検証とはどんな意味?使い方・例文・類語や検討・実証・確認との違いも解説!

検証とはどんな意味?使い方・例文・類語や検討・実証・確認との違いも解説!

難しい言葉ではありますが、検証はよく使われる言葉です。その検証の意味を詳しく解説します。また、意味だけではなく、使い方・例文・類語・対義語を示すので、実際に使う場合の参考にしてください。それから、似たような言葉である検討・実証・確認などとの違いも見てみます。

記事の目次

  1. 1.「検証」の意味とは?
  2. 2.「検証」の対義語・類義語
  3. 3.「検証」の使い方・例文
  4. 4.「検証」と「検討・実証・確認・検査・鑑定・捜索・例証・分析・実験」の違い
  5. 5.「検証」を使う際の注意点
  6. 6.「検証」の英語表記
  7. 7.「検証」の読み方を確認
  8. 8.「検証」は実際に調べて証明するという意味

「検証」の意味とは?

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「検証」という言葉を普段よく使う人もいるでしょう。会話で使用する場合もありますが、書き言葉でも頻繁に用いられます。ところが、その意味はと聞かれると、意外に答えにくいものです。そこで、その意味を分かりやすく解説します。

実際に調べて証明すること

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「検証」にはいくつかの意味がありますが、その代表とも言える意味は「実際に調べて、現実であることを証明する」ということです。もう少し詳しく説明すると、ある仮説についてそれが現実的に正しいのかどうかよく調べて、証拠づけるということです。

したがって、ちょっと気になることがあるから調べた、ふと思いついて確かめてみたという程度では、「検証」の意味に当てはまりません。あくまでも仮説の真偽について確認し、それを証拠づけるというのが本来の意味です。

「検証」という言葉を分解してみましょう。まず、「検」は「取り調べる」という意味です。次に、「証」とは、「あかしを立てる」「証明する」ということです。ともに漢和辞典に載っている意味ですが、両方合わせて「調べ、証明する」という意味になります。

裁判官や捜査機関が使う検証

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「仮説を調べて、証拠づける」という意味がある「検証」ですが、裁判官や捜査機関が使う場合があります。その場合は、推理や推測などによらず、事物や現場などをよく調べて、証拠資料を得るという意味になります。

裁判官や捜査機関が「検証」という言葉を使う場合は、「現場検証」「実地検証」などのような使い方がされます。刑事ドラマや法廷ミステリーなどでこれらの言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。

なお、裁判官や捜査機関が「検証」を使用する場合、現在の情報に基づいて証拠資料を集めることのようにも思えますが、過去の事件の資料なども参考にする場合も、「検証」と呼びます。

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裁判官や捜査機関が「検証」を行う場合、単なる感情や思い込み、推理や推測などを使うわけではありません。それでは「検証」の意味から外れてしまいます。実際には、過去の確実なるデータやコンピュータによる確認作業の結果として「検証」が実施されます。

「検証」の対義語・類義語

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「仮説を実際に調べ、証明する」という意味の「検証」の対義語と類義語(類語)を調べてみましょう。と言っても、類語は探しやすいですが、対義語は見つけにくいです。辞書やサイトにも載っていなので、推測しながらの結果となります。

対義語①看過

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「看過」とは、「見過ごす」「見逃す」ということです。この意味は、「実地に調べて、証明する」という行為とは正反対となります。したがって、「看過」を「検証」の対義語にしても差し支えないでしょう。

「看過」の使い方を見ておきましょう。「事件が起きたら、小さなことも看過すべきではない」のような例文があります。これは、「小さなことも見逃すべきではない」という意味であり、その反対が「検証」ということになります。

対義語②放っておく

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「検証」とは、「調べて、証明する」という意味なので、実地の作業が必要となる場合も多いです。それに対して、その作業を怠り、何もしないことを「放置する」とか「放っておく」と表現します。したがって、これらの言葉も「検証」の対義語と見ることができます。

「放置する」や「放っておく」の使い方を確認します。「そんな小さな事件は放置しておいて(放っておいて)いいよ」です。刑事が言いそうな言葉ですが、「現場検証」や「実地検証」を省く時の表現です。

対義語③黙認

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「黙認」という言葉を「検証」の対義語にしてはどうでしょうか。「黙認」とは「暗黙のうちに許す」ということですが、「黙って見逃す」という意味もあります。「黙認」すれば、「検証」をわざわざ行わなくなりますから、対義語にしてもいいでしょう。

「黙認」の使い方は、「先生が生徒の遅刻を黙認する」「黙認の形でその事実を受け入れる」などです。このように「黙認」がされれば、遅刻の理由の検証や事実の検証は必要なくなるでしょう。

