ナスの育て方【タネまき】
ナスは煮ものや天ぷら、炒め物など様々な料理に使用することもできます。ナスの形にも様々で、栽培のしやすさから植物を育てるのが初めてという人にも人気です。プランターでも育てる事ができるナスですが、どうやって育てれば良いのかと気になるところです。ここでは、ナスの育て方についてご紹介していきます。
ナスのタネまき
ナスを育てるためには、まずタネまきをしなければいけません。ナスの育て方は難しいことはありません。まずは、プランターに土を入れて、土の深さが1cmほどの溝を8cm間隔でいくつも作っていきます。作った溝に、ナスのタネを5mm間隔でまいていきます。ナスのタネをまいた後は、土を5mmほど覆えばタネまきは完了です。
ナスの育苗管理
ナスのタネまきが終わったら、育苗管理をしなければいけません。ナスが発芽した後は夜の温度を20度ほどに保たなければいけません。
昼間のプランターの適温は、30度ほどにするとよいと言われています。ナスが育ち、本葉が2枚になったら12~15ポットに移植します。
ナスの栽培方法は、難しくありませんが、温度管理には気を付けなければいけません。ナスは、適温を保てていれば、5~7日ほどで発芽します。適温が保てない場合には、土壌病害などが発生す可能性が高いので、なるべく適温を保つようにしましょう。
ナスの苗を選ぶ場合
ナスの苗選びは、どの苗を選んでもよいという訳ではありません。ナスは初心者でも育てやすいとして知られていますが、温度管理はとても大切になります。
さらに、苗はその年に良いナスができるかがかかっているので、選び方のポイントは覚えておかなければいけません。ナスの苗を選ぶコツは、本葉が7枚以上ついており、葉が大きく、色が濃く厚いものを選ぶようにしましょう。その他には、葉に傷がないものを選ぶのがコツです。
ナスの育て方【畑に植えた後】
ナスは植えたらそのままで良いという訳ではありません。植えた後の育て方によっても良いナスができるか、枯れてしまうかに分かれます。ナスを畑に植える際にも、植える前に準備しておかなければいけないこともあります。ここでは、畑に植えた後のナスの育て方についてご紹介していきます。
ナスの畑作り
畑作りは、ナスを植える2週間以上前から苦土石灰を散布して耕しておきましょう。さらに、1週間前になったら肥料をまいて、さらに畑を耕しておきます。ナスの育て方は簡単でも、ナスを植える前にはしっかりと畑を作っておく必要があります。
ナスを植える2~3日になったら畝作りを始めます。ナスはプランターで育てた後に、畑に植え替えます。畝作りでのコツは、畝の幅を70cmにします。あまり幅が狭すぎるとナスの管理がしにくくなり、剪定もしにくくなるので、70cmほどにしておきましょう。畝を作ったら、黒のポリマルチを被せます。
ナスの定植
ナスの育て方では、定植も重要な作業です。プランターにナスを植えている状態でたっぷりの水を土に含ませておきましょう。その後で、定植していきます。定植のコツは、畝面よりも2~3cmほど飛び出る程度に植えるということです。
定植が完了したら、害虫が付かないように殺虫剤を株元にまいて、水やりを行います。ナスの苗が折れたり、倒れないように支柱を立てて、紐で8の字に結んであげるようにしましょう。ナスは、霜に弱いので、定植を行うときは、晩霜がなくなってからにしましょう。
ナスの育て方【収穫までの流れ】
ナスは肥料だけでなく、水の方が好む野菜と言われています。畑に植える際には、最初の土づくりもとても重要となります。ナスの品種は1種類だけと思っている人も多いですが、今ではあまり見かけないナスの種類も販売されるようになりました。ここでは、ナスの収穫までの流れについてご紹介していきます。
ナスの定植後
ナスの育て方はや栽培方法は簡単なので、初心者にもおすすめの野菜でもあります。最初はプランターで育てますが、育ってきたら畑に定植させなくてはいけません。定植の際には、慎重に行わないと枝が折れてしまうこともあります。ここでは、ナスの定植後の育て方についてご紹介していきます。
一番果は剪定するべきか
ナスの栽培方法は、難しいことはありませんが、初心者の人は、一番果は剪定するべきなのかという疑問を持つ人も多いようです。
