みずほプレミアムクラブとは
みずほプレミアムクラブとは、みずほ銀行が行っている上位顧客のためのサービスです。上位顧客が相手のサービスだけに、高島屋をはじめさまざまな優待特典があります。その充実した優待特典については後程取り上げますが、対象の人は大きな恩恵を受けられます。ただ、残念ながら普通のお客さんは利用できません。
特定の顧客に対する会員制サービス
みずほプレミアムクラブは、一部の顧客に対してのみ行われているサービスで、会員制です。どちらかというと富裕層向けのサービスで、一般客には利用できない優待特典を利用できるようになっています。それだけに入会条件が厳しく、誰にでも利用できるサービスではありませんが、会員になれれば非常に得をします。
みずほプレミアムクラブの入会条件
みずほプレミアムクラブには、厳しい入会条件があります。その条件を満たさない客は、どんなに希望をしても、みずほプレミアムクラブの会員にはなれません。では、どんな入会条件があるのか詳しく見ていきますが、一般顧客にはあまり縁のない条件となっています。つまり、富裕層向けのサービスなのです。
みずほ銀行から対象顧客を招待
みずほプレミアムクラブの入会条件を満たした顧客には、みずほ銀行から招待状(インビテーション)が送られてきます。したがって、自分で条件を満たしたから、申し込みをしましょうというわけにはいかず、招待状が届くまで待たなければいけません。それだけ大事な顧客に対するサービスなのです。
資産合計1000万円・預金額50万円以上
肝心のみずほプレミアムクラブの入会条件ですが、預入資産の合計が1000万円以上、預金残高が50万円以上となっています。預金残高の50万円は達成しやすい数字でしょうが、預入資産1000万円以上というのはハードルが高い条件です。資産については金融資産も含まれますが、それでも一般人には手が出しにくいサービスです。
入会条件の内訳
預入資産の合計が1000万円以上と言った場合、預金、みずほ銀行に預けた株式、投資信託などを含めることができます。また、みずほ信託銀行とみずほ証券に預けた資産も合わせることができますが、所定の手続きが必要です。一方、預金残高50万円以上には、総合口座(普通預金)、定期預金などを組み入れられますが、普通預金(無利息型)は対象外です。
判定時期は12月
みずほ銀行の顧客がみずほプレミアムクラブの入会条件を満たしているかの判定は、毎年12月に行われます。その結果がOKとなれば、招待状を送付するようになっています。ただし、条件を満たしている人が自分から申し出ると、早目に対応してくれる場合もあるようです。したがって、その場合は、待ち時間が少なくなります。
毎年加入条件の見直しが行われる
いったんみずほプレミアムクラブの会員になれば、ずっと継続して会員でいられるというわけではありません。毎年、加入条件の見直しが行われ、その時点で条件を満たさなくなったら、会員資格を失います。したがって、連続して会員でいたければ、常に加入条件を満たせるように預入資産や預金残高を管理しなければいけません。
招待状とは?
招待制の上位クレジットカードに招待されたことがある人にはおなじみでしょうが、一定の条件を満たすと金融機関側から招待状が送られてきます。その招待状が送られてきて、内容を確認すれば、審査通過となり、サービスを利用できるようになります。招待制のサービスでは、招待状なしでは活用できません。
みずほプレミアムクラブの年会費
みずほプレミアムクラブの年会費がいくらなのか見てみましょう。みずほプレミアムクラブは、上位顧客を相手にしたサービスだけに年会費も高そうに思えますが、実際はどうなのでしょうか。もし年会費が高いと、入会条件を満たして招待状が来ても、入会したくないという人も出てきそうですが、その年会費がいくらなのか示しましょう。
年会費は基本的に無料
みずほプレミアムクラブの年会費が高いのではと心配している人もいるでしょうが、その心配は無用です。年会費は無料です。入会金も要りません。したがって、余計なコストを気にせず、高島屋などのさまざまな優待特典を享受できるのですから、大変お得です。ポイントとなるのは、入会条件を満たしているかどうかだけです。
みずほプレミアムクラブの優待特典
年会費が無料で利用できるみずほプレミアムクラブには、高島屋での特典をはじめさまざまな優待特典が用意されています。その優待特典を見ると、頑張って入会条件を満たしてみようかなという人が出てくるかもしれません。それほど魅力のある優待特典がそろっていますが、それらを一つ一つ紹介しましょう。
ホテル
