心が荒む状態をどうにかしたい!
人間はストレスと共に生きていると言っても過言ではない程、多くの人が何らかの原因により心身共に疲れている時期があるのではないでしょうか。ストレスが強く心が荒んでしまうと、情緒不安定な状態になってしまいます。今回は、心が荒む原因やストレスの対処法などをご紹介します。
「心が荒む」の意味
「荒む」とは「すさむ」と読み、心の持ち方・行動などが乱れてきて、ゆとりや大らかさを失い、気持ちがとげとげとした状態になる事を意味します。「心が荒む」とはどのような状態なのか、まずは意味から考えていきましょう。
自暴自棄になること
心が荒むとは、ネガティブな状態が続き自暴自棄になる事を意味します。自暴自棄とは、自分の身を粗末に扱いやけくそになる事です。何らかが原因で気持ちが落ち込み自信を失ってしまい、生活態度が荒れてしまうのです。
心が荒むと心が疲れてしまいイライラする時期が続きます。色々な事が面倒になり投げやりな気持ちになりやすいです。何に対しても悲観的な考え方となり、人付き合いも避けたくなる心理状態になるでしょう。
心が荒むまでには長い過程があるかと思いますが、例えば仕事や恋愛、人間関係などでストレスを受け続け嫌な事が重なっていくと、最初は懸命に頑張れていてもなかなか乗り越えられず自暴自棄に陥ってしまう状態になります。
冷静さが失われた状態
心が荒むと、冷静さが失われた状態となります。本来の自分とはかけ離れ、品の良さや繊細さがなくなってしまう状態とも言えるでしょう。普段は穏やかな人でも常にイライラとしてしまい、言動が乱暴・雑になりやすいです。
周りの人から言われる優しく悪意のない言葉であっても、自分の心がひねくれているため素直に聞けずにネガティブに受け取ってしまい、相手の批判をしたり誰に対しても優しい心持ちでいる事が難しくなります。
最近イライラしやすいな、人にあたりやすいなと感じたら、余裕がなく心が荒んでいる証なので、自分の置かれている状況、心理状態を見直した方が良いでしょう。心が荒む状況では、周りの人からも良く思われない事が多いでしょう。
「心が荒む」原因
次は心が荒む原因についてお伝えいたします。自分の欲求が満たされず、何かしらの絶望や悲しみを味わった結果、心が荒む事に繋がります。ストレスを受け続け、自分の中で抱え込み過ぎてしまったのかもしれません。心が荒む考えられる原因は下記の通りです。
仕事の疲れ
仕事の疲れが原因で心が荒む人は大変多いです。長時間の仕事による過労であったり、思っている通りの仕事が出来ないなど、嫌々仕事をしていると自然とストレスを抱えてしまいます。特に仕事は逃げられない事が多いので、疲れてしまう傾向があります。
特に医師や看護師など、人の生死に関わっている仕事は責任が重いです。一生懸命仕事に取り組んでいても思い通りにいかないことも多く、いつの間にか心が荒む事があります。それ以外の仕事であっても、心が荒む要因が沢山隠れています。
仕事は自分が生きるため、家計を支えるためなど、生活において欠かせないものです。そのため多少嫌な事があっても、立ち向かわなければいけないという気持ちが心身共に疲れに繋がり、心が荒む原因となります。
恋愛のストレス
恋愛のストレスは、心が荒む大きな原因となります。恋愛をすると気持ちの浮き沈みが激しくなり、疲れてしまうことも多いでしょう。順調なお付き合いが出来ていれば心も安定しているかと思いますが、上手くいかない場合、心が荒む事があります。
例えば、好きな人に冷たい態度を取られたり、浮気をされてしまった等、恋愛には思い通りいかない事が沢山あるでしょう。「自分はこんなに尽くしているのに、何故?」と思っていると期待を裏切られた気持ちになり、結果心が荒む事があるのです。
それはあなたが恋愛に対し、一生懸命向き合っていた証拠です。恋愛をするにあたり、心の乱れがあることは当たり前だと割り切り、失敗を恐れずに進む事をおすすめいたします。恋愛で心が荒むのを避けるためには、相性の良い相手を選ぶことです。
人間関係のストレス
人間関係のストレスは、心が荒む大きな原因となります。生きていく中で必ずと言っても良い程、人と関わらなければいけない世の中なので、気が付かないうちに日々何かしらのストレスを受けている可能性があります。
