一人暮らしでも貯金できる?
若い人の平均貯金額やお金の使い道が変わってきたというニュースを聞くことがありますが、みなさんはどれくらい貯金ができているでしょうか?
特に、ある程度お金が自由に使えると思われがちな一人暮らしであっても、家賃や光熱費、通信費に交遊費など、いろいろなところでお金が出ていきます。それに加えて、税金や保険代が上乗せされると手元に残るのはほんの僅かです。
しかし、将来に向けて貯金はしなくてはいけません、結婚資金用に貯金が必要かもしれませんし、家を建てるために貯金が必要かもしれません。結婚や家を建てる予定がなくても、老後に備えて貯金を考えることもあります。
限られた収入で貯金をするためにはどうすればよいのか?これから「一人暮らしで貯金をする方法。光熱費など支出を抑えるコツ」を考えていきましょう。
工夫すれば意外と簡単
しかし、ただ貯金をしたいと思っても、すぐに収入が増えるわけでもありませんし、一人暮らしをしているので、支出を極端に減らせるわけでもありません。なにより、貯金をするための目標が曖昧だとやる気が起きません。それで、まずは結婚資金など「貯金をする目標」を考えまてみましょう。
もし見つからなければ、目標貯金額を決めるのも方法です。とにかく、目標があるのと目標がないのとでは、貯金をしている間にモチベーションが変わります。
目標が決まれば、それに向けて貯金を始めるだけです。無理なく貯金をするには、生活の中で小さな工夫をして支出を抑えることです。生活を大きく変えて、ストレスを感じながら貯金をしても、目標を達成するまで続けるのが難しいかもしれません。
一人暮らしで貯金をする方法
結婚資金や将来用に貯金をしたくても、お金が無ければ貯金ができません。しかも、一人暮らしをしていく上で固定されている支出と固定されていない支出がありますが、家賃や保険、税金はほぼ固定されているので、ここから貯金をするのは難しいかもしれません。
そのかわり、食費や、光熱費、通信費に交遊費は、固定されていない支出になりますので、ここで使い方を見直すなどの工夫をすることで、支出を減らしやすくなり、減った分を貯金に回すことができるようになります。
では、一人暮らしで貯金をするための方法を「節約して出費を抑える方法」と「収入を増やす方法」に分けて考えていきます。すべての人にどれも当てはまるわけでもありませんが、参考になります。
車は利用しない
一人暮らしをしている地域にもよりますが、節約をして貯金をする時に、その対象としてしばしば最初に挙がるのが「自動車」です。車そのものの大きさや、車種、年式によってかかる費用は変わりますが、工夫一つで出費を抑えて貯金に当てることができる部分でもあります。
しかし、自動車がないと生活できない地域で一人暮らしをしていると、自動車も生活には欠かせないものです。そのような場合に節約をして貯金に回す方法があるのでしょうか?
車検代ガソリン代を節約
自動車を維持していく上でかかる費用には、車の税金、車検代、ガソリン代、メンテナンス費用、保険代があります。このなかで変えることはできないのは車の税金だけで、残りの部分は、方法によって節約することが可能です、
日々かかるものとしては、ガソリン代や洗車などのメンテナンス費用です。ガソリン代であれば、近くの単価の安いガソリンスタンドを利用したり、会員価格で給油をして平均的に出費を抑える。または、ポイントの付くガソリンスタンドを選ぶなどの方法で支出を減らす方法があります。
また、保険代も何店舗かに見積もりをとって選んでみたり、車検も自分で車検場に車を持ち込むユーザー車検で支出を大きく減らすことができる方法です。また、日頃からエコ・ドライブを実践することでも、ガソリン代やメンテナンス費を抑えられる方法です。
残業を増やす
先程は、出費を減らす方法でしたが、ここで紹介するのは、収入を増やすことで貯金をするという方法です。一人暮らしのメリットは時間を自由に使えることです。休息の時間や自分のための時間はもちろん大切ですが、もし「結婚資金」や「新築資金」など期限が決まっている目標があるときには、思い切って残業を増やすというのも方法です。
ただ、最近では「働き方改革」や「ワーク・ライフ・バランス」といった仕事時間の見直しが進んでいるため、希望をしてもなかなか残業が認められないことも多くなっているので、働いている先との相談になりますが、アルバイトやパートであればシフトを増やすなどの方法も使えるかもしれません。
