アイラインは目尻だけでいいの?
普段、アイラインはどのように引いていますか。目の周りを縁取るように引いたり、短く目立ちすぎないように等、その時の流行によっても引き方は変化します。この記事で紹介するのは、目尻だけに引くアイラインについてです。アイラインは目尻だけで本当に良いのでしょうか。
アイラインを目尻だけにするメリット
アイラインはまぶたの際付近に目頭から目尻にかけて引く引き方が一般的です。中には涙袋の辺りや目頭にしっかりと入れる方もいますが、目尻だけにとどめて本当に大丈夫なのでしょうか。まずは、アイラインを目尻だけにしておくことで生まれるメリットについて紹介します。
目元が優しくなる
アイラインを目尻だけに引くことで生まれるメリットの一つ目が、目元の印象が優しくなるという点です。目の周りにしっかりとアイラインを入れると、どうしてもキツい印象になることが多いですが、目尻だけにすることでキツい印象が大幅に軽減されます。
初心者でも簡単で可愛い
アイラインを目尻だけにすることのメリットの二つ目が、初心者でも簡単に可愛いラインにすることができるという点です。目の回りにしっかりとアイラインを入れることは、意外に難しいテクニックが必要ですが、目尻だけというワンポイントであれば初心者でも簡単にできます。
目尻だけのアイラインメイクの引き方【まぶた別】
では早速目尻だけに可愛いアイラインを引く引き方について紹介します。まずはまぶた別のアイラインの引き方です。二重と奥二重、一重とそれぞれアイラインの引き方は違います。自分のまぶたの形に合わせて、初心者の方も是非目尻のみのアイラインに挑戦してみましょう。
二重向きの引き方
まずは、二重まぶたの方の目尻のみのアイラインの引き方です。二重まぶたにも種類があり、ここでは丸二重と横長二重の方の引き方を紹介します。
まず化粧なしでも目力を感じるようなまるみをおびた二重まぶたの方は、目尻に5mm程度だけ引きます。目尻の手前辺りから5mm、徐々に太く若干跳ね上げるような形で引きます。そして、アイラインを引いた先と、下まぶたの際を繋げるとできる小さな三角形を埋めて完成です。
まるみをおびた二重まぶたの方の、目尻のみのアイラインの引き方はもう一つあります。その引き方は、まず目尻のくぼみにできる三角のくぼみを埋め、そこから5mmアイライナーを伸ばします。そして先程目尻のくぼみに作った三角形と繋げて完成です。
次に、切れ長な雰囲気のある横長の二重まぶたの方の目尻のみのアイラインの引き方です。同じ二重でも微妙な形の違いで弾き方が変わります。
まず、目頭の方を少しあけて、先程よりは長めに目尻に向かってアイラインを引き、目尻の近くで7mm程度の跳ね上げを作ります。跳ね上げた先と、下まぶたの際部分を繋げてできた三角の中を埋めて完成です。跳ね上げる際は、強く跳ね上がらないように注意しましょう。
もう一つの引き方は、目尻から引き始めたラインを目尻の際から5mm程度引っ張ります。そしてUターンするようにそのまま折り返し、伸ばしたラインの部分を太くします。できたラインと目尻のくぼみを繋げますが、これまでの三角形の半分程度の大きさにします。これで完成です。
奥二重向きの引き方
次に奥二重の方の目尻のみのアイラインの引き方です。ここでは五つの奥二重の方向けの目尻のみのアイラインの引き方について紹介します。
まず一つ目の奥二重の方向けの引き方は、目尻の手前から引き始めたアイラインを目尻から更に7mm伸ばします。伸ばしたアイラインの先と下まぶたの際部分を緩やかなカーブを描くようにして繋げ、それによりできた三角形を塗りつぶします。一つ目の引き方はこれで完成です。
次に二つ目の奥二重の方向けのアイラインの引き方では、これまでのような三角形を作ってアイラインの太さを出す形ではありません。引き方は、目の輪郭に合わせた形でアイラインが目尻に到達してもそのまま下がり気味にして引くだけです。こちらは長さを出す為の引き方です。
ここからの奥二重の方向きの目尻のみのアイラインの引き方は、奥二重で尚且つ目が小さめの方向きのアイラインの引き方です。
その引き方の一つ目が、アイラインを目の中央から引き始め、目尻からは7mm程度、徐々に細くなるようにゆるやかに跳ね上げながら引いて完成です。二つ目の引き方は、まず目尻のくぼみの三角形を埋め、目尻から3mm引いたアイラインと繋げて完成します。
