「厳粛」の意味とは?使い方・例文や語源・類語・対義語もチェック!

「厳粛」の意味とは?使い方・例文や語源・類語・対義語もチェック!

「厳粛」という言葉から感じられる意味がまるで分からないあなたに向けて、「厳粛」という漢字の読み方、意味、使い方から語源までまるっとまとめてしっかり説明させていただきます。例文や注意点から、「厳粛」を完璧にマスターしましょう。

記事の目次

  1. 1.厳粛の意味とは?
  2. 2.厳粛の対義語・類義語
  3. 3.厳粛の使い方・例文
  4. 4.厳粛と静粛の違い
  5. 5.厳粛を使う際の注意点
  6. 6.厳粛の語源
  7. 7.厳粛はきびしくつつましいという意味

厳粛の意味とは?

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厳粛は「げんしゅく」と読みます。「厳粛(げんしゅく)」の意味は、「厳しく、おごそかであるさま」もしくは「真面目で厳しい」「真剣」「重大で動かしがたい」などと定義されています。全体的に厳しく、犯しがたく、とても真摯で重々しい様子を表す言葉です。

厳粛の「厳」は「きびしい」という意味をもった漢字で、厳粛の「粛」は「つつましい」という意味をもった漢字の二文字で構成されています。そのため、「きびしくつつましい」というのが言葉の意味となります。

この項では、「厳粛(げんしゅく)」を使った例文や、使い方。類語や対義語、どういう経緯で「厳粛(げんしゅく)」という言葉が良まれたのか、その語源に至るまでまとめています。

厳粛の対義語・類義語

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「厳粛(げんしゅく)」には、厳しくておごそかなさまといった意味がありますが、そうした言葉や意味に対しての対義語と類語についてまとめています。対義語とは何か、類語とはどういった言葉なのかについても説明しています。

また、その使い方を例文を交えて説明しています。最近ではあまり使われていない言葉もありますので、覚えておけば知識の主として使っていただくこともできるでしょう。

厳粛の対義語

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対義語(たいぎご)とは、対象になる言葉とはまったく反対、もしくは対(つい)になる言葉を指しています。完全に反対の意味を持つ言葉だけではなく、限りなく反対に近しい言葉もその対象に入ります。

厳粛という文字が、とにかく厳しく、慎ましく、厳かで重々しいとした意味を持つ漢字です。その全く正反対の意味を持つ漢字が、対義語として定義されます。

詳細な意味や対義語として表現しきれていない面などもふくめて、吟味しながら理解をすすめていきましょう。

対義語「浅薄」の読み方や意味

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「厳粛(げんしゅく)」の対義語の一つ「浅薄(せんぱく)」には、”知識や考えが、浅く薄っぺらなこと。浅はかなこと。”という意味があります。

厳粛の重々しい雰囲気が知識や経験からくる重みである、とするならば、その反対に位置する「知識も経験もなく、その考え方も軽い」「深く考えていないので、人として極めて軽々しいさま」に見える、というニュアンスの言葉です。

「浅薄な知識だ」「浅薄な行動をとるな」といった使い方が一般的で、ネガティブな名詞として用いられます。

対義語「軽薄」の読み方や意味

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「厳粛(げんしゅく)」の対義語の一つ、「軽薄(けいはく)」です。軽薄には”態度に重みや慎重さがなく、軽々しいさま。あさはかで、うわすべりしているさま。”という意味が定義されています。

「厳粛(げんしゅく)」がもつ”厳しいさま”や”おごそかなさま”などの意味に対して、概ね相対した言葉といえます。人間性としても正反対の性質として定義できます。

使い方としては、「あれほど軽薄な男はみたことがない」、「彼自身の軽薄を憎む」、「軽薄極まる考え方だ」などのように使われます。

対義語「浮泛」の意味や使い方

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「厳粛(げんしゅく)」の対義語の一つ、「浮泛(ふはん)」です。「浮つくこと」「だらしのない状態」「水に浮かびただようこと。舟遊びをすること」といった意味をもつ言葉です。不適当な軽率さや、態度や行動、その内容が深刻ではないさまを指した言葉です。

滅多に使われる言葉ではありませんが、厳粛という言葉が持つず非常に重々しい意味とは全く違って、軽々しくも船に浮くような心持ち、または実際に船で遊んでいる様を表した漢字とされています。

「なんと浮泛した態度だ」「そんな浮泛な気持ちで勤まるわけがない」というような使い方になりますが、この言葉もまた滅多に使うことはないでしょう。

厳粛の類語

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類語・類義語はそれぞれ(るいご・るいぎご)と読みます。対象となった言葉にたいして、まったく同じ意味、もしくは限りなく近しい意味をもった言葉のことを類語・類義語といいます。

