コニファーの種類・品種のおすすめまとめ!庭木で人気の理由や特徴・栽培方法は?

コニファーの種類・品種のおすすめまとめ!庭木で人気の理由や特徴・栽培方法は?

コニファーとは針葉樹全般を指しますが、最近では家庭用の小さなコニファーに人気が出て来ています。種類も豊富で色や葉の付き方品種が分かれ庭木には最適です。コニファーの種類が豊富なため選択に迷う人の為におすすめの種類やその特徴、栽培の方法などを解説しましょう。

記事の目次

  1. 1.コニファーの特徴
  2. 2.コニファー種類【人気の品種】
  3. 3.コニファーの種類【低木の品種】
  4. 4.コニファー【栽培方法】
  5. 5.コニファー【増やし方】
  6. 6.コニファーの病害虫
  7. 7.コニファーの種類【価格】
  8. 8.コニファーの種類【寄せ植え】
  9. 9.コニファーの使い方
  10. 10.剪定したコニファーでリースを作ろう!
  11. 11.コニファーでアレンジした和風庭園
  12. 12.コニファーは種類豊富で庭木としておすすめ!

コニファーの特徴

コニファーガーデン
Photo byMabelAmber

コニファーは、マツ科やヒノキ科など複数の科が存在する針葉樹で、世界では数万もの品種があり、我が国での品種は約200くらいです。正式にはヨーロッパから入ってきた針葉樹のことをコニファーと呼びます。常緑樹で、庭木でも紅葉や落葉せずに1年中美しい葉の色を見せてくれるという特徴を持つのがコニファーです。

コニファーの実
Photo by Mykola.sw

コニファーの特徴として、松ぼっくりのように種がかさ状のものに包まれている球果植物門という種類に入るのですが、森林で、大きく成長したコニファーには実を付けた種類もあるようですが、家庭用に出荷されている場合は、実を付けている姿は見られないようです。家庭でコニファーを何十年も栽培して大きく成長させると実を付けるかも知れません。

ヒノキ松の針葉樹の種類

ヒノキ
Photo by john_worsley_uk

我が国で生育が出来るコニファーの種類は、針葉樹の中のヒノキとマツの科が代表的です。それぞれの科の中に属が分かれていて、ヒノキ科にはシルバーダストやゴールドライダーなどのレイランドヒノキ属や、最も人気のあるゴールドクレストやブルーアイスなどはイトスギ属になります。他にもヒノキ属やビャクシン属、などの種類があります。

ゴールドクレスト
Photo by USDAgov

マツ科には、最もポピュラーなのがクリスマスツリーに使用されるモミ属があります。他にはトウヒ属やヒマラヤスギ属、ツガ属、マキ属などの種類が存在します。また、マツ科のマツ属には日本でも人気のクロマツやアカマツがありますが、これもコニファーになります。ただ、マツ科の種類は虫の被害に遭いやすい特徴があります。

シンボルツリーにしやすい庭木の種類

シンボルツリーにしやすい
Photo by utterances

庭木のシンボルツリーにしやすいという特徴を持っているコニファーは、種類によっては、冬場に枯葉色に変化するものやグリーンのまま冬を越せる種類など様々です。そしてその形も円錐形やロケット型、球形など形も色々あり、自宅の庭木のシンボルツリーとしての選択肢は豊富でしょう。

コニファー
Photo by louelke - on and off

高温多湿には弱いですが、冬場の寒さには強い品種もあります。手を加えなくても自ら形を形成しますので栽培しやすいという特徴を持つ品種も多数あります。1年中見た目が変わらない品種もあり、庭木のシンボルツリーにはおすすめです。自然のまま放置していてもある程度は形が作られますが、やはり枝の伸び方には差がありバランスが崩れてきます。

コニファー
Photo by BYČKO

そのような時には、剪定をすると良いのですが、金属との相性の悪いという特徴がありますので、剪定の時は手で新芽を摘み取るという方法をおすすめします。ばっさりと剪定をして形を変えてしまいたい場合にはセラミック製のハサミを使うとコニファーが枯れたりはしません。意外とデリケートな植物ですので注意が必要です。

