初対面での英語の挨拶49選!
海外から来客があったときや、ビジネスの海外出張などで初対面の方と英語で話さなければならないシーンが多々あります。そんなときに初対面の人と英語で上手く挨拶ができなければ困ります。
挨拶は相手とコミュニケーションをとる最初で非常に大事な会話です。ここでは英語の挨拶の仕方や、挨拶に続いて会話をスムーズに進めるための日常会話のフレーズや質問の仕方などを例文を交えて紹介していきます。
ビジネスシーンでも第一印象が重要!
初対面の人と会話をする上で第一印象は非常に重要です。特にビジネスシーンでコミュニケーションをとりながら商談を進めていくには、最初の第一印象が互いの信頼関係に大きく左右します。
その第一印象にとって挨拶の仕方や、それに続くフレーズが重要なポイントになります。どのように初対面の人と会話を進めていくのか具体的な英語の例文を交えて解説します。
初対面の人との英会話【カジュアル質問編】
英語には日本語のように相手に対する敬語という言葉はありませんが、カジュアルとフォーマルとでははっきりと表現の仕方が分けられています。
ビジネスの契約や商談など公式な場面ではフォーマルな表現が求められます。しかし初対面の人とコミュニケーションをとるにはカジュアルな表現が、お互いの友好や信頼関係を築くには必要になります。
初対面では自分だけでなく相手も緊張しています。フォーマルな表現は確かに丁寧なのですが、相手も身構えてしまい打ち解けにくいものです。しかし初対面の人に友達に話すような砕けすぎた言い回しでは失礼になってしまいます。そのカジュアルさ加減が大切です。
互いの緊張をほぐして会話をスムーズに進めるためには、さりげない質問をすることが話のきっかけにもなり効果があります。それではカジュアルな英語で質問をする例を紹介します。
①How are you doing(調子はどうですか?)
「How are you doing?(調子はどうですか?)」というフレーズは、相手の調子を質問する標準的なカジュアル表現です。しかしある程度互いに付き合いがあり友好関係がある場合には「今さら何をかしこまって」という印象になり少し硬すぎます。
調子を質問するカジュアルな英語には他に「How are you?」「Are you fine?」「Are you OK?」「What’s up?」などがありますが、単語を省略した短いフレーズほど親密感が増します。
言い換えれば初対面の人にいきなり「Are you OK?」「What’s up?」は馴れ馴れしすぎることになります。つまり場面によって表現を選ぶことが大切です。
②Where are you from?(どちらの出身ですか?)
「Where are you from?(どちらの出身ですか?)」のように出身を尋ねることは、相手が答えやすく会話に入るきっかけを作る良い質問です。もちろん相手に出身を聞いたからには「I'm from Tokyo.(私は東京出身です)」のように自己紹介するのが礼儀です。
「Where are you from?」は「Where do you come from?」の「do you come」を「are you」に省略したカジュアル表現です。このように英語では動詞を簡略にすることで打ち解けたニュアンスを相手に伝えることができます。
③Where did you grow up?(どちらで育ちましたか?)
「Where did you grow up?(どちらで育ちましたか?)」もよく使われるカジュアルな英語で、前述の「Where are you from?」と同様に出身を尋ねる質問ですが、少し具体的に突っ込んだ表現になります。
「grow up」は大人になる、成人する、成長するという意味の動詞で「become an adult」のカジュアル類語で、フォーマルな公式の場面ではあまり使用しません。つまり英語の単語には場面によってカジュアルとフォーマルを使い分ける必要があることを押さえておきましょう。
④What is your hobby?(趣味はなんですか?)
「What is your hobby?(趣味はなんですか?)」のように趣味を尋ねる質問は、互いに打ち解け合い会話を膨らませるには非常に有効です。誰でも多かれ少なかれ趣味を持っているので、趣味が同じであればなおさら会話が盛り上がります。
趣味の話は相手とのコミュニケーションや友好関係を築く上で非常に役に立ちますが、それには英語力が必要になります。質問をすれば自分の趣味も自己紹介するのが礼儀です。自分の趣味がゴルフならば「My hobby is playing golf.」のように事前に英語表現の仕方を考えておきましよう。
また、そのあとの会話のキャッチボールを想定して準備しておくことも大切です。ただ公式な場面では相手に趣味を質問することはありえないと認識しておいてください。
⑤What are you doing now?(何をしていますか?)
