家計の見直し方のポイントを徹底解説！支出を改善して貯蓄をしよう！

毎日の生活の中、貯蓄を増やす方法は限られています。収入を増やすか、節約をするかです。しかし収入を上げるのは簡単ではなく、時間も労力もたくさんかかります。となれば家計の見直しをして節約するしか貯蓄を増やす方法はありません。ただ、無理な節約では毎日の生活がつらくなり結局やめることになってしまいます。

まずは今現在の家計の見直しから行いましょう。この記事では家計の見直し方のポイントや上手な支出の減らし方をご紹介します。

家計の見直しを始めるときにまず行うことは、家計の支出を把握することです。家庭で毎日もしくは毎月どれだけのお金が出て行っているかを知ることで、見直しする対策が打てるようになります。家計の支出は大きく2つに分かれます。「固定費」と「変動費」です。

家計の固定費は家賃、光熱費、通信費など、毎月必ず一定額必要となる支出のことを言います。変動費は食費、医療費、交通費などその時々で不定で必要となる支出のことです。

固定費に当たる支払いは口座からの自動引き落としにしているケースが多く、家計の見直しをする際に無意識に見逃していまいがちになります。節約というと家計の食費を抑えたり節電したり服などの買い物を控えたりして支出を減らすものと思いがちです。

ですがそういった変動費を抑えるやり方は毎日の生活を窮屈にしてしまい、嫌気がさして結局辞めてしまうことになりやすいです。一方で固定費の見直しは、毎月払っている携帯料金のプランを変更する、通っている定額型のジムを退会するなど、対策を打てばその後ずっと節約効果が持続するので、家計に与える影響を比較的少なくすることができます。

家賃や住宅ローン等の住居費は家計の見直しをする中で最も負担額の大きい費用に当たります。ポイントを押さえて見直しすることによって高い節約効果を得られることができます。

通常、住居費は収入の3割が目安と言われますがそれは全ての家庭に当てはまるわけではなく、各々の家庭の事情によって適正額が変わります。もし現在の住居費が3割より上であったり、3割で収まっているが家計が苦しいという方は一度住居費の見直しをおすすめします。

持ち家にお住まいの方であれば、賃貸住宅と違い家賃が発生しないので比較的住居費が安く済み易いです。しかし住宅ローンを組んでおり、その支払いが現在も進んでいる場合、その支払額が大きいが故家計の負担になる場合があります。そんな時は住宅ローンの借り換えを行うことによって毎月の家計の負担額を軽減させることができます。

住宅ローンの借り換えによって返済額が軽減されるためには3つの条件があります。その条件とは、1つ目が残りの返済期間が10年以上あること。2つ目がローン残高が1000万円以上あること。3つ目が借り換えを行うことによって1%以上借入金利が下がることです。

住宅ローンをの借り換えを考える場合、専門家に聞くか、自分で金利やコストをシミュレーションした上で判断するようにしましょう。

毎月家賃が発生する賃貸住宅に住んでいる方は、より安い家賃の物件に引っ越すことで固定費を下げることができます。賃貸物件は探す時期によっては、今と同じ条件でより安い家賃の物件を見つけることができます。もしくは同じ家賃でより好条件の物件が見つかることもあります。

より安い家賃の物件が見つかり、それに納得したのであれば不動産屋の方にその物件を押さえておいてもらいましょう。好条件な物件は人気が高くすぐ他の人に押さえられる可能性が高いです。

今住んでいる物件の家賃が、周辺の同じような間取り、条件の物件の家賃相場よりも高い場合、家賃交渉をすることで家賃を下げられる可能性があります。絶対に下げられるというものではありませんが、引っ越しする場合は引っ越し費用もかかってきますので住む場所を変えずに家賃が下がるのならば交渉してみる価値は十分にあります。

保険は万が一の時に、自身や家族を守ってくれる大事なものです。しかしその保険料が家計に負担を与えていては意味がありません。月々の保険料も住居費程ではありませんが、見直しすることで高い節約効果を得られます。主な見直し対象は生命保険料と損害保険料です。オプションや特典に加入していることで過度な保険料を支払っている可能性があります。

自分または家族が加入している保険を保険会社に確認して本当に必要な保障内容だけに絞ることで、大きな節約効果が望めます。しかし安易に解約や乗り換えは行わず、まずは保険の内容をしっかり理解することに努めましょう。

