ワセリンを髪に塗ると効果的！使い方やおすすめの活用術をチェック！

ワセリンは保湿力が高いため肌の乾燥対策やマッサージクリーム・革製品の手入れなどに使われていますが、髪の手入れにも使うとができるといわれています。髪の手入れとしてワセリンのおすすめ活用法には、どんな方法があるのか、ご紹介します。

ワセリンとは鉱物油から精製した保湿剤でペースト状になっています。皮膚に密着してフタをする働きがあり、肌の水分や傷口の保護をしてくれるそうです。ワセリンは大きく分けて黄色ワセリン・白色ワセリンの2種類があります。

黄色ワセリンは不純物が多く含まれている・純度が低い・黄色っぽい色をしている・値段が安いという特徴があります。全身のケアに使うことができますが、敏感肌やアトピー性皮膚炎・肌荒れを起こしやすい人が使うと肌トラブルを起こす可能性があるので注意が必要です。

白色ワセリンは黄色ワセリンより純度が高くなっています。無香料で不純物を全て取り除いた医療用と酸化防腐剤や香料などを加えた美容用があります。一般的に呼ばれているワセリンは白色ワセリンを指しています。

ワセリンは鉱物油から精製された油脂で作られています。鉱物油とは、石油からプラスチックや工業製品を作ったときに出る廃油を精製・不純物を取り除き、無味無臭にした純度の高い石油由来の油でミネラルオイルとも呼ばれています。

鉱物油の精製技術が低かった頃は油焼けなどの問題がありましたが、現在では技術が進歩して長期間劣化することのない安定性のある油となっています。鉱物油は肌に浸透することはないので、肌の上で油膜を作り長時間保護する・水分の蒸発を防ぐ効果があるといわれています。

ワセリンと言えば肌を乾燥から守るために使うという強いイメージがありますが、実は髪や頭皮の手入れにも使うことができるそうです。髪はパーマやカラーリングなどの薬液に含まれているアルカリ剤や紫外線などによってダメージを受けてしまいます。

ダメージを受けた髪はキューティクルがはがれる・髪内部のタンパク質が流失する・熱による変性などが起き、水分調整ができなくなり、パサつき・枝毛・切れ毛などの原因になります。ワセリンを髪や頭皮の手入れに活用することで、どんな効果があるのかを紹介します。

髪の毛が乾燥やブリーチなどによるダメージでパサついているときは、シャンプーしてからドライヤーで乾かす前に髪をワセリンを薄く塗っておくと髪内部の水分蒸発を防ぎ、髪のしっとり感を保つことができるといわれています。

ワセリンが髪内部の水分を保ってくれることで、髪のパサつき・広がりを抑えられるそうです。また髪の枝毛や静電気などの発生を防止するともいわれています。

毛穴に汚れや皮脂がつまっていると、頭皮が脂っぽい・ニオイが気になるなどのトラブルになることがあるそうです。

頭皮になじみやすいワセリンを指ですり込むようにマッサージすると、毛穴につまっている汚れや皮脂が浮き上がってくるそうです。その後しっかりとシャンプーで落とすと頭皮がキレイになるといわれています。

かゆみやフケは頭皮が乾燥することによって発生すると言われています。シャンプー後の頭皮が清潔な状態で薄くワセリンを塗ることで保湿されるので、かゆみやフケを防ぐ効果があるそうです。

ワセリンは刺激が無く保護効果が高いので、肌の手入れによく使われていますが、髪や頭皮の手入れにも効果があるといわれています。ワセリンには水分の蒸発を防く働きがあるため、乾燥から髪や頭皮を守る効果があるそうです。ワセリンを使った髪や頭皮へのおすすめの使い方を紹介します。

1つ目のおすすめする使い方は、シャンプーする前にワセリンを頭皮にすりこむようにマッサージする方法です。頭皮は皮脂分泌が多いため、細菌による分解でニオイが発生しやすい場所となっていて、髪を洗うときに頭皮の皮脂をしっかり洗い流すことが重要となります。

ワセリンを髪の根元や頭皮にすりこむようにマッサージすると、皮脂となじみ汚れを浮かせる働きがあります。その後しっかりとシャンプーをして汚れを洗い流すと頭皮がキレイになりスッキリする効果があるそうです。