剪定の仕方や、いつ剪定をしたらよいのかを知っておかないと、剪定してはいけないものまで剪定してしまうことにもなりかねません。野菜を育てる際には、剪定をすることが多いですが、ナスの栽培方法の中には剪定はそこまで重要ではないと言われています。
ナスの一番果は必ずしても剪定しなければいけないということはありません。そのため、その時の状況に応じて剪定することがナスの栽培方法のコツです。剪定しなくても葉が大きく、茎も太くしっかりしている場合には、剪定しなくてもよいでしょう。
ナスの収穫の栽培管理
ナスの収穫はいつしたら良いのかという疑問を持つ人も多いようです。初心者であれば、何もかもが初めての事なので、分からないことも多いようです。あらかじめナスの栽培方法を理解してから育てるようにしましょう。
基本的にナスの収穫は剪定と同時に行います。ナスの収穫の時期は、7月中旬が適していると言われています。ナスは他の野菜と違って、脇芽で収穫を行います。ナスを収穫する際には、根元で枝ごと切ってしまうようにしましょう。
中途半端な部分で切ってしまうと、切ったところからドンドン枝が伸びていき、ナスの枝がジャングルのようになってしまいます。ナスの収穫は、基本的に同じ位置にどんどん生えていきます。そのため、ナスができたら切って、またできたら収穫しての繰り返しです。
ナスの育て方の注意点
ナスは植えた後の管理もとても重要です。適した温度や水のやり方などによって、元気に育つか実がきれいに育たなくなってしまう可能性もあります。ナスは初心者にも向いている野菜のため、初めて野菜を育てるという人にもおすすめです。ここでは、ナスの育て方の注意点などについてご紹介していきます。
肥料を与えるコツ
ナスを育てる際には、肥料を当てえることで元気に育ってくれます。初心者の人は、どんな肥料を与えて良いのかが分からない人もいるようです。
肥料にも様々な種類のものがありますが、化成肥料である、窒素8:リン酸8:カリウム8の割合で使用するのが基本です。肥料は全体に蒔くのではなく、一株あたり50gを目安にまくようにしましょう。
1~2回の追肥は直接ナスに栄養を与えたいので、マルチをはがして肥料を与えるか、穴をあけて肥料を与えるのがコツです。その後に、行う追肥は株に与えなくても周りの土に蒔くだけでも効果が期待できるようです。
水やりのコツ
ナスの栽培方法は、肥料だけでなく水やりもとても重要です。肥料は十分に足りていても水が足りないというのは、ナスの発育が悪くなってしまう可能性があります。
梅雨が明けて中々雨が降らない場合には、こまめに水やりをしなければいけません。植物によっては、水のやりすぎで根が腐ってしまうこともありますが、ナスの場合は水をやればやるだけ綺麗な実がなるようです。
初心者は肥料よりも水やりが重要
初心者は、どう育てていいのか分からない人も多いですが、肥料よりも水やりを重視して行うのがコツです。肥料をやれば、さらに元気な実を育てる事が出来ますが、肥料が分からない場合には、肥料は市販で売られているものを使用し、水やりを欠かさず行うようにしましょう。ナスは、初心者でも栽培しやすい野菜と言われています。
雨が降っている時などは、十分水が与えられているので問題ありません。しかし、夏などは雨が降らない日も続いてしまうので、土の表面がカピカピになってしまうこともあります。土の表面がカピカピになると、ナスの苗の水が十分でなくなってしまうため、枯れてしまう原因にもなります。水やりは忘れずに行うようにしましょう。
病虫害に注意する
栽培方法は、初心者でもわかりやすいですが、初心者が注意しなければいけないことは、病害虫に注意するということです。
初心者は、病害虫について何も対策をせずに、苗がダメになってしまうことも少なくありません。ナスに付きやすい病害虫は、カメムシ、ハダニ、テントウムシダマシ、オオタバコガなどがあります。
その他にもアザミウマやハダニなどの害虫もいますが、家庭でナスを育てる際には、アザミウマやハダニは目をつぶっても構いません。その他の害虫が付いている場合には、ナスの栄養を枝から吸い取ってしまうので、有機リン系殺虫剤を散布するようにしましょう。
ナスをプランターでの栽培方法
