便利なワットチェッカーについて徹底解説!
私たちの身の回りには、電化製品が溢れています。電気がなければ、生活は困難になるでしょう。そうした電化製品の恩恵にあずかっている私たちですが、身の回りの電化製品がどのぐらいの消費電力なのかを把握しているでしょうか?
自分が使っている電化製品がどのぐらいの消費電力なのかを測定することができる機器が、ワットチェッカーです。ワットチェッカーを使えば、誰でも簡単にその電化製品やガジェットの消費電力を測定する使い方ができます。これが意外と便利なのです。
省エネが叫ばれる時代、ワットチェッカーの上手な使い方を覚えて、消費電力を把握していきましょう。ワットチェッカーの種類によっては、消費電力だけなく、その他の数字が分かる性能がいいものもあります。
あなたが選ぶべき種類のワットチェッカーを選びましょう。性能や種類から見たおすすめのワットチェッカーをランキングにしました。おすすめランキングを参考に、便利に消費電力が測定できるワットチェッカーを活躍させましょう。
ワットチェッカーとは?
ワットチェッカーとは、いったいどんなものなのでしょうか?電力を表す「ワット」を「チェック」する機器のことだということは、名称からもだいたいわかります。
ワットチェッカーは、「ワットモニター」とも「消費電力メーター」とも呼ばれます。基本は、電化製品の消費電力を測定する機器です。
消費電力を知ることができる計測機器
ワットチェッカーの使い方は簡単です。電化製品のプラグをワットチェッカーに差し込み、ワットチェッカーをコンセントに差し込みます。それだけでその電化製品の消費電力を測定することができます。
測定できるのは、消費電力だけではありません。電圧や、周波数、積算電力なども測定することができます。こうして電化製品の消費電力はどのぐらいかを測定することで、自分がどれだけの電力を使っているかがわかります。
それが省エネ行動につながります。その電化製品をあまり長時間使わないようにしようと心がけたり、もっと省エネタイプの新製品と買い替えたりすることができます。
ワットチェッカーの選び方
ワットチェッカーを日常に上手に取り入れましょう。ワットチェッカーを購入するにあたり、どのような点に気を付けて、選んでいけばいいのでしょうか?ワットチェッカーは価格によって性能は変わります。
高性能なワットチェッカーは、電気料金や、二酸化炭素排出量などまで測定することができます。あなたが望む性能はどのようなものかをよく整理し、あなたにぴったりのワットチェッカーを選んでいきましょう。
測定できる項目
ワットチェッカーの選び方の1つ目として、どんな項目が測定できるのかを調べておきましょう。ワットチェッカーの中には、消費電力を測定できるだけの性能のものもあります。しかし、少し性能がいい種類だと、測定できる項目が増えます。
まず電気料金が測定できる種類のワットチェッカーはおすすめです。1日当たりどれぐらい電気を使っているかなど、自分の電気の使いかわかってきます。また、二酸化炭素排出量を測定できる性能を持ったワットチェッカーもおすすめです。
環境問題も大いに気にしていきましょう。あなたが多くの二酸化炭素を排出しているとなると、その電化製品の使い方が問題なのかもしれません。その他、電圧、電流、周波数といったものを測定できる性能を持った種類のワットチェッカーがおすすめです。
スマホでデータが確認できるものがおすすめ
ワットチェッカーの選び方の2つ目として、スマホでデータが管理できる種類のものを選ぶのもおすすめです。ワットチェッカーは本体に液晶がついており、そこに数値がでるので消費電力の数値を見ることができます。
しかしスマートフォンとBluetoothでペアリングする使い方をすると、スマートフォンから数値を見ることができます。高いところのコンセントに挿して、本体の画面を見ることができない時に、便利な使い方ができます。
また、スマートフォンやパソコンでデータを管理したい人は、Bluetoothの他、USB接続ができる性能を持つ種類がおすすめです。
操作性・設置のしやすさ
ワットチェッカーの選び方の3つ目として、操作性がよく、設置がしやすい性能のものを購入するのがおすすめです。操作性とは、たとえばワットチェッカーについているボタンが大きくて使いやすいものであるかといったことです。
大きさだけなく、形も重要です。ワットチェッカーの中には、横幅があり過ぎて、部屋の隅っこにあるコンセントに挿すことができないものもあります。
