押し入れの天袋の収納方法&おすすめアイテムを紹介!
天袋を上手く活用できていますか?和室の押し入れの上部などに天袋が付いていることがありますが、物の出し入れがしにくいため、上手く活用できずにいる方も多いはずです。とはいえ、せっかくの収納スペースなのですから、収納方法に工夫して、使いにくい天袋も上手く活用していきたいものです。
この記事では、天袋を使った収納方法のアイデアをまとめてご紹介します。ポイントに気を付けつつ工夫して収納すれば、使いにくい天袋を有効活用することができ、家全体の収納力もアップします。
ニトリや無印良品、100均など、天袋収納におすすめの収納ケースや収納ボックスも併せてご紹介しますので、使い道がなくて自宅の天袋を持て余しているという方はぜひ参考にしてみてください。
そもそも「天袋」とは?
そもそも天袋とは一体何なのでしょうか?最近は洋風の家が増えていますので、和室自体がないという家も多いです。もし和室があったとしても、天袋は設置されていないという場合もあります。
新築の家に和室を作ろうと検討しているのであれば、名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。けれども、名前に袋と付いていますので、どんな袋なんだろうと疑問に思っている方もいるでしょう。
押入れの上や床の間脇の上部
柔らかい素材で作られた入れ物のことを袋といいますが、袋には他にも「あいている方向が一つしかないもの」という意味もあり、袋のように中身が空洞になっている戸棚のことを袋戸棚といいます。
そのため、天井面と接している場所に設けられた戸棚のことを天袋というのです。一般的には、押入れの上部や床脇の上部に設置されていることが多いです。ちなみに、床面と接している場所に戸棚が設けられていることもありますが、床面に接した戸棚のことは地袋といいます。
天袋は押し入れとセットになっていると勘違いしがちですが、押し入れには必ず天袋が付いてくるというわけではありません。天袋を後付けするとかなりの費用が掛かってしまいますので、家を新築する際には押し入れに天袋が付いているのかどうかきちんと確認しておきましょう。
押し入れ上の天袋の特徴
天袋の意味がわかったところで、続いては天袋の特徴を確認していきましょう。天袋は収納棚としては使いにくいといわれることが多く、上手く活用できずにいるという方も少なくありません。では、押入れの上部や床脇の上部に設置された天袋には、一体どのような特徴があるのでしょうか。
天袋には、主に3つの特徴が挙げられます。天袋の特徴の1つ目は「高さはない」ということ、2つ目は「奥行きが結構ある」ということ、3つ目は「脚立を利用しないと届かない」ということです。
高さはない
天袋の特徴の1つ目は、「高さはない」ということです。天袋は押し入れとセットになっていることもありますが、天袋には押し入れほどの高さがあるわけではありません。家の造りによってもサイズは変わってきますが、天袋の高さは40~60cm程度になっていることが多いです。
一般的な押し入れの高さが、上段は90~100cm、下段は65cm~75cm程度ですから、それと比べるとそれほど高くないということがわかります。つまり、天袋は高さのあるものを収納するのには向いていないということです。高さのないものを収納するようにするのがよいでしょう。
奥行きが結構ある
天袋の特徴の2つ目は、「奥行きが結構ある」ということです。天袋は高さはそれほどありませんが、奥行きは結構深く作られていることが多く、80cm~90cm程度となっています。天袋が押入れとセットになっている場合には、奥行きも押し入れと同じ深さになっているのが一般的です。
奥行きがあるということで収納力は期待できるのですが、天袋の一番奥まで手が届かないこともあります。たくさん入るからといって何も考えずに物を詰め込むと、奥にある物が取り出しにくくなってしまいます。取っ手付きの収納ケースやボックスを利用するなど、収納方法に工夫する必要があるのです。
脚立を利用しないと届かない
天袋の特徴の3つ目は、「脚立を利用しないと届かない」ということです。天袋は天井面と接している場所に設置されていますので、脚立や踏み台などを利用しないと、通常は手が届きません。奥行きがあるため、背が低い人の場合には、脚立や踏み台などを利用しても奥まで手が届かないこともあります。
必要な物を取り出すときに脚立や踏み台を使い、また仕舞うときにも脚立や踏み台を使うことになりますので、面倒くさいと感じる方は多いでしょう。このように、収納力はあっても使い勝手が良くないため、天袋を上手く活用できずにいる人が少なくないのです。