増えた収入を貯金する
残業やシフトを増やすことで増えた収入は、しっかり貯金をして、貯金の目標達成を目指しましょう。しかし、全てを貯金にしてしまうと、働いている大変さに対して自分に対するメリットがないように感じてしまうことがあります。
貯金の目標を達成するためには、長続きさせることが大切です。ですので、全てを貯金せず、そこから1割とか決まった額を、自分へのご褒美として使うという方法も案にいれてみましょう。
ポイントカード・割引券を利用する
再び、節約をしながら貯金の目標額を達成する方法を考えます。次に紹介する貯金をする方法は、ポイントカードや割引券の利用です。ポイントカードや割引券というと節約家がよく使っているイメージですが、節約ができるということは、出費を減らせるということなので、結果、貯金に回せるお金が増えることになります。
ポイントカードにはお店独自のものや複数店舗で使えるものがあるのはご存知でしょう。お店によっては、お店独自のポイントカードと複数店舗絵使える共通のポイントカードが併用して二重取りが可能な場合があります。
また、クレジットカードを使うことで貯まるポイントもあります。クレジットカードを使うとお金を浪するイメージがありますが、しっかり管理して使えばとても日々の買い物がとてもお得になります。また、光熱費などの公共料金もクレジットカード支払いにすることでポイントをアップするという方法もおすすめです。
貯まればポイントだけで買い物ができることも
ポイントが貯まったら失効する前に確実に使うようにしましょう。ポイントを電子マネーと交換できたり割引券と引き換えることができる場合が多いので、自分のポイントが何と交換できるのかをしっかり確認するのをお忘れなく。注意する点としては、ポイントや割引券を使って得した分はしっかり貯金をするようにしましょう。
せっかく節約ができても、節約できた分を別のものに使ってしまうと、いつまでも貯金の目標額を達成することができなくなってしまいます。
でも、クレジットだと浪費する傾向があるひとや、買ったものがどれほど割引されて、節約ができているのかをしっかり知りたい時は、家計簿をつけるようにしましょう。実際にどれだけのお金が動いているのかがわかるので、貯金の効率をあげるのにおすすめです。
アプリで家計簿をつける
家計簿をつけようと思って、ノートや家計簿を買ったけれど、長続きしなかったという経験はないでしょうか?買い物を終えて、家に帰ってきてから家計簿をつけるのはなかなか大変です。特に、疲れているときなどは、次のときと一緒に記録をしようと思ってそのままにしてしまうこともあるかもしれません。
そこでおすすめなのが、家計簿アプリの利用です。GooglePlayやAppStoreで家計簿アプリを探せばたくさん見つけることができます。自分で入力するものや、レシートを撮影するだけで記録してくれるもの、デザインがかわいいものなど様々です。
また、家計簿アプリの便利なところは、自動的に計算をしてくれるという点です。また、食費などに平均どれくらいの額を使っているかも計算してくれるアプリもあるので、貯金をするために節約している場合は、出費を見直す参考にできます。
無駄な出費を分析できる
家計簿の記録をはじめたら、どのようなものに平均どれくらい使っているのかを確認しましょう。貯金の目標額を達成するには、出費を抑えながらも抑えた分をどれだけ貯金にまわせるかがポイントです。
また、家計簿アプリを使えば、同じものを買ったのに値段が違う時があることにも気づきやすくなります。特に特売になりやすい食品類は曜日や時間を工夫するだけでも支出を減らすことができます。同じものを買って支出を減らせれば、貯金もやりやすくなります。
家計簿アプリを始めたら、細かい出費もしっかり記録するように心がけましょう。コンビニで買う100円コーヒーや自動販売機で買ったものなど、つい忘れがちになるものもしっかり記録することで、細かい支出も管理できますし、記録が手間になったときには、買わなくなるため、結果、節約と貯金につながります。
日々の出費の他に、家賃や光熱費などの記録もしっかり記録しておくことも大切です。全体の収入と支出のバランス、またどんなものにどれだけ使っているかを知ることでも、節約と貯金がやりやすくなります。
通信費の見直しをする
