「ご芳志」の意味・使い方・読み方まとめ!お礼状の書き方や例文も!

「ご芳志」の意味・使い方・読み方まとめ!お礼状の書き方や例文も!

「ご芳志」の言葉の意味・使い方・読み方はご存じですか?「寸志」や「頂き物」をしたときの、お礼や報告に使うのが「ご芳志」です。感謝の気持ちを伝える言葉として、正しい使い方を覚えましょう。そこで「ご芳志」の意味・使い方・読み方などをまとめました。

記事の目次

  1. 1.「ご芳志」の意味とは?
  2. 2.「ご芳志」の類義語
  3. 3.「ご芳志」の使い方・例文
  4. 4.「ご芳志」と「ご厚志」の違い
  5. 5.「ご芳志」を使う際の注意点
  6. 6.「ご芳志」の歴史
  7. 7.「ご芳志」の英語表記
  8. 8.「ご芳志」の漢字
  9. 9.「ご芳志」は「相手の親切な心づかい」という意味

「ご芳志」の意味とは?

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「ご芳志」は、歓迎会・送別会・祝賀会・飲み会などの会合や、ビジネスシーンで使われることの多い言葉です。正しい意味や読み方、使い方、そして、お礼状の書き方を知って、失礼の無い対応ができるようにしましょう。

「ご芳志」の読み方は「ごほうし」で「芳志」に、相手を敬う気持ちを強調する「ご」を付けて「ご芳志」とした言葉です。「ご芳志」の意味は、他人を敬い、相手の親切な心づかいを示す言葉です。

「ご芳志」の使い方としては、会の開催にあたり上司や、目上の方からの、心づかいとしての金銭や品物を頂いたときに「ご芳志を頂きました」と会の出席者に報告しましょう。

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また「ご芳志」は「芳志」だけでも相手を敬うことのできる言葉ですが、頂き物を紹介するときや、相手にお礼を述べたり、お礼状を差し上げるときには、「ご」を付けて「ご芳志」とする使い方が一般的です。

また「ご芳志」の「芳」は、一文字で、相手の物事に冠して敬意を表す語の意味があります。そして「志」で「目標を持ち、そこへ目指して動く」という意味があります。

では「ご芳志」の意味を理解したところで、類義語と読み方そして「ご芳志」の使い方や例文、お礼状の書き方をご紹介します。また「ご芳志」の使い方の注意点も合わせて説明します。

「ご芳志」の類義語

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「ご芳志」の類義語には「ご厚志」という言葉があります。読み方は「ごこうし」です。「ご厚志」は「ご芳志」と、ほぼ同じ意味の言葉で「深い思いやりや、心のこもった親切」を示す言葉です。ですから使い方も同じです。

しかし「ご芳志」は尊敬語で、「ご芳志」自体に「相手を敬って」という意味がありますが「厚志」は単独では相手を敬うという意味はないので、より相手を深く敬う気持ちを伝えたいときは「ご芳志」を使ってください。

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また「ご芳志」の「芳」を使った言葉にも、相手を敬って、その親切な心づかいを示す類義語があります。「ご芳情」で読み方は「ごほうじょう」です。「ご芳情に感謝申し上げます」「ご芳情に報いたいと思います」などの用に使います。

他にも「ご芳心」という類義語があります。読み方は「ごほうしん」です。意味は「ご芳志」と同じです。使い方は「ご芳心賜りありがとうございます」となります。

「ご芳志」の使い方・例文

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「ご芳志」がよく使われるシーンには、歓迎会・送別会・祝賀会などを開催したときに、一般的には主賓から会費は頂きませんが、金銭や品物を頂いたとき。そして新年会や忘年会などで上司が多めに支払ってくれた金銭。

また欠席の方から頂いた金銭や、会費以上に頂いた金品や、本来支払うことのない方からの頂き物を「ご芳志」と呼びます。

そして大規模な集まりではないシーンの会議や研修会・懇親会・飲み会・旅行などでも差し入れの品物や金銭を会費以外で頂くことがあります。こちらも「ご芳志」と呼ぶことができます。

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そして感謝の気持ちを、より表現したいときは、「ご芳志」の前に「多大なる」や「過分なる」という言葉を付けます。「多大なる」は「数量や金額の規模が大きいこと」で「過分なる」は「分に過ぎた扱いを受けること」という意味を持ちます。

また「ご芳志」は会の始めに皆さんに報告し、お礼を述べるのが礼儀です。しかし報告を忘れたり、お礼を忘れた場合、そして、より感謝の気持ちを表す場合には、お礼状の書き方も覚えておきましょう。では「ご芳志」の具体的な使い方を見ながら、例文とお礼状の書き方を、ご紹介します。