生命保険を見直しする上で一番大切なのは、他社の保険料と比較することです。同じ保障内容でも会社によって保険料が違うので、比較検討しながら保険の見直しを行いましょう。オプション等によって保障が過大になり、その分多く保険料を支払っている場合があります。

現在の家計の状況を考えた上で、必要最低限の保障のある保険に加入することで保険料を軽減させることができます。また、終身保険や養老保険の保険料が家計を圧迫している時は、貯蓄性の高い保険の貯蓄割合を減らしたり、掛け捨て型の保険に切り替えることで保険料を安く済ませることができます。

必要最低限の保障にすると、大きく保険料を節約することができます。保険等の知識に詳しくない方は専門家に聞いて、保険料の見積もりや自分に合った保険を見つけてもらう方法がおすすめです。必要な保障は各々の家計の事情によって大きく変わりますので自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

損害保険を見直しする上で一番大切なのは、自分に合った保障内容を選ぶことです。毎日の生活の中に潜むリスクはその人の生活環境によって異なります。自身が譲れない条件やこの点だけは保障してもらいたいという内容を整理して比較検討し、ピッタリの保険に見直ししましょう。

損害保険は種類によって補償範囲が異なり、たくさんの種類があります。まずは自分が加入している損害保険の数を確認します。その中から、必要のない補償や、補償内容が重複しているものを外しましょう。個人賠償責任特約や人身傷害保険は重複してることが多いので、自家用車を2台以上持っている方は確認してみましょう。

損害保険も生命保険と同じく、保険会社によって保険料が違います。見直しをする際は必ず複数の会社と比較して見直しを行いましょう。

節約するとなるとまず思い浮かべる項目は一番身近な支出である光熱費です。しかし光熱費ほど節約の難しい項目はありません。なぜならば毎日の生活のなくてはならないものなので節約するポイントを絞るのが難しいからです。光熱費を少しでも節約したいという方はまず電気料金とガス料金の見直しから始めましょう。

最近では電力の自由化に伴い、各家庭毎に契約する電力会社を選べるようになりました。同じ会社でも契約プランを変更することによって電気料金が安くなることがあります。または契約する電力会社を変更することでも電気料金が安くなる可能性があります。他社の料金と比較検討して一番料金の低い会社を選ぶようにしましょう。

ご家庭の電気料金は、契約しているアンペア数によって基本料金が変わります。契約しているアンペア数が大きいほど基本料金は高くなります。ご家庭で一度に利用している最大電気量がどれくらいかを目安にして、現在契約しているアンペア数を決めることで電気料金を下げることができます。

ご家庭で使うガスの種類は二つに分けられます。都市ガスとプロパンガスです。プロパンガスは都市ガスよりも料金が割高で、都市ガスと比べて約2倍程高くなります。プロパンガスは会社毎に任意でガス料金を定めることが出来るので料金が高くなっています。もし月々のガス料金が高いと思われたら、プロパンガスを使っている可能性が高いです。

もし都市ガスに変更できる地域にお住まいであれば、プロパンガスから都市ガスに乗り換えすることをおすすめします。お住まいの地域で利用できるガスがプロパンガスのみの場合でも別のガス会社に乗り換えることで料金を下げられる可能性があります。

プロパンガスは地域によっては1つの会社による独占状態である場合があります。そのような地域ではガス料金がとても割高になっている場合が多いです。プロパンガスの基本料金はだいたい1500~2000円程になり、1㎥当たりのガス代の平均は500~700円とされています。

周辺の地域のガス代の相場を調べて、こちらのガス代の方が高いのであれば相場よりも高いことを理由に交渉することで料金を下げてもらえる可能性があります。

家計の見直しにおいて食費は最も工夫し易い支出項目であるといえます。しかし食費を節約するといってもただ漠然と節約していたのではたいした効果が得られないばかりか、かえってストレスになってしまいます。

単身者の1ヵ月当たりの食費の平均は35歳未満で約40000円、35歳以上60歳未満で約45000円、60歳以上で約35000円とされています。しかし食べ物の物価の変化や各個人の生活スタイルによって月々の家計の食費は大きく変わってくるので単純に比較しても食費を見直しするための参考材料にはなりにくいです。