みずほプレミアムクラブの会員になると、コンシェルジュサービスを受けられます。コンシェルジュサービスでは、旅行に関する相談、人気ホテルやゴルフ場の予約、リゾートホテルや旅館を特別価格で利用できるようにする案内などを利用できます。ハワイに限ってサービスを提供しているハワイコンシェルジュサービスもあります。
小田急
次のみずほプレミアムクラブの優待特典は、小田急に関するものです。と言っても、電車の小田急ではなく、百貨店に関するものです。では、どういう優待特典かというと、小田急ロイヤルカードに優先的に入会ができるのです。小田急ロイヤルカードは、小田急百貨店利用者の中でも特に優良な顧客に発行されるカードです。
小田急ロイヤルカードにどのような特典があるのかというと、まず小田急百貨店での買い物が、一部商品を除きすべて10%割引となります。10%という数字はかなり大きく、高額商品を購入した時は、大きな差が出ます。
次に、特別販売会で売られている商品では、なんと20%割引となります。10%割引だけでもすごいのに、20%割引ともなればいかにお得に買い物ができるかがわかるでしょう。それから、このほかの優待特典としては、小田急百貨店のお得意様サロンを利用できます。
美術館
みずほプレミアムクラブの会員は、美術館や博物館の利用でも優待特典があります。通常の価格よりも安い優待価格で利用ができるのです。対象の美術館や博物館は、上野にある東京国立博物館、同じく上野にある西洋国立美術館、大阪にある国立国際美術館、新宿にある東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館です。お近くの人はぜひご利用ください。
高島屋
みずほプレミアムクラブの高島屋での優待特典は、優待券に関するものです。みずほプレミアムクラブの会員になると、高島屋の優待券がもらえます。優待券をもらえる場所は、ご優待券お受け取りカウンターです。高島屋の店舗によっては、サービスカウンター、ギフトサロン、友の会サロンなどと呼ばれますが、中身は同じです。
高島屋の優待券のメリットはどこにあるのかというと、現金での買い物が5%割引になります。ただし、すべての高島屋での買い物が対象ではなく、3240円以上購入した場合になります。それでも、高島屋での5%割引は見逃せない数字です
高島屋は全国に17店舗ありますが、お近くにはないという人も多いでしょう。そのような場合は、高島屋以外のデパート特典を利用してもいいし、他の優待サービスもあるし、高島屋だけの特典にこだわる必要はありません。
大丸
みずほプレミアムクラブの会員には、髙島屋と同じように、他の百貨店でも優待特典があります。たとえば、大丸松坂屋百貨店では、一部の上位顧客にのみ招待制で発行されている「お得意様ゴールドカード」に加入できます。「お得意様ゴールドカード」は、初年度の年会費は無料で、2年目以降の年会費は3000円+税となります。
「お得意様ゴールドカード」の特典はいろいろありますが、まず大丸、松坂屋、大丸松坂屋オンラインショッピングでの利用で、最大10%の割引があります。これは初年度の特典で、以降は利用実績に応じて、割引率は変わります。
次に、ポイントUP開催デーには、最大13%もの割引になります。メールでポイントUP開催デーのお知らせが来るので、見逃さないようにしましょう。それから、お得意様限定の催しヘの案内、お得意様サロンの利用、ゴールド会員限定サイトなど特典はいろいろです。
近鉄百貨店
大丸松坂屋と同じく、近鉄百貨店でも、みずほプレミアムクラブの会員に発行されるクレジットカードがあります。それは、お得意様にのみ発行されている「近鉄お得意様クレジットカード」です。このクレジットカードも招待制ですが、年会費が無料です。それでいて、近鉄百貨店での買い物が10%割引になるのですから、大変お得です。
そのほかにも、「近鉄お得意様クレジットカード」には、近鉄百貨店の駐車場無料利用、年間50万円以上の利用で優待率アップ、ジュエリーや美術品の優待、いくつかのサービス利用で近鉄グループの商品券進呈などの特典が付いています。
ATM手数料が無料
ATMを利用する時には手数料が意外に気になるものですが、みずほプレミアムクラブの会員は、ATM手数料が無料になります。みずほ銀行のATMでも提携ATMでも変わりません。なお、みずほ銀行の提携ATMは、イオン銀行やセブン銀行、イーネット、ローソンなどのものですが、通常時間の利用だけでなく、時間外利用でもこの特典を受けられます。
振込手数料も無料