例文①

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「〇〇様より、この会を開催するにあたり、ご芳志を賜りましたこと、厚くお礼申し上げます」という使い方があります。主賓で会費を支払う必要のない方や、会費以上の金銭や、差し入れの品物を頂いたときに司会の方が、出席者への報告と「ご芳志」を頂いた方へのお礼を述べています。

尚、頂いた金銭や品物には「寸志」とされていることが多くあります。それは自分からの、へりくだりの言い方です。「寸志」には少しばかりのという意味がふくまれていますが、お礼を申し上げるのには相手を敬う「ご芳志」と言い換えます。

例文②

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「本日の会は部長の○○様のご芳志によって開かれます。この場をお借りして、ご報告させていただきます。○○様ありがとうございました」会の開催費用を、負担して頂いた場合の出席者への報告と、お礼を述べています。

例文③

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会を開催するにあたり、金銭や品物を頂いた場合は、出席者に報告を行います。そして頂いた方への、お礼をその場で述べるのがよいのですが、ご本人が出席されていない場合があります。そのようなときには、後日お礼を言うことが礼儀です。

「先日に、ご芳志を頂きましたこと、深くお礼申し上げます」とこのような例文で、お礼を伝えるか、お礼状を差し上げてください。

例文④

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お礼状の書き方としては「先日は、お忙しい中、会に出席いただき、誠にありがとうございます。また、ご芳志まで頂戴し、ありがとうございました、重ねてお礼申し上げます」会へ出席いただいたことへの、お礼も一緒にすると、より丁寧なお礼状となります。

例文⑤

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会の挨拶で「ご芳志」を紹介する場合の例文としては「本日、この会を開催するにあたり、多くの方からのご芳志を賜りました。○○会社社長○○様・○○会社代用取締役○○様この場をお借りして、お礼申し上げます。誠にありがとうございました」

このように「ご芳志」を頂いた場合は、全員の肩書とお名前を、ご紹介して報告をし、お礼を述べましょう。

例文⑥

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また「ご芳志」は他人からの金銭を頂く、死者の霊前に供える香に代わる金銭、という意味を持つ葬儀の香典に代わる言葉として「ご芳志」を使うことができます。そのときの、お礼の例文では「この度の、葬儀に関しまして、ご芳志を頂戴いしましたこと、厚くお礼申し上げます」と使います。

例文⑦

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ここまでは、品物や金銭を頂いたときのお礼の例文をご紹介しましたが「ご芳志」の言葉の使い方で、品物や金銭そして贈り物などを断る使い方も見てみましょう。「皆様に気軽に、お愉しみしていただきたいので、ご芳志は一切遠慮させていただきます。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます」

ご自分が主催の会に、ご招待される方からの品物や金銭を断るときに「ご芳志」の言葉を使うことができます。

「ご芳志」と「ご厚志」の違い

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「ご芳志」と「ご厚志」は、どちらも「志」の漢字を使う「相手の親切な心づかい」を示す言葉で、同じような意味を持ちます。しかし「ご芳志」の「芳」の漢字には、相手を敬うという意味があるので、より改まった言い方となり「ご厚志」よりも格式の高い言葉となります。

「ご厚志」は「相手の親切な心づかい」という意味

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「ご厚志」は「ご芳志」は同じ「相手の親切な心づかい」という意味です。ですから「寸志」として頂いた品物や金銭を「ご厚志」として言い換えて、報告をしたりお礼を述べたり、お礼状の書き方として使います。

ただし「ご芳志」のほうが格式が上で、感謝の気持ちが強調される言葉ですから「ご厚志」よりも「ご芳志」と使うことが多いようです。

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「ご芳志」を使う際の注意点

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「ご芳志」を頂いたときの注意点は、まず会の最初に報告するのがマナーです。頂いた方ことと頂いた方の、お名前を報告をします。全員の方の肩書と、お名前を報告できるのがよいのですが、大勢過ぎる場合は、「たくさんの方から」としてもよいです。そしてお礼を述べましょう。

そして、やってはいけない注意点には、「寸志です」または「ほんの気持ちです」と渡された品物や金銭でも、「ご芳志」と相手をの親切を敬う言葉に置き換えて、紹介やお礼をすることがマナーです。

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「ご芳志」の言葉は、主に会での「寸志」や「お礼」として頂いた品物や金銭を報告する司会者と、お礼の言葉とお礼状に使われる言葉です。そして会での「ご芳志」を報告する場面は、会の始めの方に報告するのがよいでしょう。

よく見受けるパターンとしては、会の趣旨を説明した後に「本日の会に際しまして○○部長より、ご芳志を賜りました、ありがとうございます」というように報告とお礼をします。

