キッチンの吊り戸棚に賢く収納！有効的な使い方や便利なグッズもご紹介！

キッチンの吊り戸棚は高い場所で、すぐ手が届く場所以外は使いづらくて収納を活用されていない方が多いようです。しかしキッチンで使いたい物は沢山あります。そんな物で溢れかえったキッチンは使いずらく見た目もキレイとは言えません。せっかくの収納場所です！使い方を覚えて吊り戸棚を有効に使ってください。

開口や窓の制約がなければ吊り戸棚は低い位置の設置がおすすめです。手が届きやすく棚の内部も見やすくなるからです。しかし高い場所にしか設置することができない場合もあります。

そして高所の吊り戸棚でも収納物を選択したり収納の仕方を工夫すれば有効的に使うことができます。また吊り戸棚の下に取り付ける収納グッズの活用などのアイディアを取り入れたりリフォームする方法もあります。

吊り戸棚はユニット式でサイズを違えて取り付けたり扉も開き戸・跳ね上げ戸・引戸・昇降式等メーカーやグレードによって色々なタイプが揃っています。また使いやすさにこだわったグッズをオプションで付ける事もできます。新築やリフォームで吊戸り戸棚部分を使いやすいように設計する方法もあります。

吊戸棚の収納としての使い方には鉄則があります。高い場所なので出し入れで負担や危険を感じる物は吊り戸棚ではなくキッチンキャビネットへ収納します。例えば重たく大きな鍋や食器等は高所での出し入れは負担になります。

脚立や踏み台での大きい物や重たい物の出し入れが危険と感じる身体状況になりましたら、このような物を吊り戸に収納することは注意してください。

また窓や対面キッチンの開口部の関係で使いづらい高さの吊り戸棚でしたら思い切ってリフォームして昇降式の吊り戸棚にする方法もあります。棚の内部が昇降できる仕組みです。使い方は出し入れしたい時に電動式ならボタンを押します。手動式なら把手を下げると棚だけが下りて来るので見やすく出し入れしやすい位置になります。

使い方に応じた高さの吊り戸棚は、とても便利です。手の届く位置の吊り戸棚だと調理中でもすぐ出し入れのできる調味料や調理器具を収納すると、作業効率もよく見やすく出し入れしやすい収納場所となります。

まずキッチンの収納は作業に効率的に収納されているか見直してみます。そして以外にキッチンに置く必要のない物がある場合もあります。物で溢れているキッチンでしたら使わない鍋や食器を処分するだけでもスッキリして新たな収納スペースができます。そしてそれぞれの収納場所は使いやすい収納場所に使う頻度の多い物を収納していきます。

キッチンの戸棚も日本のメーカのキッチンは引出しタイプが収納しやすく取り出しやすいのでおすすめしています。キッチンキャビネットは60㎝以上が主流で奥行があります。それを引出しタイプにすると無駄なスペースが少なく収納しやすく取り出しやすくなります。

そして高い場所や奥を見渡せない収納スペースにはアイディアが必要です。例えば収納ケースに入れ手前の把手で引出す使い方や収納グッズを上手に利用する使い方です。

吊り戸棚が開き扉の場合は地震で開いてしまうおそれがあります。中の収納物が地震で動き開き扉を押し開けてしまうことがあるからです。ですから食器類の積み重ねのような収納の仕方をしたい場合は地震の揺れがあった時に扉をロックしてくれる金物をつけると安心です。また危険を感じる収納の仕方をしないアイディアが必要です。

キッチンの吊り戸棚が整理できない方が多くいらっしゃるようです。手が届きずらいのでなんとなく収納して、そのままになっていたり奥の方へ収納されてしまい、その物の存在すら忘れていたり、ということもありませんか？せっかくの収納スペースです。吊り戸棚の使い方を覚えて「スッキリとした気持ちの良いキッチン」を目指してください。

吊り戸棚の高い場所では奥のスペースを覗くことが、なかなかできません。物を棚に直置きにしてしまうと奥の物を出すには手前の物を出したりどけたりしなければなりません。それを脚立や踏み台の上で行うのは誰もが億劫になるものです。また脚立や踏み台が無くても手が届く手前の物でも、つかむ場所がない物は出し入れがしにくくなります。

