人間観察が趣味な人ってどんな人?
人にはさまざまな趣味がありますが、その中で今回特集するのは人間観察という趣味です。人間観察が趣味という人は一体どのような心理でその趣味を公言しているのでしょうか。また、人間観察が趣味という人は一体どんな人なのかなどについてご紹介します。
人間観察が趣味という人の特徴
カフェの窓際などに座り、外を歩いている人を観察するといった行動が人間観察です。他人の服装などから職業を想像したり、誰かを待っている風の人だったら、待ち合わせしている人との関係を推理したりするというのが一般的な人間観察と言えるでしょう。
人間観察を趣味と公言することはそんなに珍しくありませんが、自分も知らず知らずのうちに観察されているのだろうと思い気分が悪くなる人も少なくないようです。
そんなマイナスのイメージを持たれるかもしれないというのも承知の上で、趣味は人間観察だと言い切る人の特徴とは、一体どのようなものなのでしょうか。
頭の回転が速い
人間観察が趣味という人の特徴としてまず挙げられるのは、頭の回転が速いということです。人間観察をするためには、見ず知らずの他人の行動をしっかりと目で追う必要があります。つまり、並外れた集中力があるということです。
そして、他人が次にどのような行動を取るのか常に考察をしているので、頭の回転が速くなければ人間観察は到底できません。他人の心理や性格を効率よく判断し続けるだけのスピードが必要なのです。
また、頭の回転が速いだけでなく要領がいいことも特徴の一つです。人間観察といっても他人を穴のあくほど見続けていては気持ち悪がられます。特に男性が女性をずっと見続けるのはリスクが高いです。
そんな人間観察を怪しまれずに行うことができるのですから、要領がよくないと趣味として続けることは難しいです。
さらに、人間観察を続けることで他人の行動のパターンが読めるようになってきます。すると、空気を読んで先回りして行動できるようになるので、さらに要領がよくなるというわけです。
洞察力に優れる
人間観察が趣味という人の特徴、洞察力に優れているというのも大きな特徴です。人間観察を続けていると他人のちょっとした動作からでも、さまざまな情報を得ることができるようになります。
また、洞察力に関連した特徴では、冷静であるという点も挙げられます。洞察力に優れているということは、例え初対面の他人でもさまざまな情報を瞬時に得ることができます。
他人とコミュニケーションを図る時でも、洞察力によって相手のことがよく分かっているので慌てずに冷静に行動が取れるというわけです。
情報収集が好き
人間観察が趣味という人の特徴、情報収集が好きというのも特徴として挙げられます。街を歩いている人のファッションを中心に人間観察している人は、今流行っているファッションについての情報を集めたいという心理があるでしょう。
仕事場で人間観察をしているという人は、社内の人間関係についての情報を得ておきたいという人もいるでしょうし、単純に同僚がどのような性格なのかについて情報が欲しいという心理もあるでしょう。
このように人間観察をすることで情報を得て、自分の周りに起こっている事柄について把握をしておきたいという性格的な特徴があります。
趣味がない
人間観察が好きという人の特徴、単純に趣味がないという場合もあります。人間観察というのは必ずしもわざわざカフェに入って待ちゆく人を眺める必要はありません。
例えば、家の前を散歩しながらすれ違う他人を観察するだけで立派な人間観察です。仕事中に同僚の行動について注意を払うことも人間観察になります。テレビの中の芸能人を観察するのももちろん人間観察です。
このように思い立ったらすぐ始めることができるだけでなく、お金も全く掛からないので、他に趣味を持っていないという人が人間観察を趣味とすることもあります。
仕事ができる
人間観察が好きという人の特徴、仕事ができるというのも一つの特徴です。すでに触れた洞察力や頭の回転が速いという特徴にも関連しますが、人間観察によって先を見通す力が磨かれるので、仕事でもそれを発揮することができるのです。
また、人間観察によっていろんな他人の行動パターンが頭に入っているので何事にも慎重に判断をするという特徴もあります。仕事においてはこれが着実性に繋がり、失敗のない仕事を積み重ねるということになります。