三つ目の引き方は、アイラインを目の中央から目尻にかけて太めに引き、目尻から先は7mm程度真っすぐに伸ばして引きます。できたら、アイラインの両端を綿棒等を使ってぼかし、完成です。最後にぼかす工程が入る為、使うアイライナーはペンシルタイプが望ましいです。
一重向きの引き方
次に一重まぶたの方向きの目尻のみのアイラインの引き方です。一重まぶたの方のアイラインの引き方は、これまでの引き方とは少し違います。
一重まぶたの方は、まず目を必ず開いた状態で書き始めます。そしてそのまま見えている目尻の部分に5mm〜1cm程度、アイラインを引きます。この時目の際に引くのではなく、まぶたに書くようなイメージで引きます。目を閉じた時にアイラインが、目の際から離れるようにします。
そしてそのまま目を閉じた状態で、目の際から離れたラインと目の際を繋ぐようにして、アイラインの線を太くします。これで一重まぶたの方の目尻のみのアイラインは完成です。特殊な引き方に思えますが、しっかり鏡を見て始めれば初心者の方でも簡単にできます。
目尻だけのアイラインメイクの引き方【目的別】
目尻だけのアイラインの引き方、ここからはどのように見せたいかの目的別のアイラインの引き方を紹介します。先程紹介した二重や奥二重、一重のまぶた毎の引き方と通じる部分もあるので、それぞれを参考にしながら初心者の方も一緒に引いてみましょう。
優しい印象に
まずは優しい印象にしたい時の、目尻のみアイラインの引き方から紹介します。特別なテクニックは何も必要ありません。
先述したように、アイラインは引き方によってはキツい印象に見えてしまうことがあります。しかし、目尻のみのアイラインにすることでそれが軽減され、優しい印象を作り出すことができます。では、目尻のみアイラインで優しい印象にしたい時のアイラインの引き方です。
黒目よりも目の輪郭に沿って目尻に向かってアイラインを引く、これだけで優しい印象の目元になります。目尻から外側にもあまり引っ張りすぎないように、自然に目尻から話すような形で引き終わります。目頭からアイラインを入れないことで、抜け感を作り優しい雰囲気にします。
この時に使うアイライナーは、ブラウン系のペンシルタイプの物を使うことをおすすめします。黒いアイライナーは色そのものからキツさを感じさせてしまいます。又、筆ペンタイプではなくペンシルタイプにすることで、初心者でも簡単に柔らかな印象も作りやすいです。
色っぽく
次に目尻のみアイラインで色っぽい印象を作る、アイラインの引き方を紹介します。この時のポイントはキャットラインです。
キャットラインとは、猫の目を作るように目尻の部分のアイラインを跳ね上げて引くアイラインです。このキャットラインを作ることで、小悪魔チックなアイラインになり、それが色っぽい雰囲気に繋がります。又、キャットラインは目力も上げてくれます。
この目尻のみアイラインの引き方は、丸みをおびた二重まぶたのアイラインの引き方を紹介した時の引き方を使います。目尻の少し手前から5mmだけ少し跳ね上げるようにアイラインを引き、まぶたの際とを繋ぐ三角形を埋めるだけと、初心者の方でも簡単にできる引き方です。
色っぽい雰囲気の目尻のみアイラインにしたい時は、深めのブラウンのリキッドアイライナーがおすすめです。濃い色を選びながらもブラウン系にすることで、抜け感も作れます。この抜け感が色っぽい雰囲気を作る際に役に立つ効果の為、是非試してみましょう。
目力アップ
次に目力をアップさせたい時の目尻のみアイラインの引き方です。この時のアイラインの引き方は、ここまでに紹介した引き方を活用します。
まるみをおびた二重の方、切れ長な二重の方の部分で紹介したうちのそれぞれ二つ目に紹介したアイラインの引き方と、奥二重の方向けの目尻のみアイラインの引き方の全てが、目力をアップさせる目尻のみアイラインの引き方です。これらの引き方で目力アップが期待できます。
それぞれの引き方で主にポイントとなるのが、目尻に引いたラインと目の際とを結んだ三角形、若しくは、目の際のくぼみの三角形を埋めるという所です。この三角形を綺麗に埋めることで、初心者の方でも簡単に目力アップの目尻のみアイラインを実現できます。
