センスがいいの基本的な英語表現
日本語の「センスがいいね」という表現は、英語ではどう表せばよいのでしょうか。この記事では、センスの良さなどを褒めたいときに使う英語表現について、詳しく解説していきます。
英語の勉強や英会話に苦手意識のある人でも大丈夫です。この記事の例文を覚えるだけで、簡単かつ的確に相手のセンスの良さを褒めることができるようになるはずです。さっそく「センス」に関わる英語表現と、その使い方を学んでいきましょう。
趣味・好みを褒めるために使う表現
「センスがいい」という表現をそのまま英語に訳すと、"You have a good sense."になりそうですが、これは間違いです。英語でのsenseには、感覚・判断・感じという意味がありますが、日本語の「センスがいい」という表現にとは、少し違うからです。
正しくは、"You have good taste."で表します。この場合のtaste(名詞)には、味わい・経験・好みなどの意味があります。"You have good taste."を直訳すると、「趣味がいいね」という意味ですので、この一文だけで相手の嗜好・好みを全体的に褒めることができます。
センスがいいと英語で対象を具体的に説明する場合
「センスがいい」と全体的に褒める表現だけでなく、具体的に褒めるセンスの対象を絞りたいときもあるでしょう。そんなときは、文章の末尾に"in + 〇〇(名詞)"を置くことで表現することが可能です。
名詞と一緒に使う表現
基本的には、「センスがいい」を意味する"You have good taste."の後ろに、"in+○○(名詞)"を付け加えます。inを入れることで、~についてという意味を表します。そして○○の部分には、常に名詞が入ることに注意してください。
"have good taste + in ○○"で、○○のセンスがいい、○○の趣味がよいと伝えることができます。以下に具体的に例文を出して使い方を説明します。
センスが良いと褒める例文
たとえば「彼女はファッションセンスがよい」と言いたいなら、"She has good taste in fashion." 「彼は車選びのセンス(趣味)がよい」なら、"He has good taste in cars." 「私は映画選びの趣味がよい」とちょっと自慢に思っているなら、"I have good taste in movies."と言ってしまいましょう。
使い方で注意したいのは、〇〇部分の名詞が可算名詞であれば複数形にして、不可算名詞であれば単数形を使う点です。少し難しく感じるかもしれませんが、これも英語の勉強のうちの一つです。この機会に、単数形と複数形について調べてみるのもよさそうです。
センスが悪いと評価する例文
では逆に、「センスが悪い」など悪い方向での使い方をしたいときはどう表現するのでしょうか。センスが悪いと言いたいときは、good tasteの反対であるbad tasteを使います。「かなりセンスが悪い」と強調したいなら、terrible tasteなども使えます。
たとえば「彼女は男の趣味が悪い」と表現するには、"She has bad taste in men." 「彼は友達選びのセンスが悪い」なら、"He has bad taste in friends."となります。また「彼は服のセンスが最悪だ」と揶揄するなら、"He has terrible taste in clothes."となります。
センス・感覚が良いことを英語で意味する場合
「センスがよい」の中には、それを選ぶ趣味の良さを褒める意味あいがあります。ですが他にも、あるものに対するセンス(感覚)が優れている、という意味も内包しています。
その人特有のセンス(感覚)が良いことを英語で表現するには、"have a good sense of 〇〇"を使用します。使い方の注意点としては、〇〇には常に名詞が入る点です。
なにかに対する良い感覚を持っていると褒めたい表現
たとえば、英語で「ユーモアのセンスがある」というなら、"have a good sense of humor"。「バランス感覚がいい」なら、"have a good sense of balance"。「方向感覚がよい」なら、"have a good sense of direction"。「リズム感がよい」なら、"have a good sense of rhythm"などの使い方ができます。
名詞を駆使することで、いくらでも相手のセンスや感覚を褒める表現を生み出すことができます。あなたが言われたら嬉しい言葉はなんでしょうか。ぜひ自分にも身近な人にも、英語で言ってみてください。使えば使うほど、英語の勉強になるはずです。
