扇風機の簡単な掃除方法を紹介!
扇風機は、暑い夏だけでなく、サーキュレーターとしても1年中活躍する便利なアイテムです。家の中で大活躍する扇風機ですが、ほこりなど、気づくといつの間にか結構な汚れが付いています。
簡単なほこり汚れだけではなく、中には簡単に取り除くことができないべとべととした汚れが付いていることもあります。
暑い夏が来る前に、また暑い夏が終わったら、自宅にある扇風機を一度綺麗に掃除してみてはいかがでしょう。綺麗な扇風機から送り出される風は、思った以上に心地よいもの。道具を用意して扇風機の掃除を始めましょう。今回は、扇風機の簡単な掃除方法と手順をご紹介します。
扇風機の掃除のための道具と準備
扇風機を簡単に掃除するために必要な道具にはどんなものがあるでしょう。扇風機についたほこり汚れなどを落とすために必要な道具と、掃除するための準備をご紹介しましょう。
家にないものがある場合は、まず掃除の道具をそろえるところからスタートです。長いお付き合いの扇風機ですから、ぜひ扇風機掃除の一式は揃えておくと良いでしょう。
用意する道具
扇風機を掃除するために必要な道具は、新聞紙、ゴム手袋、中性洗剤、重曹スプレーもしくはマイペットなどの住宅用クリーナー、柔らかい毛の古歯ブラシやスポンジ、ウェスやキッチンペーパー等です。
重曹スプレーは水100mlに対して重曹小さじ1を溶かします。完成した液体をスプレーボトルに入れたものを使いましょう。中性洗剤を使う場合はご家庭に常備しているものでOKです。
新聞紙を広げる
まずは扇風機を掃除する時に落ちるほこりから床を守るために、分解する場所に新聞紙を広げておきましょう。扇風機よりも一回り広い範囲に新聞紙を敷き詰めておくと、安心して掃除することができます。
コードを抜く
扇風機を掃除する時には、安全のためにコードを抜いておきましょう。コードをさしたまま扇風機の掃除をするのは危険です。万が一ボタンに触れてしまったときに、手を怪我してしまうことになるので必ずコードは抜くようにします。
扇風機を分解
扇風機を掃除するには扇風機を分解する必要があります。各メーカーによって構造や使っている部品などは様々ですが、まずはカバーを外します。外し方がわからない場合や難しい場合は、扇風機の説明書を確認すると良いでしょう。
カバーを外したら次は羽を外します。扇風機の基本のパーツは大きく、この2つですが、それに伴う小さなパーツがいくつかあることでしょう。それぞれのパーツを全て外してしまいましょう。
扇風機の掃除の手順
扇風機掃除で、扇風機のカバーと羽を外したら、いよいよ掃除に移ります。しばらく掃除をしていないと、家中のほこりを吸って、かなり汚れた状態になっているので、歯ブラシやスポンジなどを使って丁寧に掃除していくのがおすすめです。扇風機の簡単な掃除の手順をご紹介します。
①前後カバー・羽のほこり取り
最初に取り外した前カバーと、本体についたままになっている後ろカバー、さらに羽のほこり取りをします。ほこりはおそらく油分を含み、べたべたとした感じになっていることでしょう。特にキッチン周りで使うことが多い扇風機は、油分などを多く含んでべたべたになっていることが予想されます。
羽と前カバー、羽を抑えるパーツなどに重曹スプレーもしくは住宅用クリーナーをかけてウエスできれいにほこりを拭き取ります。
②前後カバー・羽を洗う
扇風機の前後カバー、羽、抑えのパーツなどのべたべたとしたほこりをきれいにふきとったら、次の手順は中性洗剤とスポンジを使ってぬるま湯でカバーと羽を洗います。
洗面台や洗面器などを利用してお湯につけながら、綺麗に汚れを洗い落し、洗剤を洗い流したら水を切り、しっかり乾かします。羽を抑えるパーツなどがある場合も同じように掃除します。
③本体を拭き掃除
扇風機の簡単掃除方法、3つめの手順は、扇風機の前カバーと羽を乾かしている間に本体の拭き掃除をします。本体についたままの後ろカバーは古歯ブラシなどを使ってほこりを一度浮き上がらせるようにします。
さらに細かい隙間などは綿棒を使ってほこりを浮き上がらせ、掃除機で吸い取ります。機械の隙間などのほこりも一度掃除機で吸い取るようにすると良いでしょう。
