融通が利かないってどういう意味?
一度決めたらなかなか考えを変えようとしない人のことを「融通が利かない人」と言います。融通が利かない人は真面目な性格の人に多い印象がありますが、今回は融通が利かない人の特徴や性格、心理について詳しく解説しましょう。
融通が利かない人の特徴・性格
最初に融通が利かない人の特徴や性格について詳しく紹介していきましょう。融通が利かない人の主な特徴・性格として、「真面目過ぎる」や「正義感が強い」「嘘が付けない」「変化に弱い」が挙げられます。
真面目過ぎる
融通が利かない人の特徴の一つに「真面目すぎる」があります。一般的には真面目な人は好意的に見られますが、あまりに真面目過ぎると逆に「融通が利かない人」として敬遠されがちです。
真面目過ぎると「一度決めたことは最後までやり通そうとする」「誰も守っていないルールを守っている」「他の人がルールを破っているのが許せない」「とにかく数字にこだわっている」などといった特徴もあり、ときには周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
融通が利かない人は周りに迷惑がかかるかどうかよりも、決められたことをちゃんとできるかということに重きを置いているので、周りに迷惑をかけているとしても無理にでも押し通そうとする傾向があります。
正義感が強い
先述のように融通が利かない人は真面目過ぎる人が多く、自分だけではなく他の人が決められたルールを破ったりズルをしていることに対してもストレスをとても感じます。このように真面目すぎるがゆえに正義感の強い人が、融通が利かない人にはたくさんいます。
嘘が付けない
融通が利かない人はとても真面目で曲がったことが嫌いなので、嘘をつくことができません。真面目過ぎて時には周りに迷惑をかけてしまうこともありますが、嘘をつけないという性格は融通が利かない人の良いところと言えるでしょう。
変化に弱い
融通が利かない人には「変化に弱い」という特徴があります。融通が利かない人は「最初に考えたこと=正しい」と思っている人が多く、最初と異なった考え方をすることができません。
そのため他の考え方を参考にしたり他の人の意見を受け入れることができず、臨機応変さに欠ける部分があります。
融通が利かない人の心理
融通が利かない人の特徴や性格の次は、融通が利かない人の心理について解説します。融通が利かない人はどんな心理を持っているのでしょうか。
融通が利かない人の主な心理として「ルールを大切にしている」や「予定が変わるのが嫌」「自分の意見・考えがある」が挙げられます。
ルールを大切にしている
先程も述べたように融通が利かない人にはとても真面目で最初に決めたことを正しいと思っている人が多くいます。そのため融通が利かない人はルールやマニュアル、決まり事をとても大切にし、そのルール等に忠実に行動しようという考えを持っています。
融通が利かない人はルールを大切にしていて忠実に守ろうとするため、ルールを守ろうとしない人やルールとは異なることを行うことにとても抵抗を感じます。また、ルールにない想定外のことが起こったときに動揺してしまうこともあるでしょう。
ルールを大切にしているが故に周りに迷惑をかけてしまうこともありますが、本人からすると「ルールをしっかり守りたい」という心理からの言動と言えます。
予定が変わるのが嫌
「融通が利かない人の特徴・性格」でも述べたように、融通が利かない人は最初に決めたことは最後まで貫き通そうとします。そのため、決まっていた予定が変わることをとても嫌う傾向があります。
あらかじめ決まっていることを変えたくないという心理から、周りの人からアドバイスされても受け入れようとせず、自分の予定通り物事を進めようとします。
決まっていることを最後までやり遂げるという点は仕事をするうえではメリットとなりますが、周りの意見に聞く耳を持たないところや臨機応変さに欠ける点では融通が利かない人の欠点のひとつと言えるでしょう。
自分の意見・考えがある
融通が利かない人は自分なりの意見や考え、ルールを持っています。そしてその自分なりの意見や考えに基づき、それが良いと思って行動しているので、自分の意見や考えを否定されることに対してとても嫌悪感を抱きます。