対義語④見て見ぬ振り

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「見て見ぬ振り」の意味は解説するまでもないでしょうが、「実際に見ても見ていないように振る舞う」ということです。つまり、いちいち検証せずに咎めることはしないという意味です。したがって、この言葉も「検証」の対義語に加えられます。

「見て見ぬ振り」にはこのような使い方があります。「刑事は犯罪が起きたのに、見て見ぬ振りで通り過ぎようとした」です。この場合も「検証」をせずに無視したということになり、ある意味大問題です。

検証の類語①点検

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「点検」は普段よく使う言葉でしょうが、その意味は「一つ一つ検査する」「詳しく調べる」という意味です。ニュアンスとしては、「検証」に似ています。「証明する」という意味はありませんが、これは類語に数えていいでしょう。

「点検」の使い方は改めて説明の必要はないでしょうが、こんな例文が考えられます。「この機械に故障個所がないかどうか点検してくれ」、あるいは「万一のことがあっては困るからよく点検しよう」などです。

検証の類語②立証

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「点検」に比べると使用頻度は低い言葉ですが、「立証」も「検証」の類語です。「立証」の意味は、「証拠を挙げて証明する」ということですが、かなり「検証」に近い言葉です。この言葉もよく捜査関係者が使います。

「立証」という言葉を普段日常生活で使うことはないでしょうが、裁判に関するドラマなどではよく耳にします。たとえば、こんな使い方があります。「事実関係を立証してください」「あなたには立証責任がある」などです。

検証の類語③裏付け

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これも日常生活で使う言葉ではありませんが、「裏付け」という表現があります。「裏付け」とは、「証拠や保証となるもの」という意味ですが、辞書を見るとより詳しい意味が出ています。「事実であることを客観的証明するための別方面からの証拠」という意味です。

「裏付け」は「検証」と同じ意味ではありませんが、「証明する」という部分がかぶさります。したがって、類語として加えてもいいでしょう。「裏付け」の使い方ですが、「しっかりと裏付け捜査をしなければいけない」のようになります。

検証の類語④傍証

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刑事ドラマでよく使われ言葉に「傍証」があります。「傍証」とは、「間接的な証拠」という意味で、直接的な証拠ではありません。したがって、「よく調べて、証明する」という意味の「検証」とは少しずれますが、あえて類語にしてみました。

「傍証」も普通の人が使う言葉ではありませんが、こんな使い方の例文があります。「直接的証拠だけでは不十分なので、傍証も固める必要がある」です。裁判に備える捜査関係者の言葉でしょうか。

検証の類語⑤校閲

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「校閲」は、「文章の誤りを調べて見つけ、訂正や校正をする」という意味です。「よく調べて、証明する」という意味の「検証」とどこか似たような雰囲気がある言葉です。そういう意味では、「校閲」を「検証」の類語にしても問題はないでしょう。

「校閲」も普通の人が使う言葉ではありません。文章を書くのが専門の人がよく用いる言葉です。使い方は、「原稿を校閲された」「専門家の校閲を受けて、少しよくなった」などです。

検証の類語⑥縦覧

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少し難しい言葉を紹介しましょう。「縦覧」という言葉です。その言葉を分解すると「縦にご覧になる」ということですが、正確な意味は「自由に見る」「思うままに閲覧する」ということです。「縦覧」は少し「検証」とは意味が違いますが、遠い類語と言えるでしょう。

「縦覧」という言葉を使う人はめったにいませんが、重要書類などを見る時に使用する場合があります。「選挙人名簿を縦覧した」などのような使い方がされます。しかし、単に「選挙人名簿を見た」と言った方がわかりやすいでしょう。

検証の類語⑦査察

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「査察」とは「調査し、視察する」ということですが、「調査」という点が「検証」と同じ意味です。「検証」には「調べる」という意味が含まれているからです。ただ、「査察」の場合、「証明する」という意味がないので、完全な類語とは言えないかもしれません。

「査察」の使い方ですが、よくあるパターンが「監督官庁が状況を査察した」です。調査し、実際に見たということであり、これによって状況が明らかになります。

検証の類語⑧審査

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「審査」という言葉はよく使うし、使われている場面も結構目にします。意味は説明しなくてもお分かりでしょうが、「詳しく調べて、合格不合格、等級など定める」ということです。この「詳しく調べる」という行為が「検証」に通じるので、類語です。

「審査」の使い方もそれほど難しくないでしょう。さまざまな使い方がありますが、例えば「クレジットカードの審査に落ちた」「住宅ローン審査に通って、契約が結べた」などのような例文があります。誰にとってもおなじみの例文でしょう。

