「虚しい」の意味や使い方を詳しく解説！類語や対義語もまとめてチェック！

「はあ、なんだか最近虚しいわ」などという言葉を発する人が時々いますが、「虚しい」という言葉を使う人は皆「虚しい」の意味を知っているのでしょうか。本当の所「虚しい」の意味はわかっていなくて、何となくニュアンスで「虚しい」という言葉を使っている人の方が多いでしょう。

実は「虚しい」にはいくつかの意味があります。まずは「虚しい」という言葉の意味をご紹介しましょう。

「虚しい」の意味の一つ目は、心が空っぽだということです。何か悩みがあるというわけでもないのに楽しい気分にもなれないということは結構あります。悩みもないけれど楽しいこともなく、周囲が楽しそうにしていても自分はそんな気分になれないという時は「心が空っぽ」だと感じることがあります。

「虚しい」という言葉の意味はまず、こういった具合に「心が空っぽ」である状態のことを指します。

「虚しい」の意味の二つ目は、充実していないという意味です。仕事や趣味や恋愛など、人間には「充実している」と感じられることがたくさんあります。ですがそのどれも充実していない場合や、どれか一つが充実していない場合もあります。「虚しい」には、こういった状態を示す意味もあります。

「心が空っぽ」という状態に比べればかなりましな状態ではありますが、「充実していない」というのも「虚しい」の意味の一つです。

「虚しい」の意味の三つ目は、形だけで中身がないという意味です。形だけで中身がないといっても、物を表すわけではありません。「形だけで中身がない」という言葉は、恋愛や仕事など「形がないもの」に対して使うことができます。例えば「虚しい夫婦関係」なら「形だけで中身がない夫婦関係」といった意味になります。

「虚しい」の意味をいくつかご紹介しましたが、「虚しい」の読み方がわからないという人もいるでしょう。「虚しい」の「虚」の文字は「空虚」「廃墟」などの言葉に使われますが、この場合の「虚」の読み方は「きょ」です。「空虚」の読み方は「くうきょ」で「廃墟」の読み方は「はいきょ」です。

「虚」の音（おん）での読み方は知っていても、訓（くん）での読み方はわからないという人もいます。そんな「虚しい」の読み方をご紹介します。

「虚しい」の読み方は「むなしい」です。「虚しい」という言葉にあまり縁がないという人の中には、「虚しい」の読み方を知らない人もいるでしょう。「虚しい」の読み方を知らないからといって、別に困ることもないですが、読み方を知らないよりは知っている方が良い場合もあります。

「虚しい」の読み方は「むなしい」ですので、まず入力して確認してみましょう。「むなしい」と入力すると「虚しい」の他に「空しい」も変換候補にあがってきます。「空しい」は読み方だけでなく意味も「虚しい」と同じですので覚えておきましょう。

「虚しい」の意味と読み方をご紹介しましたので、次は「虚しい」の類語とその意味をご紹介していきます。「虚しい」には「心が空っぽ」「充実していない」「形だけで中身がない」という意味があります。なので「虚しい」の類語はこの三つに似た意味を持つ言葉になりますが、この三つをすべて満たす類語はなかなかありません。

「虚しい」が持つ不安定な雰囲気を表す言葉が類語として挙げられます。なので、類語と言うよりニュアンスが似ている言葉が「虚しい」の類語となります。そんな「虚しい」の類語とその意味をご紹介します。

「虚しい」の類語とその意味の一つ目は「つかの間の」です。「つかの間の」という言葉の意味は「ほんのわずかな時間」「ごく短い時間」「ちょっとの間」という意味ですが、この意味の中には「不安定である」という意味が含まれます。すぐに移ろってしまう不安定さを表すため、「つかの間の」は「虚しい」の類語と言えます。

「虚しい」の類語とその意味の二つ目は「仮初めの」です。「仮初めの」の意味は「一時的な」「その場限りの」「永続的ではない」といった意味で、こちらも「つかの間の」と同じように不安定な状態を表します。「仮初めの」も不安定な状態を表す意味を持つため、「虚しい」の類語だと言うことができます。

