頭が悪い人と話しているとイライラして疲れる!
人と話しているとき、自分が話していることが全然相手に伝わらなくてイライラすることはありませんか?ひょっとしたら自分の話し方が良くないのかもしれませんが、そうでない場合は相手の理解力に問題があるのかもしれません。
勉強はできるのに、話をするとまったく内容が通じないような人で、この様な方に対して「頭が悪い人」と感じてしまうのです。もちろん勉強ができない人も「頭が悪い人」と言われますが、話が通じない人、話し方が下手な人も「頭が悪い人」と思われてしまいます。
この様な「頭の悪い人」と話していると、こちらが疲れることが多く、イライラさせられることも多いという特徴があります。そんな方とも職場では付き合わなければなりませんので、対処法や付き合い方を覚えていただき、うまい付き合い方をしましょう。
頭が悪い人・話すと疲れる人の考え方の特徴
今回は、頭が悪い人の特徴や対処法、職場で頭が悪い人を部下に持つ方に向けた改善方法などを紹介します。頭が悪い人と付き合うと、本当にイライラさせられますし、疲れることも多いので何とかしたいものです。
そこでまずは、頭が悪い人・話していると疲れる人の考え方の特徴について学んでいきましょう。彼らの考え方を理解しておくことで、イライラが改善されるかもしれませんし、何よりも対処法について考えることもできます。
ご自身の周りにいる「頭の悪い人・話すと疲れる人」を思い浮かべながら、その方にこれらの特徴が当てはまっているかを検証してみてください。きっと、当てはまる項目がたくさん出てくるでしょう。
自分勝手な考え方をする
まず最初に、頭が悪い人は自分勝手な人が多いです。だからこそ一緒にいてイライラするし疲れるのです。頭が悪い人は、考え方がとても子供っぽく、自分中心な考え方をします。
他の人がどう考えているか、どうしたいと思っているのかは全く考えることが無く、意識はとにかく自分が中心になっていて、物事は自分の思い通りにしたいと考えていることが多いのです。その為、周りにいる人達はイライラさせられ、話し終わると疲れるのです。
想像力がないので優しくない
自分勝手な人も多い「頭が悪い人」ですが、自分勝手なことはニアリーイコールで想像力が絶望的に欠けているということも意味しています。これは、他人のことを想像できないという事だけを指しているのではなく、自身の行動の結果を想像することもできないのです。
職場にいる「頭の悪い人」も、先を読むことが出来ない人が多いのではないでしょうか。その時の思いつきが正しいと信じ込み、その先に何が起きそうなのか、特にどの様なリスクが潜んでいるのかを想像できないという方を「頭の悪い人」と捉えていないでしょうか?
職場の「頭の悪い人」も行き当たりばったりの行動が多く、更に他人の気持ちを理解することが出来ないので相手のある仕事では特にリスクを察知できないのです。ちなみにこれは仕事だけでなく、一般生活においても優しさが足りないという弊害を生んでいます。
後ろ向きな考え方をする
そして始末が悪いのが、頭が悪い人はすぐにネガティブな方向に気持ちが振れるという特徴があります。基本的に思いついたままに行動することが多いので、成功や失敗体験を構造的に整理することが出来ていません。
つまり、成功要因や失敗要因をきちんと分析することが出来ていないため、ある時は思い付きが上手くハマって成功することあるし、別の機会では全くハマらずに失敗してしまう、ただその時の結果だけが積み重なっているだけなのです。
そのため、どれだけ経験を積んでもそれが身にならないことが多く、自身の成長に繋がらないという悪循環を生んでしまっています。また、失敗することは大嫌いなので、難しいことは「無理」とネガティブな思考に振れやすくなってしまうのです。
自分を客観視できず柔軟性がない
頭が悪い人の特徴として体験を構造化できないという事を紹介しましたが、これを言い換えると「自分を客観視することができない」ということになります。常に自分が中心になっているので、他人の視点で物事をとらえることが出来ないのです。