類語として定義されるためには、意味が非常に似通っていることはもちろんですけれども、漢字そのものが似ている場合も類語として定義される場合があります。

「厳粛(げんしゅく)」との意味の違いや、具体的な例文を用いた使い方の違いも含めて、網羅的に紹介しています。使いどころを間違えないように注意しましょう。

厳粛の類語「荘厳」の読み方や意味

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「厳粛(げんしゅく)」の類語の一つ、「荘厳(そうごん)」です。字面も似通ったこの言葉は、”重々しさがあって立派なこと。見事でおごそかなこと。”と定義されています。

厳粛との違いは、厳粛が「厳しさ」に言及しているのに対して、荘厳は「立派であること」に向けられた言葉である点です。厳しさや過酷さをイメージさせる厳粛とは違い、偉大なさまをイメージさせる言葉といえます。

「あまりにも荘厳な景色にわたしは息をするのも忘れて見入った」というような使い方となります。また、「荘厳(しょうごん)」と読む場合は”天蓋(てんがい)・瓔珞(ようらく)などで、仏像・仏堂を飾ることに意味が変わる珍しい言葉です。

厳粛の類語「厳格」の読み方や意味

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「厳粛(げんしゅく)」の類語のひとつ、「厳格(げんかく)」です。厳格には「手加減などせず、きびしいさま。」という意味が定義されています。

厳粛との意味の違いとして、厳格は動作や行動、規範などの物にたいしての評価のような意味合いが強い点です。厳粛は漂う雰囲気であったり、場所が持つ空気感を指し示す言葉なので、やや限定的な意味合いを持つ言葉といえます。

「父は厳格な性格だった」、「厳格に物事を考える習慣がついた」のような例文から、使い方がわかります。名詞や形容動詞としての使い方ができる言葉です。

厳粛の類語「尊厳」の読み方や意味

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「厳粛(げんしゅく)」の類語のひとつ、「尊厳(そんげん)」です。意味として、「尊く、おごそかで犯してはならないこと。気高く威厳があること」などと定義されています。気高さや、非常に高い気品から感じ取れる尊重すべき雰囲気を「尊厳」と表現しています。

厳粛との違いは、「厳しいという表現ではない尊さ」の有無です。自らの意思で跪いてしまうほど尊い、という表現が尊厳であるならば、厳粛は恐れおののいて跪かずにはいられない、という表現になると言えるでしょう。

使い方の例文として「人間の尊厳」「尊厳ある死」「芸術の尊厳」のような、人や物などの価値観に対して用いられる言葉です。

厳粛の類語「厳威」の読み方や意味

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「厳粛(げんしゅく)」の類語のひとつ、「厳威(げんい)」です。「おごそかでいげんがある」「おごろかでいかめしい」「おごそかで威光がある」などの意味が定義されています。厳しく威を放つという表現をもった漢字です。

文字列から感じる威圧感は、限りなく厳粛に近いものがあります。しかし最大の違いは、そこに慎ましやかな心がないことです。厳威は厳しく威を放つさまを表しているので、その厳しさを内々に抑え込む厳粛とは少し趣が違います。

「私はそのあまりの厳威に膝を折った」「あふれんばかりの厳威」などのような使い方となりますが、あまり馴染みのない言葉であり、昨今では使われなくなった言葉の一つです。

厳粛の使い方・例文

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続いては、「厳粛(げんしゅく)」をどのようにして用いればよいのか、例文をまとめています。使い方はさほど難しい言葉ではありませんので、雰囲気を掴むだけで例文のように、すぐに厳粛を活用できるでしょう。

これらの例文がすべてではありませんので、色々な書物などからより多彩な表現方法を自分なりに探していただくのは構いません。

例文①

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”私たちが考えていたこととは全く違ったことが今ここで起きている。しかしそれに対抗するためには、今考えられてることをより厳粛に捉え、最もてらいのない行動に終始しなければならない。”

捉える、という動詞にかけた使い方の厳粛の例文です。考え方を厳しくそして慎ましやかに実行することを宣言する、といった例文となります。厳粛という言葉は、こうした宣言にも似た言い回しに使用されることが非常に多いです。

極めて強い意味を持った言葉なので、自分(もしくは組織)の覚悟のほどを相手に伝える時に使われるのです。

例文②

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”その答えは不敬である。そのような考え方では、我々の本分を全うできない。我々はただ漫然と日常を過ごしているわけではない。定められた規範を持って厳粛に事にあたっているからこそ我々たり得るのだ。”