コニファー種類【人気の品種】

コニファーガーデン
Photo by st75mbp

人気の種類がたくさんあるコニファーですが、その中でも特に人気の品種とはどのようなものでしょうか。家庭用に小さくアレンジされたものや、色が美しい品種、香りがいい品種など人気になる理由も様々ですが、やはり栽培しやすい事が最大の人気の理由のようです。数あるコニファーの中で比較的手に入りやすい人気でおすすめのコニファーです。

ゴールドクレスト

ゴールドクレスト
Photo byPublicDomainPictures

最も有名と言っても良いくらいメジャーなコニファーです。ゴールドクレストの別名はモントレーイトスギと言い、ヒノキ科のイトスギ属です。大きな園芸店などでは苗から扱っているところもあり、栽培は比較的簡単です。栽培の仕方では、鉢植えで毎年植え替えるとどんどん大きくなり、庭木などで条件が合えば限りなく成長します。

クレストのクリスマスツリー
Photo by roger_mommaerts

また、クリスマスツリーとしても人気のコニファーです。部屋で栽培し飾り付けをすればそのままクリスマスツリーになります。冬の寒さには強いですが、乾燥には弱く湿度の高い場所も苦手です。室内の冷暖房で空気が乾燥するところでの栽培は、水切れに注意しましょう。ただ水のやり過ぎは禁物です。土が乾いてからたっぷり与えて下さい。

シルバースター

シルバースター
Photo by F. D. Richards

シルバースターは葉っぱの色が少し青っぽいシルバー色に見え、葉の形状が細長いという特徴が人気の種類です。別目はエルウッディーと言い寒さに強く日陰でも育ちます。種類はヒノキ科のヒノキ属で、生垣や庭木に人気のあるコニファーです。葉の形状が細く上から見ると星形ですので花との取り合わせが人気で寄せ鉢にもおすすめです。

シルバースター
Photo by F. D. Richards

このシルバースターは暑さに弱い特徴があり温暖な地域には不向きです。逆に寒さには強い低木の種類に入ります。苗から栽培する場合には小さいうちは寄せ植えにも向いています。成木になると単独の鉢植えがおすすめです。最大でも2m程度で高さは止まります。美しい青い葉っぱを維持したい場合は、半日陰で栽培することをおすすめします。

ブルーエンジェル

コニファーブルーエンジェル
Photo by F. D. Richards

ブルーエンジェルは別名コロラドビャクシンとも言われ、ヒノキ科のビャクシン属です。この品種も形状は細く色も少し白っぽい特徴があるブルーシルバー系の鮮やかな色のため人気です。1年中色が変わらず美しさを保ちます。寒さにも強く日陰でも育ち、虫も付きにくく栽培しやすいため、初心者にも人気のコニファーです。

赤星病
Photo byHans

ただ、ビャクシン属の種類は赤星病と言われる病原菌の中間宿主になりますので、赤星病にかかりやすいリンゴや梨などを栽培している近くにビャクシン属の植物の栽培は禁止されています。地域のホームページなどに掲載されていますので、ビャクシン属のコニファーを栽培する時には後に問題にならないように確認しておく事をおすすめします。

エレガンテシマ

エレガンテシマ
Photo by F. D. Richards

エレガンテシマは、色みが鮮やかなライトグリーンの美しさが人気です。ヒノキ科クロベ属の品種で、冬には紫がかったブラウン系の色に変化する事も人気のひとつです。庭木や生垣によく使われ、香りに人気が集中するほど香ります。ヒノキ科コノテガシワ属で明るい葉の色が特徴ですが、冬の寒い風にあたると茶色く変色します。

コニファーエレガンテシマ
Photo by thomasawolff

ただ、冬場に茶色く変色しても放っておけば春には鮮やかなグリーンが戻ってきます。葉の形が平たくて子供が手のひらを縦に向けて、拍手をしているような形をしていて、葉っぱ同士が重なり合うように密集しています。その姿が女性には人気があります。かなり刈り込んでも平気ですから栽培もしやすいですので、庭木や生垣におすすめです。

コニファーの種類【低木の品種】

低木のコニファー
Photo by wallygrom

コニファーの中には、縦に成長して巨大化するコニファーもありますが、低木の品種も存在します。横に広がって成長するタイプは、庭のカーペットとして扱われるコニファーの種類も数多く人気は根強いです。普通の庭にある芝生の種類と違い適度な高さを維持出来ますので、庭木のレイアウトに取り込むとおしゃれに演出出来ますのでおすすめです。

