銀杏の食べ方って知ってる?
銀杏(ぎんなん)は銀杏(イチョウ)の木の実で、読み方は変わりますが、木のイチョウと木の実のぎんなんの漢字は、同じ銀杏と書きます。今回はぎんなんを美味しく食べるむき方や、食べ方についてご紹介していす。
ここからは銀杏(ぎんなん)と読んでいきます。銀杏はどうやって食べるか知っていますか?銀杏は固い殻をむき茹でたり、焼いたり、火を入れて食べます。銀杏の食感はホクホクもっちりしていて、独特の風味があります。銀杏は匂いがきついと思われていますが、新鮮な銀杏は匂いがきつくありません。
銀杏の下ごしらえ
銀杏の殻をむく下ごしらえは、まず銀杏の果肉を集めることからはじまります。夏は緑のイチョウの葉が黄色く色づき、実をつけ落ちていきます。その実の中に銀杏があるのです。銀杏は固い殻に包まれ、その殻を割って食べますが、殻を割るのが大変だと思われていて、敬遠されがちです。
銀杏はペンチで殻を割り、薄皮をむいて食べるのが一般的です。今は銀杏の殻を割る専門の器具もありますが、一般の家庭では、まだそれほど普及されてはいません。銀杏の実をどのように下ごしらえをし、殻をむくか見ていきましょう。
果肉を腐らせて種を取り出す
銀杏はイチョウの木の実の果肉が腐って、中の実を食べます。銀杏は果肉も中の実も合わせて全体が、イチョウの種になります。木の実の中の種というと、食べられない印象がありますが、銀杏は食用で珍重されています。
はじめの下ごしらえは、銀杏の果肉の部分を腐らせて、中にある種を取り出します。この果肉が腐る時に独特の臭さを出します。その臭いは遠くからでもわかるので、異臭からそばにイチョウの木があり、銀杏が落ちていると、見分けがつくと言われています。
果肉がまだ熟していない場合は、果肉を水に浸し、柔らかくなり腐ってくるまで待ちましょう。その後種を取り出しますが、手がかぶれる場合があるので、必ずゴム手袋をして、腐った果肉から取り出していきましょう。
天日に干して乾燥させる
次の下ごしらえは、拾った銀杏を、綺麗に水で洗い、汚れを落としていきます。その後天日干しにしていきます。大きいザルなどを使い、重ならない様にして、銀杏を乾かします。保存する銀杏にする場合は、時間をかけてじっくり乾燥させますが、すぐに食べる場合は、1日~2日程で天日干しは完了です。
銀杏の天日干しは、保存食として古くから行われてきました。殻を割った中の銀杏に水分が含まれていると、腐りやすくカビてしまう場合もある為です。銀杏を美味しく保存させる天日干しは、じっくりやりましょう。
ストーブの周りに広げて更に乾燥させる
銀杏の下ごしらえの、仕上げとなる最後の手順は、室内でじっくり乾燥させるため、ストーブの周りに広げます。銀杏の収穫時期は、10月~11月となり寒さが増す時期です。室内のストーブの前で、ゆっくりと乾かしていきましょう。
乾燥の仕上がり具合は、目安としては、銀杏の色が白くなってきて、乾きをおびた感触になっていれば、保存用銀杏の完成です。もちろんここからすぐ食べることができます。
銀杏のレンジを使った簡単な殻のむき方
銀杏の固い殻をむくのは、一苦労してしまいます。ペンチやキッチンバサミで、ひとつづつ殻を割ってむく方法は、たくさん割る場合、指が痛くなってしまいます。少量ならこの方法をおすすめしますが、たくさん割る場合は不向きです。
殻を割ってもまだ薄皮があるので、鍋にお湯を沸かし、銀杏を薄皮がついたまま入れ、レードルの背を転がしながら、薄皮を取ります。その他の方法として、電子レンジを使い、簡単に銀杏の殻をむくむき方があります。これからそのレンジを使うやり方を、見ていきましょう。
電子レンジ×封筒を使ったやり方
銀杏は電子レンジで簡単に、殻を取るむき方があります。それは封筒に銀杏を入れて、殻をはじかせるむき方です。用意するものは、茶封筒(使用済みでOK)や紙袋のみです。やり方は、銀杏を10~12粒ほど軽く霧吹きをして、茶封筒に入れて、電子レンジにかけるだけです。
同様に紙袋をレンジにかけ、殻をむくことが出来ます。紙袋の厚さが薄い場合は、割けてしまうので、茶封筒ほどの厚みを使いましょう。銀杏を入れた後、口はしっかり2~3重折り返し、レンジの加熱により空気が膨張しても、開かない様にしましょう。
レンジでの加熱時間はどのくらい?
銀杏を封筒に入れ、準備が終わったら電子レンジで温めます。茶封筒で10コ程の銀杏を、折り目を下にして加熱します。レンジの加熱時間は500Wで40秒~50秒で、ポンポンと殻がはじける音がしてきます。すぐに口を開くと、はじける場合があるので、少し待ってから出しましょう。
ポンポンとはじける音は、1~2回が望ましく、レンジの加熱時間が長くなると、固くなってしまいます。また、茶封筒の厚みが薄いと、はじけた時に破れてしまう場合があります。使用済みの茶封筒で良いので、程よい厚さのものを使いましょう。
殻のむき方
銀杏を電子レンジで温めて殻をむく時に、はじけて殻からむけた銀杏と、殻がまだはじけていない銀杏があります。ここからは再び電子レンジにかけるより、ペンチやキッチンバサミで殻をむくことをおすすめします。
1度レンジで温めてあるので、キッチンバサミで簡単に割れる様になります。薄皮がピッタリ張りついている場合は、鍋でお湯を沸かしてその中に入れて、薄皮を取っていきましょう。レードルの背を銀杏にあて、転がしながらむいていきます。
レンジでの爆発をなるべく避けるには?