自分たちの仕事に誇りを持っているからこそ、憤りをこめて「厳粛である」という使い方です。私たちはちゃんと仕事をしている、君達の方こそ、その認識を改めるべきではないか。という意味の例文です。

自分たちの態度のあり方が、どれほど真摯であるかを表現する言葉として、非常に強力な効果を発揮してくれる。そうした意味を込めて「厳粛」を使っています。

例文③

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”ある日、「物事を厳粛に捉える」ということについてとことん考えた。そしていたる、物事を厳粛に捉えるというのは、勤めて厳しくそして、慎み深く考え、行動に移すということだ、と結論に達した。”

厳粛に捉えるという言葉に対する認識について考えている例文です。使い方というよりかは意味や考え方について深く考察するような例文となっています。

例文④

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”厳粛であることに越したことはありませんが、何事にも厳しく当たりすぎると、息が詰まりそうなそんな職場になってしまう。それはいささか厳しい状況ではないか、と強く感じたのです。”

仕事が厳粛であることは悪いことではないですが、厳しすぎてしまうのは嫌だ。それでは逆にしんどくなってしまうよ。という使い方の例文です。

厳粛と静粛の違い

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厳粛と似た言葉に、静粛という言葉があります。以上によく似た響きを持つこの言葉には、一体どのような違いがあるのでしょうか。どちらも慎ましやかな意味を持った言葉ではありますが。その違いは明らかです。

静粛は静かに慎むという意味

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よく裁判の最中に「静粛に」と裁判長が告げるシーンなどを目にすることがありますが、「静粛(せいしゅく)」とは、「静かにそしてつつましやかにそこに佇むこと」というような意味があります。

厳粛という言葉が、非常に厳しい印象で対象に対して制限をかけるようなイメージであるのに対して、静粛は「静かに」という面を特に強調した意味合いの言葉と言えます。

厳粛を使う際の注意点

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続いては、「厳粛(げんしゅく)」という言葉を使用するにあたって、注意しておきたいことの説明です。厳粛という言葉は「名詞」ですので、いわゆる活用形と呼ばれる使い方はできません。

また、言葉の意味が非常に強力なため、意図しない意味で伝わってしまう可能性があります。とにかく非常に厳しい、過酷と言われるほどに厳しい、厳格を通り越して厳しい。

息が詰まるほどの、最高級の厳しさをもって事に当たる。そのような非常に強い意味を持った言葉であるということは覚えておくべきでしょう。

動詞としては使えない

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「~する」「~される」「~できる」などの、動詞のように活用することができないので、「厳粛する」という使い方では間違いとなります。あくまでも、「~は厳粛である」「~は厳粛と言える」というような使い方しかできないのです。

厳粛の語源

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言葉には、現在この形になるまでの由来、いわゆる語源というものがあります。厳粛という言葉が一体どのような語源によって成り立っているのか。

また、それぞれの構成する漢字一文字一文字の語源から、厳粛という漢字がどういった成り立ちをしているのかについてまとめています。

厳粛の「厳」の語源

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厳粛という言葉を構成する「厳」の文字の語源から見ていきましょう。厳の文字は、象形文字で構成された漢字で、「口」を意味した象形文字を語源にしています。

「口」をふたつ並べることで「つじつまをあわせる」から、”厳しく辻褄を合わせる”と意味するようになり、「きびしい」として厳格な意味に作られました。

厳粛の「粛」の語源

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次に、厳粛という言葉を構成する「粛」の文字の語源です。二つの象形文字からなりたつこの文字は、会意文字と呼ばれる漢字の一つです。

「竿を手にもつ」という象形文字と、「岸が迫っていて間に深い溝がある」象形文字から「淵に竿をさす」ことを意味していて、近寄りがたいその様子から「おそれつつしむ」へと意味が変化したものと言われています。

厳粛はきびしくつつましいという意味

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厳粛という言葉は、「厳しく深く、おそれつつしむ」という意味をもつ熟語です。非常に威厳があり、近寄りがたい気高さや恐ろしさ、触れがたい困難なそして得難い有り様を指し示す言葉です。

そのため、色々な場面で使われることがありますが、その意味合いが非常に強すぎるため、適した使い方とは程遠い使い方になっている場合も多々見受けられます。

それぞれの状況に応じて最適な場面に使用できるように「厳粛」という言葉とその意味をしっかりと理解した上で、使用していくことが大切です。

五所川原銭男
ライター

五所川原銭男

ガジェット系を好む。雑食。暴食。時折暴走する。知る人ぞ知る某国産プロジェクトの中の人。

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