ナスはプランターでも栽培する事ができるため、アパートやマンションなど畑がなくても育てる事ができます。プランターで育てる時も、しっかりと管理していれば、畑で育てた時と同じように元気に育ってくれます。ここでは、ナスをプランターで栽培する時の方法についてご紹介していきます。
プランターでのナスの育て方と向いている環境
ナスをプランターで育てる際には、注意しなければいけないこともあります。マンションやアパートに住んでいる人は、ベランダで栽培している人もいます。そのような場合の栽培方法で、室外機があるところで育ててはいけません。
ナスや植物は、適度な風がある場所の方が適していますが、自然の風でない場所では良く育たず、特に熱風が出る場所においてはいけません。プランターでナスを育てるとなると、畑で育てるよりも土の乾きが激しいため、植物が弱りやすい環境での栽培はよくありません。
ナスの育て方で重要なコツは、23~30度の日当りの良い場所で、風通しの良い環境で育てることです。日光不足になってしまうと、ナスの実の付き方が悪くなってしまうので、日陰においている場合には、こまめに日光に当ててあげるようにしましょう。
ナスのプランターの準備
ナスをプランターで育てる際には、まず適したプランターを準備する必要があります。高さや幅、奥行きも重要となります。
ナスを育てるプランターは、高さ、幅、奥行き全てが30cm以上のものを選ぶようにしましょう。あまり小さすぎるプランターでは、ナスが育った時に大きくなりにくくなってしまいます。ナスが育っても窮屈にならないくらいのプランターを用意するのがコツです。
プランターでのナスの植え付け時期
ナスを植えるのに最適な温度は28~30度と言われています。28~30度と聞くとかなり暑く感じますが、ナスにとっては適しています。
気温だけでなく、植え付けに適している時期は、ゴールデンウイーク頃が良いと言われています。植え付けがスムーズにできるように、適した時期がくるまで、栽培方法を確認しておくようにしましょう。
園芸店などで早めにナスの苗を購入する人も多いようですが、早めに購入してしまうと適した時期までナスの苗を枯れさせないようにしなければいけません。ナスの苗は夜間の冷え込みが苦手というデメリットがあるので、夜の管理には注意しましょう。
ナスの苗が弱っている時の対処法
ナスはタネまきを終えても、しっかりと管理しなければいけません。ナスの苗は、植えた後の管理がとても重要となり、管理の仕方によっては、苗が枯れてしまうことにもなりかねません。適度な温度や環境にも気を付けて育てることで、綺麗な実を咲かせてくれます。ここでは、ナスの苗が弱っている時の対処法についてご紹介していきます。
葉の色が薄く、厚みがない
葉の色が薄く、厚みがない場合には、日光不足の可能性があります。ナスや植物は、適度に日光に当ててあげることで元気に育ってくれます。そのため、日光が足りていないと元気に育つ事はありません。葉に元気がないと感じた時点でも、すぐに対処してあげることで、元気な葉に戻ってくれるので、早めに対処してあげるようにしましょう。
害虫が付いている
害虫が付いてしまうとナスの枝から栄養を吸い取ってしまい、葉が枯れてしまう原因となってしまいます。風通しが悪いところにおいてしまうのも枯れる原因となります。
害虫に気づいたら、その都度殺虫剤を使って取り除かなければいけません。害虫に気づくのが遅れてしまうと、栄養が吸い取られてしまい、苗がダメになってしまうので、早めに取り除いてあげることをおすすめします。
ナスの苗の先端が元気がない
苗の先端に勢いがないという場合は、水不足の可能性があります。ナスは、水を与えれば与えるほど元気に育つと言われています。水が足りていないと、苗の先端にまで水が行き届かないために元気がなくなってしまいます。元気に苗が育たないといいナスも育たなくなってしまうので、水不足には注意しましょう。
ナスの育て方のポイントは日当たりと水やり!
今回は、ナスの育て方や栽培方法、初心者が育てる時のコツなどについてご紹介していきます。ナスは初心者でも育てやすく日当たりと水やりをしっかりとしていれば、綺麗な実を作ってくれます。しかし、夜の冷え込みは苦手な植物なので注意しなければいけません。植物を初めて育てるという人は、ナスを育ててみる事をおすすめします。