この客観的な視点が持てないという事が、成功体験や失敗体験を自身の業務改善等に活かせない原因となっているのです。そして残念なことに、発する言葉においても、その言葉が相手にどう受け取られるのかを想像することが出来ない為、コミュニケーション能力も低いのです。
頭が悪い人は自分の世界で物事が完結していますので、自分のことを過大評価している傾向が強くあります。この過大評価も自分を客観的に見ることができなくなっている弊害の1つで、客観視できないことで偏った性格になりやすくなるのです。
自分では頭が良いつもりでプライドが高い
そして頭が悪い人の考え方の特徴で顕著なのが、自分では頭が悪いどころか、むしろ頭が良いと勘違いしていることです。自分が思い付きで実行した良い成果だけを記憶し、失敗や他人の手助けに関しては記憶から消えてしまったかのようです。
結果、自分がやっていた仕事が成功した、という良い成果しか記憶にないために「出来る人」と誤認していしまうのです。その様な事が積み重なることで「自分はすごい」と勘違いしやすくなり、最終的にはプライドばかりが高い人にもなってしまうのです。
それでも学ぶ姿勢があれば良いのですが、何を学べば良いかを気づくことが出来ないことも多いのが対処に困る部分です。しかし「人より頭が良い」というプライドを持つ彼らは、なかなか自分が悪かったところに気づけないので改善も厳しいのです。
被害者意識が強い
頭が悪い人の特徴の1つに、被害者意識が強いというものもあります。これは、自分は頭が良いのに何かに失敗してしまうことは、自分以外の誰かが悪いからだという気持ちが強いからです。基本、自分は完璧で失敗ないという自身とプライドがあります。
ここからも、自分の悪かった点を発見して改善していくことが難しいという事が伺い知れます。人が成長するためには失敗への対処と事後の改善点の洗い出しと行動が必須ですが、頭の悪い人には反省がないので成長もないのです。
この様な特徴をもつ「頭が悪い人」なので、話しているとイライラしますし疲れるのです。ここで紹介した頭が悪い人の特徴をよく覚えておき、職場での付き合い方の参考にしてください。
頭が悪い人・話すと疲れる人の行動の特徴
頭が悪い人と話すと疲れることの理由となる考え方の特徴を紹介してきましたが、ご自身の友人や職場の同僚、部下の方で頭が悪い人という印象のある方との共通点はあったでしょうか。
しかし、考え方については外からわからない点も多々あるでしょうから、次は頭が悪い人の行動的な特徴を紹介しましょう。行動の特徴の方が、ご自身が直接見ている部分になりますので、共通点が探しやすいかもしれません。
これから紹介する頭が悪い人の行動の特徴により、イライラさせられたり、話すと疲れると感じることになるのでしょう。頭が悪い人との付き合い方や対処、改善策についてはこの後で詳細に解説しますので、まずは行動の特徴を確認しておきましょう。
質問に対して明確な答えを出さない
頭が悪い人の行動の特徴で、こちらがイライラする行動の1つが質問をしたときに明確な答えを返してこないという事が挙げられます。
例えば職場で「今日はどこまで(仕事)終わったの?」と質問したと場合、「今日○○さんから仕事を頼まれちゃいまして」という感じの答えを返してきます。恐らく、ほとんど仕事は進んでいないのですが、それは仕事を頼んできた〇〇さんのせいなのです。
こちらが聞きたいのは進捗であって、進んでいない理由を聞いてはいないのです。頭が悪い人にこのタイプは多く、聞いたこちらはイライラするので「で?」と更に進捗確認を行うことになるのです。この噛み合わなさは職場でイライラさせる要因の1つです。
反論されると感情的になる
頭が悪い人・話すとイライラする人の行動には、自分の意見に反論されるとすぐ感情的になるという特徴もあります。先ほど紹介したように、頭が悪い人はプライドが高い人が多く、自分の意見が正しいと信じているのです。
そのため、自分の意見に反論されるとすぐにイライラと感情的になり、攻撃的になる傾向があります。頭が悪い人でなくても意見に反論されるとイライラすることはありますが、一呼吸置いて冷静さを取り戻すことが出来る点が大きな違いになります。