ブルーカーペット

ブルーカーペット
Photo by F. D. Richards

寒さに強く夏の暑さにも強く乾燥にも割と耐えれる品種で、横に広がる特徴がありますので、庭のカーペットやグランドカバーに適しているヒノキ科ビャクシン属の品種です。日当たりの良い場所を好みますが、葉の色を美しく保ちたい場合には半日陰で育てるのが望ましいです。成長は早いですから、早く地面を覆いたい時にはこの品種がおすすめです。

ブルーカーペット
Photo by F. D. Richards

ただ、若干背丈がありますので、雑草が生えてくるのを抑えるためには効果的ですが、他に背丈の低いグランドカバーがあると、相性はあまり良くありませんので、出来ればこのブルーカーペットのみで広げていく方が全体を見ると美しいでしょう。剪定を新芽の出てくる前に行なうと同じ背丈で綺麗に横に広がっていきます。

ブルースター

ブルーカーペット
Photo by Drew Avery

ブルースターはブルーカーペットとおなじヒノキ科ビャクシン属の品種ですが、形状が少し盛り上がった低木タイプです。ブルーカーペットのように地面を這う様には成長しませんので、鉢の寄せ植えや庭木のポイントにレイアウトすると他の植物を引き立てます。夏の暑さや冬の寒さにも強く、日当たりと水はけの良さを好む特徴があります。

ブルースター
Photo by Seattle Parks & Recreation

ただ、成長は遅いですのでグランドカバーにするには少し根気が要りそうです。剪定を必要としませんので扱いやすい品種でもあります。冬になると葉色が茶色く変色しますが、枯れているわけではありませんので心配は要りません。温かい地域でも成長には問題ありませんので扱いやすいコニファーです。

ナナルティア

ナナルティア
Photo by F. D. Richards

ナナルティアは、小さい種類のコニファーです。葉の先にかけて黄色く変色し、グリーンからイエローのグラディエーションが美しいコニファーです。成長は遅く、1年間に5㎝ほどしか成長しません。背丈はさほど高くなく、1メートルも成長すれば良い方です。剪定をする手間もなく、栽培が簡単で自然の姿が美しいコニファーで初心者におすすめです。

ナナルティア
Photo by F. D. Richards

ヒノキ科のコニファーですので、香りがあり害虫も付きにくいタイプです。ただ、腐植質の豊富な肥料を好みますので植え込みの時から腐葉土を混ぜておいた方が、葉の色が鮮やかに保てます。腐植質が少なくなると葉の色にすぐ出て来ますので、分りやすいです。葉色が悪くなったら腐植質の高い肥料を与えましょう。

コニファー【栽培方法】

コニファー各種
Photo by HFAlberstadt

コニファーの栽培方法は、全般的に共通するのが土を触ってみてパサパサと乾いていたらたっぷりの水を与えることです。これはコニファーに限らないことでもありますが、観葉植物を枯らす原因で最も多いのが水のやり過ぎです。水をやりすぎると根腐れを起こし、枯死しますので水のやり過ぎには注意しましょう。ではコニファーの栽培方法です。

円形型コニファー
Photo by F. D. Richards

また、高温多湿を苦手としているコニファーがほとんどですので、日本の気候には注意が必要です。特に夏場は、直射日光が葉に当たると日焼けを起こし、茶色く変色してきます。一度変色したら戻りませんので、切り取ってしまうことになりますので、半日陰に置くなど直射日光が当たらないように気を付けましょう。また風通しの良い場所がおすすめです。

苗の植え方

苗の植え方
Photo by F. D. Richards

コニファーの栽培には、鉢植えと地植えの種類がありますが、手間のかかる鉢植えの苗の植え方を解説します。苗の大きさの1サイズ大きい鉢を用意して、鉢の底に網を敷き鉢底石を入れます。その上に中粒の赤玉土と腐葉土、ピートモスを5:2:3の割合の土で苗を植えます。軽く土を押さえて水をたっぷりと鉢の底から流れ出るくらいかけます。

