イヤホンが片耳しか聞こえない!原因や対処法は?
イヤホンの片耳が聞こえないと、すぐに修理か買い替えを考えるかもしれませんが、その前にやることがあります。そこで、イヤホンの片耳が聞こえない場合の原因を考えるとともに、効果的な対処法を解説します。
イヤホンが片耳しか聞こえない原因
両耳で気持ち良くイヤホンを使って、音や音楽を聞いていたのに、片耳しか聞こえなくなる時があります。そんな時はどうしたのだろうと疑問に思うことがあるでしょうが、まずはその原因を探ってみましょう。
接触不良によるもの
イヤホンの片耳が聞こえない原因の一つに接触不良があります。イヤホンのプラグ部分にゴミやほこりが付着すると、接続対象の機器との間で接触不良が起きることがあります。そうなると、片耳が聞こえないという現象が起きたり、音が聞こえずらくなったりします。
また、金属でできているプラグが酸化して、膜ができることがありますが、この膜が邪魔になって、接触状態が悪くなることがあります。これもイヤホンの片耳が聞こえない原因になります。
このような原因でイヤホンの片耳が聞こえないのは、プラグ部分のお手入れが不十分であるためでもあります。イヤホンを購入後、一度も手入れをしていないという人は要注意です。
正しく設定されていない
イヤホンの片耳が聞こえない場合、機器の設定に問題があるというケースがあります。たとえば、ステレオイヤホンなのにモノラル設定になっているとか左右の音量の設定がバランス良く行われていないなどの場合です。
このような場合は、原因を確かめて、機器の設定を正しくすれば、問題は解決します。別にイヤホン側に故障があるわけではありませんから、対処法は簡単です。
イヤホンが故障している
イヤホン自体が故障しているのが原因で、片耳しか聞こえない場合があります。長年イヤホンを使っていれば、知らず知らずのうちに傷んできます。特に衝撃を加えたり、水没させたりした経験がある人のイヤホンは傷みやすいです。
故障が原因の場合、自分でできる簡単な対処法というものはあまりなく、修理か交換の必要が出てきます。ただ、安いイヤホンの場合は交換も簡単でしょうが、高価なものになると出費も大きくなります。
コードが断線している
イヤホンが片耳しか聞こえない場合によくあるパターンが片方のコードが断線しているケースです。イヤホンのコードはしっかり作られてはいるものの、扱い方によっては非常に傷みやすいです。
特に、イヤホンを機器に絡ませて収納している、イヤホンを引っ張ったことがあるなどの場合は、断線が起きやすいです。特に断線がしやすいのがプラグの根元部分で、いじってみると音が聞こえたり聞こえなくなったりすることもあります。
電池切れ
ワイヤレスイヤホンの場合、充電して使いますが、この充電量が不十分だと片耳しか聞こえない、聞こえにくいなどの症状が生じます。この場合の対処法は簡単で、充電をたっぷりするだけですから心配は要りません。
接触不良でイヤホンが片耳しか聞こえない時の対処法
イヤホンの片耳が聞こえない場合、どのような対処法を講じればいいのかを考えてみましょう。簡単な対処法については原因のコーナーでも触れてありますが、それを含めて効果的な方法を探ってみるので、さっそく実践してみてください。
プラグ部分のホコリやゴミを取る
イヤホンの片耳が聞こえない場合の原因として、接触不良を挙げましたが、それを解決するためには、プラグ部分のホコリやゴミを乾いたティッシュやタオルで拭き取るといいです。簡単な方法ではありますが、これで多くの場合、接触が良くなります。
また、プラグが酸化してできた膜もティッシュやタオルで拭き取れます。なお、乾いたティッシュやタオルというところがポイントで、プラグは金属でできているので、ウェットティッシュや濡れたタオルなどは使わないようにしましょう。
設定の確認
イヤホンの片耳が聞こえない原因が接触不良以外の場合の対処法も見ておきましょう。まず、対象の機器に原因がある場合は、設定を今一度確認してみてください。左右の音量調節やモノラル音になっていないかなどです。機器によってはモノラル音になりやすいものがあります。
イヤホンを修理に出す
自分で簡単な対処法を講じても、まだイヤホンの片耳が聞こえないのなら、修理に出してもいいでしょう。安いものなら買い替えることもできるでしょうが、高価なものはそう簡単には購入できません。