一人暮らしをする中で、光熱費と同じように毎月決まっている通信費。これも工夫次第で大きな節約が期待できます。生活や仕事の中で、スマートフォンやインターネット回線は無くてはならない物となっています。しかし、日本の通信費は世界的に見ても高いと言われているだけあり、出費のの中でも多めの割合を占めています。
通信費を低く抑える方法はあるのでしょうか?最近、大手の携帯会社からわかりやすくて安い料金プランが発表されています。また、割引サービスも増えているので、自分の通信費の内訳を見て、毎月を平均すると通話が多いのか、通信が多いのかを確認してプラン選びの参考にしましょう。
プランや通信会社を変えて毎月数千円の節約につながることも
携帯代や、固定電話の費用、インターネット回線など、毎月5000円以上かかっているようであれば、格安SIMに切り替えるとか、契約プランを変更することでも、平均の出費を抑える事ができます。また、毎月かかる光熱費よりも、どれだけ節約できているかが目に見えてわかるので、お得感もあります。
また、光熱費と携帯電話。インターネットを同じ会社で一括することで、支払いを一括できだけでなく、基本料金が安くなる場合もあるので、節約できた分をしっかり貯金に回すことでコツコツ目標金額に近づけていきましょう。
副業で収入を増やすという方法
収入を増やして貯金をする方法として残業をすることについて考えましたが、残業が思うようにできなかったり、本業の仕事とは分けて収入を増やしたいときには、思い切って副業をするよいう方法もあります。
副業にもいろいろな種類がありますが、今注目されているものに、ワーカーサイトからライティングなど隙間時間を利用して自宅でできる仕事があります。執筆する分野もさまざまで、例えば結婚費用をを貯金している人であれば、将来の結婚式に備えていろいろ調べながら結婚式に関連する題材のライティング案件を選ぶという方法もあります。
他にも、光熱費を節約する方法とか、一人暮らしに役立つ情報をまとめる仕事など、今持っている知識や経験を活かして仕事ができるので、そこで得た収入を貯金してみるのも目標額達成の近道です。
一人暮らしでコツコツ貯金をする方法
「千里の道も一歩から」や「塵も積もれば山となる」という言葉がありますが、貯金をしてくには、日々の積み重ねが大切です。特に結婚資金のような決まった目標がない場合や、一人暮らしをしていると誰かに文句を言われることもないし。少し貯まった時に理由をつけて使ってしまうこともできます。
また、最初から大きな目標を持ってしまうと、不自由さが目立ってしまうというのも貯金が長続きしない原因のひとつです。そこでここからは、光熱費や食費を中心に、小さな努力でコツコツ頑張れる節約と貯金術を考えます。
電気のつけっぱなしを避けて光熱費を削減する
一人暮らしであっても光熱費はそれなりにかかります。住んでいる地域にもよりますが、一人暮らしの平均光熱費は10000円程度といわれています。それを、少し努力したり気をつけることで光熱費は減らすことができます。
よく言われるのが電気をこまめに消すようにすることです。蛍光灯などはこまめにON・OFFを繰り返すと反対に電気代を食ってしまうことがありますが、使わない時間が長いときには電気を消すというクセをつけておきましょう。
また、電球や蛍光灯をLEDタイプに変えてしまうという方法もあります。初期投資は必要ですが、最終的に平均にすると光熱費がお得になります。既存の照明機器に取り付けられるものもあるので、この機会に切り替えてみるのも良い方法かもしれません。
冷暖房はなるべく使わない
続いて、節約して貯金をするために注目したいのが冷暖房機器です。最近のエアコンは省エネルギータイプのものがほとんどで、夏の時期、1時間で平均約20円程度と言われています。それでも10時間つければ200円ですし、1ヶ月で6000円程度になってしまい、一人暮らしでもほとんど変わりません。
しかし、真夏の暑い時期にエアコンを付けないのは身体によくありませんし、一人暮らしで体調を崩してしまっては貯金どころではなくなってしまいます。
エアコンをつけずに済むように、部屋の風通しを良くしたり、打ち水をしたり、グリーンカーテンを作るなどしたり、エアコンのフィルターを掃除して、クーラー効率を上げることもできますし、エアコンをつけたらずっとつけっぱなしにして、消費電力を平均にすることで、出費を減らすことができます。
半額商品をメインに買い物する
次に注目していくのが食費です。一人暮らしだとコンビニのお弁当など手軽に買うことができ、簡単に食べられるものを買いがちです。ここでも少し工夫をすることで、出費を減らして貯金にすることができます。