水やりの仕方

ジョウロ
Photo bystux

コニファーの水やりの方法は、土を触ってみて乾いていたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与える事です。夏場は朝早い時間にまず1回水を与えて、夕方にもう一度与えます。朝は葉にはかけずに根元に与えます。葉に水滴が残っているとそこから日焼けを起こして枯れます。夕方は根元と葉っぱ全体にシャワーのように与えると生き生きします。

肥料の与え方

油かす
Photo by Doug Beckers

コニファーの肥料の与え方は、植え付けの時期で違ってきますが、春に植え付けた場合には根付いた頃の6月から7月頃に少量肥料を与えて9月に2回目を与えるか、その時は少し待って9月頃に与えるか、どちらでも構いません。秋に植え付けた場合は根付いた頃には与えずに、2月から3月に、寒肥として油かすを少し与えます。

花壇にコニファー
Photo by daryl_mitchell

これは鉢植えも地植えもほぼ同じですが、窒素系を多く含む肥料を与える事がポイントです。窒素系の肥料には、茎や葉に対しての栄養が豊富で生き生きとしたグリーンを出す特徴があり最適です。鉢植えの肥料は化成肥料を与え、地植えには有機質肥料を与えるという使い分けは必要でしょう。ただ株が弱っている時に肥料を与える事は避けましょう。

暑さ・寒さ

コニファー

夏の暑さには基本弱いという特徴を持つコニファーですので、高温多湿にならないように注意が必要です。特に日本の夏はコニファーには過ごしにくいですから、風通しの良い涼しい所で栽培します。冬の寒さには強いですから、寒さ対策は必要ないでしょう。

ただ乾燥には弱いですから、室内で栽培する場合は冷房や暖房などで乾燥がちになりますので、コニファーが嫌う乾燥から守るために水やりも気を付けて、部屋の明るい風通しの良い場所へ移動するなど工夫が必要です。しかし、水の与えすぎは根腐れの元ですから、冬場の水やりには十分注意をしましょう。

風通し・剪定

剪定ばさみ
Photo byartursfoto

コニファーは自然に美しい形を形成しますが、それでも成長と共に1枝だけ伸びてしまったりしてバランスが崩れます。暑さに弱いコニファーの剪定は、真夏だけを避けてあとは気になった時に剪定をすれば美しい形は保てます。

ただ、コニファーは金属を嫌います。従って剪定ばさみは金属製ではなくセラミック製を使うか手で摘み取るかにしましょう。また剪定をする意味は形を整えるだけでなく、風通しを良くするために密度が高くなったら適当に剪定をして、枝と枝の間隔を空けるようにしながら形を整えていく事をおすすめします。

コニファー【増やし方】

コニファー増やす

コニファーは基本的に成長が早い植物ですので、大きくしたい場合は構いませんが、スペースの事などで、ある程度の大きさに抑えたい場合には剪定して、その枝で他の苗を作って増やす事が出来ます。栽培していたコニファーが枯れてしまった時でも、生きている枝があればそれを利用して新しいコニファーを栽培する事が出来ますのでおすすめです。

挿し木

コニファー挿し木する株
Photo by F. D. Richards

剪定で切り取った枝を挿し木してコニファーを増やす事が可能です。コニファーは今まで順調に美しい葉色を保っていても突然枯れてしまうというデリケートな植物でもあります。そこで、剪定の時の枝を利用して株を増やすのはコニファーを絶えさせない方法でもあります。そんな株を増やすための挿し木について解説しましょう。

時期と方法

挿し木の方法
Photo bykontakt

コニファーの挿し木の時期は3月から6月か9月から11月の気候が安定している時に行ないます。挿し木をする土の用意をしますが、清潔な土が好ましいですから挿し木専用の土か、無ければ赤玉土か鹿沼土をポットに入れて湿らせておきます。

枝の上の部分から半分から三分の一くらいは残して、そこから下の土に植える部分の葉を全て取り除きます。次に枝の切り口を斜めにカットして水を吸い上げやすくします。カットしたら葉っぱごと水に1時間から2時間程度浸けます。

水から上げたら発根促進剤を根元に塗って、用意していたポットの土に挿します。ポット全体にビニール袋を掛けて湿度を保ちながら明るい日陰に置き発根を待ちます。土を乾燥させずに1ヶ月程してポットの苗を触ってみて、グラグラしなくなっていたら発根している証拠ですのでポットからそっと取り出し、根を傷つけないように鉢に植え替えましょう。