「What are you doing now?(何をしていますか?)」という質問は、ビジネスやフォーマルな場面では使わない日常会話のカジュアルな表現です。
親しい友達同士なら「What you doing ?」や「What’s up?」のように単語も文もさらに短くします。「What’s up?」を省略して「Whazup?(ワザップ?)」というフレーズもあります。つまり親しくなればなるほど発する単語や音が短くなるのが英語の特徴です。
「What are you doing now?(何をしていますか?)」という質問は親密の感情を表し会話のきっかけになるフレーズですが、公式な場面では相手の行動を詮索することになるので避けるように注意しましょう。
⑥What do you usually do every day?(あなたはいつも何をしていますか?)
What do you usually do every day?(あなたはいつも何をしていますか?)という質問は、いつも普段は何をして過ごしているのかを聞いていて「What are you doing now?」より具体的になり単語も多いので丁寧な表現ですが、やはり公式な場面では詮索に当たるので使えません。
ただカジュアルな様々な質問や表現を覚えておくことはボキャブラリーを増やすことになり、初対面の人との会話でも打ち解けやすくコミュニケーションを取るのに役に立ちます。積極的にたくさんのフレーズを覚えることをオススメします。
⑦What sports do you like?(普段どんなスポーツを見ますか?)
「What sports do you like?」を直訳すれば「何のスポーツが好きですか?」ですが、スポーツが好きには「見るのが好き」と「するのが好き」の両方があります。カジュアルな日常会話では短いフレーズが好まれるので、この場合は両方の質問を簡便に聞いています。
もっと具体的に聞く場合は「Do you like seeing what kind of sports?(何のスポーツを見るのが好きですか?)」または「Do you like playing what kind of sports?(どんなスポーツをするのが好きですか?)」になります。
「What sports do you like?」はもっと気軽に好きなスポーツを質問しているので、相手の答えも「I like seeing a game of the tennis.(テニスの試合を見るのが好きです)」や「I like playing tennis.(テニスをプレイするのが好きです)」のように両方があり話が限定されずに広がります。
⑧How long have you lived?(住んでどの位になりますか?)
「How long have you lived?」は「You live, and how long are you here?(あなたはここに住んでどのくらいになりますか?)」というフォーマルな質問を、単語を簡単に省略したカジュアルな表現です。
後者のようにフォーマルに聞かれたら相手は「I am three years after coming to live here.(私はここに住むようになって3年になります)」のように答えなければなりません。前者の質問では「I’m three years.」または「three years」と簡単に答えることができます。
つまりカジュアルな質問は、相手を構えさせることがなく互いの自己紹介を気軽に負担なく交わすメリットがあります。使う場面や相手を考えてカジュアルな質問を上手に使ってください。
⑨Where are you going?(どこに行くんですか?)
「Where are you going?(どこに行くんですか?)」というフレーズもカジュアルな会話でよく使われる質問で、フォーマルな場面では使われません。理由は行動の詮索になるからです。
もっと親密な間では「Where you going?」と、be動詞の「are」を省いて使います。それはbe動詞はあってもなくても意味が同じで伝わるからです。
be動詞は日本語の「です・ます」に当たる動詞で、ちょうど「どこに行くんですか?」を「どこに行くの?」と「です」を省略するのと同じです。
ただし「going」には「行く」という意味のほか「進路・方向性」という意味があり、後者の意味ではフォーマルな場面でも使われるので注意しましょう。
⑩How do you go by?(なんて呼んだらいい?)