ですから直置きにせず手の届く位置に手前へ引き出すことのできるデザインの収納ケースなどで整理しながら収納物を把握できるようにしてみましょう。また他にもアイディアグッズ等での収納の使い方をご紹介します。

吊り戸棚の高い場所では手前の物しか見えなかったり奥の方の物は脚立や踏み台に登らなければ見えない場合は何が奥に収納されているのかを忘れてしまいます。また収納ケースを設置しても出してみなければわからない状態も使わないままになってしまいます。ですから何を収納したかを「収納ケースに書いておく」等の工夫が必要です。

収納ケースやグッズに入れて収納する時は中身がすぐ分かる名称や、お皿の特徴や数をラベリングします。またグラスのイラストなども分かりやすい方法です。このようにしておくと家族にも物の置き場所が分かります。

キッチンの吊り戸棚は棚の中が見えて手が届きやすい位置でしたら、最も使いやすい収納場所となります。しかし目線以上の高さは手を上に伸ばして物を出し入れする動作になるので使いやすい収納場所とは言えません。ですから吊り戸棚の収納術を覚えてください。また、お子様や家族皆さんが出し入れしたい物は吊り戸棚への収納は不向きです。

まず収納場所と収納スペースを見て、この場所に何を収納したいかを決めます。そして直置きでも出し入れしやすい物以外は収納ボックスや整理ケース等に入れラベリングをするのが吊り戸棚でも出し入れしやすく中身が分かりやすい収納になります。

そして整理ケース等は大きさも使いやすさを左右します。奥行は吊り戸棚のサイズでも横幅は棚の中をいくつかに仕切る出し入れに負担の無いサイズにします。

そして使用頻度の多いものから1段目に収納しますが、その時浅い収納ケースにすると2段目の棚を低い位置に設置できるので2段目の棚にも踏み台無で手が届く場合があります。吊り戸棚の高さで2段目まで手が届くかどうかは変わります。このような工夫でも吊り戸棚の使い方は便利になります。

収納ボックスや整理ケースは大きすぎると使いずらいと、ご紹介しました。高所でも出し入れに支障のないサイズと重量を考慮しながら収納ケースのサイズと収納物を決めていきます。そして同時に使う物やカテゴリー別にまとめて収納をします。そうすると収納ケースをいくつも出さなくてよいからです。

昇降式戸棚は手の届きやすい場所まで棚を降ろせるので、とても便利ですが対面キッチンのカウンター上など視線を遮る位置など降ろしたままではジャマだと感じる場所では昇降回数が増えてしまうので使用頻度の少ない物の収納にする必要がある場合もあります。棚を降ろしたままでも問題のない位置でしたら昇降回数も少ないので使いやすい吊り戸棚です。

また昇降式戸棚は昇降する際に収納物が落ちないように収納する工夫が必要です。整理ケースに入れて収納したり収納物が動かないように収納することが必要です。

食品のストックも小さな物から大袋の物までサイスも色々です。吊り戸棚には重くて大袋のものは出し入れが危険なのでキャビネットに収納します。また高所の吊り戸棚のキッチン内は気温が高くなるので野菜等は傷みが早くなるので避けて下さい。そしてカテゴリー別に収納してラベリングを忘れずしてください。

食品のストックは使う頻度の多い順に手の届きやすい位置に収納します。そして調味料・カレールー等などカテゴリー別に分類して収納ケースに入れておきラベリングをして収納します。また調理中に同時に使う物を同じ収納ケースに入れておくと便利です。

キッチンの吊り戸棚の使い方はアイディア次第で高い場所でも出し入れができ有効的に収納スペースを活用できます。まず頻繁に出し入れする物、1年に何回かしか使用しない物を分類してみます。また一緒の収納ケースに入れておくと便利な物をまとめてみます。そして立てて収納したいか横にして収納したいかを収納スペースに応じて決めていきます。

この様にしてみると、どんな収納ボックスやケースが必要になるのかが分かります。例えばラップやホイル類を立てて収納したければ、ファイルボックスなどの高さのあるケース。そして小さい調味料でしたら浅型のボックスが収納しやすいということになります。