目力をアップさせたい時の、目尻のみアイラインにおすすめのアイライナーはそれぞれ次の通りです。二重、奥二重のまぶた毎に参考にしてください。
まず、丸みをおびた二重の方にはブラウンの中にカーキが入った色合いのリキッドアイライナーです。そして切れ長の二重の方には、赤みが入った明るめのブラウン系のリキッドライナーをおすすめします。ここでもやはり、ブラウン系を選ぶことがベターです。
次に奥二重の方は、ブラウン系のライナーの場合はマット系のリキッドライナーか濃いめのダークブラウンのペンシルライナーがおすすめです。又、より際立たせる為にブラックのリキッドライナーを使っても構いません。キツくなりすぎないようにだけ気をつけましょう。
目尻だけのアイラインメイクのカラーテクニック
では最後に、目尻のみにアイラインを引く際により可愛い形にできる、カラーライナーを使ったテクニックを紹介します。カラーライナーはハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、初心者の方でも心配なく可愛い目尻のみアイラインを作ることができます。
ボルドー
目尻のみアイラインをより可愛い雰囲気にしてくれるカラーアイライナーの一つが、個性的なボルドーのアイライナーです。
ボルドーとは、フランスのボルドーという地域で作られる赤ワインの色からきている色を指します。ワインを飲まれる方は、ボルドーワインの色を思い浮かべてもらうとイメージしやすいでしょう。色としては、ごく暗い赤色として表現される、黒に近い赤です。
色味が似ているとして、バーガンディーやワインレッド等とボルドーは混在してしまいやすい色です。ですが、バーガンディーはごく暗い赤の中に紫が入った色、ワインレッドはその名の通り赤ワインの色からきた色で、赤の中に濃いめの紫が入った色を指します。
では、そのボルドーのアイライナーを使った目尻のみアイラインの、カラーテクニックについて紹介していきましょう。
ボルドーのアイラインを入れるのは、目尻に5mm程度入れるだけで可愛いアイラインができます。カラーテクニックと言っても、難しいテクニックは何もいらず、これだけでボルドーのアイラインを楽しむことができる為、カラーアイライナーが初心者の方も簡単にできます。
ボルドーは個性的な色合いの為、目頭からがっつり入れてしまうより、このように目尻のみに入れる方がおすすめです。一緒にブラウン系のアイシャドウやボルドーカラーのマスカラを併用すると、特別なテクニック無しで色っぽい可愛い目元を作ることができます。
ネイビー
目尻のみアイラインをより可愛い雰囲気にしてくれるカラーアイライナーの二つ目が、涼しげな色合いのネイビーのアイライナーです。
ネイビーとは濃紺という、黒に近い青色を指します。黒に近い色の為、今までアイライナーは黒しか使ってこなかったという方も取り入れやすいカラーライナーです。上まぶたを三等分にした内の目尻側の1/3にだけ入れ、少し目尻を跳ね上げるようにして入れてみましょう。
このようにアイラインの引き方に特にテクニックは必要なく、ここまでに紹介した形と引き方はほぼ同じです。ボルドーのアイライナーと同じく、特別なテクニックは無しでカラーライナーを楽しめます。このネイビーのアイライナーには、メリットが二つあります。
そのメリットの一つ目は、ネイビーカラーを目元に入れることで、白目の白が際立ち、透明感を演出してくれるという点です。それだけではなく、目自体を大きく見せることもでき、使って損のない色味と言えます。又、白目だけではなく肌の赤みを抑え、美白効果も期待できます。
メリットの二つ目は、大人な雰囲気を出せるという点です。ボルドーはやはり個性が強いですが、先程も述べた通りネイビーは黒に近い為、手軽にカラーテクニックを楽しむことができます。目立ちすぎず、程良い個性を出しつつ、大人っぽくもなるという、メリットばかりです。
目尻のみのアイラインでトレンドを押さえよう!
目尻だけに引く可愛いアイラインは、メイク初心者の方でも簡単に取り入れやすいメイク方法です。自分の見せたい雰囲気等を考えながら、紹介した引き方を参考に、可愛い目尻のみアイラインを作ってみましょう。これだけでトレンドを押さえることができるでしょう。