検証の類語⑨論証

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「検証」と同じように「証」という文字が使われている類語を取り上げましょう。「論証」という言葉です。「論証」とは、「与えられた命題が事実であること、普遍的に正しいことを論理的に説明して証明する」という意味です。

「検証」は「よく調べて、証明する」という意味であり、「論証」は「論理的に説明して、証明する」ということです。前半部分の意味は違いますが、「証明する」という点は共通しているので、類語と言えます。

「論証」という言葉はやや難しく、あまり使う機会はないでしょうが、このような使い方があります。「彼はこのテーマについて自分の意見が正しいことを論証した」です。大学などで用いられそうな例文です。

検証の類語⑩再調査

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「調査」という言葉を「検証」の類語にしてもいいのですが、わざわざ「再調査」としたのは、「よく調べ直して、確認する」という意味があるからです。つまり「調べること」自体が丁寧になり、「検証」の「よく調べる」という意味と似通ってきます。

「再調査」という言葉はよく使われます。たとえば、「この件に関しては再調査の必要がある」などの使い方を耳にする機会もあることでしょう。最初の調査が十分でない場合に言う表現です。

「検証」の使い方・例文

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「検証」の意味や対義語・類語を勉強したので、今度は使い方の例文を確認しましょう。例文を見ることによってどのように使えばいいかが分かるでしょう。どれも実際に役に立つ例文ばかりです。

例文①

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「検証」の意味は、「仮説についてよく調べて、証明する」ということですが、この意味での例文はいろいろ考えられます。最初の例文は、「彼が言っていることが正しいのかどう検証してみよう」です。

どのようないい分であれ、正しいかどうかはよく調べてみないと、証明できません。それがこの例文に表れています。彼としては、検証が終わるまではまだ正しさが証明されていな状態です。

例文②

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仮説という言葉を使った例文も作れます。「各々の仮説がどの程度実情に合っているか、詳しく検証してみる」という例文です。「検証」自体が、「仮説を調べて、証明する」という意味なので、この場合の例文は作りやすいです。

例文③

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物事を行う場合、それが可能か調べて、示す必要があります。そのような時にも「検証」という言葉を使えます。例文は、「それが可能かどうか、一緒に検証しよう」です。「検証」の結果がどうなるかはわかりませんが、検証によって正しい判断ができるでしょう。

同じようの形の例文を紹介しましょう。「犯人が規定時間内に戻れたかどうか検証する必要がある」です。事件捜査をしている刑事が犯人の取りうる行動について詳しく調べて、証明しなければいけない場合にこのような「検証」の使い方がされます。

例文④

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「検証」の結果どうなるのかという点を考えた例文を見てみましょう。「今回の検証の結果、それが事実だと分かったので、さらに追及していくことになった」です。「検証」の結果次第で、その後取る行動が大きく変わることが感じられる例文です。

やはり、「検証」の結果についての例文があります。「その事件の検証の結果を報告してくれたまえ」です。まだ「検証結果」を知らされていない捜査関係者が使うような表現です。

例文⑤

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「検証」を再び行う場合は、「再検証」という言葉を使いますが、その例文も見ておきましょう。「最初の検証ではまだ事実関係がはっきりしないので、再検証しなければいけない」です。「検証」という行為を再び行って、確実を期す場合の表現です。

わざわざ「再検証」と言わずに、単に「もう一度検証する」でもいいです。たとえば、「田中氏と木村さんの関係がいまいち分からないので、もう一度検証してみよう」という例文があります。この場合は、「再検証」と全く同じ意味です。

例文⑥

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この例文は誰もがテレビで聞いたことがあるし、その様子も見たことがあるでしょう。場合によったら、テレビではなく実際の現場を目撃した人がいるかもしれません。例文は、「早速現場検証しなくては」です。

「現場検証」は「実況見分」とも言われ、犯罪や事故が起きた場所で実地に調査することを言います。この「現場検証」がなければ、犯罪捜査も事故調査もスムーズに進まなくなります。

例文⑦

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「検証」という言葉は、警察官や裁判官が使うことが多そうですが、必ずしもそうだとは限りません。企業内でも「検証」を使用することがあります。その場合の例文ですが、「製造工程を検証し直して、業務のスピードアップを図ろう」です。

この例文の場合、製造工程に何らかの問題がありそうで、その調査をし、問題点を証明することで、今後に活かしていきたいという思いが感じられます。企業関係者にとっては非常に意味がある「検証」の使い方です。