その後、後ろカバーの大まかな部分に重曹スプレーもしくは住宅用洗剤などを吹きかけ、ウエスで拭きとりさらに念入りに掃除していきましょう。
首回りや機械に近い部分は、直接スプレーをせずに、ウエスや古歯ブラシなどに重曹や住宅用クリーナーをかけて掃除するようにするのがおすすめです。
⑤組み立てる
扇風機の前カバー、羽、後ろカバー、本体、全ての掃除が終わって、前カバーと羽が乾いたら、元の通り本体を組み立てましょう。
組み立てるパーツの順番などが分からなくなった場合は、取り扱い説明書で組み立ての順番を確認すると良いですが、基本は分解した順番の逆に組み立てて行けばよいだけです。ゆっくり思い出しながら組み立てるようにすれば、それほど難しい作業ではありません。
これで扇風機の掃除のすべてが完了です。電気家電の掃除の中ではとても簡単な扇風機の掃除。やってみるとそれほど時間もかかりません。
扇風機のモーターの掃除方法
扇風機をさらに綺麗に掃除するために、モーター掃除にもチャレンジしてみてはいかがでしょう。扇風機のモーターとは後ろカバーのさらに裏についている部分です。後ろカバーのさらに後ろにはモーターの前カバーがあり、そのパーツ外すことでモーターの掃除ができます。
扇風機のモーター部分は意外にほこりがたまりやすいため、長年使っている扇風機のモーター部分は結構汚れているものです。時間がある時は、思い切ってモーターの掃除もしてみましょう。
用意する道具
扇風機のモーター掃除に必要な道具は、キッチンペーパー、セスキもしくは重曹スプレー、割りばしの3点です。モーターの掃除は複雑な構造を分解することになります。ポイントは、パーツをなくさないようにすることがポイントです。
セスキ水について
モーター掃除に使うセスキとは、セスキ炭酸ソーダ水の略称です。セスキ炭酸ソーダの粉を水に混ぜてセスキ水を作り、スプレーボトルに入れたものになります。
油汚れに代表される酸性の汚れを中和して溶かしやすくする働きがあり、重曹スプレーよりもさらにアルカリ性が強く水に溶けやすいので、より頑固な油汚れに効果的です。作り方は、水200mlに対してセスキ炭酸ソーダを小さじ半分、2~3gほどを溶かします。
重曹スプレーに比べアルカリ性が強いセスキ水ですが、両者をどのように使い分けたら良いのでしょうか。水に溶けやすく、油を分解する力の長けたセスキ水は、拭き掃除に使うのがおすすめです。セスキ水を使い終わった後は、しっかりセスキ水を拭き取るようにしましょう。
一方重曹水は研磨作用があるのでこすり汚れなどにおすすめです。なんの汚れがついているかわからないという時にはとりあえず重曹水や重曹ペーストを使った掃除がおすすめです。セスキ水と重曹スプレーの両方を上手く使い分けるようにして上手に扇風機を掃除してみましょう。
掃除の手順
扇風機のモーターの掃除の手順はまずモーターの前部のカバー、プロペラ、後部のカバーを外します。ほとんどの場合、ネジのようなもので固定されているので、一つずつ丁寧にネジを外し、モーターを覆っているカバーを外しましょう。
次に外したモーターカバーをぬるま湯で洗います。カバー部分は水にぬれても全く問題がないので、ぬるま湯、汚れがひどい場合は中性洗剤などを使ってしっかり汚れを落とすようにしましょう。
次にモーター部分です。モーターを開け、中にたまったほこりを掃除します。キッチンペーパーやウエスにセスキをスプレーし、割りばしに挟んでほこりを取り除きます。
綺麗に取り終わったら、次は通常の水でウエスまたはキッチンペーパーを濡らし、セスキ水を拭き取るように同様に掃除しましょう。モーター内部、モーターカバーなど塗れている部分が完全に乾いたら、部品を元の場所に戻し完成です。
タワー型扇風機の掃除方法
最近は、プロペラの回る扇風機だけでなく、ダイソンなどからインテリアにもぴったりのタワー型の扇風機が展開されています。タワー型の扇風機はどのように掃除すれば良いのでしょうか。
タワー型の扇風機の場合は外にプロペラは出ていませんが、内部にプロペラのようなものが組み込まれています。そんなちょっとデリケートなタワー型の扇風機の簡単な掃除方法もご紹介しましょう。実に簡単なプロペラ型の扇風機の掃除方法をチェックです!