ワセリンを手のひらでのばしてから、髪の生え際や側頭部・頭頂部・後頭部などを円を描くようにマッサージしましょう。

2つ目のおすすめする使い方は、髪にドライヤーをかける前に髪にワセリンを薄く塗る方法です。ドライヤーの熱風が髪にあたると表面が柔らかくなり、キューティクルが剥がれやすくなってしまいます。そのため表面のツヤがなくなり、内部の水分も逃げてしまうので髪がパサついてしまう原因になります。

洗髪後タオルで髪の毛の水気を取ってから、ワセリンを手のひらでのばしてから髪に薄く塗るようにましょう。特に髪の毛先は傷みや乾燥に弱いのでしっかりとフタをするように塗ることが重要となります。また枝毛の修復・予防に効果があるそうです。

3つ目のおすすめする使い方は、ヘアワックスの代わりにワセリンを使う方法です。ヘアワックスには油分や界面活性剤・シリコンなどの高分子化合物・防腐剤・香料などの成分が含まれていて、その中で髪に深刻なダメージを与えるのはアルコールといわれています。

アルコールはヘアワックスに含まれている成分を混ぜ合わせる・髪につける瞬間の伸びの良さを出す働きがありますが、空気に触れると蒸発してしまうので髪の水分を奪ってしまうことがあるそうです。

ワセリンには高い保湿効果・粘着性があるので、ヘアワックスの代わりに使うことができます。米粒くらいの量を髪全体になじませるとツヤのあるスタイリングができるそうです。またワセリンにはニオイがないので、ヘアワックスのニオイが苦手な人にもおすすめです。

ワセリンは天然成分・無香料・高い保湿性などがあるので、髪の水分や頭皮の乾燥を防ぐなどのメリットがあります。しかしワセリンを塗るときに使い方を間違えると、髪や頭皮にダメージを与えてしまうそうです。髪や頭皮にワセリンを塗るときの注意点を紹介します。

ワセリンは油性の保湿剤なので、塗りすぎてしまうと髪がベタベタになるだけでなくホコリや汚れが付きやすくなってしまいます。手のひら全体に薄くつく程度にして、様子を見ながら少しずつ髪に塗るようにしましょう。

手に取りすぎた場合はティッシュを広げて、その上に手のひらを押しつけるとワセリンの油分が溶けて吸い取ってくれるので、取れやすくなります。

髪や頭皮からワセリンを落とすためには、しっかりとシャンプーする必要があります。シャンプーを使っていても適当に髪や頭皮を洗うとワセリンが残ってしまい、髪にベタつきが残る・皮脂が詰まる・髪や頭皮が臭う原因になってしまいます。

シャンプーで丁寧に洗ってもワセリンが残っている場合は、食用のオリーブオイルを活用するのがおすすめです。オリーブオイルを手のひらにのせて、ワセリンが残っている髪や頭皮部分にあて指で押すようにしてなじませてから、シャンプーで髪を洗い40度のシャワーで流してください。

まだベタつきが残っている場合は、もう1度シャンプーをしましょう。ワセリンによるベタつきでなくオリーブオイルによるものなので、ほとんどの場合は2回目のシャンプーでベタつきを落とすことができるそうです。

ニキビは毛穴の中でアクネ菌が繁殖することで発生する炎症です。炎症を抑えるためには、皮膚を清潔にしてアクネ菌を増殖させないようにする必要があります。

ニキビは毛穴に皮脂が詰まることから始まり、症状が進行すると毛穴の奥で炎症を引き起こす物質が作られ赤ニキビになってしまいます。さらに悪化して化膿してしまうと、毛穴の奥にある毛包の壁が壊れてしまい炎症を起こす物質が周囲に流れ出すことでニキビが増えてしまいます。

ワセリンを頭皮にできたニキビの治療に使うと、毛穴にフタをする状態になり、詰まりを解消できなくなるため悪化させてしまう恐れがあるそうです。頭皮にニキビがあるときは、ワセリンを使うのはやめてください。

ワセリンの使い方として肌の手入れにする方が多いようですが、髪の手入れにも活用することができます。髪から水分の蒸発を防げますが、水分を補うものではないので注意しましょう。

ワセリンは肌や髪の手入れだけでなく、唇や手荒れの手入れ・花粉症対策・香りを長続きさせる練り香水の材料など様々な活用方法があります。

様々な活用方法があり、髪にも良い効果を与えてくれるワセリンを上手に活用して、髪のケアをしてみてはいかがでしょうか。