自分の意見や考えにこだわっているので、周りの人が違うことをしようとしたり自分の意見に反対されると「周りの人は何も分かっていない」「何も考えてくれていない」とストレスに感じてしまう人もいるでしょう。
仕事で融通が利かない人と関わるコツ
ここまで融通の利かない人の特徴や性格、心理について詳しく説明してきましたが、続いては仕事をするうえで融通の利かない人と上手く付き合っていくコツについて解説しましょう。
とても真面目で仕事をきっちりとこなす一方、自分なりの意見を持っていて他人の意見に耳をかさなかったり臨機応変さに欠ける人とは仕事上でどのように関わっていけば良いのでしょうか。
いったん受け入れる
融通が利かない人と仕事で上手く関わっていくコツは、相手の意見を一旦受け入れることです。融通が利かない人は自分なりの意見やルールを持っていてそれが正しいと思っているため、それを否定されたりアドバイスされるとストレスを感じてしまいます。
そのため、できるだけ相手の意見を尊重していったん受け入れるようにしましょう。もし別の意見を伝えたい場合やアドバイスをしたいときには、「確かにあなたの意見はもっともな考えだと思います。」といったん受け入れてから伝えるようにしましょう。
自分の意見やアドバイスを伝える時には、「こういった事情があるので、この件については私の考えに賛成いただけませんか。」と理由を付けて話すようにしてみてください。融通が利かない人は事情を説明すれば、納得してもらいやすくなります。
良い面を生かす
ここまで何度も紹介しているように、融通が利かない人は自分の考えを否定されることをとても嫌います。何度も否定されたり違う意見を言われてしまうと、さらに自分の考えに固執する人もいるので気を付けましょう。
融通が利かない人はとても真面目でルールをしっかり守って一生懸命仕事をしてくれるというメリットがあります。相手の意見やルールを否定ばかりするのではなく、そういった融通が利かない人の良い面を理解して認めていくことで上手く関わっていけるようになります。
融通が利かない人と一緒に仕事をしていくのは大変なこともたくさんあるかと思いますが、仕事に対してとても一生懸命に取り組んでくれる人が多いので、上手く関わっていくことで仕事もうまく進むようになるでしょう。
恋人が融通が利かないときの対処法
融通が利かない人と一緒に仕事をするうえで上手く付き合っていくためには「いったん受け入れる」「良い面を生かす」といったことがポイントとなりますが、ではもし恋人が融通が利かない人だった場合はどのように接していけば良いのでしょうか。
もし恋人が融通が利かない人だった場合は、「信頼関係を築く」ことと「むやみに否定しない」ということが大切になります。それぞれのポイントについて解説していきましょう。
信頼関係を築く
恋人が融通が利かないときには、まずは相手との信頼関係を作ることがとても大切です。実は融通が利かない人のなかには自分の考えが正しいと思っているがゆえに周りから理解されにくく、寂しい想いをしている人が多くいます。
まずはその「誰にも理解されなくて寂しい」「誰も自分のことを分かってくれていない」という気持ちを理解してあげてください。そのうえで相手の考えや価値観に沿って行動を共にしてあげましょう。
相手の気持ちを理解して一緒に行動することで、恋人はあなたのことを「自分のことを一番理解してくれる人」と認識し、恋人もあなたに対して信頼してくれるようになるでしょう。
恋人があなたに対して信頼してくれれば、何かあったときにもあなたの意見に賛同して臨機応変な考えができるようになる可能性も高くなります。
むやみに否定しない
融通が利かない恋人と一緒に過ごしているなかで相手の考えに対して理解できないという場合でも、むやみに否定しないようにしましょう。「むやみに否定しない」ということは、融通が利かない恋人と上手く付き合っていくためのコツでもあります。
融通が利かない人は自分の考えを否定されることに嫌悪感を感じ、何度も否定されることで余計に自分の考えに固執するようになります。そのため、相手の考えに対して何か思うところがあっても相手の考えは最後まで聞き、否定しないようにしましょう。