用意する道具
まず、タワー型の扇風機を掃除する場合に必要な道具からご紹介します。用意する道具は3つ、雑巾、掃除機、つまようじや綿棒など細いものです。タワー型の扇風機は、この3つさえあれば綺麗に掃除することができます。
掃除の手順
タワー型の扇風機の掃除の手順は、まず扇風機の本体部分を濡らした雑巾で綺麗に拭きます。汚れがひどい部分がある時には、重曹水などを軽く雑巾に吹きかけて汚れを取り除くようにしても良いでしょう。全体にまんべんなく、ほこりを取り除くように雑巾がけを行います。
次にタワー型扇風機の吸気口部分のほこりを取り除きます。ここはタワー型扇風機で一番ほこりがたまりやすい場所です。吸引力の強いモードで、徹底的に掃除機をかけましょう。吸気口の全体に掃除機をかけてもどうしても残るしつこいほこり汚れは、つまようじや綿棒などを使って丁寧に取り除きます。
吸気口はタワー型扇風機にとって大事な部分なのできちんと丁寧にほこりを取り除くようにしましょう。ただし、タワー型扇風機の場合は、通常の扇風機のように分解して掃除することはあまりおすすめできません。もともと、内部にはほこりがたまらないという想定で作られているのだそうです。
タワー型扇風機の場合は、これですべての掃除の工程が終了です。扇風機シーズンの前に軽く掃除をし、夏の暑い扇風機可動時期には1か月に1回。さらにタワー型扇風機の役目が終わり収納する時には本格的に掃除しておくことをおすすめします。
扇風機にほこりが付きにくくするには?
どうしてもほこりがたまる扇風機ですが、少しでもほこりが付きにくくしたいという方に、いくつかの方法があるのでご紹介します。
とりあえず前提として、扇風機を収納しておく時にはしっかりとカバーをかけてほこりの少ない場所に収納しておくことをおすすめします。
これは稼働中のほこり汚れとは関係ありませんが、せっか綺麗に掃除した扇風機が収納中にホコリまみれになってしまってはせっかくの手間が台無しです。
収納中は専用のカバーがあれば、専用のカバーを、そうでなければ大きなポリ袋などで扇風機をすっぽり覆って、箱などに閉まっておくことをおすすめします。このひと手間をかけるだけで、シーズンになって扇風機を出したときに掃除が簡単になります。
さらに、扇風機を稼働させている時にもホコリ汚れが付きにくくする方法があるので、そちらも詳しくご紹介します。
柔軟剤を染み込ませたタオルで拭く
ホコリ汚れは、扇風機を稼働している時の静電気によって吸い寄せられます。つまり、部屋中のほこりや塵が、扇風機に吸い寄せられているということ。これを防止するには、扇風機を稼働した時に起こる、静電気を軽減させるしかありません。
扇風機可動で発生する静電気を軽減させるために、柔軟剤をウエスに染み込ませて、羽やカバーに薄く塗り広げてみましょう。柔軟剤を扇風機の羽やカバーなどに塗布することによって、静電気の発生が抑えられ、ほこりを吸着しにくくします。
専用カバーをかけるのもおすすめ
扇風機には、ゴム製の防塵カバーというものもあります。扇風機のお手入れ方法とは少しずれますが、扇風機を防塵カバーをつけて使うようにするのも簡単でおすすめです。
ホコリキャッチャータイプの扇風機専用カバーは、フィルターが汚れたら取り替えるタイプの使い捨てカバーです。ほこり汚れなどが直接扇風機の羽やカバーにつかずお手入れ要らずです。
ほこりアレルギーなど部屋の空気をできるだけクリーンに保っておきたいと思っている方にはぜひおすすめです。また、赤ちゃんなどがいるご家庭にもぜひおすすめ。1か月半ほどでフィルターを交換するようになっています。
扇風機を掃除して快適に使おう!
いかがでしたでしょうか。夏だけでなく1年中活躍することも多い扇風機。夏季シーズンだけ使う方は最低年に1度は掃除し、サーキュレーターなど1年中活躍させているという方は、最低年に2回は掃除したいものです。
ぜひしっかり掃除して、爽やかな風で心地よい涼しさを感じてください。掃除の道具を準備して、正しい手順に従ってほこり汚れを綺麗に取り除き、扇風機で快適な夏を過ごして下さい!