さらに、人間観察をする人は自分に自信がないという人も少なからずいます。自分に自信がないから人間観察をすることによって人のよいところを学ぼうとする心理が働くのです。
ただし、自信がないというのは実力がないことと必ずしもイコールではありません。実力はあるのに自信がないという性格の場合には、より慎重に仕事を進めるのでさらにミスが少なくなり、周りからの評価が高まるというわけです。
人間観察が趣味という人の心理
珍しい趣味ではないものの、ユニークな趣味の部類に入る人間観察。そんな人間観察を趣味をしている人の心理とは一体どのようなものなのでしょうか。人間観察を趣味をする人のことを理解するには、その心理についての理解を深めることが大切になります。
個性的な人と思われたい
人間観察が趣味と答える人の心理ですが、まずは個性的な人と思われたいという心理が挙げられます。趣味と聞かれて読書や音楽鑑賞と答えては周りと同じになってしまいます。
そこで人と少し差をつけるためにユニークな趣味である人間観察と答え、周りから注目を浴びたいという心理があります。
これは就職試験や恋愛においても言えることです。周りと同じようなコメントをしていては周囲に埋もれてしまいます。特に個性という言葉が大切にされる時代ですから、少しでも他人と違う趣味をという心理が働いているのです。
深い意味はない
人間観察が趣味という人の心理、特に深い意味がないこともあります。例えば、初対面の人と時間を過ごさなければならない時などには当たり障りのない会話を選ぶものです。
そんな時に趣味について質問されたとしましょう。本当に趣味があるのならばそれについて話せばいいのですが、趣味がない場合には深く考えずに人間観察と言ってしまうこともあります。
人間観察というのは定義があいまいで、人間を観察するのですから誰しも無意識のうちにやっていることです。ですから、誰でも趣味として人間観察をしていると言おうと思えば言えてしまうのです。そのような気軽さから、趣味は人間観察と答えてしまう人もいます。
本当に人間観察が好き
人間観察が趣味という人の心理、もちろん本当に人間観察が好きだという人もいます。時間があれば街角に立って他人を眺め、その人の性格を想像するのは確かに面白い趣味ではあります。
例えば、将来俳優を目指している人の場合などには、人間観察をすることでさまざまな人間像を作り上げるということもあります。作家などにも同じことが言えるでしょう。
また、接客業など人と触れ合う仕事をしていると、人間観察力の高さが仕事に活かされることも多いです。このように仕事に結びつくので真剣に人間観察に取り組んでいるということも考えられます。
他人に自分のことを知られたくない
人間観察が趣味という人の心理、他人に自分のことを知られたくないという場合も考えられます。この記事でも始めの方で触れましたが、人間観察が趣味ということは、自分も観察対象になっている可能性が高いです。
人間は、よほど自分に自信がない限りは観察されることに対して少なからず嫌悪感を持つものです。自分の持ち物や服装、メイクや言動をじっと知らず知らずのうちに観察され、分析されているわけですから、大歓迎とはならないのは当たり前のことです。
このようなイメージを持たれてしまうような趣味だと相手に告げるということは、相手から少し距離を取られてしまうのを見越していると考えられます。つまり、相手との距離をあまり縮めたくない、自分ことを知られたくないという心理であると考えられます。
人間観察が好きな人の性格
では、人間観察が好きだという人は一体どのような性格なのでしょうか。洞察力にすぐれ、頭の回転が速いのでどのような職業でも成功することが多いですが、人と接する仕事である教師、表現力が大切な役者や作家に向いている性格と言われています。
内向的
人間観察が好きな人の性格、まず言えるのは内向的な性格の持ち主が多いということです。人間観察をする時には相手に観察をしていることを知られてはいけません。
自分の気配を消すようにして観察を続けるのが人間観察なのですから、他人とコミュニケーションを取るのが苦手な内向的な性格の人にはもってこいの趣味と言えます。