頭が悪い人にはこれが出来ないので、周辺にいる人達からは「あの人は何かを言うとすぐにキレる」と思われてしまうのです。付き合い方が難しいので、是非改善してほしいところですが、厳しいのが現実です。
反省しない・学習能力がない
先ほども少し触れましたが、頭が悪い人には学習能力が欠如している傾向があります。頭が悪い人は反省ができず、失敗から何かを学ぶことがし難い傾向があるのです。成長もせず、同じミスを何度も繰り返してしまう傾向があります。
これは、年数が経過しても昔と同じミスを繰り返すという事ですし、職場では年齢に応じて求められる視座や役割を適切にこなす能力が身に付かないということでもあります。
自分では認識していないでしょうが、頭が悪い人と周りから思われている方は、その言われてしまっている可能性を少しでも感じ取り、改善していかない限り、職場での出世も望めないでしょう。
洞察力・観察眼がない
頭が悪い人の行動の特徴を細分化していくと、洞察力がないという事も特徴として挙げられます。頭が悪い人は他のことに興味を持ちませんので、物事を見る、観察するという意識が弱い傾向が顕著です。
そして残念ながら、この洞察力が無いことに加えて他人にも興味がないということから、観察眼や洞察力が養われる機会すらほとんどないのです。これを改善するのが実は一番難しいことかもしれません。
集中力がない
頭が悪い人の行動的な特徴はまだまだありますが、すぐに物事に飽きてしまうというのも頭が悪い人の特徴の1つです。この特徴は勉強的に頭が悪い人に多い特徴で、根気と集中力がないため、すぐに物事をやめてしまいます。
根気と集中力がないからこそ勉強を始めても継続できませんし、継続できないからこそ単純に頭が悪い人になってしまっているとも言えます。
ただし、勉強的に頭が悪い人でも、職場で仕事をしているときにはそんなことを微塵も感じさせない人もたくさんいらっしゃいます。これらの人々は、勉強的には頭が悪い人かもしれませんが、理解力や洞察力に秀でていることが多いようです。
質問が下手
頭が悪い人は質問が下手です。質問をすることも下手ですし、質問してこないという別の問題を持った方もいます。まず質問の仕方についてですが、質問すること自体は悪い事ではありません。しかし、常に自分で何も考えず、すぐ質問するのは良くありません。
自分で考えないと成長もありません。考えるだけで頭の動き方は大きく違ってきます。次に質問してこないという問題を抱えている頭が悪い人もたくさんいます。これを感じるのは主に職場にいる頭が悪い後輩や部下に対してが多いかもしれません。
頭が悪い人のプライドの高さが、自分だけで進めることに不安を感じさせないのか、もしくは否定されることが嫌なので質問することを避けているのか。いずれにしても質問してきませんし、その件を確認すると、大抵の場合は中身がない返答をしてくるものです。
会話が続かない
頭が悪い人は、他人との付き合いを得意としない人が多いという特徴もあります。特に職場においては、物事や社会情勢に関心がないという人も多いため、会話が続かない傾向があるのです。
話しているこちらも、会話が続かないために面白みがないと感じますしワクワクもしないのです。このように思われてしまうので周囲に人が集まらず、更に自分だけの世界に入り込んでしまうという悪循環が訪れます。
頭が悪い方が周囲にいらっしゃる方々も、頭が悪い人への付き合い方、対処や改善方法をその方に試していただき、是非ともご自身のイライラの原因を削減しておきましょう。ただ、イライラがなくなる程の改善をするまでは非常に疲れることになりますが。
頭が悪い人・話すと疲れる人に対する周囲の反応
ここまでは頭が悪い人・話すと疲れる人を主役に、頭が悪い人の性格や行動の特徴を紹介してきました。彼らの特徴が何となく理解できたところで、次は頭が悪い人の周囲にいる人達の反応について紹介していきましょう。
周囲に「頭が悪い人」と感じる人がいる方は、ご自身の行動や気持ちに同じような反応をしていないかを確認してみましょう。逆に、周りに「頭が悪い人」と思われてしまっている可能性のある方は周囲の方のこんな反応が無いかを確認してみましょう。