その工夫の一つが半額になっている商品を選ぶという方法です、コンビニでも賞味期限の近くなったものをポイント還元で販売する動きが出てきましたが、スーパーなどに行けば、コンビニより安いお弁などがさらに半額になっていることがあります。
安くなるのは、お弁当以外にもあります。乳製品やフルーツなども少し古くなると値引きして販売されることがあるので、そういった値下げ品を狙うのも良いかもしれません。
外食・自動販売機・飲み会などは避ける
出費の原因として、外食や自動販売機、飲み会があります。外食や飲み会は、友人との付き合いや仕事の付き合いで仕方がない場合もありますが、ご飯を作るのが面倒だからという理由での外食は控えることで、出費を抑えることができます。
また、自動販売機の利用も少しずつ貯金にあてられるはずのお金を少なくする原因です。例えば缶コーヒーを考えてみても、自動販売機だと平均120~130円、コンビニでは100円ですが、スーパーやディスカウントショップで買えば平均100円以下です。
節約できる金額は少なく思うかもしれませんが、少しのプラスも積み重なれは大きなプラスになります。
入浴はシャワーで我慢する
最後は光熱費の「熱」の部分です。使用しているガスコンロや湯沸かし器の種類、また契約しているガス会社でも料金は変わってきますが、節約をすればそれだけ出費を減らすことができます。
例えば、上下水道代もかかるお風呂はシャワーだけに切り替えるという方法もあります。しかし、お風呂が何よりも好きという人には少し努力が必要かもしれません。
一人暮らしでガッツリ貯金する方法
一人暮らしでコツコツ貯金をしていく方法も良いですが、自由が効く一人暮らしであれば思い切って貯金がしやすくなる環境に変えてしまうのはいかがでしょうか?
ここからはガッツリ短期間で貯金をるる方法を考えます。しかし、注意しないといけない点として、少しの工夫というよりは生活そのものをガラリと変えないといけないので「結婚資金」を貯めるなど明確かつ、期限付きのときなどはおすすめです。
思い切って引っ越しする
ガッツリ貯金をする方法で今回紹介するのが、住んでいる場所を思い切って変えてしまうという方法です。貯金のために節約をするなかで、減らすことのできない税金や家賃や光熱費ををまとめて変えてしまうという作戦です。
もちろん、引っ越しをしたら必ず支出が減るわけではありませんし、引越し費用なども考えるとすぐに実行することが難しいかもしれませんが、方法のひとつとして候補に入れておくと良いかもしれません。
シェアハウスで節約する
節約をしながら貯金をするために家賃や光熱費、通信費は最低限に抑えたいところ。そこでおすすめなのが、最近、数が増えているシェアハウスです。今のシェアハウスはの主な仕様は、共同のキッチンとトイレ・シャワールームがあり、個人の部屋が複数並んでいるスタイルです。
男女共同のシェアハウスのほか、女性専用のシェアハウスもあります。それぞれの部屋は4畳半~5畳程度のため、私物をそれほど持ち込むことはできません。また、冷蔵庫も共通の事が多いので、食品のストック量にも限りがあります。
しかし、そこにはメリットもあり、シンプルな生活ができれば出費は大幅に減らすことができます。ガッツリ貯金をしたい人はシェアハウスも選択肢の一つに入れておくと良いでしょう。
大幅に家賃を下げることにつながる
また、シェアハウスの家賃も一般のアパートに比べて安いというのも魅力です。東京都内であっても月5万以下で借りられる物件がかなりの数あります。
また、家賃の中に光熱費のほか、上下水道代やインターネット費用、また共用で使うトイレットペーパーや食器用洗剤なども含まれている場合もあり、どうしても減らすことが難しかった部分の節約が可能になります。
シェアハウスには自分以外にも、沢山の人が住んできて、共同生活を送ることになりますし、日本国外から働きに来ている若者も入居していることが多いので、一人暮らしほどのプライベート空間がなかったり、他の住人の行動が気になることがありますので、その点を忘れないようにしましょう。
一人暮らしで貯金をする目安の金額
ここまで、一人暮らしが彫金をするためにできる様々な方法を見てきました、すぐに実践できるような方法もあれば、思い切りが必要な方法まで様々でしたが、実際、どれくらいの金額を貯金することができるのでしょうか?