「How do you go by?」は「How can I call you?(何とお呼びしたら良いですか?)」という質問の「call」という動詞では少々堅くるしいので「go by」を代わりに使ったカジュアルな表現です。
「go by」はもともと「通りすぎる」「見過ごされる」という意味で、「How do you go by?」を直訳すれば「あなたは何と言われて見過ごされているのですか?」ですが、カジュアルな表現に言い直せば「なんと呼ばれて通用しているのか?=なんと呼んだらいい?」に転じているのです。
「go by」は「be called(呼ばれている)」のほか「pass by(過ぎ去る)」「take(抱く)」のカジュアルな代用表現にもなります。
初対面の人との英会話【カジュアル挨拶編】
初対面の人と初めて会話するときに、日本語ではほとんどの場合「はじめまして」という挨拶から話し始めます。英語の場合は「はじめまして」に相当する言葉が残念ながらありません。
そのため英語では「出会えて嬉しいです」「出会えて素晴らしいです」「出会えて幸せです」のような表現で初対面の人と対応します。それでは具体的に英語ではどのような単語や言い回しで初対面の人に挨拶をするのでしょう。
① Nice to meet you.(はじめまして。)
海外では初対面の人と会話する時に「Hi, I’m Taro.(太郎といいます)」と自分の名前を自己紹介した後に「Nice to meet you.(はじめまして)」と挨拶するのが一般的です。自己紹介の場合は日本のように名字ではなく下の名前を使うの方が親しみを伝えられます。
「Nice to meet you.」が日本語で「はじめまして」と訳される理由は最も多く使用される英語の挨拶だからです。直訳すると「お会いできて素敵です」となり「はじめまして」という意味ではないのですが、日本語でも初対面の人に「はじめまして」が最も多く使われる挨拶なので同様に解釈がされています。
また「to meet you」は挨拶言葉として色々な場面で使われる英語で、一番馴染みが多いフレーズではないでしょうか。初対面の人とは最初に「meet(会う)」ことから始まるので当然のことと言えるでしょう。
他に「It’s a pleasure to meet you.」「I’m glad to meet you. 」などがあります。また「Nice meeting you.」のように「to meet」より「meeting」を使った方がフレンドリーになります。現在進行形の方がリアルなので親しみが伝わるのかもしれません。
②I’m happy to meet you.(出会えて嬉しいです)
「I’m happy to meet you.」を直訳すれば「お会いできて幸せです」になります。このように英語では初対面の人を歓迎する意味で「会えたことが嬉しい」「出会えて幸せです」という挨拶で出迎えてから自己紹介をするのがマナーになります。
これは日常会話でもビジネスでも共通で、コミュニケーションを深めるためにはカジュアルな挨拶から自己紹介につなげるのが非常に大切で、会えたことへの嬉しさをまず伝えることで和やかな会話が生まれます。
初対面からフォーマルな表現では相手が緊張してしまいます。カジュアルな挨拶の仕方は日常会話でもビジネスでも非常に大切なので留意しておきましょう。
③Thank you for inviting me today.(今日はご招待いただきありがとうございます。)
海外ではホームパーティーを開くことがよくあります。そんなパーティーに招待された場合に感謝の意を伝える英語表現が「Thank you for inviting me today.(今日はご招待いただきありがとうございます)」です。
「Thank you for 〜」は、〜に対して感謝するという表現で「inviting(招待)」されたことへのお礼の挨拶言葉です。逆に招待したホスト側が感謝を表す場合には「Thank you for coming over today.(今日はお越しいただきありがとうございます)」のように表現します。
④Pleased to meet you.(お会いできて嬉しいです)
「Pleased to meet you.」が「お会いできて嬉しいです」のように挨拶の言葉として使われることが不思議に感じる方が多いのではないでしょうか。
「Please」は「Please come in(どうぞおが入りください)」「Please set down(どうぞお座りください)」のように「どうぞ〜してください」のように使われる言葉ですが、英語の「Please」には、もともと「喜ばせる」「楽しませる」「満足させる」という意味があります。
つまり「Pleased to meet you.」を直訳すると「お会いすることで喜びを得ることができました」という意味になり「お会いできて嬉しいです」という意味に訳すことができます。「Please」の正しい意味を理解しておきましょう。
⑤Is this your first time here?(こちらは初めてですか?)
名前を自己紹介して挨拶を交わした後に、どのように会話をつなげていくかが、いちばん苦労するところです。そんな時に「Is this your first time here?(こちらは初めてですか?)」のような質問をすることで会話の糸口が開けます。
例えば相手も自分も初めての場所であれば「It’s my first time here,too.(実は私も初めてなんです)」のように答えます。お互いに共通点があることは親近感が持てて話題が広がります。「I’ve never been here(ここに来たことがありません=初めてです)」のように否定語を使って表現することもできます。
⑥How did you get here?(こちらへはどうやって来ましたか?