植え替え

コニファー植え替え
Photo by F. D. Richards

コニファーを鉢で栽培する場合には、植え替えをする事で大きく成長させることが出来ます。大きさをそのまま維持したい場合には、葉の先に新芽が出たら摘み取る事で上に伸びる成長を抑えられます。植え替えは、元気な株を維持するために行ないます。植え替える時には鉢をひとまわり大きなものに植え替えますので必然的に株は大きくなります。

時期と方法

植木鉢
Photo byAnnRos

コニファーを栽培して1年から2年程度経って鉢底から根がはみ出てきたら、植え替えの時期です。植え替えに適している時期は、気候が落ち着いている春なら3月か4月、秋なら9月か10月頃が良いでしょう。コニファーは根に敏感な植物ですから、決して傷つけないように植え替える時には最善の注意が必要です。

コニファーの病害虫

害虫がついたコニファー
Photo by bgwaltergunn

コニファーには比較的病害虫が付きにくいと言われますが、環境によっては害虫も住み着く可能性はあります。ただコニカやブループラネットなどのトウヒ属のコニファーは、害虫が発生する頻度は高いようです。ハダニやカイガラムシ、アブラムシ、毛虫などが発生しますので、防除のために石灰硫黄合剤を冬場に散布して害虫対策を心がける事も必要です。

枯れたコニファー

また、病気も害虫から発生する場合があります。カイガラムシやアブラムシの糞を養分として発症するのがすす病です。すす病は比較的どんな種類の植物にも発症しますが、特に害虫のいる植物には発症しやすい病気です。この予防には害虫を寄せ付けない事ですので、マメに観察をすることが早期発見に繋がりますので、放置せず手を掛けてあげましょう。

コニファーの種類【価格】

コニファー販売
Photo by F. D. Richards

コニファーにはたくさんの種類がありますが大きさや種類の他にも、家庭のお部屋でクリスマスツリーのように飾ってみたい場合や、庭木のシンボルツリーにしたい場合、生垣にして目隠しをしたい場合など、用途によって価格もそれぞれ幅があります。そこで、各用途別にコニファーの種類と価格を見ていきましょう。

グランドカバーに植えるコニファー

グランドカバー
Photo by F. D. Richards

グランドカバーとして庭植えで栽培したい場合には、ヒノキ系のフィリフェラオーレアや、ブルーパシフィックなどは、冬でも葉の色が変化せず美しいグリーンを保つタイプがおすすめですが、いつも同じで飽きてきた場合には、冬に葉色が変色するタイプを栽培してみるのもいいでしょう。夏場と冬場で色に変化が出て同じ品種には感じられません。

変色した低木コニファー
Photo by F. D. Richards

そんな人には、ブルーカーペットやブルースター、ブルーチップなど、ブルーの名を持つ種類は冬になると葉色が変化するものが多いですので、そちらを栽培すると良いでしょう。価格はグランドカバーの場合、ポット苗の数で計算されますので、1ポット800円前後と考えるといいでしょう。品種によっては若干価格の差があるかも知れません。

低木のコニファー

低木のコニファー
Photo by F. D. Richards

低木のコニファーは寄せ植えやグランドカバーなどに良く使われます。種類は、ゴールデンモップやミクロビオータデクサータなどで比較的安価で1ポット1000円前後です。また、低木のコニファーの場合は小さなポットを複数合わせて一つの大きな株に見せる方法があります。それを7号程度の鉢に植え替えると、立派な部屋のレイアウトに活かせます。

低木コニファー
Photo by F. D. Richards

低木のコニファーを栽培する場合、低木コニファーの特徴を把握しておくと栽培もしやすいです。横に成長する種類はグランドカバーに使えますが、丸くこんもりとした形状の低木コニファーは、剪定の必要がないことで人気です。成長の早いコニファーでも低木なら背が高くならないという特徴を持っていますので放置状態で栽培したい方にはおすすめです。

樹高の大きいコニファー

樹高の大きいコニファー
Photo by rbertoli74

樹高の大きいコニファーは生垣や庭木のシンボルツリーに使われることが多い種類です。中木の種類に入るゴールドクレストやシルバースターなどは栽培次第で樹高も大きくなりますが、価格は比較的安めで7000円前後ですのでおすすめです。ただ、少し珍しい品種のコニファーになると、特に樹高の大きいコニファーは高額になってきます。