また収納場所にケースを入れる場合はそのスペースのサイズを、始めに確認します。吊り戸棚内の横幅・高さ・奥行を測ります。高さの棚はほとんどがダボの移動で高さを変えることができますので、そちらも一緒に確認しておきます。そうすると、どんな大きさの収納ケースがいくつ入るかが分かります。

収納ボックスとして樹脂製や紙製のファイルボックスに収納する使い方があります。ファイルボックスを収納して手前に倒しながら引き出せる分の余裕を持たせて上棚をセットします。そしてファイルボックスを立てて置きます。収納の向きはカットされている部分に手が掛けられれば、そちらが前もしくは背面に穴や把手があれば、そちらを手前にします。

ファイルボックスは手前に倒しながら引き出すと使いやすいので把手や指を掛けられる穴が開いているタイプが使いやすいのですが、把手や穴が無い場合はアイディア次第で自作でも取り付けられます。

ファイルボックスに収納したい物としてはファイルボックスの高さを活かした収納の使い方や小物をカテゴリー別に収納する方法です。ラップ・ホイル・大きなゴミ袋を丸めて・水筒・キッチンペーパー等の背丈のある物は立てて収納することもできます。

またファイルボックスでなくても細長い整理ボックスも同じようなレイアウトで使う事ができます。整理ボックスの使い方は大きすぎないサイズにするのがポイントです。吊り戸棚の奥行に合わせた細長いタイプが重くなりすぎず出し入れに危険が伴わないからです。こちらも把手や指掛け用の穴があると使いやすくないます。

収納スペースをできるだけ有効に使うには、そのスペースに無断が無く納めながら引き出しやすく中身がすぐに分かることが大事です。そして高所では使いやすい大きさにしないと出し入れが大変になり、物を落としてしまう危険も少なくなります。

吊り戸棚が何段かある場合またはシンク上か背面場所か、などの収納位置も考慮しながら収納します。物の収納場所は使いたい場所に収納するのが基本です。シンク廻りで使いたい物、調理中に使いたい物など、すぐに使いたい物から優先して収納場所を決めていきます。ですから使いやすいキッチンキャビネット上部引出しから収納物を決めていきます。

そして使いやすい1段目から順番に収納して、これは吊り戸棚の整理ボックスに収納しても出し入れに支障が無いもので使う頻度の多い物から順番に収納場所を決めていきます。そして使用頻度と物の大きさと重さを考慮しながらその他の物を収納するようにしてください。

また物の使い方を考えながら収納すると作業効率もあがります。例えばコーヒー豆とコーヒーフィルターは一緒の整理ボックスに収納すると出し入れが少なく済みます。

キッチンの吊り戸棚はグッズを利用して使いやすくするアイディアもあります。ホームセンターや通信販売・生活雑貨店・100均ショップなどにも吊戸り戸棚にグッズを活用するアイディア商品が出回るようになりました。下地と荷重を確認してリフォームを行うか簡単な工事なら、ご自分でも行えます。

水濡れや油汚れが付きやすいキッチンではステンレスグッズが使いやすい素材です。洗剤を付けて洗い流すことができ水濡れからのサビも発生しません。吊り戸棚の下に1段か2段のオープン棚をビスで固定します。アパート等の小さなキッチンには最初から付いている場合もあるグッズです。すのこ状の底面ですとシンク上では水切りもできます。

また吊り戸棚やオープン棚に引掛けるグッズでさらに収納棚を増やす事もできます。棚の位置も低い位置になるので使いやすい収納場所となります。

またグラスフォルダーを吊り戸棚底面に取り付けるアイディアもあります。引掛けられるグラスはワイングラスの形状だけですが、おしゃれな雰囲気にもなります。材質はやはりステンレスが掃除はしやすいですが真鍮やアイアン製もキッチンのイメージアップができます。

100均ショップにも吊り戸棚下に引掛けると便利に使えるグッズがあります。ワイヤーリーフバーという商品で簡単に取り付けられ吊り戸棚下にバーが設置されます。タオルやふきんを掛けたりバーにフックを取り付ければ引掛けて使うことができます。見せる収納になるのでデザインのおしゃれな調理器具や鍋つかみなどの収納場所としておすすめです。

100均ショップの板ラックも、おすすめリフォームグッズです。板ラックグッズを吊り戸棚の下に引掛けるだけのアイディアリフォームです。使い方は、まな板やお盆等を横にして収納します。吊り戸棚から下にもあまり下がらないので対面キッチンの開口場所でも気になりません。またタオルやふきんを丸めて挟み込む収納もできます。