仕事や恋愛、家庭環境においても、基盤となるのは人間関係なので、そこが上手くいかないと、疲れに繋がり心が荒む要因になるでしょう。上司とのウマが合わない、同僚の言動に腹が立つ、両親との不仲など、色々な問題が人にはあります。
全ての人と気が合うことはなく、誰にでも一人や二人、周りで苦手な人がいるのではないでしょうか。八方美人や人付き合いが上手な人であっても、無意識に気を使いながら人と接しているかと思うので、気が付いたら疲れている事もあるでしょう。
経済的・将来的な不安
経済的・将来的な不安も、心が荒む原因となります。お金は人が生きるために必要不可欠なものです。ご飯を食べるにも、家やマンションなどに住むにも、何をするにもお金は必須なので、お金がないと心に余裕が無くなってしまいます。
些細な事で意味もなくイライラしてしまったり、人にあたってしまったり、お金がない不安というのは、実際に貧乏生活を経験した人にしか分からないことです。そんな生活を長く送っていると、心が荒む事があります。
お金がないと、将来的にも不安が募って生きます。この状態でもし病気になってしまったら、親が亡くなってしまったら等、不安は数えきれないでしょう。未来は誰にも分からない事なので、深く考えれば考える程、心配は募るものです。
「心が荒む」場合の対処法
続いては、心が荒む場合の対処法についてお伝えいたします。心が荒む事は、決して悪いことではありません。人間誰しも、悩み苦しむ時期はあるでしょう。しかし心が荒む状態が長期間続く事は良くない事なので、ストレスを抱えた時の対処方法を学びましょう。
原因を知る
心が荒む場合の対処法1つ目は、心が荒む原因を知る事が大切です。意味もなく心が荒む人間は殆どおらず、必ず何かしらの理由があります。その原因が判明しない限り、ストレスを緩和する対処法はありません。
多くの場合が「自分の思い通りにならない」事が、心を荒む原因となっています。仕事が思うように進まない、上司が自分を評価してくれない、好きな人が自分に振り向いてくれないなど、考えられる理由は沢山あるでしょう。
まずは自分が何に対してストレスや怒り、悲しみを感じているのか、ノート等に書き出してみることをおすすめいたします。文章にすることによって、自分の心の整理がついてきます。そして気が付かなかった自分の気持ちを発見できるかもしれません。
丁寧な行動を心がける
心が荒む場合の対処法2つ目は、丁寧な行動を心掛けることです。例えばドアを思い切り閉めたり、物を雑に置いたり等、周りから見ていかにもイライラしている人、時々見かけませんか。心が荒む時期に感情のまま行動をすると、益々悪い方向に心が傾いてしまいます。
イライラしていると怒りの状態で行動をとり、更に嫌な事が起きるという悪循環が生まれます。原因と結果の法則と言っても良いでしょう。また苛立っている様子は周りの人から見ても不愉快に感じ、あなたの側から離れていくでしょう。
人間の心と体は繋がっているので、気持ちがどんなに荒れている状態でも、丁寧に行動をすることにより、次第に気持ちも落ち着いてきます。丁寧な言動をする事が、心が荒む状態から逃れる対処法と言えます。
深呼吸する
心が荒む場合の対処法3つ目は、深呼吸をする事です。息を大きく吸って、吐いてを繰り返すことにより、リラックスする事が出来ます。例えば屋内にいる事が多い人は、外に出るなど、環境を少しでも変えてみてはいかがでしょうか。
外の空気を吸うだけで、気持ちが落ち着いたり気分転換をする事が出来るので、短時間だけでも良いので屋外に出ることをおすすめいたします。大きく息を吸って、身体に新鮮な空気を取り込んでみましょう。
特にイライラして怒りが収まらない時や、不安や心配で落ち着かない時など、深呼吸は効果的です。心が荒む状態で人にあたってしまいそうだと気が付いた時、一旦落ち着いて深呼吸をしてみてください。悪い方向へ進む事を避けられます。
余裕を作る
心が荒む場合の対処法4つ目は、自分に余裕を作る事です。余裕を作るというのは、決して怠ける意味ではありません。心が荒むと感じた時は心が癒しを求めている証拠なので、時にはやりたいことに時間を割いてみてはいかがでしょうか。