How did you get here?(こちらへはどうやって来ましたか?)という質問は、相手がどのような交通手段を使ってここに来たのかを尋ねることです。
わざわざ時間をかけて来ていただいた場合などは、労をねぎらい感謝の気持ちを伝えるなどで、話題を広げるだけでなく友好関係を築く助けになります。
このように挨拶や自己紹介の後で投げかける質問によって、相手が話すきっかけを作り話題が広がり、コミュニケーションを深めることができるので上手く会話の中に質問を取り入れることが大切です。
⑦I heard that you ◯◯.(あなたは◯◯だと聞きましたよ。)
I heard that you ◯◯.(あなたは◯◯だと聞きましたよ)というフレーズは、事前に共通の友人などから相手の情報を聞いている場合に使うことができる言い回しです。
例えば「I heard that you're good at a piano.(あなたはピアノが上手だと聞きましたよ)」などと投げかければ、そこから音楽の話題に広げることができます。自分が好きな音楽などを自己紹介するのも良いでしょう。
ただここで注意が必要なのは、相手がそのことを言われることを快く思っていない場合があります。事前によく調べておかないと逆効果になることがあります。「I heard that you ◯◯.」は慎重に状況を判断してから使うようにしましょう。
⑧Good talking to you.(お話できてよかった)
「Good talking to you.(お話できてよかった)」というフレーズは、お会いして話す機会を得られたことへの感謝を表す挨拶です。ほとんど「Nice meeting you.」と同じように使われますが、感謝の対象が会えたことより話すことに重点が置かれています。
誰でも一度は話を聞いてみたいと思う人がいます。そんな人と会って話をする機会がある時に使う言葉です。もちろん儀礼的に使うことも多いのですが、このフレーズにはそのように相手を尊敬して話をしてみたいと思う気持ちを含んでいます。
⑨It was nice meeting you.(お会いできてよかった)
「It was nice meeting you.」は「Nice to meet you.」と同じように「はじめまして」という意味で使われる挨拶ですが「It is」ではなく「It was」と過去形になっているところに「やっとお会いすることができてよかった」という意思が感じられ別れ際などによく使われます。
つまり「Nice meeting you.」より会えた喜びを強調して表現しています。挨拶は実際には現在形または現在進行形なのですが、あえて過去形にすることで気持ちを強調する効果があるのが英語の特徴です。
⑩Nice meeting you.(お会いできてよかった)
「Nice meeting you.」は「It's been nice meeting you.」または「It was nice meeting you.」のBe動詞を省略したカジュアル表現で、別れ際によく使われる挨拶です。わり合い親近感があるフレンドリーなフレーズです。
英語には「to+動詞」を「〜ing」と現在進行形にすると、よりフランクなニュアンスになるという特徴があります。つまり前述のように動詞の使い方により過去形や過去分詞形には強調する効果があり、現在進行形にはフランクに表現する効果があることを覚えておきましょう。
初対面の人との英会話【ビジネス英語質問編】
日常会話とビジネス英語の違いは、一言でいってビジネス会話は「相手に失礼のない丁寧な表現」と言えるでしょう。友人や同僚などと話す日常会話ではフランクに省略した単語や言い回しで通用しますが、ビジネスでは文節を省略しないで丁寧に話す必要があります。
ビジネスで人と会うのは、商談であったり会議やミーティングなどになります。当然話す相手は取引先や上司や目上の人など敬意をはらう人が多くいるので、丁寧な話し方が要求されます。それではビジネスで初対面の人と会話する際の質問例などを紹介します。
①How did you get to know us?(我々のことはどのように知ったのですか?)
「How did you get to know 〜?」というフレーズは、〜を知ることになった経緯を尋ねる質問で「〜をどのような経緯で知ることになったのですか?」という意味です。
ビジネスで「How did you get to know us?(我々のことはどのように知ったのですか?)」と尋ねる場合は、仕事の依頼やオファーがあった時です。我々のどこを評価して、どうして我々にオファーが来たのか、その理由や経緯が知りたい時に使うフレーズです。
②How is Mr. /Mrs. ◯◯?(◯◯さん、お元気ですか?)
「お元気ですか?」と尋ねる場合日常会話では「How are you?」ですが、ビジネスでは「How is Mr.〇〇?」「How is Mrs.〇〇?」のように「〇〇さん、お元気ですか?」と敬称をつけた名前で尋ねるのが通例です。
「you」という総称ではなく、はっきりと名前を示すことで相手を特定して「Mr./Mrs.」と敬称をつけることでその人への敬意を表現します。ビジネスでは呼び掛ける相手を曖昧にせず、きちんと相手の名前に敬称をつけて呼ぶのが基本です。
③Have you been long in this field?(この仕事をされて長いのですか?)