ATM利用手数料が無料なのもありがたいですが、振込手数料が無料になる特典もみずほプレミアムクラブに付いています。まず、みずほ銀行ATM・イオン銀行ATM・みずほダイレクトを利用してみずほ銀行へ振込をすると、手数料は無料です。何回でもOKです。次に、他行宛ての振込手数料は何回でもOKではなく、月4回まで無料となっています。
発行手数料も無料
カードの発行には手数料が掛かるものがあります。特に再発行時には手数料をいただくということが多いのですが、みずほプレミアムクラブの会員は、その手数料を支払う必要がありません。具体的には、各種カードの発行・切替・再発行手数料、通帳・証書の再発行手数料、みずほダイレクトワンタイムパスワードカードの再発行手数料などすべて無料です。
住宅ローン特典
重い負担となる住宅ローンに関しても、みずほプレミアムクラブの会員には優待特典があります。まず、新たに住宅ローンを組む人に対しては、ローン事務手数料が無料になる特典があります。次に、すでに住宅ローンを契約済みの人に対しては、繰上返済手数料や金利方式切換手数料などが免除されます。
貸金庫の手数料も優待
貸金庫を利用する場合、手数料は結構高くなり、負担が大きいです。みずほ銀行の場合、貸金庫の手数料は、貸金庫の種類、大きさなどにより決まりますが、この手数料がみずほプレミアムクラブの会員の場合、4割引になります。4割引という数字は大きく、かなり貸金庫が利用しやすくなります。
資産運用レポーティングサービス
資産運用をしている場合、自分の資産状況がどうなっているのかかなり気になるものですが、みずほプレミアムクラブの会員が資産運用レポーティングサービスに申し込むと、預かり資産の状況についての報告を年2回受けられます。そして、一つの支店での取引内容だけでなく複数支店での内容も報告されるので、資産管理が効率的にできます。
みずほ証券の手数料の特典
証券の利用でも、みずほプレミアムクラブの会員に優待特典があります。どういう特典かというと、みずほ証券の株式委託手数料が引き下げられるのです。その率は、店舗での利用の場合、最大55%、コールセンター利用の場合は最大75%です。75%も手数料が割引になると、私も利用してみようかしらという人が増えるでしょう。
ハウス&インテリア
防犯意識の高まりを受けて、セキュリティサービスの利用を検討する家も増えていますが、みずほプレミアムクラブの会員は、そのセキュリティサービスも優待価格で利用できます。対象のセキュリティサービスは、ALSOKとセコムです。
家具の購入でも優待価格が適用されます。カッシーナ、イクスシー、カリモク家具、フランスベッドなどの家具です。もし家具が壊れたり、新しく必要になったりした時は、これらの家具屋さんの家具を購入するといいでしょう。
みずほプレミアムクラブの会員には、もっと大きな割引特典が用意されています。それは、分譲マンションの優待価格です。大和ハウス工業、東急リバブル、東京建物、野村不動産などの高額分譲マンションが値引きされるのですから、とても助かるはずです。
ヘルス
誰にとっても健康ほど大事なものはありませんが、みずほプレミアムクラブの会員は、この分野でも特典があります。まず。全国の優良医療施設の紹介をしてもらえるほか、割引特典の案内、「PET検診」施設の案内、年中無休24時間体制の医療相談の受付などを利用できます。これで少し安心が増えます。
セレモニー&アニバーサリー
人生においては、さまざまなセレモニーやイベントがあります。子供や孫の進学、結婚、夫婦の銀婚式や金婚式、葬儀や法要など、悲喜こもごもいろいろな体験をするものです。しかし、これらのセレモニーをどのように進めていけばいいのか意外に悩むことがあります。そのような場合、みずほプレミアムクラブの会員は、無料相談や各種手配をしてもらえます。
プロフェッショナルコンサルティング
人生において体験するのはセレモニーだけではありません。日常生活をしていると、法律問題にかかわったり、税金の問題で頭を悩ませたりと、いろいろなことがあります。そのような時にも、みずほプレミアムクラブの会員のためのサービスがあります。電話で申し込むと、弁護士・公認会計士・税理士・司法書士のサービス提供会社につないでくれるのです。
みずほプレミアムクラブ特典の有効活用
高島屋での特典をはじめ、みずほプレミアムクラブにはさまざまなお得なサービスが用意されていますが、今度はその特典をいかに有効活用したらいいか、具体的な方法を見ていきましょう。ここでは、ビューティ、カルチャー、チケットの3ジャンルの有効活用方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
ビューティー