そこで、第一の対処法として修理に出してみるのです。イヤホンの修理店ですが、ネットで検索可能です。修理費用については、断線の場合3000円から、パーツ修理の場合2000円からという場合が多いです。
購入したイヤホンの金額によって、修理の方がお得か買い替えの方がいいかが分かるでしょうし、修理店におおよその費用を聞くこともできます。その結果を見て、どうするか決めてください。なお、イヤホン修理は比較的簡単な作業なので、当日受け取りとなる場合があります。
買い替える
それほど高額でないイヤホン、それほど愛着がないイヤホンなら、万一片耳が聞こえなくても、買い替えてしまえばいいです。そのようなイヤホンの場合、修理に出すことで損をしてしまう場合があるので、新品を購入するというのもいい対処法です。
有線イヤホンなら1000円くらい出すと、それなりの品質のものを購入できます。もっと高いものなら、当然性能も良くなります。ただ、ワイヤレスイヤホンの場合、少し値段が高くなるので、修理がいいか買い替えがいいかよく考える必要があります。
イヤホンが片耳しか聞こえない時の簡単な直し方【スマホ】
ここからは、イヤホンの片耳しか聞こえない場合の簡単な直し方を解説します。まずはスマホの場合の直し方からです。スマホをイヤホンで聞いている時に片耳しか聞こえないとかなりのストレスになるでしょうが、いくつかの簡単な直し方があります。
iPhoneの場合
まずiPhoneの場合のイヤホンが片耳しか聞こえない場合の直し方です。一番簡単な方法は音量を上げてみることです。そんなことかと思われるかもしれませんが、意外に気が付かない時があります。
次にバックグラウンドで起動している他のアプリを停止してみて、音声出力先を確認してみましょう。アプリ同士が競い合って、音が出ない場合があるので、停止によって両耳から聞こえるようになることがあります。
それからiPhoneの再起動を試してみてください。どこにも問題なく起動しているように見えても、不安定になっている場合があり、それが再起動で解決するケースもあります。その後は、普通にイヤホンの両耳から音が聞こえるようになる場合もあります。
iPhone自体やアプリにトラブルがあって、イヤホンの片耳からしか音が出ないケースもあるので、その場合はアップデートを試みるという方法があります。
Androidの場合
続いて、Androidの場合のイヤホンが片耳からしか聞こえない場合の直し方です。と言っても、iPhoneと大きく変わるわけではありませんが、iPhoneの場合、左右の音量調節という方法があります。ところが、Androidの場合、この直し方は使えないので、ほかの方法になります。
Androidの場合は、再起動してみる、アプリに問題がないか確認してみる、音量自体のチェックをしてみるなどの方法が功を奏する場合があります。ただ、iPhoneでもAndroidでも、上記の方法で絶対に解決すると保証されているわけではありません。
ワイヤレスの場合
Bluetoothワイヤレスイヤホンの場合、スマホとのペアリングうまく行っていないために、イヤホンの片耳からしか音が聞こえない場合があります。その場合は、再度ペアリングをし直してみてください。片耳しかペアリングができていない時などは、これで直る場合があります。
また、ペアリングとともに注意したいのが、ワイヤレスイヤホンの片方だけ充電が切れているケースです。充電ケースにホコリやゴミが付着し、片方の充電が十分に行われないという場合もあるようです。
イヤホンが片耳しか聞こえない時の簡単な直し方【テレビ】
今度はテレビのイヤホンが片耳しか聞こえない場合の直し方を解説しましょう。せっかくテレビを両耳イヤホンで楽しみたいと思っても、片方しか聞こえないとがっかりするでしょうから、ここで取り上げる直し方を試してみてください。
モノラルの場合
最近のテレビはほとんどがステレオタイプとなっていますが、古いテレビの場合モノラル仕様となっている場合があります。ご存じの人もいるでしょうが、モノラルの機器にステレオイヤホンをつないでも片耳しか聞こえません。
ステレオイヤホンのプラグを見ると、黒い線が2か所あり、3つの部分に分かれていますが、これでステレオ音声が両耳から聞こえるようになっています。ところが、モノラルテレビの場合、そのようなプラグに対応していません。