「Have you been long in this field?」を慌てて「この野原に来てから長いのですか?」と訳すと間違いになります。「field」は、野原や田畑・地面という意味ですが他に「分野」という意味があります。
ビジネスで「field」を使う場合には、仕事の分野を指します。つまり「Have you been long in this field?」は「この分野の仕事をされて長いのですか?」という意味になります。「field」の訳し方や使い方には注意しましょう。
④Could I exchange business cards?(名刺交換をさせていただけますか?)
「Could I exchange business cards?(名刺交換をさせていただけますか?)」の「Could 」は「Can」の過去形ですが「Can I〜?」より丁寧に許しをこう場合のビジネス英語です。
このように英語の動詞は、特に依頼やお願いをする場合に現在形ではなく過去形を使うと丁寧な依頼になります。例えば「Will you〜?(〜するつもりですか?)」を過去形で「Would you〜?」と表現すると「〜していただけませんか?」と言う丁寧な依頼の意味になります。
⑤May I ask ~?(~についてどう思いますか?)
「May I ask ~?」の「ask」には「尋ねる・質問する」「依頼する・頼む」「求める・請う」という意味があり「〜」の部分に入る言葉によりニュアンスが変わります。
例えば「May I ask your opinion?(あなたの意見はいかがですか?)」「May I ask your question?(質問はございますか?)」「May I ask you a favor?(お願いがあるのですが)」「May I ask your name?(お名前はなんですか?)」のように色々な依頼に使えるのがこのフレーズの便利なところです。
⑥Would you like ~?(どんな~がよろしいですか?)
取引先が商談などで来訪した時に、飲み物をすすめる際に「Would you like some coffee?(コーヒーはいかがですか?)」のように使います。
また商談が長引き少し休憩を入れたいときなどに「Would you like to take some breaks?(少し休憩を入れてはいかがでしょう?)」のように使います。「Would you like〜」は相手の意向を伺うときに使用するフレーズです。
⑦Who do you report to?(あなたの上司は誰ですか?)
「report」は「報告する・伝える」という意味のビジネスでもよく使われる単語ですが勘違いしやすい言葉の一つでもあります。「Who do you report to?」を「レポートを提出する相手は誰ですか?」と訳してしまうと間違いになります。
この場合は、報告をしなければならない立場の人=上司は誰ですか?と聞いているのです。「report」は使われるセンテンスによって本来の意味とは違う意図を表すので注意しましょう。
⑧Did you get the picture?(内容を理解しましたか?)
「Did you get the picture?」も勘違いしやすいビジネス用語のひとつです。「picture」は「絵画・写真・画像」という意味で「get the picture」は「写真を撮る」という意味があるので「Did you get the picture?」を「写真は撮りましたか?」と訳すと間違いになります。
「get the picture」には「状況や事情を理解する」という意味が他にあるので、ビジネスで「Did you get the picture?」と聞かれた場合には「内容を理解しましたか?」と問われているのです。勘違いしないように注意しましょう。
⑨May I have ~?(~をいただけますか?)
「May I have〜」は、例えば「May I have a little time?(少しお時間をいただけますか?)」「May I have a check?(お会計をお願いします)」のように使います。
また「May I have a look around(見学させていただけませんか)」「May I have a seat?(座ってもいいですか?)」のように「May I have〜」は「〜をしていただけますか?」と依頼するときに使うフレーズです。
初対面の人との英会話【ビジネス英語挨拶編】
ビジネスで初対面の人と会話をするときの日常会話との違いは、日常会話の場合はある程度素性を知っている同士で話す場合が多いので挨拶なども簡略にすることが多くなります。
しかしビジネスの場合は、相手のことをよく知らない場合が多く特に初対面ともなればなおさらです。そのために挨拶や自己紹介を丁寧にすることが大切になります。また相手に対して失礼にならないフォーマルな表現が求められます。それでは具体例をあげて紹介します。
①Firstly, I’d like to introduce myself.