結婚資金のように目標金額が決まっていれば、結婚までの期間と目標額で、月々の貯金額を決めることができますが、とにかく貯金したいと思っている人には、ここから紹介する平均貯金額を参考にしてみるのはいかがでしょうか?
収入の1割くらいが良い
一人暮らしをしている人の平均貯金額といっても、年代や状況によって変わりますし、そもそも収入によっていくらくらいが貯金に回せるかが変わります。それではどれくらいが良いのでしょうか?
一般的には、一人暮らしをしながら貯金をする場合に、収入の1割程度がちょうど良い金額と言われています。
月々10万円の収入があったとして、そこから光熱費が1万円、家賃が3万円、食費が1万円、通信費で1万円とすると、残りは4万円です、そこから他の出費を考えると収入の1割となる1万円は妥当な額かもしれません。
一人暮らしの平均貯金額【年代別】
では、視点を変えて一人暮らしをしながら、多くの人はどれくらいの貯金をしているのでしょうか?20代と30代の平均貯金額をご紹介します。
自分の年齢とくらべながら、同年代の人がどれくらいの貯金をしているかを知れば、そこから月々どれくらいの貯金をすれば良いかを決めることができます。
しかし、注意点として、この情報はあくまでも「平均」です、同じ20代でも仕事が変われば収入も変わりますし、住んでいる場所や生活スタイルで出費は変わっているので、あくまでも参考として見るようにしましょう、
【20代】69万円
大人の仲間入りをする20代は、やる気もあるし活力もあり、無理もできます。そんな20代の平均貯金額は69万円。思ったより少ないと感じるかもしれませんが、仕事についてすぐなので、稼いだお金は使いたくなりますし、欲しいものもたくさんあります。
しかし、20代後半から少しずつ将来のことを考え始めて貯金をはじめる人も多くなります。また、結婚資金を貯めはじめる人、家を買うための資金を貯金しようと考え出すのも、平均してこの年代です。ここで貯金のコツをも身につけておくと30代の貯金がやりやすくなります。
【30代】255万円
30代も結婚資金や家族の将来のために貯金をする人が多くなる年代です。そんな30代の平均貯金額は255万円です。20代に比べて約3.7倍の貯金額です。
たった10年の違いでこれほど変わるものかと考えるかもしれませんが、20代と30代では平均の収入金額が変わりますし、果たす責任も変わってきます。それまでは自分ひとりのためだった貯金も、30代になると、自分の家族などのことも含まれてきます。
いざという時になって慌てないようにするためにも、若いうちから様々な分野を平均的に節約をして、いざお金が必要な時になって慌てないようにしたいものです。
一人暮らしの毎月の平均貯金
年代別の平均貯金額の次は、一人暮らししている人は平均どれくらいの貯金をしているのかみてみましょう。平成23年10月の人口等基本集計結果によると国内の一人暮らし世帯(単独世帯)は1678万5千世帯に登るそうです。これは国内の世帯割合トップとのことです。
若くて単身なのか、家族と離れ離れになって単身なのかで、状況は変わってきますが、もし結婚をせずに生涯を独身で過ごそうとしている方がいれば、毎月貯金する平均額は気になるところでしょう。
毎月の平均貯金額は3万1700円
ある調査によると、一人暮らしの貯金平均額は3万1700円とのことでした。貯金をするのに無理のない金額は月平均で収入の1割程度と紹介しましたが、3万1700円の貯金をするには32万程度の収入が必要ということになります。
そして、月々で平均で約3万2000円を貯金できると、年に38万4000円を貯金することができます。もし20歳から60歳まで40年貯金を続ければ1536万円の貯金をすることができます。
20歳から月に平均3万円を超える貯金ができないにしても、コツコツ頑張れば1000万円程度の貯金は可能です。この1000万円という額を長期的な貯金目標額にするもの良いかもしれません。
一人暮らしを始めるために必要な貯金額
ここまで、一人暮らしの人が貯金をする方法を考えてきましたが、ここからは、一人暮らしを始めたいと思っている人に向けて、一人暮らしをするためにはどれくらいの貯金が必要かを紹介します。