設置がしやすいように、自分が使いたいコンセントの位置に上手く収まるか、形状や大きさをチェックしておくことをおすすめします。
何Wから測定可能か
ワットチェッカーの選び方の4つ目として、何Wから測定可能かを知った上で選びましょう。ワットチェッカーは種類によって何Wから測定できるかが変わってきます。
もしあなたが電灯やシェーバーなどの消費電力の低い家電を計測したい場合、あまり低W数だと測定できないワットチェッカーは問題です。
逆に、大きな白物家電のようなものの消費電力を測定する場合、最大容量が少ない種類のワットチェッカーだと計測ができません。あなたが何の消費電力を知りたいかによって選ぶ種類や性能が変わってきます。
性能と価格は比例する
ワットチェッカーの種類はいろいろありますが、価格と性能を見る限り、この2つは比例しいていると言えるでしょう。安い価格のワットチェッカーは、性能もそれなりです。
電気料金や二酸化炭素排出量まで測定できる性能を持つ種類のワットチェッカーは、どうしても高価になりがちです。あなたがどのような目的でワットチェッカーを使うかによって、性能は変わってきますし、そうなると当然価格も変わってきます。
ワットチェッカーの測定項目の種類
ワットチェッカーで、それなりの性能があるものでは、主に8つの種類の数値を測定することができます。以下で、その種類を見ていきましょう。
しかし、ワットチェッカーの中でも、あまり性能がいいと言えないものは、この8種類の項目すべてを測定することができないものもあります。購入する前に、仕様をしっかり確認しておきましょう。
電圧測定
ワットチェッカーの測定項目の種類の1つ目は、電圧です。ワットチェッカーにはボルト(Volt)の単位で数値が示されます。ボルトとは、電気を押し出す力のことを指す単位です。
多くの家庭のコンセントは、100ボルトになっています。しかし、それぞれの家庭によって、基準は異なります。また、タコ足配線をしていたりすると、100ボルトに満たない場合が出てきます。
電流測定
ワットチェッカーの測定項目の種類の2つ目は、電流です。ワットチェッカーでは電流を測定することができ、その場合に表示される数値の単位はアンペア(Amp)です。一般家庭で測定すると、10アンペアになることが多いです。
家庭においてはそれぞれに使用できるアンペアが異なります。アンペアはあらかじめ契約することで決まってきます。最近、多くの電化製品を使うようになったと感じている場合は、アンペアの契約の変更を考えてみてはいかがでしょうか?
電力測定
ワットチェッカーの測定項目の種類の3つ目は、電力です。いわゆる、消費電力というもので、単位はワット(Watt)になります。ワットとは、電流を示すアンペアの数値に、電圧を示すボルトの数値をかけ算した数値になります。
どのぐらい電力を消費しているのかが、この数値でわかります。この消費電力の数値によって、電気料金が変わってきます。まず家計における電気料の数値を考える場合は、消費電力の数値を見るようにしましょう。
皮相電力測定
ワットチェッカーの測定項目の種類の4つ目は、皮相電力測定です。ここら辺から聞きなれない言葉が出てきているのではないでしょうか?
皮相電力測定とは、見かけの電力です。実際の電力とは違います。皮相電力の測定値とは、電圧測定値(ボルト)に電流測定値(アンペア)をかけ算したものです。ワットチェッカーに表示される数値の単位は、ボルトアンペア(VA)になります。
力率
ワットチェッカーの測定項目の種類の5つ目は、力率です。これもあまり馴染みのない言葉なのではないでしょうか?力率とは、交流電力の効率を表す数値になります。
力率とは、皮相電力に対する有効電力の割合のことを指します。有効電力を皮相電力で割った数が、力率となります。ワットチェッカーで数値を表す時の単位は(PF)になります。パーセントで表示される数値になります。
周波数
ワットチェッカーの測定項目の種類の6つ目は、周波数です。周波数はヘルツ(Hz)で表します。交流電流というものは、周期によって数値が大きくなったり、小さくなったりします。電気の周波数とは、こうした電流の数値の波を測定した数値になります。
この周波数は、地域によって変わってきます。基本的には、東日本では50ヘルツとなりますが、西日本では60ヘルツとなります。周波数とは固定値であるため、測定する場所を変えない限り、変化することはありません。
積算電力
ワットチェッカーの測定項目の種類の7つ目は、積算電力です。この言葉もあまり聞きなれないのではないでしょうか?積算電力とは、別の呼び方で「電力量」という名称があります。