また多額の場合は「多額のご芳志」と紹介したほうがよいでしょう、しかし「ご芳志」の金額は公表してはいけません。

「ご芳志」の金額は公表しない

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「ご芳志」の使い方は、品物や金銭を頂いた場合の、報告やお礼として、相手を敬い、感謝する言葉に使います。しかし頂いた金額までは、公表しては、いけません。あくまで「ご芳志」は、相手の無償の厚意ですから金額を報告するのは、失礼にあたります。

また金銭などを受け取ったときにも、お礼はつたえますが、後日お礼状を差し上げると、より丁寧です。

「ご芳志」の歴史

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「ご芳志」は、改まった言葉の言い方です。日常で「ご芳志」と同じ意味の、相手の親切で品物を頂くことは、ありますが、そのときには「ご芳志」とは、使いません。ビジネスシーンや、司会の方がいる会、そして改まった会で使うのが一般的となります。

そのような場面に、出くわさない方には、馴染みのない言葉とも言えます。では「ご芳志」の言葉の歴史を見てみましょう。

歴史

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「ご芳志」は古くから使われてきた言葉と言われていますが、由来や語源は、はっきりしません。しかし鎌倉時代の「吾妻鏡」という書物には既に使用されている言葉ですから、それ以前が「ご芳志」という言葉の歴史になります。

「ご芳志」の英語表記

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「ご芳志」を英語表記にすると「親切」という意味の単語と「意図」という意味の単語の組み合わせで表します。親切の「kind」と意図の「intentions」で「kind intentions」です。読み方は(カインドインテンションズ)です。

「kind intentions」の使い方の例文は「I would like to express my sinsere thankus for your kind intentions」で「ご芳志を心から感謝します」と使います。

また「親切であること」「思いやりのあること」「親切な行為」の意味を持つ「kindness」と言い換える方法もあります。読み方は(カインドゥネス)です。

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「kindness」の使い方の例文は「please sccept my heartfelt thanks for your kindness」で「ご芳志のほど、誠に感銘の至りにございます」と使います。英語でお礼状を差し上げることがあったら参考にしてください。

「ご芳志」の漢字

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お礼状を差し上げる場合は、書き方を覚えてください。「ご芳志」の漢字は、「芳志」は、漢字表記とします。そして、相手を敬う「ご」は、ひらがなでも「御芳志」と感じとしても、どちらでも構いません。

「ご芳志」を頂いたときのお礼状の書き方

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お礼状は、丁寧なお礼を述べることができる方法です。会に出席されない方や、多額の金銭を頂いた場合、他社の方からなど状況に応じて、お礼状を差し上げると、より感謝の気持ちを伝えることができます。

まず個人的に頂いた場合の、お礼状の書き方には「私にはもったいないほどのたくさんの」という、お礼の気持ちを強調する言葉の「過分なる」や「身に余る」という形容詞を付けて感謝の気持ちを表すことができます。

そして、ご自身が主催しない会での、お礼状の書き方では「身に余る」と勝手に判断するような表現はせず、「多大なる」「多額の」「たくさんの」という言葉を使いましょう。

「ご芳志」を頂いたときのお礼状の例文

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「ご芳志」を頂いて出席もして戴いた場合の、お礼状の例文をご紹介します。「この度は○○会にご出席いただき、誠にありがとうございます。また、ご芳志まで頂戴し、ありがとうございました。重ねてお礼申し上げます」

そして個人的に頂いた場合は「この度は身に余る、ご芳志を賜り、ありがとうございます」という言い方もできます。

また葬儀の香典も「ご芳志」と呼ぶことができることを、紹介しました。このようなシーンでの例文は「この度は、父の葬儀に際し、多くのご芳志を頂戴しましたこと、お礼申し上げます」とします。

「ご芳志」は「相手の親切な心づかい」という意味

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「ご芳志」の使い方と読み方はわかりましたか?「ご芳志」は「相手の親切な心づかい」で品物や金銭を頂いたときの報告やお礼、そしてお礼状の書き方として使う言葉です。「ご芳志」は頂き物や金銭を「寸志」や「差し入れ」として頂くことを、相手を敬い感謝をする言葉です。

「寸志」や「差し入れ」を頂くことは、幅広いシーンで使われることがあります。また葬儀の際の「香典」を頂いたときや「協賛金」や「寄付金」などを頂いたときにも「ご芳志」と言い換えてお礼をすることができます。

頂き物をしたときには、報告やお礼、そしてお礼状を差し上げると、より丁寧に感謝の気持ちを伝えることができます。「ご芳志」の言葉をつかえると、あらゆるシーンで丁寧な感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。

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ライター

shirokuro1

家造りと暮らしやすさを、主婦目線とインテリアコーディネーターの知識で、ご紹介します。また猫のいる暮らしと、癒される美容や音楽、そして楽しみながら行う家事を理想に暮らしています。

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