まず、一人暮らしをする場合にどのような費用がかかるのかを計算しましょう。もちろん、仕事の関係で一人暮らしをするのか、大学や専門学校に通うのに一人暮らしをするのかなど、理由によっても変わってきます。
引っ越しそのものにかかる費用や、家電、日用品を揃える資金、一人暮らしをする部屋や家の契約に関する契約に関する費用が発生します。そして、一人暮らしを始めたあとも家賃や光熱費が次々に押し寄せてきます。
家賃の安いアパートでも30万円以上は必要
では、具体的に平均してどれくらいの費用がかかるかを調べると、一般的に最低30万円とされています。一人暮らしを始めてみようと考えている人はまず、この「30万円」を目標に貯金をするようにしましょう。
初期費用を抑える方法もあります。例えば、貯金をガッツリ稼ぎたい人におすすめだったシェアハウスは、敷金礼金が必要なかったり、冷蔵庫やテレビ、電子レンジなどの一般的な家電もすでに揃っています。また、物件によっては机やベッド、ハンガーラックや布団なども完備していて、引っ越しの初期費用の多くの部分を節約することができます。
初期費用を抑えることができれば、そのあとの生活にも少し余裕がでてきます。一人暮らしが慣れてきたら、少しずつ次の目標に向けて貯金を始めていきましょう。一人暮らしでも貯金ができていると、生活に余裕が出てききます。
一人暮らしで貯金をするには目標が大切
貯金をするための目標額や貯金をする目標は人それぞれですが、一人暮らしであってもそうでなくても、固有をもった生活をするために貯金をすることは必要です。
では、どのようなことを目標にして、他の人は貯金をするのでしょうか?また、そのために平均どれくらいの貯金をどれくらいの期間で達成するのか計算してみましょう。
「結婚資金を貯金する」などの目標があると取り組みやすい
貯金の目標としてしばしば挙がるのが「結婚資金」です。参考までに結婚資金の平均がどれくらいなのかを調べたところ、全国平均460万円がひとつの目安とされています。
また、最近流行りのゲストハウス型の式場などで式をすれば結婚資金はより高額になります、出席者や両家からのご祝儀で補填ができるとしても260万円程度の結婚資金が必要と言われています。
しかしこれは結婚式のみの費用で、結婚資金には結婚式そのものの費用の他に結婚指輪の費用が含まれることもあります。
結婚指輪も地域や人によってどれくらい必要かが変わりますが、婚約指輪の平均金額が約37万円、結婚指輪がペアで28万円ほどのようです。それらを計算すると、結婚する二人で式の費用は分担するにしても160万円から170万円ほどの結婚資金が必要になることがわかります。
では、結婚資金を貯めるために月に平均してどれくらい貯金をすればよいのでしょうか?結婚しようと決めてから結婚式まで6ヶ月の期間があるとします。結婚資金の平均160万円を6ヶ月で割ると月に26万円の貯金が必要になります。
20代はもちろん30代であっても月に26万円を貯金するのは簡単なことではありません。では、月々の平均貯金額である3万1700円でこの結婚資金を貯めるためにはどれくらいかかるのでしょうか?
こちらも計算すると約51ヶ月が必要になります。年にすると4年弱かかることになります。そてに加えて、結婚すれば結婚資金以外に、二人で暮らす住居を購入したり、子どもができればそれに伴うお金が必要になったりします。
結婚資金をいざ準備しようとしてもすぐというわけにはいかないので、結婚の予定の有無に関係なく、結婚資金をカバーできるくらいの貯金はしておけると良いのかもしれません。
一人暮らしで貯金をするには工夫と決意が必要!
ここまで、一人暮らしをしている人、しようとしている人が貯金するためのコツや方法を紹介してきました。日々の出費を減らして貯金をする方法や、光熱費や家賃がお得な物件に住み替えてしまう方法、収入を増やす方法に、結婚資金のような目標を決めてしまう方法などがありました。
どれか実践してみたい貯金の方法かありましたか?一人暮らしだからといって諦めずに、しっかり貯金をして、いざというときに困らないようにしておきましょう。