電子レンジで銀杏の殻むきをすり場合、ポンポンとはじけ、中には勢いよく爆発するものも出てきます。こうした爆発を防ぐには、茶封筒に入れる前に殻に割れ目をつけておきます。あらかじめペンチやキッチンバサミで、ヒビを入れてから茶封筒に入れます。
レンジで爆発せず簡単にできる方法は、はじめのひと手間で楽にできます。茶封筒は何度も使いまわしすると、破けてしまいます。爆発は避けられた場合でも、2回程使用したら、別の茶封筒を使い、上手に銀杏の殻をむきましょう。
電子レンジの使い方
銀杏を電子レンジで加熱する場合の、レンジの使い方は、秒数の設定を40秒からはじめ、殻の割れ具合を見てみましょう。茶封筒で簡単にできますが、時間が多くなると固くなってしまうので、多少割れていない銀杏があっても、1分以内の加熱にしましょう。
銀杏の美味しい食べ方
銀杏のその美味しさは、美味しく調理することで、驚くほど食感や味が変わります。銀杏は青いヒスイ色の銀杏と、黄色い銀杏があります。ヒスイ色の銀杏は、取れる時期や熱の入り方で変わり、葉の光合成のクロロフィルや、カロチノイドの含有量でも違うと言われています。
銀杏の収穫時期が早く、フレッシュな銀杏はヒスイ色になり、料亭などで多く使われています。銀杏は時間が経つと、酸化して黄色くなります。黄色い銀杏も焼いたり、蒸し焼きにしてホックりした食感が楽しめます。ここからは銀杏の美味しい食べ方を、ご紹介していきます。
食べ方①そのまま塩をつけて
銀杏の美味しい食べ方で、銀杏の味を楽しむ基本は①そのまま塩で、味わってみましょう。銀杏のもつ食感は、同じ形の大豆や豆類とは、別の噛み応えやのど越しがあります。銀杏が敬遠される臭いは、下処理の果肉の臭いで、きちんと処理されていれば、臭いはなく風味となっています。
香りの強い食べ物は、下ごしらえの処理をきちんとすれば、美味しい一品になります。銀杏はレンジで簡単にむけるので、食材の美味しさを最大限引き出す、シンプルな塩をつける食べ方を、おすすめします。
食べ方②揚げて
銀杏の美味しい食べ方で、素揚げにして美味しくいただく、簡単なやり方があります。作り方はシンプルで、下ごしらえが出来ている銀杏を、ペンチなどで殻を割り、そのまま素揚げにして完成です。殻ごと素揚げするので、とても簡単に出来上がりおすすめです。
素揚げをする時間は、揚げすぎに注意するほど、短時間で揚がります。揚げた銀杏の皮のむき方は、皮と銀杏がはがれるほど簡単にむけます。銀杏の内皮と栗の甘皮が良く似ていて、上手な調理法で美味しく簡単に食べれます。
食べ方③茶碗蒸しに
銀杏の美味しい食べ方③は、茶わん蒸しになります。銀杏は茶わん蒸しに欠かせなく、外食時の茶わん蒸しの定番になっています。家庭で銀杏入りの茶わん蒸しが作れれば、プロ並みの出来栄え間違いなしです。茶わん蒸しは銀杏が入ると、上品な見た目で美味しさが際立ちます。
レンジで殻をむいた銀杏を、茶わん蒸しに入れますが、銀杏は沈んでしまいます。銀杏を見せたい場合は、茶わん蒸し1コにつき大さじ1程の卵液を残しておき、完成1分前に銀杏と卵液を入れて、2度蒸ししてみましょう。時間をかけすぎると、すが入り固くなってしまうので、短時間で仕上ましょう。
食べ方④炊き込みご飯に
銀杏の美味しい食べ方➃炊き込みご飯にする時は、銀杏を一緒に炊き込む方法と、炊き込む途中で入れたり、出来上がってから混ぜる場合と、銀杏を入れるタイミングが選べます。銀杏は電子レンジ×封筒を使い、殻をむいたものを使います。
炊き込みご飯は、銀杏の他にはお好みの具材ですが、油あげやキノコ(しめじ・椎茸など)と良く合います。鶏肉やニンジン、ゴボウも相性が良い具材です。銀杏の食感が、しっかりあったほうがお好きな方は、炊き上がったご飯に銀杏を入れ5分程蒸らしましょう。
銀杏の美味しい食べ方を試してみよう!
銀杏は殻が固く、手間がかかると思われていますが、電子レンジで簡単に殻をむくことができます。冷凍保存ができるので、銀杏の美味しい時期にまとめて殻をむき、保存をしておけば、1年中楽しむことができます。ご飯やおつまみに、ホクホクした銀杏を美味しく食べてみましょう。