よい感覚を持っているとほめる例文
では、センス(良い感覚)について褒める例文を紹介していきます。「彼女はユーモアのセンスがある」なら"She has a good sense of humor."となり、「あなたは音感がよい」と伝えたいなら、"You have a good sense of musical pitch."となります。
また五感に対しても、"a good sense of 〇〇(名詞)"で表現することができます。「あなたは嗅覚が優れている」なら"You have a good sense of smell."で、「彼女は聴覚が優れている」なら"She has a good sense of hearing."となります。
ちなみに五感は英語で、視覚eyesight、聴覚hearing、触覚touch、味覚taste、嗅覚smell、となります。細かいことではありますが、知っていると英語の勉強がより楽しくなるはずです。
少し硬い表現
ここでは、You have a good sense of fashion.(あなたはファッションセンスがいいね)とYou have a good sense of style.(あなたの服装センスがいいね)という2つの文について、fashionとstyleの意味の違いを掘り下げます。
fashionとは服装や髪型などのファッション全体についてを意味し、styleは洋服などのスタイルについて意味します。styleは日常会話でも軽い感じで使われるので、どちらかといえばstyleよりfashionのほうが、少し硬い表現といえるでしょう。
センスが良いことを誉める短い英語表現・使い方
「長い文章は覚えられない」「いざという時にパッと使える短い例文がほしい」、そんな人におすすめなのが、絶対に覚えられる短すぎる表現です。これならすぐに覚えられますし、頭の中にストックしておけば使いたい時に考え込むことなく口から出てくるはずです。
Good choice
"Good choice." とは、直訳すると「良い選択」です。いい選択をしたね、正解だったね、などと伝えたいときに使えます。正しい・賢い選択をしたと感じたときに使える表現です。
使用するのに最適なシーンとしては、レストランで美味しいメニューを選べたとき、選択肢の中からベストなものを選べたときなど、迷いはしたけど結果的によい選択ができたときに使うとよいでしょう。
I love your style
"I love your style."は、非常に多くの場面で便利な使い方ができる表現です。というのも、styleという英単語は、表現方法・暮らしぶり・生活様式・流行り・流儀など、様々な意味を網羅しています。
たとえば丁寧な生活を送ることを心がけている友人に対して"I love your style."と言えば、「私はあなたの丁寧な暮らしぶりが好きだ」と伝えることができます。また、この流行りの洋服スタイルが好きというのも、好きな芸術の流派についての好みも、この英語の一文で表現できるのです。
You’re good
"You're good." は、weblio英和辞典に「上手ですね」という意味で掲載されている英語のフレーズです。何か特定の事柄について、「上手ですね」と言及したいときは "be good + at 〇〇"のように、"at 〇〇"で、何について上手なのか伝えると、わかりやすいはずです。
「センスがよい」という英語表現とは少し異なる意味合いにはなりますが、センスを趣味やよくできた事柄だと捉えれば、"You're good."という短い表現がとっさの一言として活躍する場面もあるでしょう。
センスが良いことを褒める英語表現はたくさんある
以上、紹介したように英語で「センスがいい」と表現する方法はたくさんあります。基本的には、「センスがいい」を表すには、"have good taste in 〇〇"と"have a good sense of 〇〇"の2つを覚えて、使い分けるとよいでしょう。
また、英語の長い文章を組み立てるのは時間がかかるとお悩みの方は、センスに関する3つの短い英語表現を暗記しておきましょう。いざという時にスッと英語で相手を褒めることができて、コミュニケーションがスムーズにいくはずです。
コミュニケーションの基本は相手の良いところを見つけて褒めること。褒められれば、日本人同士でも外国人が相手でも、より心を開きやすくなり円滑なやり取りができるようになるでしょう。
英語の勉強が好きな人も苦手な人も、ぜひ紹介したフレーズを使って英語でセンスがいいと伝えていきましょう。きっと相手が笑顔になってくれるはずです。