少し難しい数式なのですが、電圧測定値(ボルト)×電流測定値(アンペア)×積算時間(h)となります。積算時間のhは、時間のhourのことです。ワットチェッカーで示される数値の単位は、キロワットアワー(KWH)となります。
キロワットアワーとは、使用している時間の間に何キロワットの電力を消費したのかを表しています。最大数値が9999KWHなので、それ以上になると、ワットチェッカーを一度リセットしなければなりません。
積算時間
ワットチェッカーの測定項目の種類の8つ目は、積算時間です。ワットチェッカーで測定を開始してから測定している時間が、積算時間です。「00:00~99:59(時間:分)」あるいは「0100~9999(時間)」の数値で表されます。
数値が「9999」を超えた場合は、それ以上ワットチェッカーが計算をできなくなるので、一度リセットをする必要があります。
ワットチェッカーのおすすめランキングTOP10
ワットチェッカーの選び方や性能、表示される数値の意味について見てきました。ここからは販売されているワットチェッカーのなかでもおすすめの製品について見ていきましょう。あなたも今日から、ワットチェッカーを生活に導入して、毎日の生活で上手に節電をしていきましょう。
10位:ルートアール・RT-USBVAC2
ワットチェッカーのおすすめランキング10位は、ルートアールの「RT-USBVAC2」です。このワットチェッカーは、USB電源とUSBデバイスの間に取り付けて使用します。これにより、電圧と電流が同時に表示することができます。
USB Type Aのポートに対応しています。パソコン周辺機器のバッテリーなどの計算をする時などに重宝します。積算電流、積算給電時間、電力を同時表示してくれます。人気だった前モデルを改良し、大きな画面で数字が見やすくなっています。
9位:CELSUS・JH-M502 W
ワットチェッカーのおすすめランキング9位は、CELSUSの「JH-M502 W」です。このワットチェッカーは、消費電力のみを表示できる種類のものです。ワット表示を確認しながら、電化製品を使うことができるので、省エネに貢献してくれます。
大きな特徴は、本体への差し込みプラグが2つ付いていることです。また、ブレーカーが内蔵されているので、もしもの時にも安心です。
ブレーカーを解除するためにオンオフスイッチがあり、便利です。電源コードが長めなので、確認しずらい位置の電化製品の消費電力が把握できます。
8位:カスタム・EC03N
ワットチェッカーのおすすめランキング8位は、カスタムの「EC03N」です。このワットチェッカーは、1つの画面にワット数とWhが表示されるという点がおすすめポイントです。
数値を表示させるために、何度も本体のボタンを押さなくても、大丈夫です。もちろん、ボタンを押せば、二酸化炭素排出量なども表示されます。大変コスパがよく、気軽にワットチェッカーを使ってみたいと考えている人におすすめの製品です。
7位:カスタム・EC-200
ワットチェッカーのおすすめランキング7位は、カスタムの「EC-200」です。このワットチェッカーは、単相2線の200V電化製品の数値を計る時に便利です。使用電力の状況や、電気料金の目安などが、簡単に確認することができます。
測定方法も簡単で、コンセントに挿すだけです。表示切替ボタンを押す度に、表示が切り替わります。使用時間、積算電気料金、1時間当たりの電気料金、瞬時電力量、積算電力量、二酸化炭素排出量の順序です。LCD表示でとてもわかりやすいです。
6位:朝日電器・EC-05EB
ワットチェッカーのおすすめランキング6位は、朝日電器の「EC-05EB」です。このワットチェッカーは、接続した家電製品の使用時間、積算電気料金、1時間あたりの電気料金、瞬時電力量、積算電力量、二酸化炭素排出量がわかります。
本体にあるボタンで、表示を切り替えていくタイプです。LCD画面が大きく、大変見やすいのが特徴です。1500Wにまで対応していますが、エアコンやオイルヒーターには使用できないので、注意が必要です。
5位:リーベックス・ET55D
ワットチェッカーのおすすめランキング5位は、リーベックスの「ET55D」です。このワットチェッカーは、「省エネ節電エコタイマー」という名称がついている通り、省エネ対策をしたい人におすすめのタイプです。タイマーは曜日の指定も可能です。
タイマーで節電した料金を確認することができるので、省エネの意識も高まります。電化製品のオンオフをしながら、消費電力や電気料金がわかる仕組みです。タイマーなので、使用時間を超えないようにしたい場合などに便利です。
