交換の時間について後程紹介しますが、専門店に依頼する場合はチューブを交換するかしないかでもかかる時間は異なります。
自分でタイヤ交換ができる状態の時に劣化したチューブを交換しておけば、自転車の専門店に依頼しなくてはならなくなった場合に時間を節約できます。
手順④交換用のタイヤをはめていく
そして、いよいよ交換用の新しいタイヤをはめていきます。自転車の車体に取り付ける前に、まずは交換用のタイヤをホイールにはめましょう。
ホイールの外周に沿って、ビードと呼ばれるタイヤのリング状の部分を片方からはめていきます。片方のビードがホイールの一部であるリムと呼ばれるタイヤが組み合わさる部分の内側に入ったら、チューブをタイヤに入れます。
そして、もう片方のビードもリムの内側に入れていきましょう。だんだんビードがリムへ入りにくくなりますが、バルブの部分を最後にしてタイヤ全体を押しもむようにしていけばスムーズにいきます。
手順⑤空気を入れてホイールを車体に取り付け
タイヤをホイールに取り付けたら、空気を入れて車体に取り付けましょう。空気は空気入れを使い、適切な空気圧まで入れるようにしてください。バルブをしっかり締めて、車体に取り付けたら自転車のタイヤ交換は完了です。
さて、これで自転車のタイヤ交換のやり方の手順をすべて説明しました。最後に自転車のタイヤ交換に必要な様々な工具を紹介します。
車体からタイヤを外すためのレンチ、ホイールからタイヤを外すためのタイヤレバー、そして空気入れです。他にも、けがを防ぐためにグリップ力のある軍手などがあれば良いでしょう。タイヤ交換を始める前にきちんと用意しておいてください。
自転車のタイヤ交換にかかる費用とは?
自転車のタイヤ交換の費用の目安について紹介します。自転車の専門店でタイヤ交換をする場合は約3500~7000円ほどの料金がかかります。
タイヤの劣化がひどい場合は専門店で見てもらうことをおすすめしますが、そこまで劣化が進んでいないのなら自分の手でタイヤ交換する方がかかる費用は安くなります。
ここでは、新しいタイヤの料金とタイヤ交換を専門店に依頼する場合の工賃の料金の目安を紹介します。どのくらいの料金が必要になるかの目安として参考にしてみてください。
タイヤの料金
まずは自転車のタイヤの料金ですが、目安としては約1000円~4000円ほどの料金で購入することができます。ただし、自転車のタイヤは種類が豊富でサイズやメーカーによって料金は異なるため注意して選びましょう。
どの種類のタイヤが自分の自転車にぴったり合うのかはとても重要です。自転車の専門店で店員さんにタイヤ交換をする旨を伝えて、どのタイヤが自分の自転車に合うのか相談してみることをおすすめします。
交換を依頼する場合の工賃
自転車のタイヤ交換を自転車の専門店に依頼する場合の工賃の目安ですが、これは自転車のサイズや構造などで料金が異なります。平均的な費用は約1000~3000円です。
工賃とは作業をする手間賃でもあるので、自転車の各専門店によっても費用が異なります。近くの専門店や行きつけの専門店の店員さんに、タイヤ交換をする際の工賃について詳しく聞いてからタイヤ交換を依頼することをおすすめします。
自転車のタイヤ交換にかかる時間
自転車のタイヤ交換を行うときにかかる時間の目安について紹介します。上記でも述べましたが、初めて自分の手で自転車のタイヤ交換をする時は時間がかかります。
また、タイヤだけでなくタイヤ内のチューブも交換する場合はより時間が必要です。その点、自転車の専門店に依頼した場合は自転車の専門家が作業してくれるため、早いうえに安心でもあります。
ここでは、自転車の専門店に依頼した場合の時間について紹介します。また、チューブ交換もする場合の時間の目安も述べますので、チューブ交換も含めた自転車のタイヤ交換を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
お店に依頼した時の時間
自転車の専門店に依頼した場合は、専門の人が作業してくれるため、約1時間以内でタイヤ交換は完了します。時間を節約でき、なおかつ安心して修理をしたい場合におすすすです。
また、自転車には2つのタイヤがありますが主に摩擦がしやすいのは後輪です。そのために後輪のみをタイヤ交換する場合が多いのですが、摩擦の度合いの違いはあれこそ、前輪も後輪と同じ走行距離を使用しています。
専門店であれば、2つのタイヤ交換であっても約2時間以内には完了するので、タイヤ交換を専門店に依頼する場合は2つ同時に頼む方法をおすすめします。
チューブ交換もする場合
上記でも述べましたが、専門店にタイヤ交換を依頼する場合にはタイヤだけでなくタイヤ内のチューブも交換してもらうことができます。自転車のチューブとは、タイヤの中の空気を入れる場所のことです。
チューブ自体が新しい状態のものであれば、タイヤが劣化していてもチューブはそのまま使う時もあります。しかし、長い間タイヤ交換をしていない場合はたいていチューブも劣化しています。