残念ながら、自分で頭が良いと思っている方でも、周りからは「頭が悪い人」と思われてしまっている可能性があります。なぜなら頭が悪い人は、自分では頭が良い人だと思っているからです。謙虚な気持ちで周囲の反応を確認してみましょう。
馬鹿にされやすい
まずは非常に判りやすい反応から紹介しましょう。改めて紹介する必要すらないかもしれませんが、頭が悪い人は基本的に周囲からバカにされています。職場でも学校でも周囲の人達が露骨に態度に表すかどうかは別として、どうしても頭が悪い人を見下してしまいます。
頭が悪い人の周囲にいる人達は、これまでずっと頭が悪い人の言動にイライラさせられ、そして何か仕事を頼んだりしたときの結果や、打合せをするたびに疲れる思いをしてきています。そのため、どうしても頭が悪い人に対してバカにしてしまいがちなのです。
結局のところバカにされやすいという事は、職場において「頭が悪い人は信頼されにくい」という結果を招いてしまいます。ご自身がそう思われている可能性を少しでも感じる方は、後ほど紹介する対処や改善方法を確認してみましょう。
空気が読めずに嫌われる
これもバカにされやすいという事と隣り合わせの反応になりますが、頭が悪い人の特徴として挙げた「空気が読めない」という事は、最も周囲をイライラさせる要因になります。長かった打合せがようやくまとまりかけた時に不要な一言を発するなどです。
この手の行動が最も人をイライラさせますし、例えば上司の機嫌が悪そうなときに「何も今聞かなくても」という事を聞いてしまったりと、周囲の人へも影響があるようなことを何も考えずに聞いてしまったりといった行動が人をイライラさせるのです。
これが、全体の中での発言ならまだしも1対1の会話の中でも起こってくるから始末に負えないのです。空気が読めない言葉、行動によって人をイライラさせ、周りに嫌な思いにさせて、そして嫌われていくのです。
職場の足手まといだと思われる
頭が悪い人は、職場においては物覚えの悪い人として面倒に思われていることが多くあります。人をイライラさせるだけでなく、チームで動いている場合、頭が悪い人が担当している業務だけは常に不安が付きまとっているという事もあります。
そして、職場においては頭が悪い人であっても1人は1人としてカウントされていますので、どうしても頭が悪い人がいるチームは他の人が被る被害が大きくなるという傾向があります。すると、その頭が悪い人に対して常にイライラすることになります。
一言で表現すると、頭が悪い人に足しては足手まといだと感じるようになるのです。何度も同じミスを繰り返し、毎回同じことを聞かれてイライラして疲れるということが繰り返されます。周囲の人達も自分の効率が落とされるので話すのも嫌になってしまうのです。
異性にモテない
頭が悪い人は異性にもてないことが多いです。これは、人との付き合い方が下手な事に起因しているのですが、何も考えない行動、空気を読まずに自分優先だったり、相手のことを考える想像力が欠如していることから当然のことと言えるかもしれません。
このように、頭が悪い人と付き合うと色々と疲れることも多いですし、周りから敬遠されてしまうのです。これは異性に限らず同性からも嫌われてしまいます。
周囲の人をイライラさせてしまう「頭が悪い人」は、異性からの恋愛対象としても、そして友人としても付き合い方も考えさせられてしまう対象になってしまうでしょう。
頭が悪い人・話すと疲れる人への対処法
さて先ほどは「頭が悪い人・話すと疲れる人」に対して周囲が行う行動について紹介しました。しかし、その様な行動をとっているだけでは何も改善されていきませんので、特に職場においてはそれでは生産性も上がらずに良いことは何もありません。
そこで、ここからは(対処することに疲れることにはなりますが)職場や周囲の頭が悪い人にどの様に対処すればよいのかを対処法として紹介していきましょう。
少しでも頭が悪い人の行動や考え方を改善することが出来れば、自分のイライラが改善されますし、付き合い方も少しは変わることで職場の雰囲気も良くなるかもしれません。