他社の人も集まる合同会議などでは、初めて顔を合わせるメンバーが多くいるので最初に自己紹介をするのが通例になります。その場合は「Firstly, I’d like to introduce myself.(はじめに自己紹介をさせてください)」のように「I’d like to〜(〜させてください)」を使います。
それに続けて「I’m Taro Sakamoto serving an engineer in 〇〇 companies.(私は〇〇会社でエンジニアを勤めている坂本太郎です)」のように自己紹介をします。
②You can forget about that.(心配いりませんよ。)
「You can forget about that.」を直訳すると「あなたはそのことを忘れることができます」になりますが、広く解釈すれば「忘れることができるくらいに心配ないことです」という意味になります。つまり「心配いりませんよ」という場合に使うフレーズです。
ビジネスでこのフレーズを使うのは、相手に余計なプレッシャーを与えず緊張を和らげて会話をスムーズに進めるためです。そのため気兼ねなく意見の交換ができるようになります。
③Thank you for contacting us.(ご連絡いただきありがとうございます。)
「Thank you for〜」は先方から厚意や恩義、またはアクションなどに対して感謝の意を表すときに使うフレーズです。「Thank you for contacting us.」は連絡をいただいた時などに、わざわざ連絡をくれた手間に対してお礼を言うビジネスの儀礼的な表現です。
このほかビジネスでは「Thank you for confirming.(確認ありがとうございます)」「Thank you for your concern.(お気遣い感謝いたします)」「Thank you for your hard work.(お仕事お疲れ様です)」のように使います。
④I’m in charge of ◯◯.(◯◯の責任者をしております。)
「I’m in charge of ◯◯.」も勘違いしやすいビジネス用語のひとつです。それは「charge」は「請求する」「非難する」「負わせる」「告発する」という意味があり、広義ではスマホなどの電池に充電する場合やプリベイドカードに現金を補充するときにチャージするというので誤解が生まれやすいのです。
しかし英語の「charge」には「引き受ける」という意味もあり、ビジネスで「I’m in charge of ◯◯.」と言う場合には、〇〇を引き受けている者ということから「〇〇の責任者をしております」という意味になります。日本語では見られない意味の転用の仕方なので注意しましょう。
⑤Thank you for giving us this opportunity today.(今回はこのような機会をいただきありがとうございます。)
「Thank you for giving us this opportunity today.」は前述の「Thank you for〜」の応用で、プレゼンや発表などの機会を与えてもらえたときに感謝の気持ちを伝えるフレーズです。
このように「Thank you for〜」はビジネスの多くのシーンで使われます。その様々なパターンを知り覚えておくことがビジネス英会話をマスターすることにつながるので、ぜひトライしてください。
⑥Thank you for your help with ◯◯.(◯◯の件では大変お世話になりました)
「Thank you for your help with ◯◯.」は、先方に〇〇の件で助力や協力をいただいたときに「大変お世話になりました」と感謝の気持ちを表現するフレーズです。
「Thank you for your help and kindness.(親切に助けていただだきありがとうございます)」のように使います。またお礼だけでなく「Thank you for your help and cooperation.(ご協力のほどよろしくお願いいたします)」と協力を仰ぐときにも使うことができます。
⑦You have a beautiful office!(素晴らしいオフィスですね!)