コニファーガーデン
Photo by michaeljohnbutton

樹高が大きくなるとホームセンターやネットショッピングなどより、植木屋さんが扱っている種類が多く、中木でも栽培の仕方で大きく成長する種類もあります。また、ブルーエンジェルやスカイロケットなどは、成長が早くすぐに樹高が大きくなるため15000円前後とかなり高額になりますので、生産者の元へ出かけるのも安く手に入れる方法です。

コニファーの種類【寄せ植え】

寄せ植え
Photo by Ungry Young Man

寄せ植えに適しているコニファーも色々な種類で楽しめます。背の低いタイプは他の花との相性もいいですから、花を上手く引き立ててくれます。また、冬になると葉色が変化する品種のコニファーは季節に合わせて花だけを替えてコニファーはそのままで栽培できますのでコスト的にも助かります。

葉色・質感の違う種類で作る

コニファー各種

葉色や質感の違うコニファー同士を組み合わせて寄せ植えを作って栽培するのも面白いでしょう。花がなくても十分にコニファーの色の違いで楽しめます。また、樹高の大きいコニファーと低木のコニファーを合わせるなど、背丈の違いをレイアウトしても美しく仕上がります。また、栽培も枯れた花を摘み取るなどの手間が要らず簡単ですのでおすすめです。

濃淡の違う種類で作る

コニファー各種
Photo by wallygrom

コニファーの葉色のグリーンも品種によっては微妙に違います。濃いグリーンや明るいグリーン、青みがかったりシルバーっぽかったりと様々です。そんな葉色の違うコニファーで寄せ植えを作っても楽しいでしょう。全てポットで寄せ植え出来ますので作り方も簡単です。それぞれの特徴を把握して美しいコニファーガーデンが楽しめておすすめです。

背丈の低い種類は花を組合わせる

コンテナガーデン
Photo by daryl_mitchell

先ほども記しましたが、花と背の低いコニファーを合わせて寄せ植えを作るのも綺麗です。鉢やプランターの中に世界を創り上げます。田舎風とか、ヨーロッパ風など好きな情景を思い浮かべながら作成しても季節が変わると葉色が変化する特徴を上手く取り入れる事で、花の彩りとコニファーの葉色の変化がお互いを引き立てて全体に相乗効果が生まれます。

コニファーの使い方

コニファーガーデン
Photo by F. D. Richards

コニファーの使い方は色々とあり、庭木のシンボルツリーや生垣、グランドカバー、コンテナガーデンなどコニファーの良さを引きだして使うと、とても庭が生き生きします。コニファーが1本あるだけで世界感が変わります。また、低木のコニファーは寄せ植えにも適した種類も多く、庭木の隙間を上手くカバーする特徴もあります。

シンボルツリー

シンボルツリー

庭木のシンボルツリーとして最適なのは、やはり背丈のある大きな植物です。遠方からも一目で分る目印にもなりますので、庭木のシンボルには最適です。樹高が大きくて立ち姿の美しさが人気のコニファーには葉色も青っぽいものやシルバーがかったタイプもあり、グリーンが鮮やかなコニファーも人気ですので庭木には適しているでしょう。

生垣

コニファー生垣

生垣に最適なコニファーは種類が同じコニファーを合わせて並べると統一感や迫力もあり、生垣にはピッタリです。また、伸びてきたコニファーを刈り込むことも大切ですので、刈り込んでも平気な品種を選びましょう。円錐形が美しいゴールドクレストやエメラルドなどが生垣には適しています。

コニファー生垣

また、生垣には家と外との境界線として使われるもので、壁だと災害時に危険なため緑の生垣をおすすめしている市町村もあるようです。外を歩いている人の目にも優しい美しい生垣を提供する事は環境にも貢献する事になるでしょう。生垣も庭木のひとつとして特徴のある個性的なコニファーを栽培することをおすすめします。

グラウンドカバー

グランドカバー
Photo by F. D. Richards

芝生のように土の上を覆うグランドカバーと言われる植物のカーペットには、這うように成長するコニファーが最適です。低木のコニファーを敷き詰めてもそのようになりますが、少し高さが気になる方は這性タイプのブルーパシフィックやブルーマウンドなどのコニファーがいいでしょう。ブルーマウンドは冬になると葉色が紫色に変色し人気です。