「虚しい」の類語とその意味の三つ目は「儚い」です。「儚い」の意味は「淡くて消えてなくなりやすい」「頼みにできるところがない」「無常である」といった意味で、こちらもやはり「つかの間の」「仮初めの」と同じように不安定な状態を表す意味を持っています。そのため「虚しい」の類語だと言えます。

「虚しい」という言葉の類語をご紹介しましたが、次は「虚しい」の対義語とその意味をご紹介します。「虚しい」の対義語は「虚しい」の意味からだいたい想像がつくという人が多いでしょう。「虚しい」の意味は「心が空っぽ」「充実していない」「形だけで中身がない」ですので、その反対の意味を持つ言葉が「虚しい」の対義語になります。

「形だけで中身がない」の対義語はわからなくても、「心が空っぽ」の対義語や「充実している」の対義語はすぐに想像がつくでしょう。そんな「虚しい」という言葉の対義語をご紹介しましょう。

「虚しい」の対義語とその意味の一つ目は「充実」です。「虚しい」の意味の中に「充実していない」というものがありますが、「充実」はその対義語になります。「充実」の意味は「内容が満ちていて豊かなこと」「力が備わってしっかりしていること」ですので、「虚しい」の不安定さとは正反対です。

「虚しい」とは正反対の意味合いの言葉であるため、「充実」という言葉は「虚しい」の対義語であると言うことができます。

「虚しい」の対義語とその意味の二つ目は「満足」です。「満足」の意味は「完全なこと」「充分なこと」「満ち足りていること」「不平不満がないこと」で、こちらもやはり「充実」と同じくとても安定している様子を表しています。「満足」はその意味「満ち足りていること」を省略した形なので、「満ち足りていること」が主な意味になります。

「満ち足りている」というとても安定感のある意味を持つ言葉なので、「満足」という言葉も不安定な意味のある「虚しい」の対義語であると言えます。他に「満足」と似た意味を持つ「満たされている」という言葉も「虚しい」の対義語になります。

それでは次に、「虚しい」という言葉の使い方の例文をご紹介します。「虚しい」という言葉の意味をご紹介しましたので、その使い方も例文も容易に想像がつくでしょう。「心が空っぽ」という意味での使い方の例文を作ることもできますし、「充実していない」という意味での使い方の例文を作ることもできます。

また「形だけで中身がない」という意味での使い方の例文も簡単に作ることができるでしょう。それでは実際に「虚しい」という言葉の使い方の例文をご紹介しましょう。

「虚しい」の使い方の例文の一つ目は、「彼との付き合いで虚しさを感じる」です。この例文での「虚しい」の使い方は、「心が空っぽ」「充実していない」「形だけで中身がない」というすべての意味での使い方をしている例文になります。「彼との付き合いで虚しさを感じる」という例文の場合、「虚しい」の三つの意味がすべて当てはまります。

なので「彼との付き合いで虚しさを感じる」という「虚しい」の使い方の例文はとてもわかりやすく使いやすい、「虚しい」の使い方の例文になります。

「虚しい」の使い方の例文の二つ目は、「誰も頑張りを認めてくれず虚しくなる」です。こちらの例文は先の「彼との付き合いで虚しさを感じる」という例文とは少し異なり、「虚しい」の三つの意味のうち「心が空っぽ」「充実していない」の二つの意味での「虚しい」の使い方をしています。

頑張っているのに誰にも認められない寂しい気持ちを「虚しい」という言葉で表現した使い方の例文で、「寂しい」よりさらに辛い気持ちを表すことができます。

次に、「虚しい」という気持ちになった時の対処法についてご紹介します。すべての人が「虚しい」という気持ちになるとは言えませんが、長い人生の中で「虚しい」という気持ちになることがある人は少なくありません。仕事や恋愛や人間関係など、辛くなったり苦しくなったりすることは結構あるものです。