取引先のオフィスを商談などで訪問したときの第一声で「You have a beautiful office!(素晴らしいオフィスですね!)」と表現すれば、先方の気分がほぐれ会話もはずみ商談もスムーズに運びます。
オフィス全体でなくても、飾ってある花や絵画でも素敵な物があれば賞賛することによって互いの親密度が増します。褒められて悪い気がする人はいません。例文の「office」の代わりに「flower」や「picture」などを入れ替えて利用してください。
⑧I really appreciate~(~いただき誠にありがとうございます。)
「I really appreciate~」は「Thank you for〜」と同じように先方にしていただいたことへ感謝の意を伝える表現です。「〜」に入る言葉はケースにより様々になります。
先方から注文をもらった場合には「I really appreciate receiving your order.(注文をいただきありがとうございます)」、親切に対する感謝は「I really appreciate your kindness.」のように〜に色々な単語を入れ替えて使うことができます。
⑨get back on the track(本題に戻る)
ビジネスのミーティングなどで議論が白熱してくると、本題から論点が外れてしまうことが多々あります。そんな場合によく使われるフレーズが「get back on the track(本題に戻る)」です。
「Let's get back on the track.」や「Let's get down to the main topic.」が議論を本題に戻すときによく使われる言い回しです。また「Since it's getting exciting, let's get down to business now.(議論が盛り上がったところですが、本題に入りましょう)」のような表現もあります。
⑩It was a pleasure meeting you.(お会いできて嬉しかったです)
「It was a pleasure meeting you.(お会いできて嬉しかったです)」というフレーズは「It was nice meeting you.」を丁寧な表現にしたビジネス英語です。
「pleasure」は「楽しみ・喜び・光栄」などの意味があり「nice」に似ているのですが、英語には単語が長いことで重みがあると評価される風潮があるので「nice」より「pleasure」の方が丁寧さという品格では上位になります。
初対面の人との英会話【電話対応】
会話では相手の表情や手振り身振りが見えるので、話している内容の意味やニュアンスを解釈する上で助けになります。電話では相手が見えないので会話よりリスニング力やスピーキング力が必要になり難易度がやや高くなります。
とはいえビジネスで使用されるフレーズはある程度限られているので、よく使われるフレーズを頭に入れておけばスムーズな電話対応ができるようになります。
また電話の場合は会話と違う独特な表現があります。例えば自分のことを会話では「I am 〇〇」と言いますが、電話では「This is 〇〇 speaking」と言います。それでは電話対応の仕方を実例で紹介します。
①This is ○○,△△ speaking. How can I help you?(○○社の△△です。どのようなご用件でしょうか?)
ビジネスで電話を受ける時によく使うフレーズに「This is 〇〇,△△ speaking. How can I help you?」があり、〇〇には会社名を△△は名前を名乗るのが通例です。
例えば名前が坂本で社名が「Tukuba」の場合は「Hello. This is Tukuba, Sakamoto speaking. How can I help you?」で「Hello(こんにちは)」が日本の「はい、もしもし」に相当します。
次に社名を告げるのは、相手が電話のかけ先を間違えていないかの確認の意味があります。また「How can I help you?」は「どのようなご用件でしょうか?」という意味で電話でよく使う慣例句です。
②Please hold on. (お待ちください)
会話で「お待ちください」は「Please wait.」や「Wait a moment, please.」を使いますが、電話の場合は「Please hold on.」と言います。「hold on」を使うのは、電話を切らずにそのままの状態を保ってお待ちくださいというニュアンスがあるからです。
例えば「I will try to check up on your question. Please hold on.(その質問に関して調べてみますので、お待ちください)」のように電話口を離れるときや、少し時間が欲しい時に使います。この他にも「Hold the line, please.」「Can you hold on a minute?」などがあります。
③I’ll put you through to the person in charge.(担当者に代わります。)
I’ll put you through to the person in charge.(担当者に代わります)は、電話の問合せの内容が担当外のことなどで自分では対応しきれないときに使うフレーズです。
例えば「It is beyond my understanding, I’ll put you through to the person in charge.(私にはわかりかねますので、担当者に代わります)」のように使います。
この例文で使われている「charge」は、充填するなどの意味があるため誤解しやすいのですが「in charge」の場合は「〜を預かる」「〜の担任」という意味で「the person in charge」は「責任者・担当者」を指します。
④Should I have him call you back?(折り返し電話をさせましょうか?)
係や担当者が席を外して不在な時、折り返しの電話が必要かどうかを確認する時に「Should I have him call you back?(折り返し電話をさせましょうか?)」を使います。
また担当者が戻る時間がわかっている場合には「I think he will be back in 5 minutes.(彼は5分ほどで戻ると思います)」のように目安の時間を知らせるのも親切です。伝言を確認するには「Would you like to leave a messsage?」を使うと良いでしょう。
⑤Could you speak up a little, please?(もう少し大きな声で話していただけますか?)
電話では相手の声が小さくて聞き取りづらいことがあります。そんな場合には「Could you speak up a little, please?(もう少し大きな声で話していただけますか?)」を使います。
また話すスピードが速すぎて聞き取りにくい場合には「Could you speak a little more slowly, please?」(もう少しゆっくり話していただけますか?)」と伝えると良いでしょう。
⑥How may I direct your call?(どちらにおつなぎしましょうか?)