例文⑧

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ビジネスシーンでは、このような「検証」の使い方がされることがあります。「どの地域に出店したら収益があるのかよく検証し、その結果が分かり次第、報告してくれ」のような例文です。つまり、「よく調べ、証明し、教えてくれ」という意味です。

例文⑨

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「わが社では、出荷するパソコンが規定通りに作られているどうかを確認するため、常に厳しい検証作業を行っています」という例文があります。パソコンに限りませんが、企業が生産するものはこのように「検証作業」を怠りなく進める必要があります。

例文⑩

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「検証」を行うのは、警察や裁判所などの捜査機関だけではなく、他の役所が実施する場合があります。その場合の例文は、「環境省が行った検証結果を早く知りたい」です。「検証」という重要な作業結果を国民に公表する義務が役所にはあります。

同じような例文を載せておきましょう。「この問題について厚生労働省が検証したそうだが、その報告がまだ届いておらん」です。この例文は、大臣が使いそうな言い方で、部下を叱責でもしているのでしょう。

例文⑪

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「検証」の仕方を問題にする場合があります。そのような場合は、次のような使い方が考えられるでしょう。「早く検証方法を確立して、皆が利用できるようにしないといけない」です。「検証方法」がしっかりすれば、信頼が得られるようになります。

「検証」と「検討・実証・確認・検査・鑑定・捜索・例証・分析・実験」の違い

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「検証」に似た言葉はたくさんあります。意味の上では混同しそうですが、それぞれ微妙な違いがあります。そこで、ここからは似た言葉と「検証」の違いについて解説していくので、上手に使い分けるようにしてください。

検討は「詳しく調べて考える」という意味

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まず、「検討」と「検証」の違いを考えてみます。「検討」とは、「詳しく調べて考える」という意味です。「詳しく調べる」という意味は「検証」と共通しています。しかし、そのあとが違い、「検討」では「考える」、「検証」では「証明」をします。

「検討」と「検証」の違いを確認するために、「検討」の使い方を見ておきます。「この問題についてもっと深く検討しなければいけない」のような使い方がされますが、これは「検証」とは言えません。「もっと深く考える」ことは、「証明」とは関係がありません。

実証は「事実をもとに証明する」という意味

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「実証」とは、「事実をもとに証明する」ということです。これに対して、「検証」は「よく調べて証明する」という意味です。「証明」という点は同じなので類語とも言えますが、「事実がもとになっている」と「調べた結果」というところが大きく違います。

やはり、「検証」と「実証」の違いを知るために、「実証」の例文を確認しておきましょう。「彼が無実の罪で陥れられていることを実証しなければいけない」です。弁護士が言うような言葉ですが、ここで「検証」を使うと、意味にかなりの違いが生じます。

確認は「確かめる」という意味

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「確認する」という言葉は誰でもよく使うでしょうが、この「確認」と「検証」の違いをまさに「確認」してみましょう。まず、「確認」の意味ですが、「確かめる」「はっきり認める」ということです。

「確認」には「確かめる」という意味があるので、「調べる」と似ているようにも思えます。したがって、「検証」と「確認」で大きな違いがないと言えなくもありませんが、「確認」には「仮説を証明する」という意味はなく、やはりニュアンスに違いがあります。

「確認」の例文を挙げておきましょう。「事実関係を確認する必要がある」です。これを「検証する」と言い換えることも可能ですが、微妙に意味に違いがあることにお気づきになられるでしょう。

検査は「基準に照らして調べる」という意味

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日常頻繁に耳にする「検査」という言葉ですが、その意味は、「基準に照らし合わせて、適切かどうか、異常があるかどうか、不正はないかどうかを調べる」ということです。「検査」も「検証」も調べる点は同じですが、その内容がかなり違います。

「検証」は証明するために調べるのに対して、「検査」の場合は、適・不適、異常の有無などが調査対象となっています。似たような言葉でも使い方に違いがあるので、適切に使い分ける必要があります。

「検査」の使い方は挙げるまでもないでしょうが、参考のために取り上げます。「血液検査の結果、血糖値が下がっていた」。この例文を「血液を検証した結果」とは言いにくいです。両者には使い方に明確な違いがあります。

鑑定は「判断・評価する」という意味

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「鑑定」とは、「評価」「判断」することですが、そのもとになるのは科学的な分析や専門的な知識です。美術品や骨とう品のよしあしや真贋を見定める時に使われる言葉です。そういう意味では、「検証」とはずいぶん違います。

「鑑定」の使い方は、「秘蔵のお皿を専門家に鑑定してもらう」「先祖代々伝わっている絵画を鑑定に出す」などです。これを「検証」と言い換えることはできません。意味の上でも用法の上でも全く違う言葉です。