大きなグループの中にいても、特に発言をすることがない内向的な人ですから目立つことがありません。しかし、人間観察においては目立たないという立場を利用して思う存分楽しむことができるのが内向的な性格の人の利点とも言えるのです。
自分に自信がない
人間観察が趣味という人の性格、自分に自信がないというのも特徴的です。人間観察をして情報を得ておきたいという心理には、他人が自分のことをどのように思っているかを把握しておきたいという深層心理があります。
自分に自信がないので、人間観察を通じて自分の評価が今どうなっているのかを知っておきたいというわけです。
また、自分に自信がないので、他人を自分を比較することで自尊心を保ちたいという心理もあります。人間観察をする際には、単純に情報を得ることが目的のこともありますし、他人を卑下したいがために観察していることもあります。
例えば、ファッションに注目して人間観察をしている時には、あの人の服装は流行おくれだと思うことで自分のファッションに自信を持ちたいというようなことが考えられます。
要領がいい
人間観察が趣味という人の性格、要領がいいというのも挙げられます。洞察力が鍛えられますので、相手が発言する前に相手の心理を読む力に長けています。そこで相手の心理を先回りして行動することできるので、要領よく物事を進められるのです。
また、いろんなパターンの人間をじっくりと観察しているので、行動パターンが数多くインプットされています。これも他人の行動を先読みし、要領よく立ち回ることができるということに繋がります。
この行動パターンのインプットは、初対面の他人とコミュニケーションを図る時にも発揮されます。人間観察を通じていろんな人の行動パターンを知っているので、初対面でも臆することなくスムーズなコミュニケーションが図れるというわけです。
人間観察が趣味な人のメリット
最後にご紹介するのは人間観察を趣味とすることのメリットです。いつでもどこでもお金を掛けずに始めることができる人間観察ですが、数多くのメリットがあります。趣味がないという方はこれを機会にスタートしてみるのはいかがでしょうか。
相手の行動を予測できる
人間観察が趣味な人のメリット、まずは相手の行動を予測できるようになるというメリットがあります。この記事でも何度か触れてきましたが、人間観察を繰り返すことでさまざまな人間の行動パターンが頭に入ります。
それを目の前の相手に当てはめることで、行動を予測できるようになるのです。それによって衝突を避けることができたり、気配りができたりと多くのメリットが生まれます。
空気を読めるようになる
人間観察が趣味な人のメリット、空気を読めるようになるという点もあります。人間観察をするということは周囲のことがよく観察できているということです。
人間の行動パターンがよく分かっているので、相手が実際に行動に起こす前に空気を読んで対処をすることができます。俗に言う気の利く人になることができるのです。
コミュニケーション能力があがる
人間観察が趣味の人のメリット、コミュニケーション能力についても大きなメリットがあります。仕事でも恋愛でも友人との関係でも、コミュニケーション能力は非常に大切な能力です。
人間観察をしていると、相手が何をしたいのか、何を望んでいるのかがパターンとして見えてくるようになります。相手がどう思っているのかを見抜けることで、望ましいコミュニケーションが図れるようになるのです。
自信がもてる
人間観察が趣味の人のメリット、最後にご紹介するのは自信が持てるようになるという点です。人間観察をしていると、誰からも好かれる人や仕事のできる人などの行動パターンが見えてくるようになります。
そして、そこを自分にも応用することで、自分もそのような人に近づくことができるのです。人間観察をすることで理想の自分に近づくことができ、自信が持てるようになるということです。
人間観察が趣味な人を観察してみよう!
周りにいる人が人間観察が趣味という場合でも、自分の趣味が人間観察という場合でも、改めてどういう人が人間観察を好むのかを理解することで、さらにその人格について深く理解できるようになります。この記事を参考に、ぜひよく観察をしてみてください。