オリコカードを解約したい人必見
オリコカードはあまり使わない。自分にはメリットが少ないという場合は解約も考えるでしょうが、どのように解約したらいいのか、手続き方法を知らない人が大半でしょう。そこで、損をせずにオリコカードをうまく解約する方法を紹介します。
オリコカードとは
オリコカードの解約手続き方法を見る前に、オリコカードとはどんなクレジットカードなのかから解説しましょう。オリコカードを所有している人は特徴も大体分かっているでしょうが、そうでない人もいるでしょうから、簡単に説明しておきます。
ポイント還元率が高いクレジットカード
オリコカードとまとめて呼んでいますが、種類はいくつかあります。それぞれメリットがあり、お得なことも多いクレジットカードですが、まずポイント還元率が1.0%です。0.5%という還元率のクレジットカードがある中にあっては、高い方だと言えます。
オリコカードの代表的な種類であるオリコ・ザ・ポイントに入会後半年間は、ポイント還元率が2.0%です。これは驚異の数字で、ほかのクレジットカードを見渡しても、還元率が2.0%というものはあまりないです。
しかも、特定の条件を満たせば2.0%というのではなく、すべての買い物の代金に対してこの数字が適用されます。これはオリコカードを作るうえでの大きなメリットです。
オリコモール経由でポイント還元率アップ
オリコカード会員が利用できるショッピングモールにオリコモールがあります。このオリコモールを経由して、Amazonや楽天市場で買い物をすると、通常のポイント還元率にプラスして0.5%加わります。また、ショップによってはさらにポイント付与があります。
オリコカードのポイントの使い道
オリコカードの利用で貯まったポイントの使い道はいろいろあります。Amazonギフト券やTポイント、WAONポイント、nanacoギフト券、ぽんたポイント、ANAマイル、JALマイルなどと交換ができます。ポイントの交換先が多いこともオリコカードの魅力です。
解約は他のカードと比べて簡単
ポイント還元率が高い、ポイントの交換先が多いなどメリットがいろいろあるオリコカードですが、自分にはあまり役に立ちそうにないという人もいるでしょう。そのような人は解約も視野に入っているでしょうが、オリコカードの解約自体は簡単です。
ほかのクレジットカードよりも解約しやすく、用がない時は処分がしやすくなっています。詳しいオリコカードの解約手続き方法については後程解説しますが、解約しやすいということもメリットの一つに入れておいてもいいかもしれません。
オリコカードの年会費
オリコカードの年会費を確認しておきましょう。まずオリコカードの代表格、オリコカード・ザ・ポイントの年会費は無料です。何年使っても無料に変わりはありません。オリコカードのリボ払い専用カードのオリコカード・ザ・ポイント アプティの年会費もずっと無料です。
オリコカードのETCカードや家族カードの年会費も無料で、ポイントも貯まりお得に利用できます。オリコカードの上位カードの年会費は有料です。オリコカード・ザ・ポイント プレミアムゴールドの年会費は1986円(税込)です。
オリコカード・ザ・ゴールドプライムの年会費は、少し高くなって11000円(税込)ですが、初年度は無料です。さらに上位カードのオリコカード・ザ・プラチナムの年会費は20370円(税込)です。
実はオリコカードのラインナップはこれだけではありません。単にオリコカードと呼ばれるクレジットカードもあり、このカードの年会費は初年度無料、2年目以降1375円(税込)です。そのほか、いろいろなオリコカードがありますが、年会費が無料のものあれば有料のものもあります。
オリコカードの解約方法
オリコカードの具体的な解約手続き方法を見てみましょう。オリコカードの解約自体は難しくはありませんが、それでも確認しておくべき事柄がいくつかあるので、順番に説明していきます。ただ、解約の正しい手順さえ踏めば、スムーズに手続きは進みますから、心配は要りません。
サポートセンターに電話で解約
オリコカードの公式サイトの「よくある質問」を見ても、電話による解約手続き方法があることは載っていません。というと、電話では無理なようにも思えるでしょうが、実際には電話による解約を受け付けています。電話による解約は最も簡単な方法で、手続きを進めやすいです。