簡単なことから始めさせる
頭が悪い人と仕事をする、仕事を教えないといけないときには簡単なことからひとつずつ仕事を覚えさせていくことが大事です。
職場の部下や後輩が「頭が悪い人」だった場合の対処法として、期待値のハードルを少し下げて簡単な事から改めて始めさせてみましょう。
基本、頭が悪い人は理解力が低いです。その為、複数案件を任されると頭の中が混乱してどれも対処できない状態に陥ってしまうことが多々あります。
そのため、頭が悪い人へはより丁寧にステップを踏ませる必要があります。何かをやらせた次のステップは、他の人よりも少しハードルの低い案件をやらせ、徐々に徐々にステップアップさせるのが良いでしょう。
努力する必要があると伝える
頭が悪い人は、わかりやすく言うと要領が悪い人が多いのですが、同時に日ごろのインプットを含めて努力が書けているケースが多くありまう。そして、自分では有能なつもりでいるので努力する必要性を感じていないことが多いのです。
職場の様に多人数が一緒に業務に取組む場合、仕事を覚えて効率よく取り組んでいくことが出来ないと、単なる足手まといとして煙たがられる存在になってしまいます。
その状態が長く続くのも良くありませんので、その時の対処法としては、心を鬼にして「周囲に迷惑をかけているので努力すべき」と伝えることが改善への近道になります。
できるだけ距離をとる
続いての対処法は、これまで紹介した対象法よりもかなり消極的な対象法になります。職場の部下や後輩のように、組織として接点を持たない訳にはいかない場合は使いにくいかもしれませんので、そういう方へは、他の前向きな対処法をおすすめします。
ではその消極的な対処法ですが、なるべく距離を取るということです。友人関係で、その友人への対処に疲れてしまったとき、一向に改善の兆しが見られない場合は、とにかく極力関わることを避けましょう。
その人との付き合い方を変えるだけで、自分のストレスや何とかしてあげたいと思うことで疲れることもなくなります。その友人にそこまで強い思い入れが無ければ、むしろ避けてしまうのが健全かもしれません。
冷静に接する
その中でもなんとか改善してあげたいというような場合は、相手のペースに乗せられず、こちらがいつも冷静な状態をキープしておくことがその対処法になります。
頭が悪い人の意見を否定する場合、感情的にぶつかってくることが多々あります。こちらが同じ土俵で感情的に話をすることは対処としては誤りで、相手の感情に寄らず、こちらは冷静に対処することが必要です。
感情的な人に感情的に対処すると、話が終わったときは非常に疲れるのです。感情を強く表現しながら話すというのは、普通以上に疲れることなので、自分の為にも冷静さを心掛けることが重要です。
相手に責任をとらせる
そして、頭が悪い人の成長を少しでも考えてあげるのであれば、失敗の尻ぬぐいを自分でやらせるというのが本人の改善につながる対処法として適しています。
職場ではどうしてもチームで動くことが多いですので、チームの失敗を周囲の人が対処することも多いでしょう。企業の対応としてはそれが正しいのですが、最終的な責任は、事象を発生させた張本人に持たせましょう。自分の仕事の責任は自分にあることを認識させるのです。
頭が悪い人・話すと疲れる人への上手な付き合い方
それでは最後に、頭が悪い人・話すと疲れる人との付き合い方と改善方法について紹介します。ここではまず、頭が悪い人との付き合い方についてまとめましょう。
どうしても職場では頭が悪い人とでも付き合わなければなりません。自社の社員であればまだ良いですが、得意先の担当者が頭が悪いというケースもあります。得意先の方との付き合い方は非常に重要ですので、今、周囲に頭が悪い人がいない場合も覚えておいて損はありません。
よく褒める
まずは先入観を捨てることが大事で、改めて育成する気持ちで臨むようにしましょう。どうしても話すと疲れる相手と話していると、こちらもイライラして全否定したくなってしまいます。