電話を受けて相手が話をしたい担当者が自分ではない場合や、代表電話の交換手などの場合「How may I direct your call?(どちらにおつなぎしましょうか?)」とお聞きします。
相手から話したい部署や名前などを確認した後で「I’ll put you through to the person in charge.(担当者に代わります)」と伝えてから担当につなぐのが手順です。
⑦He is away from his seat.(彼は現在席を外しています。)
電話を受けたけれど、相手がかけてきた目的の担当者が外出中などで不在の場合がよくあります。そんな時には「Unfortunately, he is away from his seat.(残念ながら、彼は現在席を外しています)」のフレーズを使います。
ミーティングで席を外している場合は「He is away from his desk in a meeting.」と伝え、会議の終了時間がわかっていれば「I think he will be back in one hour. Should I have him call you back?(彼は1時間ほどで戻ると思います。折り返し電話をさせましょうか?)と伝えると良いでしょう。
⑧I'm afraid but I don't speak English well.(申し訳ありませんが、わたしは英語があまり話せません。)
電話を受けたけれど、まだ英語力が足りなくて相手の話を十分に理解できないことがあります。そのような場合には無理をせず「I'm afraid but I don't speak English well.(申し訳ありませんが、わたしは英語があまり話せません)」と伝えてください。
また「Could we call you back when someone who speaks English comes back?(英語を話せるものが戻り次第、電話を折り返させて頂いてもよろしいでしょうか?)のフレーズを覚えておくと良いでしょう。
⑨Hello, this is ○○ from △△.(もしもし、△△社の○○です。)
こちらから電話をかけた場合には「Hello, this is 〇〇 from △△.(もしもし、△△社の〇〇です)」のように「Hello」と挨拶をした後に「△△社の〇〇です」のように会社名と名前を自己紹介するのが最低限の礼儀です。
そのあとで用件を伝えるなり、必要な担当者を呼んででもらうようにします。これは電話を受ける時にも同じなので覚えておきましょう。
⑩May I speak to Mr.○○, please?(○○さんをお願いします。)
電話をつないでほしい相手を伝える場合には「May I speak to Mr.〇〇, please?」を使います。相手の担当部署を伝える場合には「Mr.〇〇 of 部署名」にします。
例えば「May I speak to Mr. Jones of the engineering department, please?(技術部のジョーンズさんをお願いいたします)」のように言います。営業部の場合は「sales department」経理部は「accountant’s department」を使います。
もっと英語を上達させるには?
英語力を上達させるには「リーディング(読む)」「リスニング(聞く)」「スピーキング(話す)」の3つをバランスよく学ぶことです。音だけではなかなかイメージがつかみ難いので、文字と音とを一体化して覚えるのが効率よく学習するコツです。
また様々な題材の英語をたくさん繰り返し「読み」、色々な音材を「聞き」、実際に口に出して発音して「話す」ことが英語を習得する近道です。質より量が大切です。
英語で積極的に話しかけよう!
近くに外国の方や英語を話せる人がいれば、積極的に話しかけてみることです。最初はなかなか聞き取れなかったり通じなかったりすることが多いと思いますが、何度も繰り返すうちに少しずつ分かるようになってきます。
小さい子供が言葉を覚えるのも全てこの方法です。積極的にトライしてみましょう。また発音する時に単語の文字を連想するとイメージがつかみやすくなります。音とビジュアルを両面から捉えると理解が早くなります。
英語は楽しく学ぶことが近道!
楽しく学ぶことも英語上達の近道になります。それには字幕付きの海外ドラマがおすすめです。ストーリーを楽しみながら話す英語とシーンの状況から意味がわかりやすくなりビジュアルな情報でリスニングが鍛えられます。また字幕でスペルも確認できるのでリーディングにも役立ちます。
同様に楽しみながら英語を学ぶには、英語のヒットソングのミュージックビデオもおすすめです。音楽を楽しみながら字幕スーパーに流れる英文の歌詞と歌とで海外ドラマと同じ効果があります。
初対面の英会話は自己紹介からマスターしよう!
初対面の人と英会話をするには、挨拶と自己紹介から話が広がっていきます。自己紹介には自分の名前、出身地、趣味、好きな食べ物、好きな音楽やスポーツと様々あります。まずそれを英語でどう表現するかをマスターすることから始めましょう。
ここまで日常会話やビジネス英語の挨拶や質問などを例文を交えて紹介してきました。これらの記事を参考に英会話の上達に役立ててください。