押し入れの天袋の収納アイデア
ここからは、押し入れの天袋の収納方法のアイデアについてご紹介していきましょう。天袋は高い位置に設置されているため、脚立や踏み台などを利用しなければ手が届きません。脚立や踏み台などを利用しても、中が見えにくく、何が収納されているのか一目でわからないというデメリットもあります。
ですから、天袋にはなるべく使用頻度の低い物を収納するのがおすすめです。普段あまり使うことがなく、頻繁に出し入れする必要がない物を収納しましょう。例えば、シーズンオフの物や来客用の物などです。その他に、使うことはないけれど残しておきたい思い出の品を収納するのもよいでしょう。
ただし、使用頻度が低くても、重量のある物は避けた方が無難です。出し入れするのが大変ですし、万が一落としたときには怪我をする危険性もあります。飾り棚にしたり猫の遊び場所にしたり、収納以外での利用方法もありますが、今回は収納に限定したアイデアのみをご紹介します。
シーズンオフの布団を収納
1つ目にご紹介する押し入れの天袋の収納方法のアイデアは、「シーズンオフの布団を収納」するというアイデアです。布団はかさばりますので、収納場所に困ってしまうことが多いです。押し入れにシーズンオフの布団を収納すると、それだけで押し入れがいっぱいなってしまうこともあります。
シーズンオフの布団を天袋に収納すれば、その分のスペースがあいて、押し入れを有効活用できるようになります。ニトリや100均などで販売されている布団用の収納ケースに入れると、ホコリやダニを防げますのでおすすめです。ボリュームのある冬用布団は、圧縮袋を利用すると省スペースになります。
シーズンオフの衣類を収納
2つ目にご紹介する押し入れの天袋の収納方法のアイデアは、「シーズンオフの衣類を収納」するというアイデアです。家族の人数が多いと衣類も増えて、クローゼットに収納しきれないこともあるでしょう。来シーズンまで着ることのない衣類は、天袋に収納するという方法もあります。
天袋に衣類を収納するときには、収納ケースや収納ボックスに入れて分類しておくとわかりやすいです。誰の衣類を収納したのか一目でわかるように、ケースやボックスにラベルを貼っておきましょう。
シーズンオフのグッズを収納
3つ目にご紹介する押し入れの天袋の収納方法のアイデアは、「シーズンオフのグッズを収納」するというアイデアです。クリスマス用品やお正月用品、BBQ用品なども収納場所に困りますが、限られた季節しか使わないグッズは天袋のような出し入れしにくい場所に収納すると邪魔になりません。
適当に収納してしまうとどこに何があるのかわからなくなってしまいますので、やはりニトリや100均の収納ボックスなどに入れたうえで、ボックスにラベリングをしておいた方がよいでしょう。そうすることで、必要な時期が来たらスムーズに取り出せて、探す時間を短縮できます。
来客用の布団を収納
4つ目にご紹介する押し入れの天袋の収納方法のアイデアは、「来客用の布団を収納」するというアイデアです。来客用の布団は自宅に誰かが泊まるときにしか使いませんが、いざというときのために用意しておきたいです。かといって、来客用の布団で自宅の押し入れが埋まってしまうのも困ります。
そこで、シーズンオフの布団と同じく、普段は収納ケースや圧縮袋などに入れて、天袋に収納することをおすすめします。布団の湿気が多いとダニやカビが発生する原因になりますので、布団をしっかりと乾燥させてから収納ケースや圧縮袋に入れましょう。
おもちゃを収納
5つ目にご紹介する押し入れの天袋の収納方法のアイデアは、「おもちゃを収納」するというアイデアです。現在進行形で使っているおもちゃを収納してしまうと、取り出すのが大変になりますが、すでに使っていないおもちゃは邪魔にならないように天袋に収納するとよいでしょう。
もちろん、今後使う予定がないのであれば、思い切って処分するという方法もあります。けれども、下の子供が成長したら使わせたいと考えているのであれば、収納ケースや収納ボックスに入れて、その他の子供用品や衣類と一緒に天袋に収納しておく方法がおすすめです。
旅行かばんを収納
6つ目にご紹介する押し入れの天袋の収納方法のアイデアは、「旅行かばんを収納」するというアイデアです。頻繁に旅行に出かけることがなく、旅行かばんも頻繁には使わないのであれば、出し入れしにくい天袋に収納してしまってもOKです。