先程も述べたように何か自分の意見を言いたいときには、まずはいったん相手の意見を受け止めたうえで自分の考えを伝えることをおすすめします。
今後もお付き合いをしていくなかでお互いの意見を伝えることは大切なので、全て相手の意見を受け入れるのではなく、自分の意見も工夫して伝えられるようにしましょう。
融通が利かない性格を直すには
ここまでは融通が利かない人との関わり方について解説しましたが、最後にもし自分自身が融通が利かない人だと言われてしまった場合の、融通が利かない性格の直し方について説明しましょう。
自分なりの意見やこだわりを持ったり、物事に真面目に取り組むことはとても大事なことではありますが、度が過ぎてしまうと周りに迷惑をかけて距離を置かれてしまう可能性もあります。
周りの人たちと上手く付き合っていけるように自分の性格を直したいのであれば、これから解説することを少しでもいいので意識してみましょう。
人の意見を取り入れてみる
自分自身が融通が利かない人だと言われてしまった場合は、自分の意見にこだわり過ぎず他の人の意見を取り入れるように心掛けてみてください。意見を取り入れることが難しくても、まずは相手の意見や考え方を最後までちゃんと聞くようにしましょう。
融通が利かない人の心理として、自分の考えが正しいと思っていることや他の人から意見されることが嫌だということは周りの人も充分知っているはずです。
相手も自分の意見をどうしても通したいから話をしているのではなく、まずはあなたに話を聞いてほしいと思って話をしていることがよくあります。あなたが意見を受け入れてくれるかどうかではなく、あなたの話を聞いてくれる姿勢を求めているということを認識しておきましょう。
相手を理解しようとしてみる
融通が利かない性格を直したい場合は、相手のことを理解できるように努力してみましょう。自覚はないかもしれませんが、融通が利かない人は自分の考えを大事にしているので相手のことを蔑ろにして傷つけたり嫌な想いをさせている可能性があります。
先程も述べたように相手はあなたが意見を聞き入れてくれるかどうかではなく、あなたの話を聞いてくれる姿勢を求めていることが多いです。まずは相手の話をよく聞いて理解しようとする姿勢を相手に見せましょう。
別の意見も受け入れてみる
相手の話をよく聞き、相手の考えについて理解したら、次は自分が持っている考え以外のことも受け入れてみるようにしましょう。自分なりのルールやこだわりがあることは充分に理解できますが、あまり独自のルールやこだわりに固執し過ぎてもいけません。
融通が利かない性格を直したいのであれば、あまり自分の考えにこだわり過ぎず、周りの意見やアドバイスを取り入れるようにしましょう。一方的に自分の意見を相手に押し付けるのではなく、お互いに意見を出し合っていくことで周りの人とも上手く関係を気づいていくことができます。
性格を受け入れる
融通が利かない性格を直したいときには、まずは自分が融通が利かない性格であるということを受け入れるようにしましょう。自分が融通が利かない性格であることを受け入れて認識していないと直したくても直すことができません。
自分が融通が利かない性格であることを認識することで、周りの人からはどのように思われているのかを知ることができます。さらになぜ自分が融通が利かない性格と言われるのかという理由も分かるので、認識することで直しやすくなるでしょう。
もし周りに信頼できる人がいるのであれば、「自分のどういった部分が融通が利かないと思われているのか」「どのように周りと接していけばいいのか」を相談してみるのも融通が利かない性格を直すときのひとつの方法です。
融通が利かない人と上手く付き合おう
今回は融通が利かない人の特徴や性格、心理について解説しました。融通が利かない人はとても真面目でルールをとても大切にするという良い面もありますが、自分の考えを大事にしているため他の人からの意見やアドバイスを聞かないという悪い点もあります。
今回紹介したように融通が利かない人の特徴や心理を理解し、いったん相手を受け入れたうえで自分の意見を伝えるなど、融通が利かない人と上手く付き合っていきましょう。