しかし、相手を全否定してしまうと相手の気持ちも折れてしまいます。その為、たとえ小さなことであっても何らかのことを成功することが出来たら、しっかり褒めてあげるくせをつけるようにしましょう。
同時に出来ていないことを明確にすることで、ほんの少しずつでも成長するための機会を与えるようにするのです。まずはこちらの付き合い方を変えることで、頭が悪い人の成長を促すことが大事です。
必要な時は怒る
頭が悪い人との付き合い方で大事なのは、褒めることと同時に怒ることもするという事です。何が悪かったのか、どうすることが大事なのかをきちんと理解してもらうことが大事なのです。
頭が悪い人がいつまでも仕事が出来ない無能なままでは本人にも会社にも悪い状況ですし、それを改善するためのつき方をすることが、特に上司や先輩という立場の人間には必要になります。
考えていることを言葉にできるまで待つ
頭が悪い人は言語化が苦手です。言語化は、勉強が出来る/出来ないという事だけでなく、活字を読んでいるか否かという点にも影響されます。そして、自分が考えている事柄を論理的・構造的に話すことが出来るようにする訓練も必要になるのです。
頭が悪い人は、構造化も言語化もどちらも苦手にしていることが多いのですが、これは訓練しなければ一向に改善されることはないでしょう。その能力を向上させるための訓練として、言語化できるようになるまで我慢するのも上司の付き合い方の1つです。
言葉だけでなく、形に表すことで人に物事を伝えられるようになるという方法でも構いません。イラストなどが得意な相手であれば、イメージをイラストに起こしてもらうという方法でも良いでしょう。目的は、自分の考えを相手に伝えることです。
適正なレベルの仕事をふる
続いても上司や先輩の付き合い方のポイントになりますが、とにかく難易度の高い仕事を任せすぎないということも大事なポイントになります。難しい仕事に取り組んでも失敗する可能性が高く、自信を持つことが出来ません。
基本的に、頭が悪い人に対しては成功体験を積み重ねさせることが大切で、出来る範囲の仕事を自分の考えでミスなく進めさせることが重要です。そして、その範囲を少しずつ広げていくのです。面倒ですが、それが一番の成長への近道になります。
また、適正レベルの仕事を任せることは、その頭が悪い人の周辺への悪影響を最小限に抑える事にもなります。業務量の配分は厳しいかもしれませんが、頭が悪い人と関わる人が減るという事は、精神的な悪影響は減らせることが出来るからです。
頭が悪い人の長所を見つける
先ほど、頭が悪い人との付き合い方のポイントとして褒めることが大事だと紹介しました。先ほどは仕事において褒めるポイントを見つけて褒めることが大事と紹介しましたが、仕事を含めて長所を見つけてあげられるようにするのも付き合い方のポイントです。
短所に思えることが非常に多い人達ですが、長所と思えることは人間なら少なからず持っているはずです。長所を褒めて伸ばしてあげること、長所を長所として褒めてあげることは、本人の承認欲求を満たすことにも繋がります。
また、頭が悪い人ほど褒められるのは大好きですので、褒めてくれた人の言うことはよく聞くようになるなど、本人の付き合い方も変化する可能性があります。
相手の言うことをすべて受け止める必要はない
頭が悪い人・話すと疲れる人との付き合い方のポイントとして大事なのは、向こうが言っていることを全て理解しようと頑張り過ぎないことです。つまり、相手の言うことを全て受け止める必要は無いという事を頭に入れておくことです。
相手が感情的に話しているときは、頭が悪い人だけに限らず大抵、自分の都合が良いように話が進むように話しているものです。それを全て受け止めてしまうと、対応も大変ですし疲れるだけです。話半分に聞き流すくらいのつもりでいた方が良いでしょう。
頭が悪い人・話すと疲れる人にならないための改善方法
それでは最後に、頭が悪い人と周囲に思われてしまっている方におすすめの改善方法を紹介します。自分が頭が悪い人と思われている方は是非、実践していただきたいですし、そうでない方は、周囲の頭の悪い人にこの改善方法を紹介してあげてください。