こういった時に友達などから慰められても、なかなか気分は上がりません。それどころか逆に「放っておいて」と自虐的になっていく場合が多いです。

このような状態に陥った時にどのような対処法を取れば良いのかがわからず、長い間苦しみ続けるという人もいるでしょう。「虚しい」という気持ちになった時の対処法について、いくつかご紹介しましょう。

「虚しい」という気持ちになった時の対処法の一つ目は、落ちるだけ落ちてみるということです。「虚しい」という気持ちになってしまったら、どんな対処法を使ってみても回復できないという場合もあります。そんな時には、とことん落ちるだけ落ちてみることも対処法として有効になります。

「落ちるところまで落ちたら後は上がるだけ」と言う人も結構いるものですので、「虚しい」という気持ちになってどんな対処法を取っても気持ちが上がらないという時には、落ちるだけ落ちてみるという対処法を試してみることをおすすめします。

ですが「落ちるだけ落ちてみる」という対処法はあくまで最終的な対処法です。何を試してもどうしても駄目だという時に最終手段として試してください。

「虚しい」という気持ちになった時の対処法の二つ目は、人に期待はしないということです。「虚しい」という気持ちになるのは、人に対して期待を持っているからです。「愛して欲しい」「褒めて欲しい」といった「人に対する期待」を持っていると、それが叶わなかった時に「虚しい」という気持ちになります。

最初から人に期待はしないという気持ちでいると、「虚しい」という気持ちにはなりません。なので、人に期待はしないということは「虚しい」という気持ちになった時の対処法として有効であると言えます。

対処法としてだけでなく「虚しい」気持ちにならないための予防法として「人に期待はしない」はとても有効になりますので、普段からあまり人に期待しないのも大切です。

「虚しい」という気持ちになった時の対処法の三つ目は、良いことを見つけて日記を書くということです。「虚しい」という気持ちになった時には、自分を取り巻くすべてがあまり良くないものであるように感じがちですが、実はそういうわけではありません。ものすごく良いことはなくても、日々の生活の中にはほんのちょっとした良いこともあります。

ほんのちょっとしたことで良いので、「良いこと」「ちょっと得したこと」「ちょっとうれしかったこと」などをこまめに発見し、それを日記に書くと「いやなことばかりだと思ってたけど、そんなにも悪いことばかりじゃないわ」と気持ちが少しずつ上がっていきます。

良いことを見つけて日記を書くことは、「虚しい」という気持ちになった時のかなり有効な対処法ですので、「最近ちょっと虚しい」という時に試してみることをおすすめします。

「虚しい」という気持ちになった時の対処法の四つ目は、パワースポットに行くということです。パワースポットと言われる所に行けば、必ずしも何か霊的な力などがあって実質的な効果があるというわけではありません。ただパワースポットに行くことによって、何となくすっきりしたような気分になるという人が多いのは事実です。

「ここにはパワーがある」「ここはパワースポットだ」と考えることによって、「ここに行けばパワーがもらえる」と思い込み、それがプラセボ効果になることも多いです。

プラセボ効果であっても何であっても、パワースポットの神秘的な雰囲気や空気によって「虚しい」という気持ちを脱することができるのですから、パワースポットに行くことは「虚しい」という気持ちになった時のとても有効な対処法だと言うことができます。

「虚しい」という気持ちになった時の対処法についてご紹介しましたが、次は「虚しい」と言う人の特徴についてご紹介します。「最近なんだか虚しい」などと言う人には、そういう人独特の特徴があります。実際に口に出して「虚しい」と言うことはなくても、雰囲気だけで「あの人虚しそう」と他人から思われる人もいます。

口に出して自分自身で「虚しい」と言う人や、他人から「あの人虚しそう」と思われる人の特徴について、いくつかご紹介しましょう。

「虚しい」と言う人の特徴の一つ目は、何となく目がうつろだということです。心ここにあらずという感じで、周りをちゃんと見ているのか見ていないのかわからないような目をしているというのが、「虚しい」と言う人の特徴の一つです。恋愛や仕事に疲れてしまった人などは、口に出して「虚しい」と言わなくてもこのような目をしています。