パッキングバッグやトラベルポーチ、パスポートケースなど、その他の旅行用グッズも一緒に収納しておくと、旅行に行くことになったときに「どこに仕舞ったっけ?」とあちこち探し回らずに済みます。
無線LANルーターを収納
7つ目にご紹介する押し入れの天袋の収納方法のアイデアは、「無線LANルーターを収納」するというアイデアです。パソコンやスマホは今では生活に欠かせないものになっていますが、せっかくおしゃれに飾ったリビングに無線LANルーターが置いてあると、生活感が出てしまいます。
無線LANルーターを天袋に収納する方法なら、生活感が隠せますし、ホコリもかぶりにくくなります。ただし、障害物があると電波が弱くなる場合もありますので注意しましょう。
押し入れの天袋に収納する際のポイント
続いては、押し入れの天袋に収納する際のポイントをご紹介しましょう。天袋は高い場所にあるため使い勝手が悪いですが、いくつかにポイントに気を付けることで使い勝手がぐっと良くなります。
今回ご紹介する天袋に収納する際のポイントは、「収納したものをわかりやすくする」ということと、「収納に使うケースなどは軽いものを選ぶ」ということの2つです。
収納したものをわかりやすくする
1つ目にご紹介する押し入れの天袋に収納する際のポイントは、「収納したものをわかりやすくする」ということです。天袋は奥行きがあるためそれなりに収納力があるのですが、物をたくさん収納すると、何を収納したのかわからなくなりやすいのが欠点です。
天袋に物を収納するときには、何も考えずにぎっしり物を詰め込むのではなく、何が収納されているのかわかるように収納しましょう。収納ケースや収納ボックスを利用する場合には、必ずラベリングして、一目で中身がわかるようにしておくことが大切です。
そして、天袋が物置状態になるのを防ぐために、何年も使っていない物が仕舞いっぱなしになっていないか、ときどきは天袋の中身を見直すようにしましょう。
収納に使うケースなどは軽いものを選ぶ
2つ目にご紹介する押し入れの天袋に収納する際のポイントは、「収納に使うケースなどは軽いものを選ぶ」ということです。使用頻度が低くても重量のある物を収納するのは避けた方がよいということはすでに説明しましたが、収納に使うケースやボックスもやはり軽いものを選んだ方がよいでしょう。
天袋の一番奥は手が届きにくいですので、奥に収納する物は取っ手付きの収納ケースや収納ボックスに入れると、引っ張り出しやすくなります。天袋収納におすすめの収納ケースや収納ボックスなどは、ニトリや無印良品、100均などで購入できます。
押し入れの天袋収納におすすめのアイテム【ニトリ】
それでは、押し入れの天袋収納におすすめのアイテムをご紹介しましょう。ニトリ・無印良品・IKEA・100均のアイテムを順番にご紹介していきますが、まずはニトリのアイテムからです。
ニトリは、幅広い種類の家具やインテリア用品を取り扱うメーカーです。ニトリには天袋収納におすすめのアイテムも充実しています。今回ニトリの天袋収納におすすめのアイテムとしてご紹介するのは、「ポスデコ」「衣類収納ボックス パルティ」の2つです。
ポスデコ
1つ目にご紹介するニトリの天袋収納におすすめのアイテムは、「ポスデコ」です。ニトリの「ポスデコ」は、子供服や小物などの収納に便利なプラスチック製ケースとなっています。
A5サイズ、A4サイズ、ワイドサイズと、サイズが豊富に用意されていて、収納したい物や設置したい場所に合わせてサイズを選べます。重ねて使うことも可能です。ホワイトやダークブラウンに加え、半透明タイプもありますので、中に何を入れたのか一目でわかります。
衣類収納ボックス パルティ
2つ目にご紹介するニトリの天袋収納におすすめのアイテムは、「衣類収納ボックス パルティ」です。ニトリの「衣類収納ボックス パルティ」は、大量の衣類をまとめて収納したいときに便利な布製ボックスとなっています。
仕切りが付いていますので、中身がぐちゃぐちゃになる心配がありません。幅60×奥行35×高さ30cmのSサイズ(3マス)と幅60×奥行46×高さ30cmのMサイズ(4マス)が揃っています。
押し入れの天袋収納におすすめのアイテム【無印良品】
続いては、無印良品の天袋収納におすすめのアイテムをご紹介します。無印良品は、衣類から生活雑貨、食品などまで様々な商品を展開するメーカーです。シンプルでおしゃれなデザインは、どんな雰囲気の部屋にもマッチします。
今回無印良品の天袋収納におすすめのアイテムとしてご紹介するのは、「ソフトボックス 衣装ケース 大」「PP衣装ケース 引出式 大」の2つです。