捜索は「探し求める」という意味

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「捜索」は「探し求める」という意味ですが、「裁判所や捜査機関が証拠集めのために強制的な調査を行う」という意味でも使われます。「検証」も「捜索」も裁判所や捜査機関が使用する言葉である点は共通していますが、その行為自体には大きな違いがあります。

「捜索」という言葉はニュースでもおなじみですが、次のような使い方がされます。「行方不明者の捜索隊を出す」「犯人の自宅を捜索する」などです。もちろん、これを「検証」と置き換えることはできません。

例証は「例を挙げて証明する」という意味

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「検証」も「例証」も「証」の字は同じですが、意味には明確な違いがあります。「検証」の意味はいいとして、「例証」とは「例を挙げて証明する」ということです。つまり、「調べて証明する」のではないので、「検証」とは違います。

「例証」という言葉を使う機会はそれほどないでしょうが、次のような例文があります。「状況をわかりやすくするために、具体的に例証します」です。これは、「検証」とは意味が違うので、使い分けるようにしなければいけません。

分析は「分解して全体像を究明する」という意味

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「分析」という言葉の意味は、「複雑なものを細かく分け、全体像を究明していく」ということです。改めて説明しなくても、大体の意味はご存じでしょう。この意味を見れば分かるように、「分析」と「検証」では、内容が完全に異なっています。

「分析」という言葉の使い方は簡単です。「データ分析をする」「事故原因を分析する」「その物質の構成要素を分析する」などのような使い方がされます。自分で「分析」という言葉を使う機会がない人でも、人が言うのを聞いたことがあるでしょう。

実験は「実際に行って確かめる」という意味

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「実験」という言葉の意味を説明しなくても、ご存じでしょう。「実際に試してみて、確かめる」という意味です。「検証」の場合は、「よく調べて、証明する」という意味なので、少し似ていますが、微妙にニュアンスが違います。

「実験」の使い方も説明の必要はないでしょうが、一応例文を示しておきます。「実験結果は成功で、うまく行った」「先生が科学室で実験をしている」などです。「実験」には「検証」という意味合いが含まれる場合があるので、全く違う言葉とは言えません。

「検証」を使う際の注意点

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「検証」の例文を見たので、使い方はほぼ分かったでしょうが、実際に使う場合はいくつか注意点があります。と言っても、それほど難しい注意点ではありませんが、念のために覚えておき、正しい使い方をするようにしましょう。

ただ調べるでは使えない

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「検証」という言葉の意味に「調べる」が入っていますが、ただ調べるだけでは「検証」とは言いません。調べた結果、証明するという行為が必要になります。仮説について丹念に調査し、そこから証明ができなければ、「検証」ではないのです。

思いつきでは使えない

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何かを思いついて調べてみるということもあるでしょう。ただし、この思いつきの調査では、仮説の証明はできません。したがって、この場合も「検証」が使えません。もっとしっかりした根拠に基づいて調査し、証明していくという作業が必要になります。

「検証」の英語表記

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「よく調べて、証明する」という意味の「検証」には、いくつかいい英語訳があります。それを挙げていきますが、実際に「検証」を英語で使ってみたい場合は、その中の候補から探すといいでしょう。

verify

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「verify」の意味を英英辞典で調べてみると、「check」「confirm」などと出ています。一方、英和辞典では「検証する」「確認する」「照合する」などとなっています。つまり、これ以上ないというくらい「検証」の英訳に合っています。

validate

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英語の「validate」には2つの意味がありますが、そのうちの一つが「検証する」ということです。英和辞典にもそのように載っているので、「検証」の英語表記として、「verify」同様に使うことができます。

「検証」の読み方を確認

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ここまで記事を読んでくださった方には必要のないことでしょうが、一応「検証」の読み方を確認しておきましょう。「検証」と書いて、「けんしょう」と読みます。蛇足であると言われるかもしれませんが、最後に付け加えておきます。

「検証」は実際に調べて証明するという意味

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ここまで、「検証」の意味、対義語・類語、使い方・例文などについて解説しました。「検証」とは、「実際に調べて証明する」という意味ですが、裁判所や捜査機関を中心によく使われます。そのため、自分で使う機会がなくても、意味くらいは覚えておきましょう。

milky
ライター

milky

WEBライターを長年続けています。書くことと調べることはなによりも好きで、1日中パソコンにかじりついている私です。これからも皆さんのお役に立てる記事を書くべく、最大限の努力をします。パソコン以外では、コーヒーを淹れたり飲んだりするのが大好きです。好きなコーヒーを飲みながら楽しくWEBライティングをしています。

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