オリコカードの解約のために電話する電話番号は0120-911-004です。電話をすると、音声ガイダンスが流れるので、「80」を入力します。次に、オリコカードの番号16桁と暗証番号4桁を入力します。後は指示に従うだけです。
これだけで解約手続き完了です。オペレーターにつながることはなく、音声ガイダンスに従うだけですべてが終わります。簡単すぎて拍子抜けしてしまうかもしれませんが、この辺はオリコカードのよさです。手続きが終わったら、オリコカードをはさみで裁断してください。
解約届を郵送して解約
郵送によりオリコカードの解約もできますが、郵送の場合は解約(脱会)届を準備します。その方法は2種類あって、ダウンロードするか資料請求するかです。まずダウンロード方法から解説すると、オリコカードの公式サイトからPDF方式でできます。
手順は、まずPDFファイルをブラウザ上に表示させて、印刷をします。プリンターがない場合は、コンビニへ行って、PDFプリントやネットワークプリント機能を利用すれば、印刷ができます。
印刷ができたら、その解約(脱会)届に必要事項を記入します。記入ができたら、外枠の線に沿って切り取り、封筒の形に折って糊を付けます。後は切手を貼って投函するだけです。なお、切ったり折ったりが面倒なら、手持ちの封筒に解約届を入れて、宛先を書いて投函してもいいです。
オリコカードに資料請求することでも解約届を取り寄せることができます。ただし、この方法だと、資料請求に約1週間、手元に届いた解約届を送り返して、オリコカード側で解約手続きをするのに1週間~10日掛かります。全部で2週間以上の日にちが必要です。
オリコカードの解約に急いでないのなら、この方法でもいいでしょうが、年会費を支払う必要のあるオリコカードの場合、解約時期が遅れると、損をしてしまう場合があります。そのような場合は、電話解約をするのがおすすめです。
オリコカードの解約届の記入内容
オリコカードの解約届に記入する内容を整理しておきましょう。まず、オリコカードと言ってもいろいろな種類があるので、カードの名称を記載します。次に本人会員の情報を加えます。氏名、連絡先(固定電話と携帯電話の番号)、現住所、生年月日などです。
そして、オリコカードの情報も記入します。本人会員のカード番号、家族カードの番号、ETCカードの番号などです。「脱会完了通知書」の送付を希望する場合は、その欄に〇印を付けておきましょう。
会員本人が死亡している場合の解約手続き方法
オリコカードの会員本人が死亡しても、自動解約ということにはなりません。オリコカード側は会員が死亡したことを知る手立てがありませんから。この場合は相続人が手続きをします。
なお、リボ払いなどの返済債務が残っている場合は、相続人にその負債が継承されます。会員が死亡したからと言って、未払い債務が帳消しになるということはありません。ただ、債務をプラスの財産と相殺したり、相続放棄をしたりすることは可能です。
解約証明書を発行してもらえる
オリコカードの解約時に依頼をすれば、解約証明書を発行してもらえます。オリコカードの解約証明書は「脱会完了通知書」と言います。解約証明書は住宅ローンの申し込み時に必要になることがあるので、希望する場合はその旨をオリコカードに伝えましょう。
カード名称が分からなくなったらどうする?
自分の利用しているオリコカードの名称が分からなくなったら、簡単な確認方法があります。オリコカードの会員用ページの「eオリコサービス」にログインし、「利用照会」「ご請求照会」へと進めば、カード名称が表示されています。これを解約届に記入してください。
家族カードやETCカードのみを解約する場合
オリコカードの家族カードやETCカードは年会費が無料なので、それだけをあえて解約する必要はなさそうですが、それでも解約したいという人がいるかもしれません。その場合の手続き方法は、解約届の本人のカード番号は記入せず、該当するカード番号だけを書いておきます。
そのほかの手続き方法や流れは、本人会員が解約する時と変わりません。解約届を投函後、1週間~10日でオリコカード側で解約手続きを完了してくれます。
オリコカードの会員ページからは解約できない
オリコカードの会員ページ「eオリコサービス」からは解約はできません。電話による方法か解約届の郵送による方法かのどちらかです。パソコンから解約ができれば便利ですが、そのような仕組みにはなっていません。もし解約を急いでるのなら、電話を利用してください。