メモを取る
まず簡単な改善点として、メモを取ることを習慣化するということに挑戦してみましょう。頭が良いと言われる人達もメモはしっかり取っています。なぜなら頭が良かろうが、絶対に忘れないという事は保証できないからです。
頭の中だけにとどめておくと、他の事象が発生した時にスッと忘れてしまうことがあります。よく、何かをやらなきゃと思っていたのに、誰かに話しかけられて忘れてしまうという事がありますが、これが起きても大丈夫なようにメモに落としておくのが大事です。
自己理解を深める
頭が悪い人は「人の気持ちが分からない」という特徴があります。これにより、空気が読めない、説明が下手、人を怒らせるなどのことが起きてしまうのです。そして、他人の気持ちを理解するためには、自分の気持ちを自覚することが必要です。
その為、自分のことを良く知ることに取り組むことをおすすめします。他人が何を考えているのか分からないというのも、他人がなぜ自分の発言にイライラするのか。そのギャップの原因を認識するためにも自分の価値観などを明確化しておくことが必要なのです。
多くの人の話を聞く
自己理解を深めるとともに、他人がどう考えているのかを知ることも大事な訓練の1つになります。この訓練は、とにかく多くの人と関わることしかありません。そして、その価値観を知るという目的を明確に持って関わることが大事です。
他人と接する中で良いと思ったモノを取り入れ、変えた方が良いと感じた自分の行動等を変化させていくのです。いずれにせよ、限られた人とだけでなく、これまで接点が無かったような方とも積極的に接し、自分の成長機会を切り開く努力をしましょう。
頭が良い人のマネをする
頭が悪い人がその行動等を変えようとした場合、手っ取り早いのが頭が良い人の真似をすることです。服装や見かけをマネするのではなく、仕事の進め方や、その背景にある考え方のマネをするのが良いでしょう。
気をつけなければならないのは、頭が良い人は、それまでの過程があって物事を発言していることを理解しておくことです。よく人のまねをするときに、口調や接し方だけを短絡的に真似る方がいますが、それはやめましょう。
頭が良い人は、これまでの仕事の経験や付き合いの中で、自分が相手と確立した人間関係を背景に今の話し方をしています。それを関係値の無い中で口調だけを真似てしまうと相手は心を開いてくれません。
物事をよく考える癖をつける
頭が悪い人にならないための習慣として大事なのは、とにかく自分で考える癖をつけることです。いわゆる論理トレーニングをするのがおすすめです。論理的思考は、物事の因果関係を説明できるようにすることで、筋道の立ったわかりやすい説明をすることです。
頭が良い人も、論理的思考で物事を把握する努力をしてきたはずですし、それが身に付いていることで効率的に良い成果を出せるようになっているのです。その努力を、今からでも遅くはないのでトライしてみるというのが大事です。
物事の優先順位を意識する
最後に、数ある仕事の中で何を優先的に仕上げるべきなのかの優先順位を意識するようにしましょう。これには他人の状況を思いやる気持ちが不可欠です。
頼んできた人にとって、その仕事がどの程度重要なのか、時間的な余裕はあるのか、頼まれた仕事を返した後にその人に作業が発生するのか否か、その様な観点を持って早くに終わらせなければいけない仕事を判断しましょう。
自分だけで判断するのが難しければ、上司や先輩に確認するのも良いでしょう。それが仕事を依頼してきた上司や先輩でも構いません。
頭が悪い人・話すと疲れると言われる人は物事を考えるクセをつけよう
いかがでしたか。周囲の頭が悪い人に対しての指導法を考えるうえで、少しは参考になりそうなことを紹介で来たでしょうか。頭が悪い人と思われている人は、とにかく周りの気持ちを考えること、そしてそのうえで、自分で物事を考える訓練を行いましょう。
頭が悪い人と言われ続けるのも健全ではありませんし、会社の戦力として考えても、頭が悪い人よりも頭が良い人の方が良いに決まっています。是非、これを機会に頭が良い人に向かって脱皮してください。