コンテナガーデン

コンテナガーデン
Photo byterimakasih0

コンテナガーデンは、普通のプランターよりも素焼きの鉢やワイン樽などのコンテナの方が見映えが良くおしゃれです。背丈の違うコニファー同士で作っても綺麗ですし、草花と合わせても可愛いでしょう。どんな花にも相性が良く見映えも美しいですので、コニファーは手軽にガーデニングを楽しめて、寄せ植えやコンテナガーデンなどで活躍します。

剪定したコニファーでリースを作ろう!

クリスマスリース
Photo by Joe Shlabotnik

コニファーの特徴を知って、自宅で栽培をした時にそのコニファーを使って可愛いグッズやアイテムが出いたら楽しいでしょう。そこで今回はそのコニファーの枝を使ったクリスマスリースを作る方法をご紹介しましょう。庭木のコニファーなら剪定は必須ですから、きっと剪定した枝がたくさん出るはずです。

コニファーでリース

コニファーの剪定の時期は11月頃ですので、その時期に剪定を行ない剪定した枝を取っておきます。それでリースを作れば12月のクリスマスには玄関に飾れますのでおすすめです。家に違う種類のコニファーがあれば、色のコントラストが効いておしゃれに仕上がりますが、1色でも問題はありません。飾るアイテムも自由に選んで楽しみながら作れます。

材料

クリスマスリース
Photo bysspiehs3

コニファーを使ってリースを作る時の材料を紹介します。まず、リースの台は園芸店や100均で販売されていますので、直径が21㎝程度の台を用意して下さい。そしてコニファーを台に止めるためのフラワー用の24番程度のワイヤーとハサミ、デコレーションするリボンや木の実、麻紐、そしてパーツを止めていくグルーガンという花用のボンドです。

作り方

コニファーでリース

10㎝から15㎝くらいに切ったコニファーの枝を少しずつズラして麻紐をぐるっと回して止めていきます。リース台が隠れるように1周したら、あとは表側に木の実や用意した飾りをグルーガンやワイヤーで付けていきます。リース作りは自由ですので、気の向くままに作れば良いでしょう。出来上がる状態を見ながら作れます。

この動画では、枝をいくつか束ねていました。この方が仕上がりが綺麗かも知れません。コニファーの葉色も何色か使うとまた雰囲気が変わって良いでしょう。リースは永遠という意味があるようですので、本来は葉の方向をひとつにするそうですが、個人で楽しむなら特に気にすることは無いようです。自由に好きなパーツをくっつけて作りましょう。

コニファーでアレンジした和風庭園

イチイの庭園
Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

コニファーと言えば、ヨーロッパから入ってきた植物ばかりと思いがちで、日本庭園とは縁がなさそうですが、実は実際に和風の庭園にも良く使われています。中でも多いのが「イチイ」というコニファーです。イチイは常緑針葉樹で、別名をアララギと言い、日本が原産で沖縄を除いてあらゆるところで見かけます。

イチイの実
Photo by Tatters ✾

イチイは耐陰性や耐寒性があるため日が当たらない庭木にも使われています。刈り込みにも耐えますので、好きな形にデザイン出来ます。また、赤い可愛い実は食べられますし、焼酎に漬けて果実酒としても利用されます。高さは20メートルほどにもなりますが、成長自体は遅く刈り込まなければ円錐形になっていきます。

コニファーは種類豊富で庭木としておすすめ!

コニファーガーデン
Photo by France1978

コニファーの豊富な種類を見てきましたが、日本に入ってきているだけでもかなりの数があり、それぞれの特徴もありました。日本の気候でも美しい姿をそのまま維持出来る品種もあります。庭木にシンボルツリーとして植えても生垣に使ってもおしゃれですので、おすすめです。是非一度コニファーを庭木や生垣に取り入れてみましょう。

vivikoma
ライター

vivikoma

楽しく情報配信します。色々なジャンルのライターとしての技術を磨きたいと思っています。 特に花屋務めが長かったため、ガーデニングや植物に関する知識はある方です。 分かりやすい文章を書くことを心がけています。

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