そのため、片耳しか聞こえないという現象が起きます。この場合の直し方ですが、ステレオイヤホンとモノラルテレビの接続用のアダプターを使えば、両耳から聞こえるようになります。音はモノラルのままですが、両耳から聞こえれば、気分がいいはずです。
それから、両耳イヤホンでもモノラル用のものがあります。そのようなタイプを購入しておけば、片耳ではなく両耳から聞こえるようになります。両耳のモノラルイヤホンは大型電気店やネット通販で手に入ります。
ステレオの場合
新しいテレビでステレオタイプなのに、ステレオイヤホンの片方しか聞こえない場合があります。この場合は、すでに紹介したように接触不良かイヤホン自体の故障が考えられます。まず接触不良ですが、イヤホンプラグやジャックにホコリが溜まっていないかチェックしてください。
そのほか、イヤホンの挿し方が十分でないケースもあります。テレビによっては、イヤホンが挿し込みにくくなっているものがあり、奥まではまらないことがあります。そのような場合も、片耳からしか聞こえません。
イヤホン自体が故障していたり、断線したりしている場合、テレビをいじっても直りません。その場合は、修理か交換するしかないでしょう。
イヤホンが片耳しか聞こえない時の簡単な直し方【パソコン】
続いて、パソコンの場合のイヤホンが片耳からしか聞こえない場合の直し方を見てみます。パソコンの場合、WindowsとMacで直し方が違うので、順番に解説していきますが、あまり多くの方法があるわけではありません。
Windowsの場合
Windowsの場合、最も多くの人が利用しているWindows10の例を使って、イヤホンが片耳からしか聞こえない場合の直し方を解説します。Windows10でそのような現象が起きる時は、左右のボリュームのバランスが崩れていることが考えられます。
そこで、左右のボリュームのバランスを直す方法を紹介しますから、おかしいと思ったらやってみてください。まず、Window10のトップ画面のタスクバー右側にスピーカーアイコンがあります。ここを右クリックしてみてください。
すると、いくつかの項目が出てきますが、一番上の「サウンドの設定を開く」をクリックします。サウンドの設定画面が表示されるでしょうから、「出力」の「デバイスのプロパティ」を選択します。
その結果、「バランス」という項目が表示されるので、そこで左右のボリュームの具合を見ます。両方とも同じ値ならWindows10自体には問題ありません。この場合は、イヤホン自体の問題になります。左右の値が違う場合は、同じように設定しておいてください。
スピーカーアイコンが表示されていない場合
たまにあることですが、Windows10のスピーカーアイコンが表示されていない場合があります。その場合は、タスクバーの空白部分を右クリックし、「タスクバーの設定」を開きます。
続いて、スクロールして、「システムアイコンのオン/オフの切り替え」を表示させます。そして、「音量」の項目をオンにします。左矢印をクリックして元のページへ戻し、「タスクバーに表示するアイコンを選択します」をクリックします。「音量」がオフなら、オンにして完了です。
Macの場合
Macでイヤホンが片方からしか聞こえない場合の直し方も確認しておきましょう。Macの場合も左右のボリュームバランスが崩れている場合があり、その調整でうまく直る場合があります。
調整方法は、まず「システム環境設定」を開きます。次に「サウンド」「出力タブ」へ進んで、「バランス」の項目で左右のボリュームを同じようにします。特に難しい方法ではありません。
Windowsの場合もMacの場合も、どうして左右のボリュームのバランスが乱れるのかは不明です。しかし、ここに挙げた方法を行えば、多くの場合解決するので、イヤホン自体の故障がなければ、両耳から聞こえるようになるでしょう。
パソコン自体が故障の場合
あまりよくあることではありませんが、パソコン自体が故障して,イヤホンの片耳からしか聞こえないこともあるかもしれません。この場合は、パソコン自体というよりも、ジャックに問題があることも考えられますから、一度メーカーサポートに相談してみるといいでしょう。
イヤホンが片耳しか聞こえない時は直し方を試してみよう!
ここまで、イヤホンの片耳しか聞こえない原因や対処法、直し方などを解説しました。イヤホンの片耳しか聞こえない場合は、修理や交換の必要が生じるケースもありますが、その前に簡単な直し方を試してみてください。