使い方はアイディア次第で他にもありそうです。また100均ショップには新商品が販売されていくのでチェックしていると「これでリフォームしたら便利になる！」と思えるアイディアがうかぶかもしれません。

引っかけるだけのアイディアグッズでのリフォームも簡単で良いのですが思いきってリフォーム業者や工務店等に依頼して思い通りの吊り戸棚にする方法もあります。キッチンメーカーの使いやすさにこだわった吊り戸棚も「なるほどね」と感心する内容の商品もあります。ショールームや大型ホームセンターで実際に見て触ってみると分かります。

吊り戸棚は壁にビスで固定して取り付けます。ですから壁と木下地がある場所にしっかりとビス止めができなければ設置はできません。その事をふまえて取り付け位置を考えてみましょう。または大掛かりな工事にはなりますが壁を造作すれば、そこに吊り戸棚は設置できます。そして吊り戸棚はユニット式ですから高さと幅にあった組み合わせができます。

また吊り戸棚の使いやすさを考慮すると高所になる天井までのサイズや取り付け位置にする必要はありません。例えば開き扉の場合は扉を開けても頭にぶつからない位置まで下げる方が使いやすくなります。天井の上が開いていても問題はありません。壁面を有効に使うと吊り戸棚の収納量が確保できます。

吊り戸棚は低い位置に取り付けることができれば使いやすい収納場所となりますが高所にしか取り付けられない場合でも昇降式のタイプなら収納物を使いたいときだけ下げられる吊り戸棚もあります。

吊り戸棚をできるだけ下げて取り付けたい場合には跳ね上げ式吊り戸棚にする方法があります。開き戸は手前にでてくるのでキッチンキャビネットやカウンターがあっても下げるのは頭にぶつからない位置まで（幅の小さな扉は問題ない）になりますが跳ね上げ式の吊り戸棚なら低い位置でも扉が頭にぶつかることはありません。

吊り戸棚を出し入れしやすい位置につけられない場合は昇降式タイプにする方法があります。電動式ではボタンを押すだけで昇降するので操作が楽です。棚のタイプ収納や洗った食器の水切りができるタイプや食器類の乾燥までできるタイプがあります。リフォームでは電源の設置が必要になります。

またメーカーやグレードにより扉はそのままのタイプと扉が跳ね上げ式タイプがあります。跳ね上げタイプの場合は棚を下げる位置が高くても上段の棚の出し入れもできる所がメリットです。

吊り戸棚のリフォームのなかでは電動式吊り戸棚は高価な商品ですが吊り戸棚を活用したい場合には是非ショールームで使いやすさを実体験してみてください。

扉のある吊り戸棚に「中身がすぐ分からないのが不満」に思っている方や「ディスプレイ風に収納したい」場合はガラス製の扉はいかがでしょうか、見た目もおしゃれで収納物が分かりやすくなります。見せる収納は収納の仕方が違いますが一部分に取り入れて楽しむスペースにする方法もあります。

また扉をリフォームで外してしまいオープン棚にしてしまう方法もあります。頻繁に出し入れする物を収納したい場所では扉の開閉が面倒に感じる場合は取り外してみるのもひとつの手です。

キッチン内にオープン棚スペースがあるのも飾る楽しみができます。調味料やパスタをお気に入りの容器に入れて収納しても、おしゃれ感は演出できますしキッチンで使う物以外でもディスプレーするように飾って楽しんでみるスペースも兼ねた収納にもできます。このリフォームでは扉が並んだレイアウトよりデザインされたアクセントになります。

いかがでしたか？まず吊り戸棚の中身をみてください。不要な物や忘れ去られた物や賞味期限切れの食品はありませんか？吊り戸棚を有効に利用するには、まずそれらを処分して上手に収納する方法を考えてみてください。キッチンに溢れかえっている物が分かりやすく収納できてスッキリとしたキッチンに生まれ変わります。

そして収納術で大切なことは見づらい場所で収納ケース等に入れて収納する物にはラベリングを必ずします。物の定位置が決まっているとストック品の数も把握しやすく作業効率もあがり家事のストレスも軽減されます。