ソフトボックス 衣装ケース 大
1つ目にご紹介する無印良品の天袋収納におすすめのアイテムは、「ソフトボックス 衣装ケース 大」です。無印良品の「ソフトボックス 衣装ケース 大」は、幅59×奥行39×高さ23cmの布製ボックスとなっています。
布製なので、使っていないときはコンパクトに畳めます。他にもいろいろなサイズのソフトボックスが販売されていますので、目的に合わせて購入しましょう。
PP衣装ケース 引出式 大
2つ目にご紹介する無印良品の天袋収納におすすめのアイテムは、「PP衣装ケース 引出式 大」です。無印良品の「PP衣装ケース 引出式 大」は、幅40×奥行65×高さ24cmのプラスチック製ケースとなっています。
奥行きが押し入れにピッタリなサイズとなっていますので、天袋の収納にも便利です。積み重ねることもできます。半透明なので、中身が把握しやすいです。衣類の収納にも適しています。
押し入れの天袋収納におすすめのアイテム【IKEA】
続いては、IKEAの天袋収納におすすめのアイテムをご紹介します。IKEAは、スウェーデン発の家具メーカーです。おしゃれなアイテムがいろいろと揃っていて、世界中に多くのファンがいます。もちろん、収納アイテムもおしゃれです。
今回IKEAの天袋収納におすすめのアイテムとしてご紹介するのは、「LACKISAR 収納ケース」「SKUBB 収納ケース」の2つです。
LACKISAR 収納ケース
1つ目にご紹介するIKEAの天袋収納におすすめのアイテムは、「LACKISAR(ラッキサル) 収納ケース」です。IKEAの「LACKISAR 収納ケース」は、ワードローブの収納に便利な布製ケースとなっています。もちろん、天袋の収納にも役立ちます。
幅44×奥行51×高さ19cm、幅69×奥行51×高さ19cm、幅34×奥行51×高さ28cmなどのサイズがあり、スペースに合わせて最適なサイズのものを選べます。衣類はもちろん、寝具類の収納にもおすすめです。
SKUBB 収納ケース
2つ目にご紹介するIKEAの天袋収納におすすめのアイテムは、「SKUBB 収納ケース」です。IKEAの「SKUBB 収納ケース」は、天袋やクローゼット、ベッド下の収納などにピッタリな布製ケースとなっています。
寝具やシーズンオフの衣類の収納に便利なものから小物の収納に便利なものまで、いろいろなサイズが揃っています。取っ手が付いていますので、高い場所でも出し入れが楽々です。
押し入れの天袋収納におすすめのアイテム【100均】
最後に、100均の天袋収納におすすめのアイテムをご紹介します。もし、予算を抑えて天袋を整理したいのであれば、やはり100均の収納アイテムがおすすめです。100均でも、天袋収納におすすめの収納アイテムがいろいろと揃っています。
今回100均の天袋収納におすすめのアイテムとしてご紹介するのは、「プレンティボックス」「ファスナー付きナイロンバック」の2つです。
プレンティボックス
1つ目にご紹介する100均の天袋収納におすすめのアイテムは、セリアの「プレンティボックス」です。セリアの「プレンティボックス」は、蓋付きの段ボール製ボックスとなっています。
見た目がシンプルかつおしゃれで、インスタなどのSNSでも大人気です。A4サイズ、B4サイズ、コミックサイズ、CDサイズなどがあります。
ファスナー付きナイロンバック
2つ目にご紹介する100均の天袋収納におすすめのアイテムは、ダイソーの「ファスナー付きナイロンバック」です。ダイソーの「ファスナー付きナイロンバック」は、バッグとして使うだけでなく、収納にも便利なアイテムとなっています。
マチがありますので、収納力が高いです。衣類の収納や日用品のストックなど、様々な物の収納に役立ちます。見た目もかわいくておしゃれです。
アイテムを活用して天袋に上手に収納しよう!
天袋を使った収納方法のアイデアやニトリ・無印良品・IKEA・100均の天袋収納におすすめのアイテムなどをご紹介しました。
天袋は高い位置に設置されているため使い勝手が悪いですが、収納方法を工夫することで、便利に使うこともできます。頻繁に取り出さない物や思い出の品などは、取り出しやすい場所に収納すると却って邪魔になりますが、天袋に収納することで他の収納スペースを有効に使えるようになります。
天袋収納のポイントは、物をぎっしり詰め込み過ぎずに、中身をわかりやすく収納することです。今回ご紹介した天袋収納におすすめのアイテムも活用しつつ、天袋に上手に収納しましょう。