そのため、タイヤ交換と同時に交換することをおすすめします。その場合、かかる時間の目安は約1時間半です。その間自転車が必要な場合は専門店によって代車を用意してくれますので店員さんに相談しましょう。
自転車のタイヤ交換時期の目安
自転車のタイヤには適した交換時期というものがあります。この交換時期を見極めることはとても重要です。早めに交換時期の目安をつけていれば、その分修理の手間や費用も少なくなります。
気がついたらタイヤが擦り減ってしまい劣化していた、なんてことになりかねません。日頃からよく自転車を使用する人の方がタイヤの消耗は激しいですが、あまり乗らない人でもタイヤの劣化は進みます。
ここでは、タイヤ交換時期の目安を確かめる方法をご紹介していきます。ご自分の自転車をよくチェックして、タイヤ交換の時期かどうか確かめてみてください。あまり自転車に乗っていない人は特に注意して確かめましょう。
走行距離
タイヤの交換時期の目安を見る方法として、まず挙げられるのは走行距離を確かめるやり方です。一般的には、走行距離が3000kmに達した場合は交換する時期になったと言えます。
自転車を日常の交通手段の一つとして利用している人もいれば、サイクリングが趣味で週に何kmも走っている人もいるでしょう。そのため一概には言えませんが、週末で50kmを走っている場合は1年半が交換時期の目安になります。
日常的な交通手段にしか使っていないと言う人は、スマホのアプリを利用して自分の自転車の走行距離覚えてみてください。最近では持っているだけで、自転車の走行距離を測ってくれるアプリがありますので、利用してみましょう。
タイヤ表面
タイヤの交換時期の目安として見る方法には、自転車のタイヤの表面を確認するやり方もあります。これは分かりやすいので、自転車にあまり乗らず詳しくない人でも判断しやすい方法です。
タイヤの表面にある溝や凹凸を見ましょう。凹凸はタイヤのグリップ力という「タイヤが地面をつかむ状態」を高める効果があります。しかしタイヤが劣化していくと、これらがすり減り見えなくなってしまうのです。
ですから、タイヤの表面を見て溝や凹凸が見えにくくなっていたり、見えなくなっている場合は交換の時期が来たと考えて良いでしょう。
乗っていなくても3年
交換時期の目安の方法には、乗っていない時間で確かめるやり方もあります。だいたい、約3年を目安にしてタイヤ交換をしましょう。
走らせず乗っていなくても、タイヤは劣化していきます。なぜなら、タイヤはゴムで作られており、置かれている環境によって品質に影響が出るからです。例えば、湿気や乾燥、直射日光、紫外線などです。
自転車を屋外に置いている人が大半ですので、あまり自転車を使わなくても自転車のタイヤは劣化しています。屋内に置いていたとしても、完璧に管理するのは難しいので3年を目安としてタイヤ交換をしましょう。
後輪は劣化が早い
タイヤ交換時期の目安の方法として最後に紹介するのは、後輪の劣化を確かめるやり方です。上記でも述べましたが、前輪よりも後輪のほうが摩擦を受けやすく劣化が早いです。
それは、自転車に乗った時に重みが前より後ろの方にかかるため後輪の劣化が前輪より早くなります。タイヤの劣化具合を見るならば、後輪の方をよくチェックしてみてください。
また、タイヤを長持ちさせる秘訣として時間をおいて前輪と後輪のタイヤを交換させる方法もあります。前輪は劣化が後輪に比べると遅いので、タイヤを交換することによって多少ではありますが長持ちさせることができます。
自転車のタイヤ交換方法を実践して工賃を節約!
自転車のタイヤ交換に関することを詳しく紹介してきました。上記で述べたように、自転車のタイヤ交換は皆さんが思っているよりも難しい作業ではありません。きちんとしたやり方で手順を踏んで行えば、誰でも行える作業です。
もちろん、自分でタイヤ交換をすると言っても費用などが全くかからないわけではありません。必要な工具を購入しなければならないし、初めてのタイヤ交換では手順が分かってはいても時間がかかってしまいます。
しかし、自転車の専門店に依頼するよりは費用がかなり抑えられます。サイクリングを趣味にしていたりと自転車に乗ることが多い人ならば、自分の手で自転車のタイヤ交換をする方がおすすめです。
自分の手で自転車のタイヤ交換ができれば、はじめは購入した工具と新しいタイヤの料金しか費用はかかりません。そのあとは、タイヤの料金しか費用がかからなくなるのでよりお得です。
また、慣れてくればタイヤ交換自体もスムーズに行えるようになります。そうなれば費用も時間も節約できて、一石二鳥です。そのために、タイヤ交換に適した時期の目安をつけられるよう時間を見て自転車のタイヤをチェックしましょう。
自転車にあまり乗らないという人も、上記で述べた通りタイヤは劣化していくのでチェックを怠らないようにしてください。自転車を大切に長く使えるようにするためにも、工賃を節約するためにも自転車のタイヤ交換にぜひ挑戦してみましょう。