オリコカードの解約に関する注意点
オリコカードの解約自体は簡単ですが、いくつか注意点があります。その注意点を良くチェックしておかないと、損をしたり、予想外のことになったりして慌ててしまいます。そのようなことがないように、注意点を頭に入れておいてください。
ポイントが消滅してしまう
オリコカードの利用で貯まったポイントは、解約と同時に消滅してしまいます。オリコカードのポイント制度については前半部分で取り上げていますが、実はオリコカードにはポイント制度が2種類あります。
一つは先に取り上げたオリコポイントで、もう一つは暮らスマイルというポイントです。オリコカードの種類によってそれぞれのポイントが貯まりますが、どちらのポイントも解約ですべて無効になります。この点は要注意ポイントですが、その対処法については後程紹介します。
追加カードもまとめて解約される
オリコカードには家族カードやETCカードなどの追加カードがありますが、本人会員がオリコカードを解約するとともに、それらのカードも自動解約となります。家族カードだけ使う、ETCカードだけ残しておくということはできませんから、注意してください。
家族カードの場合は、オリコカード解約時に解約の旨を伝えておきましょう。伝えるのを忘れると、家族カードが使えるものと思って使えずに、家族が後で困る場面もあるでしょう。
年会費の返金はない
オリコカードの中には、年会費が有料のものと無料のものがありますが、年会費が有料のものでも解約によって返金はされません。年会費を月割計算や日割り計算で返してもらいたいと思っている人もいるでしょうが、そういうわけには行きません。
したがって、オリコカードの解約時期を間違えると、大損してしまう場合があります。この辺の注意点についても後程解説します。
キャンペーンも対象外になる
オリコカードでは定期的にキャンペーンを実施しています。豪華賞品がもらえたり、ポイントが当たったり、優待価格を利用できたりなどのキャンペーンですが、これらにエントリーしていても解約と同時にすべて無効になります。ここも要注意ポイントです。
もしそれほどオリコカードの解約を急いでいないのなら、キャンペーンの特典を受け取る時期を過ぎてから、手続きをすればいいでしょう。その時期の後に解約しても問題はありません。
携帯や公共料金の支払いの変更を忘れないように
携帯料金や公共料金、各種会費などの支払いをオリコカードで行っている場合は、解約とともに引き落としが実施されなくなります。そうなれば、支払い滞納となり、何かとまずいことが起きます。
そのようなことになっては困りますから、オリコカードの解約前に支払い方法を変更しておきましょう。ほかのクレジットカードを引き落とし先にするか銀行振り込みにするかなどして注意しておけば、トラブルは避けられます。
支払い残金は予定通り請求される
オリコカードの解約時にリボ払いや分割払いなどの支払い残金がある場合の注意点ですが、その後も予定通り請求が続き、支払いをすることになります。カード会社によっては、解約で一括請求となる場合もありますが、オリコカードの場合は、スケジュール変更はありません。
したがって、分かりやすい仕組みにはなっているのですが、カード解約後に支払いを続けるというのはあまり気分がいいものではないでしょう。そのような場合は、オリコカードセンターに相談すれば、一括払いに変更してもらえます。
解約金は必要ない
オリコカードの解約時の注意点というと、解約金が発生するのではと心配している人もいるでしょう。しかし、その心配は無用です。オリコカードの解約に伴って費用は一切発生しませんから、安心して手続きできます。
解約手続きが完了しても連絡はない
オリコカードの解約手続きが完了した時期について、オリコカード側からは電話でも書面でもメールでも連絡はありません。この点に注意しておかないと、解約の手続きが済んだのかまだのか分からなくなってしまいます。
それは困るでしょうから、解約手続きが終わった証拠となる「脱会完了通知」を送ってもらえるように依頼しておいた方がいいでしょう。これは請求しなければ送られてこないので、請求しておくことをおすすめします。
オリコカードの電子マネーのみの解約はできる?