みずほプレミアムクラブの会員が優待価格で利用できるものはたくさんありますが、ビューティーサロンもそのうちの一つです。エステ&スパ ルミエ・パリ、エステティックサロン ゲランパリ、エステティックサロン ソシエなど6種類のサロンを通常価格よりも安く利用できます。また、会員用のコースや特典もあり、大いに楽しめます。
カルチャー
カルチャーの分野にもいろいろな特典があります。まず、NHKの各種語学講座、きょうの料理、趣味の園芸、囲碁講座、将棋講座などのテキストの定期購読に優待価格が適用されます。NHKのテキスト代を払うのが大変と思っている人には、大変役立つ特典です。これを機にいくつかの講座を受講してみてもいいでしょう。
NHKカルチャー、朝日カルチャーセンターなどのカルチャーセンターも、優待価格で利用ができます。カルチャーセンターで何かを学ぼうと思っている人には、とても助かる特典です。
チケット
演劇、スポーツ、舞踏、オペラ、ディナーショーなどをテレビではなく、じかに見たいと思っている人も多いでしょうが、どのようにチケットを購入するのかよくわからないという人もいるでしょう。そのような人のために、みずほプレミアムクラブでは、紹介と代行購入をしています。これで何の心おきもなく、見ることができるようになります。
みずほプレミアムクラブブリリアントとは
高島屋などの特典があるみずほプレミアムクラブも素晴らしいサービスですが、さらにその上を行くみずほプレミアムクラブブリリアントというものがあります。上を行くという以上、その特典はもっと充実しています。そこで、その入会条件と特典内容について詳しく取り上げてみましょう。
更に上位の会員サービス
みずほプレミアムクラブブリリアントは、みずほプレミアムクラブの上位サービスです。それだけに、入会条件はさらに厳しくなります。しかし、厳しくなった分、サービスはより充実しているので、入会を目指す意味はあります。ただ、条件が厳しくなっている以上、一般人にはより手が届きにくくなっています。
入会条件
みずほプレミアムクラブの入会条件も決して簡単なものではありませんでしたが、みずほプレミアムクラブブリリアントではさらに厳密に会員を選んでいます。その条件は、みずほ銀行のポイントで300ポイント以上稼ぐことです。しかし、このポイントはそんなに思うようには貯まらないようになっています。
みずほ銀行のポイントは、1年間プレミアムクラブの会員を続けても10ポイントにしかなりません。預入資産の評価額が100万円でも、わずか10ポイントです。そうなると、300ポイント貯めるには、預入資産を3000万円以上にしなければいけない計算です。
3000万円以上もみずほ銀行に資産を預けるのは大変でしょう。普通の人ではとても無理です。したがって、みずほプレミアムクラブブリリアントに入会ができるのは、一部の富裕層ということになります。
特典
みずほプレミアムクラブブリリアントには、みずほプレミアムクラブにはないさまざまな特典があります、そのすべては紹介しきれませんが、主なものを挙げてみましょう。まず、外貨預金や外貨両替の為替レートで特別サービスを受けられます。次に、みずほセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの初年度年会費が無料です。
残念ながら2年目以降の年会費は2万円+税となります。それから、慶應義塾大学病院の人間ドックに優先的に予約が入れられます。また、年会費無料の「東急お得意様カード(プレミアム)」や「阪急阪神お得意様カード(プレミアム)」がもらえます。
これらのカードを使うと、東急百貨店や阪神百貨店、阪急百貨店でも買い物が10%割引になります。そのほかにも特典はいっぱいありますが、会員資格を持っていて損はないサービスです。
みずほプレミアムクラブの家族会員
みずほプレミアムクラブのサービスは、当人以外の家族も受けられます。その場合は、「家族サービス」に申し込むことになります。これで、配偶者も子供も、高島屋や大丸、小田急などでの特典をはじめ、さまざま優待サービスを受けられるようになります。ぜひ「家族サービス」には申し込んで、特典を受けられるようにしておきましょう。
みずほプレミアムクラブは特典が充実!
ここまで、みずほプレミアムクラブの入会条件、年会費、優待特典、特典の有効活用法などについて紹介しました。みずほプレミアムクラブは、上位顧客のためのサービスです。したがって、万人が利用できるわけではありませんが、該当する人は、高島屋や大丸などのデパート特典をはじめ、いろいろな優待サービスを受けられて、とてもお得です。