月々の食費を節約するにはいくつかのポイントがあります。ポイントを押さえて正しい方法で食費を見直して、健康的な食生活を送るようにしましょう。

家計の食費において一番割高となり易い項目が「外食」です。特に2人以上の世帯であれば、月に一回の外食だけで数千円単位の出費が発生します。

食費の節約をするのであれば、外食する日を月毎でしっかりと決め、その日以外は自炊することで月々の外食費用をコントロールし易くなります。家族が多い程、自炊の効果は大きくなります。逆に外食は大勢で行くと一回だけでとんでもない出費になることもあります。

外食に行く理由は様々ですが、突発的な誘惑で外食するようなことは避け、きちんと計画的に外食に行くようにしましょう。

お菓子やジュース等の嗜好品を買いすぎが家計を圧迫している場合があります。1回で使う金額は少しですが、少額故に買う頻度が高くなり易く、結果として月に使う金額が膨れ上がってしまいます。

嗜好品はストレス発散にもなるので突然全てをカットするとかえってストレスになってしまいます。まずはいつもの3割減らすことから始め、徐々に量を減らすようにしましょう。どうしても減らしたくないという方はお徳用詰め合わせ等まとめて買うことで安くなる商品を購入することでも節約することができます。

コンビニで販売されている商品はスーパーに比べて高くなっている物がほとんどです。どこにでもあり近場で行きやすく、24時間営業であるコンビニは大変便利ですが、食費の見直しをするのであれば極力利用は避けるようにしましょう。必要な食べ物はスーパー等でまとめ買いをしておくとコンビニに行く誘惑も減るのでおすすめです。

節約する方法や家計の見直しをする手段は知っているけどなかなか長続きしないという方はたくさんいます。節約の効果は継続して続けることで初めて効果を発揮するものです。せっかく始めた節約を途中で投げ出してしまうのはとてももったいないことです。ここでは節約を長続きさせるためのポイントや、長続きさせる節約意識の保ち方をご紹介します。

家計の見直しを成功させるには、節約の方法を知ることよりも節約によるストレスを減らすことの方が遥かに大切です。しんどいことは長続きしにくいものです。継続して長く節約をするためには、極力ストレスの溜まらないよう上手にお金を使うようにしましょう。

節約のストレスを減らす方法は工夫次第でいくらでも見つけ出すことができます。例えば、家計の固定費を含めた月の予算を決めておいて、その予算内であれば何を買ってもいいというルールにすることで節約をゲーム感覚で楽しむことができます。収入ー予算がそのまま貯金となり、とてもシンプルな構図になるので節約の仕方を考えるのも楽になります。

ちょっとした工夫で楽しく節約できるようになります。自分の性格や生活スタイルに合った節約方法を見つけ出して、楽しく家計の見直しを行いましょう。

近年ではスマートフォンで家計簿をつけることのできるアプリが配信されています。通常家計簿は、専用の帳簿を開いて手書きするので毎日記入するのが大変ですが家計簿アプリを使えば、だれでも簡単に現在の家計の状況を知ることができます。

家計の見直しを行うには、現在の家計の状況を知っておかなければなりません。家計簿アプリを使えば、それぞれの項目に金額を打ち込むことで自動的に支出の合計金額を計算してくれたり、項目毎の支出の割合を計算してくれるので、手書きで家計簿をつけるよりアプリを使ったほうが楽です。

数ある家計簿アプリの中でも最も人気のアプリが、全国で約700万が利用している家計簿アプリ「Zaim」です。人気の秘密はその機能の多さにあります。銀行口座やクレジットカードと連携して収支を反映させたり、レシートを撮影することで品目毎の金額を自動的に記録することもできます。

家計の状況を反映させるだけでなく、適切な家計の予算を提示してくれる機能もあります。アプリに1ヵ月分の収支記録を行うことで1日、1週間当たりの予算を自動的に計算してくれるので無駄な出費を防ぐことができます。

家計の見直しはしたいけれど家計簿をつけるのが苦手という方は家計簿アプリ「Zaim]を利用することをおすすめします。

家計の見直しはたくさんの方法があり、全てをこなして節約するととても大変な作業になってしまいます。まずは自分で気軽に始められそうなものから挑戦してみましょう。最近では家計簿アプリを使って家計の見直しをしている方も少なくありません。家計の見直しを行う時は、まずは家計簿アプリを使って家計の状況を把握してから考えるのも1つの方法です。

自分が毎日使っているお金と向き合うことはとても良いことです。正しい節約方法で上手にお金と付き合っていきましょう。