オリコカードには、iDやQUICPayなどの電子マネーの機能が付帯していますが、これらの電子マネーを解約できる場合とできない場合があるので、注意が必要です。まずiDの場合ですが、クレジットカード一体型ではiDのみの解約はできません。
ところが、モバイル型なら解約可能です。オリコモバイルサービスデスクに電話をして手続きします。手続きが完了したら、携帯電話やスマホからオリコiDを削除するのを忘れないようにしましょう。
QUICPayの場合、クレジットカード一体型で一部解約可能で一部不可です。モバイル型とカード型では完全解約ができます。手続き方法はiDの場合と同じです。なお、カード型の場合は、解約後カードをハサミで裁断してください。
解約して新しいオリコカードを作る場合
オリコカードにはいろいろな種類がありますが、1枚を解約して、もう1枚新たに作ることもできます。ただし、その場合は、カード番号が変わること、ポイントが引き継がれないことなどの注意点があります。
オリコカードの解約ができない場合
オリコカードを解約しようと思っても、解約できない場合があります。どのような場合にそうなるのか解説します。クレジットカードの解約は思い立った時にできるのが一番いいいですが、そうは行かない場合があります。オリコカードのケースを見てみましょう。
家賃を支払っている
オリコカードには、「住まいるパートナー」や「住まいるアルファ」などの家賃収納サービスがあり、不動産会社と提携して、賃借人が支払う家賃をオリコカードで引き落としできるようになっています。
このサービスでは、オリコカードが保証人となり、家賃が支払われない場合は、オリコカードが代わりに収めるようになっています。実はこのオリコカードのサービス利用中は、解約ができません。
というのもサービス利用中にオリコカードを解約されると、保証人がいなくなり、管理会社も大家さんも困ってしまうからです。ただ、どうしてもサービス利用中にオリコカードを解約したいというのなら、管理会社や大家さんに相談してみてください。
手続きに必要な事項が揃っていない
オリコカードの解約方法はすでに解説した通り簡単ですが、書類などに必要事項を記入する際にすべての項目が揃っていないと、受理されないか少なくとも確認の電話があります。解約届自体はそれほど複雑な書類ではありませんが、記入漏れや記入ミスには注意してください。
オリコカードの解約で損をしないコツ
解約方法が簡単なオリコカードですが、やり方によっては損をしてしまう場合があります。したがって、解約時期やポイントの使い方などで工夫して、損をしないように注意する必要がありますが、どうすればいいのかを解説します。
時期を見計らって解約する
まず、オリコカードの解約時期の問題を考えてみましょう。オリコカードの年会費の支払いが近い時期は要注意です。というのも、オリコカードの解約時期が遅れると、年会費が引き落とされたタイミングで、解約となることがあるからです。
年会費を支払ったすぐ後に解約となっても、年会費の返金はありません。これでは丸々1年分の年会費を損してしまいますから、オリコカードの解約時期は非常に重要です。では、どのような時期を選んで解約すればいいのかを見てみましょう。
オリコカードの解約時期は、年会費が引き落とされる前月までに完了していれば大丈夫です。つまり、年会費が10月に引き落とされるのなら、9月末日の時期までが期限となります。ここで注意したいのは、解約手続きの申し込み時期ではなく、完了時期という点です。
郵送での解約手続きの場合、解約届を返送して、手続きが終わるまでに1週間~10日くらい掛かります。そのため、その期間を含めて解約申し込み時期を決めなければいけません。ということは、上記の場合、遅くとも9月中旬がぎりぎりの時期となります。
資料請求による解約届の取り寄せの場合は、取り寄せの期間を考慮して、さらに1週間程度早く準備する必要があります。この時期を間違えると、年会費が発生してからすぐに解約ということになってしまいます。
年会費請求月の確認方法
年会費請求月までの時期を見計らって、オリコカードの解約をしておけばいいのですが、その年会費請求月の確認方法をチェックしておきましょう。オリコカードの券面を見ると、有効期限が載っています。
オリコカードの年会費請求月は有効期限の月の翌月となっています。つまり、有効期限が2020/09ならば、年会費の請求は10月ということになりますから、その前の時期を選んで、解約手続きをすればいいということになります。
なお、これは年会費が有料のオリコカードに当てはまることです。年会費が無料のオリコカードの場合は、時期についてはそれほどこだわらなくても大丈夫でしょう。
ポイントを使い切っておく
オリコカードのポイントは、解約と同時に消滅しますから、たくさんポイントを貯めている人は大損をしてしまいます。それを避けるためにも、解約前の時期にポイントをすべて使い切っておきましょう。
オリコポイントの交換先はいくつか紹介してありますが、暮らスマイルの場合は、商品交換かオリコポイントへ移行できます。オリコポイントに移行したら、別のポイントやマイルに交換して、使い切ってしまえば、損をすることはなくなります。
キャンペーンを確認する
オリコカードの解約と同時にポイントが消滅するだけでなく、キャンペーンの適用も無効になります。無効になっても大損ということはないかもしれませんが、それでも適用があるほうがいいでしょう。したがって、キャンペーンの特典を享受してから解約するのがおすすめです。
オリコカードの解約は慎重に行おう
ここまで、オリコカードの解約方法や解約についての注意点、解約で損をしないコツなどについて解説しました。オリコカードの解約手続き自体は簡単です。それでも、解約をすれば損をする場合もあるので、慎重に手続きを進めてください。