「最近虚しい」などと言う人の多くは、ぼーっとして焦点が合わないような目をしていることがあります。心の中がうつろなので、自然と目もうつろになっているということです。

「目がうつろ」というのを漢字で表すと「目が虚ろ」「目が空ろ」で、「虚しい」「空しい」と同じ漢字が使われていることになります。こういう点からも、「虚しい」と言う人の特徴は「何となく目がうつろ」だと言えます。

「虚しい」と言う人の特徴の二つ目は、元気がないということです。「最近なんか虚しい」と言う人は、色々なことに対するやる気も興味もなくなってしまって、元気がありません。今まで友達との女子会などでも楽しく盛り上がっていたのに、女子会に参加することすら億劫なほど元気がなくなったりします。

おいしいものを食べに行こうという気も起こらず、おいしいものを食べてもあまり感動しないといった具合です。このように元気がないというのも、「虚しい」と言う人の特徴です。

「虚しい」と言う人の特徴の三つ目は、ため息をよくつくということです。「最近なんだか虚しい」などと言う人は、その言葉と一緒にため息をついたりしています。こういう人は毎日にハリがなく、ついついため息をついてしまうといった状態です。ため息などつきたくないのに、自然にため息が出てしまうというのも「虚しい」と言う人の特徴です。

ですが、好きな人ができて夢心地でうっとりとしているという場合にもため息をつくことがありますので、ため息をついているからといって必ずしも「虚しい」というわけでもありません。

先に挙げた「何となく目がうつろ」「元気がない」という状態で「ため息をよくつく」という場合は、「虚しい」と言う人の特徴であると言うことができます。

それでは次に、「虚しい」の英語表現についてもご紹介します。日本語にはデリケートで難解な言葉がとても多く、それらは英語表現することが難しい場合もあります。ですが、意外なことに「虚しい」には直訳できる英語がちゃんとあります。それも、一つだけではなく複数存在します。

「虚しい」「空しい」だけでなく、「虚しい」の類語である「儚い」にも同時に対応する英語表現もありますので、ご紹介しましょう。

「虚しい」の意味の英語表現の一つ目は、「vain」です。「vain」の意味はたくさんあります。「虚しい」「空しい」「無益な」「無駄な」「駄目」「儚い」「中身のない」といった意味がありますが、意外なことに「うぬぼれの強い」「虚栄心の強い」という全く違う意味もあります。

文章として使う場合「I feel vain（私は虚しい）」といった具合になります。「虚しい」を英語で表現する時には「vain」が最も使用頻度が多い単語ですので、「虚しい」を英語で表現する時にはまず「vain」を使うことをおすすめします。

「虚しい」の意味の英語表現の二つ目は、「empty」です。「empty」も「vain」と同じようにたくさんの意味があります。「虚しい」「空っぽ」「儚い」「出涸らし」「空いた」といった意味がありますが、「empty」が良く使われるのは物に対してです。ボトルが空いている時や、部屋が空いているといった時に良く使います。

「虚しい」という意味で使う場合には「vain」と同じように「I feel empty」といった言い方をします。この使い方は「vain」に次いで頻度が高いので、「虚しい」を英語で言う場合には「empty」もおすすめです。

「虚しい」の意味の英語表現の三つ目は「void」です。こちらも先にご紹介した「vain」と「empty」と同じく、たくさんの意味がある英語です。「虚しい」「中身がない」「空っぽの」「役に立たない」「隙間」「空間」などの意味があり、「empty」と同じように物に対しても多く使われます。

「void」を「虚しい」という意味で使う場合には「I feel the void」となります。「vain」や「empty」とは違い「the」がつきますので、「虚しい」と英語で言う時に「void」を使う時はその点に注意しましょう。

「虚しい」という言葉の意味や読み方、類語や対義語などについてご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。「虚しい」の主な意味は「心が空っぽ」「充実していない」「形だけで中身がない」ですが、簡単に言えば「虚しい」という言葉は「中身が無く空っぽの状態」を表すのだということを覚えておきましょう。