仕事などで時間を作る余裕がない人は、小さな楽しみを作るだけでも気持ちが楽になるかもしれません。仕事帰りにケーキを買ったり、いつもより少し高価なご飯を食べたり、自分にご褒美を与えてみるのも良いでしょう。
心にスペースを作らないと、心が荒む原因となりますので、出来る限りリラックスして過ごすよう心掛けてみてください。前述した通り、意味もなく心が荒む事はないので、その原因になる元をなるべく避けるように行動すると楽になれます。
単純動作を行う
心が荒む場合の対処法5つ目は、単純動作を行う事です。運動音痴な人や運動が苦手な人でも出来るような単純な動作をテンポよく繰り返すエクササイズは、疲れやストレス解消に効果的と言われています。
簡単に出来るようなウォーキング、ジョギング、縄跳び、自転車など、短時間でも軽く運動をすると、セロトニンが分泌されて気持ちもスッキリします。セロトニンは、気持ちを安定させる働きがあるので心が荒む時には、運動はおすすめです。
しかしあまり激しい運動をすると、逆に体にダメージを与えたり疲れてしまうので、程々の運動が良いでしょう。セロトニンは幸せホルモンと言われている通り、私達のテンションを上げてくれるものなので、心が荒むと感じた時は試してみてください。
「心が荒む」状態を抜け出すのに使えるもの
最後に、心が荒む状態を抜け出すために使える物をご紹介いたします。心が荒むと辛い日々が続くので、少しでも何か自分に癒しを与えられるようなアイテムが欲しいものです。どのような物が人に元気と力を与えられるのか、覚えておきましょう。
アロマ
心が荒む時におすすめのアイテムは「アロマ」です。いつもとは違う良い香りに包まれて、疲れた心・体も癒されることでしょう。今はバリエーション豊かでキュートなアロマディフューザーが沢山販売されております。
LEDライトが7色に光ったり、キャラクターの物であったり見た目だけでも癒されます。ご自分の好きなアロマディフューザー及び好きな香りを選んで、寝る前などに癒しの時間を作ってみてはいかがでしょうか。
特にヒノキなどの木々の香りは、森林浴をしている気分になれてリラックス出来るので大変おすすめです。良い匂いを嗅ぐだけなんて意味がないと思っている方、騙されたと思って是非試してみてください。
入浴剤
心が荒む時におすすめのアイテム2つ目は「入浴剤」です。気持ちの良い入浴をするために、入浴剤を利用する事は一般的です。本来であれば温泉などにゆっくりと浸かりたいところですが、忙しい人にとっては、それはなかなか難しいでしょう。
入浴剤は色々な種類がありますが、中には温泉成分が入ったものがあり、少しだけ温泉気分を味わう事が出来ます。また肩凝りや神経痛等、体に良い成分が沢山入っています。体が温まる入浴剤もあり、冷え性が改善されることもあります。
リラックス作用のある入浴剤も多いので、疲れを感じたり、心が荒むなと感じた時はお気に入りの入浴剤を使ってみてください。短い時間ではありますが、お風呂時間を大切に過ごしてみてはいかがでしょうか。
好きな物
心が荒む時におすすめのアイテム3つ目は「好きな物」です。やはり心が癒されるためには、自分が好きな物に触れる事が大切です。例えばゲーム、料理、食べ物、動物、運動、何でも構いません。
大切なポイントは好きな物に触れることにより、心が荒む状態から抜け出せたと感じたり、自分が嬉しい、楽しいと実感する事です。空き時間に少しでも好きな物に癒されましょう。
動物動画
心が荒む時におすすめのアイテム4つ目は「動物動画」をみる事です。好きな動物、例えば犬や猫など、可愛く無邪気な動物達の姿を見ていると、自然と笑ってしまう事はありませんか。
気持ちがムシャクシャする時、イライラしている時、ペットを見ていると怒っている気持ちがいつの間にかなくなっている事があるのと同様、可愛い動画をみると癒しの効果があります。
「心が荒む」状態を抜け出そう!
いかがでしたか。今回は「心が荒む」意味や原因、ストレスの対処方法ついてお伝えいたしました。心が荒む状態では、イライラしてしまったり情緒不安定な状態が続いてしまうので、少しでも楽になるよう、リラックスして過ごしてください。