4位:ルートアール・RT-TCRXB
ワットチェッカーのおすすめランキング4位は、ルートアールの「RT-TCRXB」です。このワットチェッカーは、双方向のUSB Type Cに対応したものです。近年、スマートフォンやタブレットを中心に、USB Type Cで給電するガジェットが増えてきました。
こうしたガジェットのさまざまな数値を見ていくことができます。表示されるのは、電圧、電流、通電方向、通電時間、ワット数、積算電流、内部温度です。本体のボタンを二度素早く押すと、表示画面の角度が切り替わります。
3位:カスタム・EC-04
ワットチェッカーのおすすめランキング3位は、カスタムの「EC-04」です。このワットチェッカーは、消費電力の確認をしながら、電化製品のオンオフができるものです。節約した電気料金がわかるので、省エネの意識が高まります。
設定した時間か、電気料金によって、自動で電源をオフにすることができます。チャイルドロックがあるので、子供による誤動作を防ぎます。1500Wを超えた場合、電気を遮断する機能も付いています。
2位:リーベックス・ET30D
ワットチェッカーのおすすめランキング2位は、リーベックスの「ET30D」です。このワットチェッカーは、コンセントにつなぐだけで、家電製品やパソコンが今どのぐらい電力を消費しているのかがわかります。
また、エコボタンを押すだけで、消費電力、積算使用時間、積算電気料金、1時間当たりの料金、積算使用電力量、積算二酸化炭素排出量がわかります。タイマー機能などはありませんが、節電を意識した生活にかかせない製品です。
1位:ELPA・EC-05EB
ワットチェッカーの使い方
ここまでワットチェッカーのおすすめの製品を見てきましたが、あなたも「省エネのために、ワットチェッカーを使ってみるか」と考えているのではないでしょうか?
ワットチェッカーはコロンとした小さな形のものが多いです。具体的に、ワットチェッカーはどういった使い方をしていけばいいのか、今一度、ここで確認をしてみましょう。
手順①電気料金単価を設定
多くのワットチェッカーは、消費電力を計算する使い方をする時は、本体横か下にある差し込みプラグに、家電製品のプラグを差し込みます。その状態で、コンセントに本体を差し込みます。
パソコンやデバイスの消費電力を測定する場合は特に、タコ足配線にならないようにしましょう。ワットチェッカーの中には、電気料金を自動で算出してくれる機能があるものがあります。
電気料金の契約は、電力会社によって単価が変わってきます。あなたが契約している電気会社はいくらなのかをホームページなどで確認して、設定する使い方をしましょう。
手順②測定結果を表示
プラグをコンセントに差し込み、電気料金を表示させてみましょう。最初に出てくるのは瞬時電力量の場合が多いです。表示ボタンを押す使い方をすると、数値が切り替わっていきます。
電気料金は何番目に出てくるのか、使い方を覚えておくと、継続して使っていく上で便利です。ボタンを押す度、6種類程度の数値が切り替わり、表示されます。
その数値のそれぞれの意味を知り、省エネの参考にしていきましょう。1時間当たりの電気量の他、積算の電気料がわかるワットチェッカーがおすすめです。
使い方の注意点
ワットチェッカーの使い方を考える上で、何か注意点といったものはあるのでしょうか?多くのワットチェッカーは、1500Wまでしか対応していません。家庭用のコンセントのほとんども1500Wなので、普通に使っていれば、何も問題はありません。
しかし、ワットチェッカーによっては、大きな電力を使う、エアコンやオイルヒーターで使用してはならないという注意書きがあるものもあります。エアコンの消費電力は、特に夏は気になるものです。
もしエアコンの消費電力を知りたい場合は、エアコンでもOKと書かれているワットチェッカーを選ぶようにしましょう。また、自作パソコンなどの電力を測定したい場合もあるでしょう。
この場合は、内蔵された機器から、どのぐらいの電力を使うのかを計算してから使うようにしましょう。パソコンの立ち上げ時は特に、大きな電力を使います。充分に注意しましょう。
ワットチェッカーを使って節電を始めてみよう!
ワットチェッカーがあることで、省エネの意識が高まります。暑い夏も、寒い冬も、私たちは電気と共に暮らしています。環境にいい電化製品の使い方をしていきましょう。そのためにはまず、ワットチェッカーを使って、自分がどれだけ電気を使っているかを把握しましょう。